【身延】石合川山見沢遡行・福士川陰沢下降


- GPS
- 06:30
- 距離
- 4.7km
- 登り
- 653m
- 下り
- 661m
コースタイム
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2023年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
詳細は遡行図参照 |
その他周辺情報 | ・遡行した沢の名称は、鈴野藤夫「中部山岳の渓流」によると、「山見沢」 ・下降した沢の名称は文献からは確認できず、東西根熊の集落内で4人程度に尋ねたが、皆分からないとのこと。 ⇒<2023.6.20追記>つり人社編集部編「つり人渓流フィールド 甲斐・駿河」により、「陰沢」と判明。なお、この沢名は聞き込みの際も名前だけは挙がっていた。 ・ヤマビルは数個体確認。被害なし。 |
写真
装備
備考 | ・フリクション良好な箇所が多く、ラバーソール推奨 |
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感想
【計画の経緯】
南部町の沢には一昨年から通っているが、関東から遠くなく、開拓が楽しめ、滝が多く、標高が低くて春でも登れるということで、気に入っている。ヤマビルが多いのだけが難点だが。
今回もその一環として、金曜日に50mm近い降雨があったので集水域の少ない沢を狙い、遡下行を計画した。
【山行】
○遡行
朝起きて福士川を見ると、大増水して激しく濁っており、最後の渡渉ができるか不安になる。転進も考えたが、午後には幾分引いているだろうと考え、予定通り入渓。
出合はしょぼいが、少し進むとすぐに滝が出てくる。朝一からのシャワークライミングだが、気温は高いので全員突っ込んだ。難しくはなく快適。
その後しばらくで2段17m滝。見る分には立派だが登るとなると下段の一手が悪く、お助け紐使用。すぐの20m滝は近づいて見ると登れそうということで、tamoshimaリード。シャワーを浴びながらも脆い岩に注意して登り、結構充実感あり。
その先は4m樋状滝からミニゴルジュ状となり、その先の5m滝が案外悪い。頑張ってフリーソロしてお助け紐を設置したが、後続は皆ゴボウしていた。その後も滝が続いて標高を上げていくが、ロープを出すような滝はなく、お助け紐を1-2回程度使ったくらいで順調に進む。
最後は水が涸れ、右岸斜面を少しだけ登れば尾根に出た。アプローチも詰めも非常に楽でなかなか良い沢。
○下降
急斜面を下っていくと、特に問題はなく沢床へ。少し下ると水も出てきて沢らしくなる。途中から10m超の滝も結構出てきたが、いずれも容易に巻けるものばかりで、有難い。しかし立っていて登れそうにない滝が多かったので、この沢を下降に選んだのは正解だった。
途中250m地点で、左岸から登れそうな33m滝で出合う枝沢があったので、登ってみようかとも思ったが、メンバーが乗り気ではなかったので素通り。しかし結局早すぎな下山だった気もするので、登っておけば良かったかも。
その下流も登れば面白そうな樋状滝や、巨岩ゴーロ、快適に下れる小滝帯があり、なかなか変化に富んでいて飽きさせない。と思っているうちに福士川本流に合流。相変わらず濁っていてやばそうに見えたが、足を踏み入れてみると実際は浅い。難なく渡り、車道を歩いて車に戻った。
【感想】
平水では水量が少なくて魅力に欠けるかもしれない沢だったが、雨の後という好機を掴んで登り降りでき、想像以上に滝も多く、充実した山行になった。雨の後ならではの山行が狙い通りにできて嬉しい。
【総評】
山見沢は、増水時の遡行対象としてお薦め。平水時でもそれなりに楽しめると思う。この沢だけ遡行して右岸尾根で下山しても良さそう。
陰沢は、上部に登れない滝が多いものの容易に巻けるし、下部は登れる滝が多く、遡行してもそれなりに楽しめると思う。平水の水量は少ないと思われるため、増水時がお薦め。
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