秩父御岳山―大寒波襲来前の穏やかな冬の陽射しと大展望


- GPS
- 04:50
- 距離
- 11.8km
- 登り
- 1,007m
- 下り
- 1,012m
コースタイム
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
職場の先輩に秩父の山に登りに行こうと誘われた。
なんでも、現在秩父市ではPayPay支払いで20%還元のキャンペーン中なので、山に登って蕎麦を食べようというのだ。
小鹿野町にある岩峰の方の二子山を提案されたのだが、前にも登っているしこの時季凍っていると嫌なので、前から気になっていた秩父御岳山を提案。
木曽御嶽山の王滝口を開いた普寛上人が麓の大滝の出身で、地元に開山したのがこの秩父御岳山らしい。
山頂は狭そうで展望も分からないが、標高1000mちょっとなのでこの時季に登るにはちょうどいいと思ったのである。
秩父御岳山は秩父鉄道三峰口駅からも登れるのだが、先輩が車を出してくれるというので車で向かう。
八王子方面から車で向かうと青梅を抜けて飯能の名栗から山伏峠を越えていくことになる。
途中で去年の初夏に登った武川岳↓の登山口を通過する。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4241092.html
この武川岳、去年登った山の中では一二を争うくらいに楽しかった山だ。
秩父御岳山山麓になる贄川宿は秩父往還で栄えた宿場とのことで、その中に「かかし駐車場」という無料の駐車場がある。
確かに周りにはリアルなかかしがたくさんいて不思議な雰囲気になっている。
かかしのいる田んぼから登り始め、展望の良い岩場を過ぎると急登になる。
登山道の横は転がったら止まれないようなものすごい角度で落ち込んでいるのだが、そんな斜面にもスギが植林されている。
その植林地も間伐枝打ちされているようで、林床まで陽が届いている。
植林地だけではなく適度に広葉樹の森も残っているので、新緑や紅葉の時季も気持ちが良さそうだ。
葉の散っている今は、冬の陽射しが暖かく気持ちがいい。
来週からは「最強寒波」が来るそうだが、今日は風も弱く思っていた以上に暖かい。
「タツミチ」は辰の背中の意味なのだろう、痩せた尾根になっているが乾燥しているし、木の根も張っているので危険を感じることはなかった。
痩せ尾根が終わると秩父御岳山の山頂が見えてくる。
秩父御岳山の山頂も武蔵御岳山の山頂と同じように尖っている。
山頂には普寛神社奥宮が鎮座している。
尖った山頂なのでかなり狭い。
目の前には特徴のある山容の両神山があり、その向こうに雪をかぶった浅間山。
ただ浅間山もまだ真っ白にはなっていない。
北東側には日光連山も白く見えている。
北側には西御荷鉾山と東御荷鉾山が並んでいて、その間からちょうど子持山が見えている。
この御荷鉾山と子持山も近々行ってみたい山だ。
すぐ近くに奥秩父山塊の主稜線の飛竜山(大洞山)もあり、ここも登ってみたい。
思っていた以上に展望が良く、しかも近々登ってみたい山をたくさん見ることができ大満足だ。
先に山頂にいた方に先輩が「地元の方ですか」と尋ねると「微妙に」との返答。
春日部からだというので、確かに同じ県内だが距離的には八王子よりも遠いから「地元」ではないだろう。
強石(こわいし)に向かっての下りも痩せ尾根。
こちらはロープや鎖もあるのでタツミチよりも痩せている気がする。
落葉が積もっているところはスライダーのように滑るが、ロープがあるので安心だ。
途中高圧線鉄塔のところで展望が開け、三角形に削られた武甲山と秩父盆地、そして振り返ると登ってきた秩父御岳山が思った以上に尖っているのが見えた。
下り切った強石から国道140号を贄川宿まで歩くのは交通量が多くて嫌なので、荒川対岸の道を歩いていく。
荒川を覗き込むとものすごい渓谷になっている。
最後、贄川宿に戻るために再度荒川を白川橋で渡る。
橋のすぐ横にバンジージャンプの施設があり、ついこの間TBSの情報番組「ラヴィット!」で南波アナウンサーが飛び降りていたのはここだったのか。
バンジージャンプの他にも巨大ブランコやジップラインもあるようだったが、入口の外観は意外にもかなり質素だった。
くれぐれも安全には気を付けてほしいものだ。
目的のひとつだったPayPay支払いで20%還元の恩恵を受けるためにすぐ近くにある「そば福」へ。
帰路車窓からはさらに削られてしまった武甲山の姿を見る。
横から見るともうほとんど真っ二つになっている。
あと10年もしたら本当にただの三角形の壁になってしまいそうだ。
「秩父の盟主」を本当にここまで削ってしまってよかったのだろうか。
昔読んだ手塚治虫の作品で、美を理解しないロボットが支配した世界で富士山を削り取ってしまったというものがあったが、それと同じである。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する