半国山〜山中幕営〜るり渓〜深山
- GPS
- 09:14
- 距離
- 23.9km
- 登り
- 1,172m
- 下り
- 1,266m
コースタイム
- 山行
- 2:09
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 2:41
- 山行
- 4:59
- 休憩
- 1:36
- 合計
- 6:35
天候 | 晴れ・曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
●帰り= 福住バス停付近の駐車場 14:58 (通りがかりのかたの車に同乗させてもらう) 篠山口駅 15:26 / 15:43 (JR宝塚線丹波路快速・1170円) 大阪 16:51 |
写真
感想
キャンプ熱 冷めやらず、初冬のキャンプに挑む。第一候補は大洞山〜尼ヶ岳だったが、今の季節 尼ヶ岳山頂でキャンプするには日没が早すぎてせわしないということで、春以降にとって置くことに。
そこで大阪から遠くないにもかかわらず、交通の便が悪くて (バスの本数が少なく また時間もかかる) これまで行けていなかった半国山、るり渓〜深山をまとめて行くことに。ランニングで行っておられるかたのネット上の記録を参考にした。
低山逍遥とはいえ「お天気ナビデータ」の山の天気予報では半国山 -5℃、風速5mになるという。1日余先くらいの予報しか出ないものの無料で見られる「登山天気ナビ」では -1℃、風速1m。インナー2枚、カシミアセーター、ダウンジャケット2枚という装備で大丈夫だろう。ザックはなんとか17キロでおさまった。
京都駅構内の店で親子丼を食べて嵯峨野線に乗る。千ヶ畑へは京阪京都交通バスの広野行で38分。200円はありがたいが、乗客はずっと私ひとりだった。そのうちオンデマンドになってしまいそうと心配になった。ところで半国山の北からの登山口である赤熊バス停に止まることを知らなかったので驚いた。
登山口で母子らしきハイカーとすれ違う。ハイカーは少なくないのかもと思ったが、この日は人には会わなかった。
風なく 暖かい。安物のダウンだが暑いほど。夜 本当に氷点下まで気温が下がるのだろうか。
15分ほどで浅瀬が現れる。水4リットル弱を汲み、サブザックに入れて胸側で担ぐ。ザックの総量は約21キロとなってしまった。その後も浅瀬は現れるが、水量は少なく汲みにくい。しかし植林帯に入ったところで勢いのある浅瀬が現れたので、休憩がてら水を汲み直した。
道を間違い、ルートより西側に登っていくことになった。急な斜面を息を切らして登り、尾根筋に到着。P738あたりにザックを置いて半国山方面へ。財布を置いてきたことに気づいたが、あんなところ誰も通らないだろうという安心感があった。
道が分かりにくいが、しばらく下ると千ヶ畑ルートとの合流点に着く。このあたりは平らでテン場とするには最適だ。
半国山山頂で広大な展望を楽しんでデポ地に戻る。
そこからは西への尾根道を行く。自然林の中の落ち葉敷き詰められた道。ここからはテン場を探しながら。P738あたりは平らだが、時間に余裕があるので 明日のためにもうちょっと先へ進んでおきたいと思った。しかしなかなか広いスペースが現れない。
16時前 道の真ん中に大きな岩が現れた。日が暮れる前に設営し、腹ごしらえができる時間としてのタイムリミットということで、その手前のわずかな平らなスペースにテントを張ることにした。落ち葉で地面がフカフカすぎるかと心配したが快適。地面から伝ってくる冷えもマシなのではないか。
日没 16:46。長い夜が始まる。この季節 14時間ほど夜だ。寒さも心配だが、テント内は約10℃あった。ただし百均で買った温度計なのでどれだけ正確かはわからない。
風がほとんどないのも嬉しかったが、夜も更けてくると 顔のあたりに冷気が当たるのを感じたので、テント出入口に防寒シートを当てた。
気温は7℃に下がった。寒さを感じ、レインウェアを肩口にかけた。5枚着ていれば氷点下でも大丈夫だと思っていたがダメなようだ。帰ったら安価で温かいシュラフがないか探そうと決意。
眠ったのは1時半頃だろう。寒さを感じて目が覚めたのは6時半だった。もう1枚 防寒シートを取り出して体に巻こうかと思ったが、起床予定時間まであと20分だった。
日の出 6:50。テント内8℃、外気温5℃。天気予報は半国山山頂だけど、-5℃という予報との差に戸惑う。しかしもちろんそんなに寒くないのは嬉しいことだ。
8時22分出発。予定より20分ほど早い。
別荘地のある垣内の集落に下りるとるり渓までは車道。
るり渓はひなびた観光地。とあるサイトの文章などを参考にして概要を記しておくと、るり渓は園部川が高原の斜面を侵食してできた長さ4キロの渓谷。上流部は花崗岩、下流部は石英粗面岩からなっていて、清流に点在する個性豊かな岩や滝、深淵が景観のアクセントとなっている。特に見どころをピックアップした「るり渓十二勝」には玉走盤 (ぎょくそうばん) や双龍渕 (そうりゅうえん) 等の特徴のある名前がつけられているのがユニーク。両岸は広葉樹やアカマツが四季折々の色彩を添え、オオサンショウウオも生息。最上流部には人造湖「通天湖」がある。
江戸時代には「滑 (なめら)」と呼ばれていたが、明治期に「るり渓」と名付けられ、観光地として整備されたとのこと。
通天湖工事のため仮歩道の急な階段を登って再び車道に出る。暑くなってきたのでトイレでパッチを脱いだのだが、ちょうど脱ぐところで人が入ってきて焦った…。
人でいっぱいのるり渓温泉を経、ゴルフ場脇の道を通って深山登山口に着く。
高原状のなだらかな起伏を行く。明るい陽射し、優しい風にそよぐススキ。どこでもキャンプできるやん!と興奮するが、水場は不明だし、また深山に泊まってどこに行くというのか。
いくつかのピークを越えて行く。展望がいい。どんがばたキャンプ場が見下ろせる。利用も考え、サイトを見てみたが、残念ながら金〜日のみの営業だった。
山頂到着。5人ほどの女性グループがおられた。深山宮に参拝して、絶好の展望を楽しみ、そして腹ごしらえ。その間に何組かのハイカーが登って来られた。
予定より宿泊地が先になったこと。早い出発となったこともあって、1時間ほど早いペース。バスは16時34分しかないので、1時間以上待つことになるかもしれないとちょっとした不安が芽生える。
深山から舩谷山まではヤマレコらくルートに従って50分の予定だったが、15分で着き、さらに余剰時間は増えた。タクシー利用を覚悟。
舩谷山からの道は私が持ってきた2000年版 エアリアマップ「北摂の山々」には「通行不可」と書かれているが、2003年に「ささやま森の公園」が誕生し、登山道が整備されたのだろう。やや道が不明瞭だが、道標や道を示す黒い杭が付けられている。
急な下りで公園に下りてきた。炭焼き小屋があり、水車が回っていたりと、日本のいにしえの生活を体験できる施設。そこで体を拭いたりして少し休憩。考えることはタクシーいくらかかるだろうという不安。
ダム湖畔を経て、川原東バス停に到着。14時22分。どうみても次のバスは16時34分。タクシーに電話しようとしているところで、おばあさんに声をかけられた。里芋を天日干ししている話、娘さんが明日 淡路島から来る話とともに、福住まで行くとJR宝塚線篠山口に行くバスがあるのではないかというアドバイス。
そこで園部とは逆方向、東の福住へ。
その付近でバスについて尋ねたかたが、私は地元の者ではないと言いながら 親切に一緒に探してくださる。福住のバス停で篠山口行きも16時半頃にしかないことが分かると、帰り道なので篠山口駅まで送ってくれるとのこと。お言葉に甘えて同乗させてもらった。世の中にはこんなおっさんを車に乗せてくれる親切な人がいるものだと感激しきりだった。
楽しかった。できれば12月中にもう1回行きたいものだ。シュラフ購入など さらなる防寒対策を検討中。
***
1日目 昼= 京都駅
同 夜= カレーめし, たまご, ソーセージ
同 夜食= 菓子パン
2日目 朝= おかゆ2, たまご, スティックパン
同 昼= スティックパン
予備, その他= ブラン, 珈琲粉, 茶粉
コメント
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るり渓は小さいけどいいとこやね。昔、能勢のキャンプ場に家族で行ってたのを思い出したわ。
能勢キャンプでるり渓 行ったことあったとは意外。ルート参考にした人があまりよくないと書いてたこともあって、逆に楽しみましたわ。
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