歩き遍路・区切り打ち第四区(28番〜37番)


- GPS
- 104:00
- 距離
- 149km
- 登り
- 2,054m
- 下り
- 2,040m
コースタイム
- 山行
- 7:15
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 8:50
- 山行
- 8:05
- 休憩
- 3:00
- 合計
- 11:05
- 山行
- 9:25
- 休憩
- 2:55
- 合計
- 12:20
- 山行
- 10:00
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 10:25
天候 | 1日目 晴れ(風あり) 2日目 晴れ(風あり) 3日目 晴れ 4日目 晴れ 5日目 朝方霧雨その後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
船 飛行機
|
コース状況/ 危険箇所等 |
遍路区切り打ち第四区、第二十八番・大日寺から第三十七番・岩本寺までの歩き遍路のための注意事項です。歩き遍路に関する全体的なノウハウは別記事の第一区「第一番〜第十二番」をご覧ください。 本第四区も第三区に引き続きひたすら歩く、修行の道です。第三区に比較しても山中が多く景色の変化が少なく、忍の一文字でしょうか。しかし今回も得る物の多い、修行でした。 1.今回の区間は高い峠越えも無く、歩く事に左程の心配はありませんでしたが、何しろ宿の数が少なく、当日昼の予約では寝場所が無い可能性が予想されましたので、すべて宿は出発前に予約して歩きました。但し宿の到着時間に不安がありましので、全てホテル泊にして、合わせて朝・昼・晩の食事の調達に関しても事前に計画を立てました。 2.特に立案で注意する区間は、第三十六番・青龍寺から浦ノ内湾西端の西分迄の区間で、湾沿いでも横浪スカイライン経由でも17Km前後あります。何方のルートも宿が少ないです。 3.幸いネットで調べたところ、昔のお遍路さんは船には乗っていた(考えてもみれば、東海道に七里の渡しがあるのであるから当然)と言う情報に行き当たり、埋立〜横浪間は「巡航船」を利用する事にしました。但し一日3便しか無く、最終便の場合歩いて須崎到着がかなり遅い時間になる点注意です。 4.もう一か所その手前、浦戸湾の横断も検討が必要です。私は3と同じ理由で渡し舟を利用しました。1時間に1本ですからこれも時間に注意してください。 5.高岡は大きな都市です(遍路道上では)!飲み屋さんは結構あります。逆に須崎は街の直前の多ノ郷には大型量販店がありますが、遍路道周辺の須崎市街地は結構寂しいです。 6.竹林寺、禅師峰寺、清瀧寺は山の上です。青龍寺の山門は平地ですが、遍路道は途中に急勾配の岩場の標高100mの峠越えがあります。 7.焼坂峠、そえみみず共に遍路道が大変に荒れています。特にそえみみずは高速道路を急階段のアンダーパスで抜けなければならず、その先尾根筋に達する迄は、ゴーロ帯(石がゴーロゴーロしている場所)で落ち葉や枯れ枝で埋まった登山道で、かなり苦労します。 8.岩本寺は町中にあり、納札のあと街を抜け出すのに注意が必要です。私は酷く迷いました。ただ結果的には原理は簡単で、国道56号線を目指せば良いだけです。 9.ヤマレコの示す登り、下りの標高はトンネル部分を峠越えとして計上している可能性があります。また総距離には巡航船の約7Kmが含まれています。 |
写真
感想
●1日目(高知空港〜大日寺、国分寺、善楽寺)
高知空港から大日寺への道は明瞭です。野市駅周辺にあるのが大日寺間では最後のコンビニです。善楽寺周辺の遍路宿の1軒は廃業したみたいで、この周辺での宿泊計画は注意を要します。国道を歩いているとご婦人から乗って行かないか?と誘われました。また遍路中に人が駆け寄ってきて200円下さいました。ジュースでも飲みなさいと言う事ですが、生まれて初めてお金を恵んでもらいました。
・昼食 野市付近のコンビニで調達
・夕食 コンビニで調達
・宿泊費 \7,100 (セリーズ、 素泊り、評価:良い)
・歩行キロ数 25.8Km
・歩数 44,255歩 (iPhone計測)
・歩行時間 8時間50分
●2日目(竹林寺、禅師峰寺、雪蹊寺、種間寺)
竹林寺のある五台山への登り口は狭い集落の道路から標識に従って曲がって入り、その後は、ピンクリボンに惑わされずに、明瞭に整備された階段を登って行きます。牧野植物園は遍路であれば、時間外でも通行可能で、素晴らしい植物園です。竹林寺からの下山道は山門を出て、広場ではなく右側すぐです。禅師峰寺への道は、私は石土池を左に見るルートをとってしまいましたが、「ごはんや(休業中)」の先を右折して坂を登って行きます。渡船場へは3本の道が平行して走っています、コンビニに立ち寄るには真ん中の道が良いですが、そのまま行くと浦戸大橋の麓に出てしまいますので、右折ポイントに気を付けてください。波止場への道をタクシー運転手さんに聞くと、波止場に着いてから暫くして彼が現れ、ジュースをご接待下さいました。夕方高岡に急いでいる時、車がわざわざUターンして寄ってきて、「今の時間だと高岡には暗くなります、歩きに拘らなければ乗ってください。」と誘われましたが、丁重にお断りしました。高岡の市街に入るには、仁淀川大橋を渡って側道に下り、アンダーパスで国道に入ります。
・昼食 浦戸湾への道のコンビニで調達
・渡し舟 無料
・夕食 「しんのすけ」 たくさんお魚食べて飲んで\4,900 評価:良い
(宿の推薦は、割烹松尾。地元民で混んでいる)
・宿泊費 \5,500 (ビジネスイン土佐、 評価:普通)
・歩行キロ数 30.94Km
・歩数 53,749歩
・歩行時間 11時間5分
●3日目(清瀧寺、青龍寺)
清瀧寺への道は問題ありません。街に戻り青龍寺への道に入るポイントに注意してください。塚地峠の遍路道入り口には東屋があります。青龍寺への遍路道は宇佐大橋を渡り切って右の集落に入ります。標高差100m余りの岩の多い急勾配の峠越えで再び地上に降ります。埋立から横浪への巡航船(1日3便のみ)は遍路の一興として乗る価値は十分にあります。多ノ郷にはたくさんコンビニがありますが、須崎には少ないので要注意です。
・朝食 前日コンビニで調達
・昼食 宇佐大橋入り口の「新漁丸」 海鮮丼\1,200 新鮮で美味しい
・夕食 「だるま」 鍋焼きラーメン他 \2,400 評価:普通
・宿泊費 \4,950 (ビジネスホテル・さつき、 評価:普通)
・歩行キロ数 32.74Km
・歩数 53,757歩
・歩行時間 12時間20分
●4日目(須崎〜窪川手前)
先を急ぐため角谷トンネル越えの遍路道は省略しました。焼坂峠は標高228m、続くそえみみずの最高点は標高約350mの山道です。どちらも遍路道の土砂が流され、岩がゴロゴロしその上に枯れ枝や落ち葉がかぶさっている、非常に歩きにくい道です。またそえみみずは急登を覚悟して登り始めると直ぐに高速道路をアンダーパスで抜けなければならず、戦意喪失になります。七子峠以降は国道を離れ、六反地までは遍路道をノンビリと歩くことができます。
・朝食 前日コンビニで調達
・昼食 須崎国道の弁当屋「たけざき」で調達 \480 美味しい
・夕食 「まんぷくそば」 かき揚げそば他 \2,700 美味しい
・宿泊費 旅籠屋 \9,900 (セミダブルツインの為割高 評価:良い)
・歩行キロ数 29.0Km
・歩数 54,293歩
・歩行時間 10時間25分
●5日目(窪川手前〜岩本寺〜土佐佐賀駅〜高知駅〜高知空港)
岩本寺までは問題ありませんが、その後は街を抜けるのに注意が必要です。超々迷いました。国道56号線を目指して、合流してください。片坂はその名の通り、順打ちではホンノ少し登ると峠ですが、以降かなり下ります。つまりそえみみずから片坂迄は高原状になっているのです。伊与喜迄は遍路道です。道の駅で遍路の疲れを癒しました。
・朝食 前日コンビニで調達
・昼食 ローソン
・早い夕食 道の駅なぶら土佐佐賀 藁焼きかつおとビール \1,950
・土佐佐賀〜高知 \3,530 (特急利用)
・高知駅〜高知空港 \740
・歩行キロ数 23.4Km
・歩数 45,652歩
・歩行時間 8時間45分
●合計(上記とはまるめ誤差があります)
・日数 4.3日
・歩行時間 51時間25分
・歩数 251,700歩
・キロ数 148.9Km
・交通費 \80,000 (羽田〜高知航空機代含む)
・宿泊費 \27,450 (4泊)
・食費 \19,000
費用合計 \126,671
以上です。
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