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記録ID: 4948849
全員に公開
ハイキング
京都・北摂

朝日山〜喜撰山

2022年11月25日(金) [日帰り]
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ふじ その他1人
GPS
07:10
距離
18.5km
登り
868m
下り
864m

コースタイム

日帰り
山行
5:56
休憩
1:15
合計
7:11
8:31
39
京阪宇治駅
9:10
9:17
11
9:28
9:36
37
10:13
10:15
49
神女神社
11:04
11:08
8
290mピーク (鉄塔)
11:16
11:18
41
採石場を見下ろす崖
11:59
12:00
23
喜撰山ダム (喜撰山登山口)
12:23
13:04
19
13:23
13:24
25
林道
13:49
13:51
12
森林公園
14:03
14:03
26
高雄山山頂
14:29
14:36
26
憩いの広場 (トイレ)
15:02
15:02
40
15:42
京阪宇治駅
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2022年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
●行き= 淀屋橋 7:21 (京阪・中書島乗換・420円) 京阪宇治 8:25
●帰り= 京阪宇治 15:54
京阪の宇治駅 おしゃれな駅舎は建築家 若林広幸の設計 1996年 グッドデザイン賞を受賞したとのこと
京阪の宇治駅 おしゃれな駅舎は建築家 若林広幸の設計 1996年 グッドデザイン賞を受賞したとのこと
宇治川右岸沿いの道を行く
宇治川右岸沿いの道を行く
観流橋からの宇治川 発電所からの放水が宇治川に合流する地点で急流となっている 岩上にアオサギ
1
観流橋からの宇治川 発電所からの放水が宇治川に合流する地点で急流となっている 岩上にアオサギ
興聖寺は曹洞宗の寺院で 山号 仏徳山 竜宮造の山門は天保15年 (1844年) に改築されたもの
興聖寺は曹洞宗の寺院で 山号 仏徳山 竜宮造の山門は天保15年 (1844年) に改築されたもの
東海自然歩道を行く この付近はウォーキングのかた多し
東海自然歩道を行く この付近はウォーキングのかた多し
仏徳山山頂 (131.6m) 大吉山とも
仏徳山山頂 (131.6m) 大吉山とも
朝日山山頂にある観音堂
朝日山山頂にある観音堂
同山頂に五重塔 その向こうに展望あり 宇治市街、大阪のビル群も見える
同山頂に五重塔 その向こうに展望あり 宇治市街、大阪のビル群も見える
同山頂の展望所から平等院を見下ろす
1
同山頂の展望所から平等院を見下ろす
志津川への道は平たん
志津川への道は平たん
志津川集落に下り着く
志津川集落に下り着く
登山口にある神女神社 市杵嶋姫命(いちきしまひめのみこと) らを祀る 
登山口にある神女神社 市杵嶋姫命(いちきしまひめのみこと) らを祀る 
尾根筋を登る
志津川の集落を見下ろす
志津川の集落を見下ろす
ふざけたテープがずっとついてまわる
ふざけたテープがずっとついてまわる
290mピーク付近 進路は左だが 右手 鉄塔のある290mピークに行くと…
290mピーク付近 進路は左だが 右手 鉄塔のある290mピークに行くと…
喜撰山が望まれる
喜撰山が望まれる
崖から下を見下ろすと---
崖から下を見下ろすと---
採石場あり 向かいの山 (五雲峰) には日清都カントリークラブ
採石場あり 向かいの山 (五雲峰) には日清都カントリークラブ
採石場のすぐそばを通る
採石場のすぐそばを通る
関電ステップを登る
関電ステップを登る
鉄塔からの急な下り
鉄塔からの急な下り
浅瀬を渡る 進行方向は右
浅瀬を渡る 進行方向は右
車道に合流
喜撰山ダム湖のほとりに着く
喜撰山ダム湖のほとりに着く
ダム湖の脇に登山口
ダム湖の脇に登山口
ダム湖を見下ろす
ダム湖を見下ろす
気持ちのいい道
喜撰山山頂到着
三角点とともに
林道に下り着く手前
林道に下り着く手前
ここからしばらく林道歩き
ここからしばらく林道歩き
松やシダなど案外 植生が豊か トウカエデなどの黄葉も
松やシダなど案外 植生が豊か トウカエデなどの黄葉も
天ケ瀬森林公園に到着
天ケ瀬森林公園に到着
高雄山山頂 369m 
高雄山山頂 369m 
展望あり
南西方面を望む ここからも大阪のビル群が望める 田畑が広がるのは城陽市?
南西方面を望む ここからも大阪のビル群が望める 田畑が広がるのは城陽市?
憩いの広場
紅葉あり
白虹橋からの天ケ瀬ダム
白虹橋からの天ケ瀬ダム
宇治川沿い 今度は左岸を行く
宇治川沿い 今度は左岸を行く
府道に合流するあたり
1
府道に合流するあたり
平等院鳳凰堂を覗く
1
平等院鳳凰堂を覗く
宇治川沿いの遊歩道 観光客がチラホラ
宇治川沿いの遊歩道 観光客がチラホラ
宇治橋から仏徳山と朝日山を望む
宇治橋から仏徳山と朝日山を望む

感想

 喜撰山という山は知らなかったが、ヤマレコのらくルート機能でたまたま見つけた。百人一首にとられた「わが庵は…」の喜撰法師にちなんで名づけられたことであろうことに興味をそそられた。
 同じ宇治には有名な鷲峰山があるがいまだに行ったことがない。喜撰山は鷲峰山とは違ってバスを使わなくていいのと、標高は高くないものの ダム湖を見下ろせそうなのがいい。
 結局 キャンプに行けなかったかずーとの久しぶりの山はここにすることにした。

 晴れて風なく暖かい。紅葉の季節なので平等院目当ての観光客が多いことを覚悟していたが、まだ朝早いせいか ほとんどいなかった。
 仏徳山を経て朝日山へ。
 朝日山山頂にはいろいろと建造物があるが、菟道稚郎子 (うじのわきいらつこ) の埋葬地の候補地のひとつで 墓がある。
 郎子は第15代 応神天皇皇子 (皇太子とも) で 第16代 仁徳天皇の異母弟。宇治の地は古代「菟道」とも表記されていたため、郎子が「宇治」の語源なのかとも思ったが、どうやらこの地に菟道宮 (うじのみや) を営んだことから郎子が名のったものだろうとされているらしい。なお墓は享保18年 (1733) に建立されたものとのこと。
 観音堂に手を合わせる。

 このあたりまではウォーキングのかたが多いが、ここを過ぎれば人は少なくなった。
 喜撰山へはいったん山を抜けて志津川集落に下り、神女 (かんじょ) 神社から登り直す。
 道は不明瞭で 神社から尾根道への道もはっきりしないが、尾根筋に辿り着けばそれに従うのだから難しくはない。
 それに加えて白と黄色の紐、あるいは「らくなんトレイル」と書かれた黄色いテープ、そして食品用の宣伝文句などが書かれた黄色いテープ、主にこの3種類が木に巻かれていて迷うことがない。しかし正直言うと取り付けすぎと感じるし、食品用の宣伝文句などが書かれたテープはふざけていて不快だ。

 採石場の騒がしい音を過ぎ、関電道を行く。やがて浅瀬に下り着き、キャンプにハマっている私はちょっとした興奮。試しに水を舐めてみたが、少し鉄っぽい味がした。このあたりにキャンプしても別のロングコースを楽しめるわけでもないかな。

 しばらく車道を歩いて喜撰山ダム湖。ここが喜撰山の取り付き。山に入る。木々の間から喜撰山ダムのダム湖が覗く。
 山頂直下に「喜撰法師→」というテープが木に貼られていて、巻道ルートあり。何があるのかわからずに行ってみたが、なかなか着かないので引き返した。
 帰って調べてみると、喜撰法師の像が置かれた「喜撰洞」があったようだ。山頂には「喜撰洞」と書かれた私製道標があった。山頂と喜撰洞を結ぶ周回ルートがあるようだ。
 山頂で腹ごしらえして下山にかかる。

 20分ほど下ると仙郷山2号線という林道起点に下り着く。左手の道は喜撰山発電所の敷地。また右手には採石場があるようでこのあたりも騒音あり。
 林道は植生豊かでそれほど退屈ではない。紅葉はないながらトウカエデなどの黄葉が見られる。
 25分ほどで分岐に辿り着き、木製の大きな看板。天ケ瀬森林公園だ。看板は公園の道案内だが、高雄山 (369mピーク) への道は書かれていない。
 北西への道をとり、高雄山へはルートを外れて山道に入る。戻って西へ。案内板ではわからなかったが、歩いている道は「ツバキの道」のようだ。
 舗装道に下りて憩いの広場前。広場でトイレを借りた。
 ここからは車道。ウォーキングや紅葉を楽しむ人たちがチラホラと。

 志津川集落の南に合流し、白虹橋 (はっこうばし) を渡って宇治川左岸へ。
 平等院が近くとなると観光客が多く見られるようになった。
 どこか店に入って甘いものでも食べたいところだが、計画より40分遅れていたのでどこにも立ち寄らずにそのまま帰ることにした。

 ***

 喜撰 (きせん) は平安時代初期の真言宗の僧・歌人。生没年など不詳。
 伝記も不詳だが、桓武天皇の末裔とも。出家後に醍醐山に入り、後に宇治山に隠棲して仙人に変じたともされる。「古今和歌集 仮名序」で取り上げられるくらいなので (いわゆる「六歌仙」)、生前 歌の名手として名高かったようだが、現在知られているのは小倉百人一首にとられた「わが庵は」ともう1首のみ。紀貫之の変名という説もあるとのこと。

 「わが庵は都の辰巳しかぞすむ世を宇治山と人はいふなり」は好きな歌のひとつ。
 「私の草庵は都の南東、宇治山と言われるところ。このように暮らしている」という意味とともに「宇治」が「憂し」の掛詞になっていて「平穏に暮らしているのに、世の中を疎ましく感じて隠棲していると世間は言っている」という意味に読めるようになっている。

 和歌は私の山登り趣味の原点。というのももう四半世紀以上前になるが、1年かけて百人一首を詳しく覚えたことがあった。それをきっかけとして和歌を鑑賞するようになったが、和歌は恋歌が多く、加えて多分に観念的であることに違和感を感じ、俳句に移った。ところが俳句を鑑賞するには自然に詳しくないと訳が分からないということで、花と鳥の図鑑を買ってお勉強。そして花と鳥を実際に見るために田舎へ行くように。最初は適当に歩いていたが、ハイキングの本を買って計画的に行くようになり、いつの間にか歩くことがメインとなったというわけ。
 今回はそういう原点に思いを馳せるハイキングとなった。

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コメント

喜撰法師の歌は、ワシでも聞いたことがある百人一首の有名な歌やね。他にも百人一首にはいろんな山がでてくるよね。もう行ってるとは思うけど三笠山、天香具山、あと富士山も。和歌に関連した山歩きも面白いかもしれんね。
2022/11/28 1:12
おおっと、三笠山、天香具山、富士山、どれも登ったことないわ。百人一首に出てくる山、特定できないところが多いんよね。大江山も福知山の大江山ではなく、今年行った亀岡の大枝山 (老ノ坂) 説もあったりしてね。有馬山というのも六甲やろうけど具体的にどこか分からんし、「かくとだにえやは伊吹」の伊吹も米原の伊吹山ではないという説もある。そういえば逢坂山、逢坂の関は行ってみたいなぁ。
2022/11/28 2:19
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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