日光・太郎山〜いにしえの静かな新薙ルートを辿る
- GPS
- --:--
- 距離
- 4.7km
- 登り
- 713m
- 下り
- 713m
コースタイム
- 山行
- 4:10
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 5:40
天候 | 晴れのちガス流れる |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
裏男体林道の梵字滝付近で橋の架け替え工事中(車両通行可)。林道分岐から登山口まで砂利道車5分。 |
写真
感想
久々のハイクで、日光の太郎山に出かけました。東京の山仲間とJR日光駅で合流し、裏男体林道経由で新薙登山口へ。午前9時過ぎの遅い出発です。3連休の中日とあって、どこの山も混雑が想定される中、新薙ルートは人影のない静かなものでした。
登山口からダケカンバの森をしばらく登ると、樹間越しに太郎山南面が見えてきました。その先、やや下ってからの登り返しは徐々に傾斜が増して、南に富士型の男体山を望む頃から急登が始まります。樹林帯の急坂を登り切ると、新薙のガレを見渡すポイントにでました。補助ロープの垂れた岩場をさらに詰めると、新薙をトラバースします。
朝方は晴れていた空も、モクモク白雲が湧いて、先ほどまで見えていた男体山が早くも白雲に埋もれてしまいました。新薙を登り切ると、山頂下に開けた旧火口の通称お花畑にでます。雨後には池になることもあるようで、砂地にミヤコザサが広がっています。山頂へ向かう登路に入ると、巨岩の足元に石仏が一体あり、往時の登拝道を物語っていました。巨岩からやや北向きに登り上がり、山王峠への分岐を見送ると太郎山頂です。
今日もハイカー数人の静かな山頂でした。しかし、南から湧き上った雲と、北から流れる雲のせめぎ合いで、目の前の日光白根山さえ見えません。が、頭上には青空も覗いて休憩には好適です。そのうち雲も切れるだろうということで、お昼を食べたり、コーヒーブレイクしたりでノンビリします。
眼下の小太郎尾根を望んでいるうちに、日光白根がチラチラ覗き、最後に燧ケ岳の姿を確認したのを潮時に往路を下山しました。山頂での休憩時間1時間半、ずいぶん長居をしたものですが、こんな悠長なハイクもイイものです。
太郎山は過去に新薙ルート、山王峠ルートから各1回で、今回が3回目となりましたが、周囲の男体、日光白根、女峰の中心に位置し、雄大な展望が望める良い山です。人混みもない点でも推奨の山かと思っています。
下山後は、チョッピリ贅沢して麓の宿に泊まり、白濁湯も楽しんできました。久し振りの山歩きになりましたが、この時季としてはマズマズの展望も楽しめて良い想い出の1日となりました。
追記 深田久彌氏が50年くらい前に、この太郎山を歩いた時は光徳からハガタテの薙ぎ(現在は入れない)を経由し、この新薙ルートを下った模様で、その時の山の様子は現在と余り変わらないようです。違いと云えば、旧火口のお花畑が「美しい静かな草原だった。いろいろな色の草花が咲いていた。」(深田久彌著 山岳遍歴)という点くらいかも。太郎山は人気の男体、日光白根の近くにあっても、当時と変わらず「忘れられた山」(同上)のように、今なお静かな昔の面影を残していました。
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