【027】暴風雨&高山病で満身創痍の富士山・私だけ山頂踏めず撤退【3名パーティ】


- GPS
- 21:53
- 距離
- 17.6km
- 登り
- 1,748m
- 下り
- 1,913m
コースタイム
- 山行
- 3:38
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 5:18
- 山行
- 2:29
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 2:44
天候 | 1日目 雨天・暴風雨 2日目 晴れ・雲は出るが降雨なし |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
富士総合グラウンドの仮設駐車場(一回利用:1,000円)に駐車し、 シャトルバス(往復1,600円)に乗り換えます。 シャトルバスは30分間隔で運行しているとのこと。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【須走口ルート:登り】 須走口は登山口より本六合目までは樹林帯です。 樹林帯なので雨風はある程度弱まります。 本六合目以上は森林限界を超えたザレ道を登ります。 降雨時は高山の強風も相俟って暴風雨のようになります。 雨風を凌ぐには道中にある山小屋を利用する他ありません。 ※八合目以上は撤退したためわかりませんでした※ 【須走口ルート:下り】 下山道のほとんどが砂走りです。 ピョンピョン跳ねるようにして下ることができるので非常にラクです。 ただし小さい岩などがありますので、躓きに注意です。 また、今回は前日雨天のため土が濡れており影響はありませんでしたが、 晴天がつづくと砂がサラサラになり、風が吹くと粉じんが上がります。 そのため、市販のマスクを用意していた方がいいです。 砂走りを終え砂払五合目を越えると樹林帯に入ります。 |
その他周辺情報 | 須走口より程近い場所に温泉あり。今回はこちらに行きました。 須走温泉 天恵 http://www.tokinosumika.com/tenkei/ スパのような施設ですが、温泉は熱めで露天風呂が2つあります。 通常平日は900円ですが、土日祝及びハイシーズンは1,500円になります。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
ひとまず寝床につき就寝しました。。
高山病にかかった私がどう一晩を過ごしたかは感想に述べておりますので(笑)
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
ライター
地図(地形図)
笛
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
|
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感想
今回は待ちに待った富士登山です!
で・す・が、残念な結果となってしまいました(´・ω・`)
ちなみに同行していた他の二人は登頂したので、自分だけ(´・ω・`)
台風一過で当然快晴だと思っていた天候は180°反対の雨・・・。
須走口五合目に到着した時点で暴風雨の勢いでした。
それでもレインウェア着込んで出発。
最初は樹林帯だったので雨風も弱めだったんですが、
樹林帯を抜け、何も遮るものもない登山道に出ると状況は一変。
容赦なく暴風雨がレインウエアに吹き付け、前を見るのもままならない始末でした。
カメラもしまい込んでいたので撮影も一切せずひたすら登っていきました。
他メンバー二人より出遅れだんだん差が開いて行ってしまいました。
途中本六合目の山小屋で休憩(1,080円)しましたが、
私が追いついたのは先行メンバーの15分後でした。
レインウエアを一時的に脱ぐも上半身はインナーがびしょ濡れ。
下半身は問題なかったんですが。。。とりあえず貴重品は無事でした。
山小屋ではカレーセット(1,400円)を注文しました。死ぬ程うまかったです。
休憩後パーティ全員で出発。。
しかしだんだん私だけ遅れていってしまいました。
この暴風雨の中、バテて登っては立ち止まりを繰り返す私を待ってほしいなど、
とても言えず(言うべきであったか?)自分は自分のペースを維持することだけを
考えてひたすら登りました。
本六合目から八合目までの道中では、普段そこにあるはずのない沢や滝が
存在していました。この豪雨で発生したらしい現象。。
ほとんどは登山道の外を流れていたんですが、やはり登山道もその例外ではなく、
登山道自体が沢の流れを作っていて土砂流などが発生していました。
私も一回だけその土砂流に足をとられ転んでしましました。
死ぬ思いで八合目の山小屋「江戸屋」に到着。先行メンバーはチェックインを
済ませていました。私も急いでレインウエアを脱いで宿泊準備をしましたが、
この時点で身体の異変を感じていました。。。
17:00に夕食。予想通りカレーでしたが、ハンバーグがついてました。
夕食後すぐ寝床に入りましたが、どうにも頭が痛い。。
三文字の言葉が頭をよぎりましたが信じたくなかったです。。
「これは疲労からくる一時的な頭痛」なんだと。。。
気づかぬうちに眠り込み、激しい頭痛で目が覚めたのが23時頃。。
ひとまずトイレに行きましたがなにかおかしい。。。
寝床に戻って、落ち着くために500mlペットのお茶を一口。。
飲み込んで一息ついた次の瞬間・・・強烈な吐き気が。。。。
その場で吐くわけにはいかず(両隣ともいらっしゃる為)、再度ゆっくりトイレへ。
そのあとは阿鼻叫喚でした。。。
吐き気はなんとか押えましたが、頭痛がひどすぎる。。。
痛みのあまりトイレの中で奇声を発してしまいました(苦笑)
トイレから聞こえてくる奇声に驚かれた方もきっといるはず。。すみません。。。
【高山病】をハッキリと自覚するに至りました。。。
なんとか痛みを我慢して再度眠ろうとするも中々意識が落ちず。。。
次に目が覚めたのが日付変わって13日の01:00頃。
同行者が外の天気を確認した結果、好天が見込めるとのことらしく、
山頂へのアタック準備をしていました。。
当然ながら私は山小屋にお留守番。。
正直頭痛すぎてこの時のやり取り覚えてないです(苦笑)
二人を見送り再度就寝。。。
04:40頃に目が覚めました。
御来光は05:00頃だと聞いていたので、せめて山小屋からでも御来光を望みたい!と思い、死ぬ気で着替え(着替えも命がけでした)、山小屋の外へ。。
まだわずかに赤らんでいる程度だったので、そこでしばし待ちました。。
待っている最中もずっと頭がズキズキ。。。
しっかり着込んでいたので寒くはありませんでした。
雨も上がり眼下には雲海、上空に雲はありましたが御来光には問題ない程度でした。
そしてやっとの御来光。言葉がでないほど荘厳で美しかったです。
個人的には雲が全くない状態より、雲が焼けて美しく見える御来光の方が好きです。
夢中でシャッターを切りました(撮影中も頭はズキズキ(笑))
一通り撮り終え山小屋に戻り、同行者が下ってくるまで一旦就寝。
06:00頃、同行者と合流、下山開始しました。
標高が下るにしたがって頭痛も少しずつ改善していきました。
下山路の砂走りも軽快な足取り。それでも山頂が踏めなかった後悔は残るわけでして、何度も山頂を振り返りました。リベンジを誓いながら。。
そして須走口五合目到着。。
ソフトクリームを食べ、シャトルバスで駐車場まで。
駐車場から程近い温泉「天恵」で疲れを流し、帰路に着きました。
【総括】
あの強風と雨さえ降っていなければ、高山病にはならなかった!と、
思うところもありますが、同行者の二人はそれでも完登しているので、そこは自分の弱さだと認識してリベンジでは同じ轍を踏まぬようにしたいと思います。
あぁでも山頂踏めなかったのは本当に悔しいです。。。
下山後も何回も口にしました(笑)
高山病は初めてなりましたが、本当に死ぬほど苦しかったです。
生まれつき罹りやすいものだと聞いたこともあるので、
次回はしっかり対策してリベンジしたいと思います。
あの雲
なまこ雲と命名されましたか。
わたしは、くじら雲と。
あの時みたご来光とおそろいですね。^_^
>>naminoriさん
言われてみればくじらにも似ていますね!
私は直感でナマコだと感じてしまいました!笑
naminoriさんの記録読ませていただきました(∩´∀`)∩
富士山にグランドキャニオンがあるなんて初耳です!!
いつか行ってみたいなぁ\(^o^)/
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