西滝ヶ谷から六甲山
- GPS
- 05:07
- 距離
- 15.5km
- 登り
- 1,228m
- 下り
- 1,227m
コースタイム
- 山行
- 4:27
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 5:09
天候 | はれ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
西滝ヶ谷は最後までトレースも赤テープも途絶えずについていた |
写真
感想
焼岳の疲労も完全に癒えたとは言えないが折角の好天の3連休、適当に六甲を徘徊することにした。
朝ちょろっと病院に寄って仕事をしてからの出発なので遅めの11時スタート。まあ六甲ならこれでも大丈夫だろう。今回は堰堤越えや入渓地点で手間取りたくないので割とちゃんと事前情報を集めてきた。五助堰堤を通過し「ひ6-9」のプレートで住吉川に降り、大岩のところで渡って左手へ、しばらく進むと根本で分かれておりマーキングされている木が出てきてそこから西滝ヶ谷に降り立った。
水量はそれなりで、そして冬なので藪はだいたい枯れている。これこそが六甲が冬の沢歩きに適している理由であり、冬以外には六甲の沢歩きをしたくない理由ともいえる。冬でさえアザミの棘が無数に潜んでいるというのに、それ以外の季節ともなると生い茂る草木で見通しは悪くなるわ、棘はさらに増えるわ、毛虫やマダニはわらわら出てくるわで阿鼻叫喚だろう。
すぐに最初の堰堤、右岸から2つまとめて巻く。しばらく河原を歩いて次の堰堤2つまとめての巻きはかなりの大巻きとなる。右岸からそれなりの傾斜の巻き道で枝谷に入り込み、しばらく進むと水平道となり西滝ヶ谷に軟着陸する。次に左岸から巻く堰堤を2つやりすごすと本谷は北へと屈曲する。北に屈曲してから数分間は堰堤がなく穏やかで心地よい沢歩きという感じになった(まあ数分で終わるのだが……)。堰堤を1つ左岸から越えると枝谷との分岐の少し奥にかかるのが水晶小滝。まあ本当に小さなものなのだが、堰堤ばかりの谷の中にあっては癒しになりうるものだった。水際を容易に越えた。右岸から堰堤を2つ越えると前方にひときわ大きな枝谷の堰堤が見えてくるがその手前で左に折れていく本谷にかかるのが水晶大滝である。なるほどこれはそれなりに立派なもので、この滝があるから西滝ヶ谷はその辺の有象無象の枝谷と違って登る価値があるといっても過言ではないだろう。ここまで基本的に赤テープやらトレースがずっとついていたがこの滝のとこだけはトラロープやらテープがほとんどついていないのも、「私が見たくてわざわざこんな六甲の谷を登ってきたんでしょう、ここくらいは自分で好きなように越えてみなさい」とでも言っているかのようで好感が持てた(妄想が過ぎる)。さすがに水の真ん中を登りはしないが左手の岩角を容易に越えた。高度感はあるので慎重には行った方がよいだろう。
ここを過ぎればもうあとは消化試合のようなもので、濃度と密度と棘の悪意を増してきた藪の中、堰堤を5つだらだらと越えていく。左岸右岸左岸左岸左岸の順だったことくらいしか覚えていないような。6つ目の堰堤が見えてきたら左手の沢状の中を詰めていく。なおその堰堤の向こうで何か赤いものが動いているのが見えたがこの正体はのちに判明する。なんとか岩というやつは簡単に見つかったが見る角度が悪いのかそこまで特筆するものでもないように思えた。笹薮の中を相変わらず棘に突かれながら全山縦走路に飛び出した。
谷の方を見ると、先ほど左に折れた6つ目の堰堤の奥側がまさに堰堤工事の最中で、空に浮かんでいた赤いものは資材運搬用の何かだったらしい。こんな源頭のとこまで砂防工事をするとは、さすが六甲というかなんというか……。
さてぶっちゃけどうやって帰るか決めてなかったのだがせっかくだからとりあえず最高峰まで行くことにした。天気はいいのだが、大阪湾も有馬方面も黄砂で景色は霞みまくりでよくわからなかった。秋の夕日がつるべ落としなら冬の夕日は何落としになるんだろうか、いや空気抵抗を除けば落ちる速さは重さに寄らず同じだってニュートンも言ってたなとか変なことを考えながら、夕日が落ちてしまう前に住吉道をさっさと五助堰堤まで下り登山を終えたのであった。
☆西滝ヶ谷、基本的にトレースやテープが豊富なのでよほどぼーっとしてなければ道迷いはしないだろう。ぶっちゃけてしまえば谷としての性質は大月地獄谷や五助谷と大して変わらない。水晶小滝大滝の存在で前者2つよりは見るものが少しは多いという感じか。
ただしゆめゆめ夏に行こうなどとは思うなかれ、いろんな意味で阿鼻叫喚だろう……
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