記録ID: 4971798
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ハイキング
日光・那須・筑波
筑波山(真壁町東山田-鬼ヶ作林道-北坪間の古道巡り)
2022年12月03日(土) [日帰り]
TsukubaTad
その他1人
体力度
2
日帰りが可能
体力度について
- GPS
- 06:22
- 距離
- 12.8km
- 登り
- 648m
- 下り
- 649m
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日帰り
- 山行
- 6:04
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 6:23
| 天候 | 快晴・無風 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2022年12月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
登りは所々踝まで埋まるほどの落ち葉のふかふか絨毯で気持ちよく登れたが、下りでは最後の麓近くまで行ったら深くて広い用水路やイノシシよけのフェンスがあり車道に出るのにえらく苦労した。この最後の車道に出るコースは絶対取ってはいけない。 |
写真
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(7:28) 県道41号沿いにあるセイコーマート真壁羽鳥店に予め断って登山中の駐車を了解して頂き、筑波山口方向に歩き始めた。
(7:42) 1.6km歩いて寄井集落の大きな交差点の1つ手前の小路を左に入る。
道はハッキリしていて、落ち葉が厚い絨毯のように敷き詰められていた。気持ちは良いが少し歩き辛い。
(8:04) 広々とした尾根道。地図で123.7の三角点の場所。ココヘリのタイム記録によれば「前山」という名前の場所である。
(8:47) (標高279m) 沢を離れて左(東)方向に向きを変える。ここにもハッキリした道がついている。
(8:55) (標高279m) 緩い尾根から沢に下りた所で突然石碑が出てきた。「全国緑化行事発祥の地」と書いてある。今までニュースで各地の緑化行事という催しを見た事があったが、ここがその発祥の地とは驚いた。
12/3 8:55
(8:55) (標高279m) 緩い尾根から沢に下りた所で突然石碑が出てきた。「全国緑化行事発祥の地」と書いてある。今までニュースで各地の緑化行事という催しを見た事があったが、ここがその発祥の地とは驚いた。
(9:24) (標高353m) 沢から再び広い尾根上の所に上がる。
この林道は笠間営林署の管轄で「椎尾林道」と言う名前らしい。平成4(1992)年に出来たようだ。
この林道が鬼ヶ作林道から上坪方面に下る車道に出会う所には車が入れぬように鎖でブロックされていた。
(9:39) (標高350m) ここから車道を離れ350mの等高線に沿った道に入る。
林の刈払われている境界近くに来ると日射量が強くなるせいか雑草も増えて来る。
「みんなの足跡」のコースを歩こうと思うが、雑草がひどく藪こぎする気にならない。
(9:49) (標高350m) 前方に林が出て来るとその境界線に踏み跡らしきものが出てきたのでここから境界線に添って南南東方面に鬼ヶ作林道を目指して登る事にする。
12/3 9:49
(9:49) (標高350m) 前方に林が出て来るとその境界線に踏み跡らしきものが出てきたのでここから境界線に添って南南東方面に鬼ヶ作林道を目指して登る事にする。
(10:05) (標高413m) 石碑が出てきた。「昭和二十年六月二十三日 故桑原安夫君戰死の處 羽鳥郷民一同建之」と書いてある。こんな場所で米軍との直接の戦争があった筈も無く、多分空襲による死亡では無かろうかと思うが、それなら何故「戰死」と言う言葉を使ったかが謎である。
12/3 10:05
(10:05) (標高413m) 石碑が出てきた。「昭和二十年六月二十三日 故桑原安夫君戰死の處 羽鳥郷民一同建之」と書いてある。こんな場所で米軍との直接の戦争があった筈も無く、多分空襲による死亡では無かろうかと思うが、それなら何故「戰死」と言う言葉を使ったかが謎である。
(10:22) この林道沿いに450m程歩いてこの「山火事用心」の横断幕の場所から下りる事にする。
(10:49) (標高390m) この辺りから林の中に入り、次第に沢の様相を示してきた。
(11:13) (標高371m) 地図上の443.5ピークのある主稜線に登る支尾根の途中の木に面白いマークが掛けられたいた。巨岩があるのでこの場所にも何かの名前が付いているのであろう。
12/3 11:13
(11:13) (標高371m) 地図上の443.5ピークのある主稜線に登る支尾根の途中の木に面白いマークが掛けられたいた。巨岩があるのでこの場所にも何かの名前が付いているのであろう。
(11:30) (標高443.5m) 地図上の443.5ピーク地点。三等三角点がある。ここが「三本松三角点」という地点である。「三本松」はここから距離にして約70m下った場所(標高430m)にある。
12/3 11:30
(11:30) (標高443.5m) 地図上の443.5ピーク地点。三等三角点がある。ここが「三本松三角点」という地点である。「三本松」はここから距離にして約70m下った場所(標高430m)にある。
(12:03) (標高298m) 途中で東尾根へ分岐する道は明瞭だったがこのまま北尾根に行く道は次第に不明瞭になって来た。
(12:26) (標高206m) それでも何とか踏み跡を辿って行くと突然大きな石碑が出てきた。「御即位大典記念碑」と書いてあり、裏には「眞壁水力電気株式會社」と書いてある。大正4(1915)年11月10日建立。
12/3 12:26
(12:26) (標高206m) それでも何とか踏み跡を辿って行くと突然大きな石碑が出てきた。「御即位大典記念碑」と書いてあり、裏には「眞壁水力電気株式會社」と書いてある。大正4(1915)年11月10日建立。
すぐ近くにセメントで作った大きな水溜のような廃墟があった。この水を下に落として水力発電をしていたのであろうか？
廃墟からは不思議な事に道が無く、北方に藪こぎをして下りて行った。
(12:38) (標高140m) やれやれようやく車道に出れるかと思ったら幅5m、深さ5m程の用水路が出てきた。
ここを渡らないと車道に出れないので必死で場所を探す。もしこの用水路が渡れなければもう一度高度差100m程引き返し東方向にトラバースした後、降らなければならない。
12/3 12:39
ここを渡らないと車道に出れないので必死で場所を探す。もしこの用水路が渡れなければもう一度高度差100m程引き返し東方向にトラバースした後、降らなければならない。
(13:06) (標高60m) 何とか車道に出る事が出来、ホッとした。
地図上で大きな溜池のある場所である。今は水が干上がっていた。ヤマレコによるとここは「柳澤農村公園」だそうである。
当初の予定では上記の溜池を過ぎて約500mの地点から西に分岐して高度差60m程の尾根を越え、北坪集落に下る地図上の破線の路を取るつもりであったが、車道の両側は猪避けのフェンスが設置されていて入れなかったのでやむ無く車道を行った。
12/3 13:20
当初の予定では上記の溜池を過ぎて約500mの地点から西に分岐して高度差60m程の尾根を越え、北坪集落に下る地図上の破線の路を取るつもりであったが、車道の両側は猪避けのフェンスが設置されていて入れなかったのでやむ無く車道を行った。
筑波と岩瀬に行く県道に出た。左側に先週行ったモトクロスの練習場を見ながら歩く。
装備
| 個人装備 |
Tシャツ
長袖シャツ
ズボン
雨具
日よけ帽子
靴
サブザック
行動食
飲料
ヘッドランプ
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
スマホ
時計
タオル
ストック
マスク
モバイルバッテリー
|
|---|
感想
近頃は筑波山周辺地図に書き込まれているヤマレコの「みんなの足跡」を辿るのが趣味となっている。https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4949749.html
これ迄は事前にその「足跡」を参考にしてルートを作ってスマホに入力して予定通りのコースを歩く事が出来ていた。ところが今回は思わぬ事が起きた。ひとつは車道近くに下りて来たかと思ったらその間に深くて広い用水路があり、それをやっと越えたと思ったら猪避けのフェンスで再び苦労した。車道にでた後、再び山道に入って低い尾根を越える近道を取ろうとしたら猪避けのフェンスがキッチリと設置してあって山道に入る事が出来なかった。「みんなの足跡」があるからと言ってそのコースがスムーズに行けるとは限らないと言う事が分かった。
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古道巡りお疲れさまでした。思わぬアクシデントに見舞われながらも、ルートファインディングを楽しまれている様子がうかがえます。大変興味深く拝見させていただきました。
標高413ｍ地点の「桑原安夫君戰死の石碑」は、その存在は知っていましたが、今まで、その場所が分かりませんでした。TsukubaTadさんの記録をトレースさせていただきたいと思います。
また、思いもかけぬ水力発電所の遺構に遭遇されたこと。苦労はあったと思いますが、初めてのトレースにしては上出来だったのではないでしょうか。私は４回ほど通って、何とか水力発電所の水路の大部分を歩くことができました。
記念碑の日付けが1915年なので今から108年前のことです。人力しかなかった時代に大変な苦労の末に完成されたようです。真壁伝承館の企画展に合わせて発行された水力発電所の小冊子がありますので、参考までに。真壁伝承館の図書館で閲覧できるかと思います。「電気の百年〜真壁水力電気小史〜」平成27年発行。
なお、渡るのに苦労された用水路ですが、我慢して、下流側に踏み跡を辿ると、民家に通じる小さな橋が架かっています。ただし、猪よけだけは私もいつも苦労して乗り越えていました。
これからもTsukubaTadさんの山行記録を楽しみにしています。
先ず「桑原安夫君戰死の石碑」の件ですが、Yamamotoham様は既にその存在を知っておられたとの事、何故あの場所で戦死されたか理由を知っておられるなら是非教えて下さい。
次に水力発電所の件ですが、水力発電所の水路の大部分を歩かれたとの事、もしその報告かGPSの記録があれば教えて下さい。私も辿ってみたいと思います。又、機会がありましたら眞壁伝承館に行き「電気の百年〜真壁水力電気小史〜」を拝読して来ようと思っています。
最後のコメントに関してですが、用水路を渡るのに私達もその橋を利用させて頂きました。
蛇足かと思いますが、筑波山を広く歩かれておられるYamamotoham様なら多分ご存知と思いますが、私が数年前にその存在を知って著者に会いに行き、直接購入した本を紹介させて頂きたいと思います。今のようにデジタル機器を用いて位置情報を掴めない時代によくぞこのような素晴らしい本(地図帳)を書かれたと驚嘆に値する力作です。
鈴木敏信著「筑波山系の山路を辿る」
尚、同氏はこの地図帳の姉妹本として「筑波山系から歴史を辿る」という本も出されています。
「桑原安夫君戰死の石碑」については、鈴木敏信さんの著書でその存在を知っただけで、詳しくは分かりません。
水力発電所については、地元の一人として大変誇らしく思っています。
ヤマレコのメッセージ機能を利用して、内容の一部を送りましたのでご覧いただければと思います。（メッセージ機能は、右上のTukubaTadをクリックすると左に「ユーザーメニュー」が出ます。その中のメッセージをクリックすればよいと思います。）
なお、水力発電所は私の2019年10月20日から11月16日までの記録をご笑覧いただければ幸いです。
鈴木敏信氏の地図帳を既にご存知だったのですね。恥ずかしい事に私はその地図帳に桑原氏戦死碑が書いてある事に気づかず、今朝改めて調べましたら�ゥ據璽犬涼羆�に小さく書いてある事が分かりました。このような小さな記事までYamatohamさんが記憶されておられる事に驚きました。
更に鈴木氏の地図帳を見ますと��-4ページに「山口発電所の遺構」の紹介文がありました。鈴木氏の地図帳はこれまで雑にしか読んでいなかったので、これからもっとキチンと読んでこの本に紹介されている場所を訪ねようと思いました。
Yamatohamさんのこれまでヤマレコに公開された記事のリストを拝見しました。殆ど毎週のように茨城県内外の山に精力的に登られ、それを丁寧に記事にして公開されておられる事に敬服しました。将にデジタル機器を使用している「鈴木敏信氏」の再来を見つけた思いです。
水力発電所のルートやその他記事の中でYamatohamさんの行かれたルートをこれから参考にさせて頂く予定です。
私の山仲間にも「きのこ山」の道標についてYamatohamさんのお世話になった人もいて、これからも私はじめ仲間が色々ご指導いただく事があると思いますが宜しくお願いします。
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