うっすら雪の大倉尾根から塔ノ岳・小丸尾根
神奈川県
zaoluck
体力度について
- GPS
- 07:01
- 距離
- 16.9km
- 登り
- 1,363m
- 下り
- 1,346m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 5:50
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 7:05
| 天候 | 晴れ時々曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2023年01月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
・大倉尾根：前日、登山口からうっすら雪に降られた様子。圧雪路となってきた見晴茶屋の裏からチェーンスパイクを付ける人が多かった。頂上付近は7，8センチの新雪だった。午後は溶けて、明日以降は凍るのでは？ 小丸尾根：圧雪になるほどは踏まれておらず、やわらかい雪だった。若干不明瞭の所もあるが尾根通しに下れば良い。 |
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装備
| 個人装備 |
ヘッドランプ
予備電池
ガイド地図
コンパス
筆記具
保険証
飲料
ティッシュ
バンドエイド
タオル
携帯電話
計画書
雨具
防寒着
ストック
水筒
時計
非常食
着替え
ツェルト
ファーストエイドキット
医薬品
カメラ
GPS
|
|---|
感想
今年の初登山に歩き慣れた塔ノ岳を選んだ。大寒波襲来に加え、前日の南岸低気圧で丹沢も大雪かな？と覚悟したが、思ったより雪は少なかった。ただ、右膝痛の地雷原を抱える身で雪道を歩いたものだから、疲労の方は想像以上だった。
歳と寒さのせいかトイレに行きたくなり、小田急を海老名駅でいったん途中下車。どのみち渋沢で20分近く待つバスダイヤだったので、寒い駅頭で長く立たずに済んで助かった。
雲一つない快晴の下をスタート。畑にはうっすら雪が残り、日陰の路面はツルツルに凍っていて危ない。最後の民家の克童窯の先で舗装が尽きて逆に安心して歩けるようになった。さすが人気の大倉尾根で大勢が歩いている。
どこかの山の会の小屋らしい「丹沢ベース」前で防寒着を脱いだ。南斜面のこの辺りは冷え込んだ朝でも意外に暖かい。雑事場ノ平で尾根に出ても風はなく、汗かきの当方はじっとり汗ばんできた。
朝日で黄金色に輝く相模湾を横目に見晴茶屋を過ぎると急斜面に雪が残り、チェーンスパイクを装着する人が目立つ。当方はもう少しそのまま頑張り、一本松の上で土踏まずの4本爪軽アイゼンを付けた。無しで歩けない訳ではないが、滑らないように歩くにはバランスと筋力が必要だ。
樹間にチラチラ富士山が見えてきたので、堀山の家でカメラを出すと、既に少し雲が湧いていた。一休みして軽い岩場の区間に挑む。その先の長い階段では、思ったより息が上がって「オヤ」と思った。実は、歩き始めから小康状態の右膝が痛む気配を感じ、いつも以上に足の着き方を気を付けてきたのが響いているのかもしれない。
なんとか花立の連続階段下に辿り着いて周囲を見やると、既に富士山はたくさんの雲に囲まれていた。一方で相模湾を振り向けは、大島はもとより遠く神津島までが見通せる。息を整えて一気に階段を上り、豚汁、うどん、お汁粉の看板でグルメ山荘化を目指す（？）花立山荘でトイレ休憩とした。
ここまで登るとあと一息という感じになる。花立ノ頭からは目標の塔ノ岳山頂に加えて、丹沢主稜の向こうに白く南アルプスも見えた。このあたりも雪で真っ白だが、積雪量は10センチもない。
金冷シを経て、下山者との行き違い待ちをしながら最後の木段を上って塔ノ岳山頂へ。3時間かかった。さすがに山頂は北西の風が冷たい。広場で昼食中の方もいるが、当方にはとても耐えられないのでそそくさと尊仏山荘へ逃げ込んだ。甘酒を頼んで暖を取りながら、いつも通りカップ麺とお握り、コンビーフというデタラメメニューの昼食とした。
ゆっくり40分休んで出発。出がけに東の方を見ると横浜ランドマークタワーが良く見えた。望遠レンズ越しだと都心のビル群に交じってスカイツリーの姿も識別できた。ただ、空は雲が増えて時折日が陰って寒くなる。
すれ違い待ちと追い抜きで多少時間をかけて金冷シへ。ありがたいことに右膝は大丈夫のようだ。鍋割山稜の尾根道に入ると、めっきり人影が減った。大丸へ40mの登り返しで息が上がり、後から来た男性を先に通す。
小丸尾根分岐で左へ入ると、パッと視界が開ける。いつもながらここからの下界の眺めは素晴らしい。雲が増えてしまったが、伊豆諸島だけでなく江の島の先の三浦半島、さらに房総半島までが見渡せる。富士山は？と見ると、すっかり麓まで雲に覆われ、かつその雲が日本海側でよく見る雪雲になっていた。というか、その雪のカーテンは西丹沢に迫っているように見える。
ちょうど小丸尾根を上がってきた男性がいたので道の様子を聞くと、そこそこ踏まれているので、雪でも道迷いの心配はないとのこと。最初は急斜面だが日当たりが良い分、雪は少なくて危険はない。雪に付いた足跡をなぞりつつ、時には処女雪を踏んで短絡しながら尾根を下りた。
伐採を機に付け替えられた区間に入る。ジグザグの道がやや崩れかけていたが踏み惑うほどでもなく、杉の植林帯に入ってブル道へ。どこで軽アイゼンを外すか迷ううちに右下に後沢乗越からの西山林道が見え、結局、合流点で外した。二股の沢でそのアイゼンと靴の泥を落とし、後はひたすら林道を行く。
大倉への迂回路に入ると、前方に行者岳付近の表尾根がそそり立つように見えた。空に雲がかかり、うっすら雪をかぶった山体はなかなかの迫力だ。短い坂を登り返して本来の大倉への道に合流した。二股からちょうど1時間かかった。
やれやれと大倉バス停へ近づくと、待っていたかのようにバスが到着。急いで列の後ろについて乗り込んだ。下界は晴れているが、山の方には先ほど見た雪雲崩れのような雲がのしかかりつつある。またサラリと積雪があるかもしれない。
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