八甲田BC シーズン開始！ダイレクトコース

2022年12月03日(土) [日帰り]

• GPS: 04:24
• 距離: 5.7km
• 登り: 583m
• 下り: 580m

コースタイム

日帰り

• 山行: 4:20
• 休憩: 0:00
• 合計: 4:20

7:05 寒水沢温泉
11:26 ゴール地点

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

八甲田国際スキー場の駐車場へ

コース状況／危険箇所等

・スキー場は12/4よりオープン。滑走者の邪魔にならないようオープンの9時までにゲレンデを登り切ると良さそう。
・ダイレクトコースの雪は例年通りギリギリ滑れる程度には積もっている。ただし下地がまだなくスカスカ箇所もあるので慎重に。（樹林帯に深さ1m以上ある空洞もあった）
また、樹林帯は凸凹多く巨大な倒木もある。
・ダイレクトコース最後の稜線から山頂駅付近はまだ藪多い

写真

天候悪化前の晴れ間を狙い、暗いうちに出発。この高揚感、久しぶり！

八甲田国際スキー場は今日はまだ雪不足につきクローズ。翌4日オープンしました！

ちなみにスラロームコースはまだぼさぼさ。国見坂も。

圧雪車の邪魔にならないようにゲレンデを登ります。久しぶりのシールハイクはリズムを思い出すまでなかなか疲れた。

朝日が当たって綺麗

目指すはあの頂。
天候が崩れるまでに行けるかなあ。

ダイレクトコース入口。ここからラッセル開始。

30〜40cm沈み込む。最初は久しぶりでバランスを取りづらかった。

前日？のトレースのラインがうっすら残っているものの、深さはどこも変わらず。

きれい

トナカイの角みたいだ

青空が出てきた！

なんて綺麗なんだろう

何度も足を止めて撮影してしまう

時々振り返り、自分で作った線路を眺めて満足する。

カモシカが横切ったのかな？

下地がない上に一気に積もったせいで、スカスカな場所が時々ある。ここなんて、覗き込むと1m以上の深さの広い空洞になっていて、こんなところでスキーを履いたままもし転倒したら1人では這い上がれないかもしれない。今日は絶対に転倒しないぞと気を引き締める。

一番の難所。例年凸凹になるところ。
ここも帰りのことを考えて不安になったので…

山を切り崩し道を少し踏み固め、拡張工事をした…超疲れるけどソロだから念には念を入れて準備しないと。

朝日が登ってきた！青空にはダイヤモンドダストのように雪がキラキラと舞っている。

大木が倒れ道を塞いでいた。右側から1人通れるギリギリのスペース。さてどうしよう。

隙間から向こう側を覗けば相変わらず凸凹。ここまでひとり2時間近くラッセルをしてきてとても疲れていた。…心が折れる。

天気がいつまで保つかわからないし、万が一の転倒時のアクシデントがとても不安だったので、ここで断念しシールオフ。
その時、ちょうど下から知り合いのKさんが上がってきた！

まさに地獄に仏！
Kさんにラッセルをバトンタッチして、私は再びエンジン始動。

すごい速さで急登をラッセルしていくKさん！

私は写真を撮りながら歩くので、全然追いつけない！

トドマツ帯に入りますます空の青が濃くなってくる

振り返れば岩木山

ずっとラッセルさせて申し訳ないと思いつつ、この風景を写真に収めておきたくて、何度も立ち止まり撮影をする。

何度も振り返る。何回も見ている景色だけれど、毎回同じくらい大きな感動がある！

ああ後でここを滑れるんだ。いつもみんなが滑った後のギタギタ斜面ばかりだったから、ファーストトラックは初めてかもしれない。

時々スカスカなところを通過する。帰りにどうか板を引っ掛けませんように。

笹がでてきた。例年のこの時期と同じような感じ。

風が急に強くなる。雪つぶてが顔に当たる。

さっき滑走準備をしていたおかげでヘルメットとゴーグルが既に頭上にあったので、即ゴーグルをした。

激しく雪煙が舞い上がる大岳が見えた

その光景を、一心不乱にそれぞれカメラへ収める

北八甲田の面々が見えてきた。風はますます強くなる。恐らく風速は13mほど。

虹みたいなものが見えるのですが、これってなんだろう？

ここまで連れてきてくれたKさんです！
1人じゃ絶対来れなかった！ありがとう！

一瞬すっきりと山々が見えた。
Kさんはこのまま山頂駅を目指すとのこと。

しかし南東から暗い雲が押し寄せてきているのがわかり、風の強さや藪滑走も心配。

そんなわけでKさんを見送り、私はここで撤退することにした。途端に心細さが込み上げてきたが、その恐怖心をコントロールするのがまた楽しくもあり。

憧れのファーストトラック。ここに何年も初滑りにやってきて、こんなに状態が良いのは初めてかもしれない！

滑走は難しかったけれど、不安はなかった。転倒もなし！そのまま一気にゲレンデを目指した。

ところが、最後の最後で大転倒。やっぱりこうなるんだから〜😂

おまけ。
その日の夜、棟方志功ゆかりの浅虫の温泉に泊まった。
八甲田の伝説の案内人、鹿内仙人と棟方志功について展示があった。

鹿内仙人、イメージとちょっと違った！

素敵な逸話だ♪

装備

個人装備

長袖シャツ 長袖インナー ハードシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ 予備手袋 防寒着 バラクラバ 日よけ帽子 ブーツ ザック スコップ ゾンデ ビーコン 地図（地形図） コンパス 笛 ヘッドランプ GPS ファーストエイドキット モバイルバッテリー 日焼け止め 携帯 時計 サングラス ストック ナイフ ビンディング スキー板 シール 行動食 非常食 水筒（保温性） ヘルメット ダクトテープ・スキーバンド・結束バンド エマージェンシーシート 予備ゴーグル

感想

ふくろう

昼前に天候悪化が確実だったので、
深雪ラッセル覚悟で朝駆け1番乗りをした。

ゲレンデトップからダイレクトコースへ入ると孤独なラッセルが始まる。
うっすらと前日？のトレースのラインはわかったものの、どこを歩いてもスキーで30〜40cmは沈む。
下地がまだないので、バランスを取るだけで大変だ。
足を上げ、前へ滑らせ、ぐっと踏み込む。
歩幅を短くし、このワンツースリーのリズムを崩さないように集中した。

コース序盤は緩い斜度が続くのに、ラッセルはとてもつらく時間だけがどんどん過ぎていく。
途中のカーブを過ぎてこれから急斜面（滑りを楽しむなら急でないと）…というところで、巨大な倒木が道を塞いでいた。
時刻は既に9:20、2時間近くひとりでラッセルし続けており、気持ちがここで折れた。
それで滑走準備をしていたら、下から男性が上がってきた。
偶然にもそれは去年2度ほど岩木山BCをご一緒したKさん！
ラッセルマシンKさんとの絶妙なタイミングの邂逅で、萎えかけた私の気持ちに再びエンジンがかかる。
Kさんは行けるところまで行くとのことだったので、私も後に続きご一緒させてもらうことにした。

急傾斜でのラッセルは相当大変だったと思うけれど、2番手の私が追いつけないほど力強く登っていくKさんはとても頼もしかった（それもそのはず、Kさんは昔八甲田でガイドをされていた方なのだ）
あっという間に山頂駅が見えてきた。
森林限界上へ出ると強風が、猛烈な勢いで舞い上がった雪とともに吹きつけてくる。
一度滑走準備をしていたおかげでヘルメットとゴーグルは頭上にあったので、ゴーグルを素早く装着し、辛い思いをせずに済んだ。

雪煙の向こう側に大岳の姿が現れた。
続いて井戸岳赤倉岳と、北八甲田の面々が次々姿を見せてくれた。
けれど猛烈な風に向かって眺めている余裕はなく、急いで写真だけを撮った。

体力のあるKさんはこのまま山頂駅を目指してみると言う。
私は南東からやってくる分厚い雲の存在と、これからさらに強まる風や、藪を縫って滑ることを考え、すぐに撤退を判断した。
Kさんに別れを告げひとり滑走準備をする。
下地がなくところどころスカスカな雪面の滑走には、とても不安があったけれど、いざ滑ってみれば転倒もなく、ファーストトラックを下手なりに楽しく滑走できた。

そのまま一気にゲレンデまで戻り、非圧雪のふりこ坂コースを滑り降りた。
難しい雪質だとやっぱりまだショートターンは上手くできない。
なので、いつもの大回りになったけれど、安定して滑ることができて嬉しかった。
…と思ったら、最後の最後の平坦な場所で大転倒！
板が一本完全埋没してしまい、シャベルであちこち掘り返して探すという初めての経験をした。
最後まで油断は禁物だな。

そうしているうちに、Kさんも滑り降りてきて、今日のお礼を伝えることができた。

今までで一番素敵なシーズンインを更新し続けている。
そのことがとても嬉しい😊

コメント

choho

土曜日！前日にダイレクトコース登ってたのですねー
おしい😂今シーズンこそは、会えますように☺️

シーズンイン⛷いっぱい楽しみましょーー

日曜日は沖揚平から横岳見てきますーー♪

ふくろう

chohoさん、コメントありがとうございます！
そう、会えそうで全然会えない人ナンバーワンがchohoさんですよ〜。
けっこういろいろな方と山でお会いするのですが、何故かchohoさんとだけは、、、笑
水曜にワラッセのアバランチナイトに行きましたが、そちらには来ていませんでしたか？？
今回も一日違いで惜しかったですね。
日曜は色々あった日なので気になっていましたが、無事に楽しまれたようで何よりです♪
私は今週末は、八甲田でシーズンイン希望の岩手の友人と、２日間白い粉に狂ってきます♪
もう南へ行くんですね、いいねえ♪
今年は降りはじめこそ遅かったけれど、着実に積もっていい感じですよね！
今シーズンこそどこかでお会いして積もる話をしたいですね！

choho

会えない人ナンバーワン！！
その称号なんかカッコいいですーー
捨てがたい気もしますが
きっと今シーズンこそは😆♪

アバランチナイト！雪山の講習会ですよね？
ダイレクトコースでご一緒なった二人が
参加してたみたいでーー
俺もチャンスあったら講習会などでてみたいです
安全に楽しくはナンボでも追求したいですね♪

南...まだ早いかなーー💦
パヤパヤ隠れてるといいのですがーー

とりあえずのんびり
ハイクアップ楽しんできますーー😊

ふくろう

chohoさんお返事遅くなりすみません😃
バタバタの週末〜月曜の仕事でした。
アバランチナイトは27日にも同内容でオンライン開催がありますよ！
まだ参加登録できるんじゃないかなあ。
横岳今見ました！
樹氷はダイレクトコースより立派だ！
途中で晴れて何よりでしたね😊
私もその頃高田大岳で青空見上げていました。