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Yamareco

記録ID: 537528
全員に公開
ハイキング
中国山地東部

三室の滝〜三室山〜竹呂山〜三室の滝

2014年10月26日(日) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 兵庫県 鳥取県
 - 拍手
Machapuchare その他1人
体力度
3
日帰りが可能
GPS
04:51
距離
8.8km
登り
893m
下り
895m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:37
休憩
0:12
合計
4:49
距離 8.8km 登り 896m 下り 895m
9:05
21
スタート地点(三室の滝)
9:26
58
林道と河内川コース合流点
10:24
26
千種川支流河内川源流の碑
10:50
20
大岩庭園
11:10
11:17
71
12:28
13
竹呂山尾根道と竹呂谷道分岐点
12:41
12:46
49
13:35
19
竹呂山尾根道と竹呂谷林道合流点
13:54
ゴール地点(三室の滝)
三室の滝、三室山、竹呂山トライアングル正規のルート探しコース
歩行距離8km、歩行時間4時間30分、歩数17,500歩
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2014年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
三室高原へのアプローチは南の千種(ちくさ)からしかできません。
千種(ちくさ)川の支流河内(こうち)川沿いの道を北上すると、燗鍋滝(かなべのたき 別名三室の滝)が左側に現れます。
燗鍋滝の道路を隔てた向かい側に、車が6、7台停められるスペースがあります。
簡易トイレもあります。
コース状況/
危険箇所等
道が不明瞭な箇所が多く、ルートファインディングを正確にしないと、大幅なロスタイムとなります。
特に三室山までの沢沿いのコースと三室山から竹呂(たけろ)山に向かう尾根道は踏み跡を見失うことも多く、肝心な箇所にテープがないことも多いので、地図とコンパスは必携です。
一歩間違えると、まるで罰ゲームのようなルートと化します。(*_*;
(詳細は後述します。)
逆に、登山にスリルとサスペンスを求める方はある意味楽しいかもしれません。
その他周辺情報 この地域は「氷ノ山後山那岐山国定公園」の東エリアの一角を成し、
東方面には赤西(あかさい)渓谷、音水(おんずい)渓谷、原不動滝、明神滝、
西方面には鍋ヶ谷(なべがたに)渓谷、若林天然林と紅葉スポットが多数あります。
また南方面には温泉施設がいくつかあり、特に岡山県境を少し越えた「愛の村」では
ランチバイキング(11:00〜15:00 1,080円)を食べて温泉(ゆらりあ)でゆっくりと疲れを癒すことができます。
(1)燗鍋滝(かなべのたき 別名三室の滝)前の駐車スペースです。
「三室山登山口へ」という標識が自分たちが想定していた方向で逆方向を指し示していたので、標識とは逆方向に進みました。
(1)燗鍋滝(かなべのたき 別名三室の滝)前の駐車スペースです。
「三室山登山口へ」という標識が自分たちが想定していた方向で逆方向を指し示していたので、標識とは逆方向に進みました。
(2)車を停めた場所横の施設看板です。文字通り、「三室高原入口(標高580m)」です。
ここから三室山にアプローチする人が少ないようですが、高原までは非常に歩きやすいコースです。
(2)車を停めた場所横の施設看板です。文字通り、「三室高原入口(標高580m)」です。
ここから三室山にアプローチする人が少ないようですが、高原までは非常に歩きやすいコースです。
(3)歩き始めて程なく「大前政七翁の碑(標高630m)」が巨石の上に立っていました。
“誰それ(・。・)”で終わりました。
(3)歩き始めて程なく「大前政七翁の碑(標高630m)」が巨石の上に立っていました。
“誰それ(・。・)”で終わりました。
(4)河内川コースと林道尾根コースが合流するポイント(標高740m)です。奥に見えるのが三室山(標高1,358m)です。
ここで初めて一般の登山客の多くが河内川コース(地図上の点線)ではなく、林道尾根コース(地図上の実線)からアプローチすることを知りました。
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(4)河内川コースと林道尾根コースが合流するポイント(標高740m)です。奥に見えるのが三室山(標高1,358m)です。
ここで初めて一般の登山客の多くが河内川コース(地図上の点線)ではなく、林道尾根コース(地図上の実線)からアプローチすることを知りました。
(5)しかし、この合流点に流れている素朴ながら魅惑的な沢を見ていると、三室山の神様が「沢沿いに行け〜!」と囁きかけてきます。
(5)しかし、この合流点に流れている素朴ながら魅惑的な沢を見ていると、三室山の神様が「沢沿いに行け〜!」と囁きかけてきます。
(6)ということで、しばらくは沢登り(旧登山道らしい)をすることになりました。
沢の途中(標高910m)の大きな岩の前に「山頂まで60分」の標識がありました。
正確に言うなら、「迷うことなく進んで60分」という解釈でしょう。
(6)ということで、しばらくは沢登り(旧登山道らしい)をすることになりました。
沢の途中(標高910m)の大きな岩の前に「山頂まで60分」の標識がありました。
正確に言うなら、「迷うことなく進んで60分」という解釈でしょう。
(7)沢を詰めた標高920m地点に「千種川支流 河内川源流」という碑が立っていました。
ここから、尾根道に入ります。
(7)沢を詰めた標高920m地点に「千種川支流 河内川源流」という碑が立っていました。
ここから、尾根道に入ります。
(8)三室山の南西尾根道に入ると、しばらくジグザグの登山道が続きます。
尾根上の標高1,200m地点に大きな巨石が出てきました。
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(8)三室山の南西尾根道に入ると、しばらくジグザグの登山道が続きます。
尾根上の標高1,200m地点に大きな巨石が出てきました。
(9)この辺りは巨石が集中し「大岩庭園」と呼ばれています。
紅葉がやや色づき始めて、なかなか見ごたえのある景観となっていました。
(9)この辺りは巨石が集中し「大岩庭園」と呼ばれています。
紅葉がやや色づき始めて、なかなか見ごたえのある景観となっていました。
(10)さらに標高1,280mの地点ではコース上で大岩を登ることになりました。
鎖がついていましたが、鎖に頼るほどのハードな登りでもありません。
(10)さらに標高1,280mの地点ではコース上で大岩を登ることになりました。
鎖がついていましたが、鎖に頼るほどのハードな登りでもありません。
(11)登り始めて約2時間後にようやく三室山のピーク(1,358m)に到着しました。
兵庫県宍粟市と鳥取県八頭郡若桜町にまたがり、宍粟50、兵庫50、近畿100、中国100名山にも選ばれている肩書きが欲張りな山です。
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(11)登り始めて約2時間後にようやく三室山のピーク(1,358m)に到着しました。
兵庫県宍粟市と鳥取県八頭郡若桜町にまたがり、宍粟50、兵庫50、近畿100、中国100名山にも選ばれている肩書きが欲張りな山です。
(12)三室山ピークから北方面を望むと、氷ノ山(画面中央の山で標高1,510m)を中心とした山域が眺望できます。
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(12)三室山ピークから北方面を望むと、氷ノ山(画面中央の山で標高1,510m)を中心とした山域が眺望できます。
(13)三室山ピークから西方面を望むと、東山(画面中央奥の山で標高1,388m)とその手前のくらます(標高1,282m)を中心とした山域が眺望できます。
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(13)三室山ピークから西方面を望むと、東山(画面中央奥の山で標高1,388m)とその手前のくらます(標高1,282m)を中心とした山域が眺望できます。
(14)三室山ピークを下った標高1,340mの竹呂山に向かう尾根の分岐点です。
標識やテープがないので、地形を読み取って進みます。
(14)三室山ピークを下った標高1,340mの竹呂山に向かう尾根の分岐点です。
標識やテープがないので、地形を読み取って進みます。
(15)竹呂山に向かう尾根上の標高1,300mの小ピークを過ぎた辺りから踏み跡が怪しくなり、案の定、根曲がり竹のヤブに突入してしまいました。
これが1,250m付近まで続き、その間全ての自由を奪われてしまいました(*_*)
写真はようやくヤブを抜けて振り返った景観です。
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(15)竹呂山に向かう尾根上の標高1,300mの小ピークを過ぎた辺りから踏み跡が怪しくなり、案の定、根曲がり竹のヤブに突入してしまいました。
これが1,250m付近まで続き、その間全ての自由を奪われてしまいました(*_*)
写真はようやくヤブを抜けて振り返った景観です。
(16)竹呂山と竹呂谷に向かう道の分岐点(標高1,050m)です。
地図上には道はついていませんが、竹呂山へはこの竹呂谷を詰めて登ってくるほうが楽なようです。
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(16)竹呂山と竹呂谷に向かう道の分岐点(標高1,050m)です。
地図上には道はついていませんが、竹呂山へはこの竹呂谷を詰めて登ってくるほうが楽なようです。
(17)竹呂山ピーク(標高1,129.3m)です。
宍粟市の波賀町と千種町の町界尾根にある山です。
宍粟50名山のひとつに挙げられています。
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(17)竹呂山ピーク(標高1,129.3m)です。
宍粟市の波賀町と千種町の町界尾根にある山です。
宍粟50名山のひとつに挙げられています。
(18)竹呂山のピークは樹木が生い茂って眺望はありませんが、紅葉しかけの陽光を浴びて金色に輝く樹林が綺麗でした。
(18)竹呂山のピークは樹木が生い茂って眺望はありませんが、紅葉しかけの陽光を浴びて金色に輝く樹林が綺麗でした。
(19)竹呂山ピーク近くの道標です。
“谷コース”というのは写真(16)のコースです。
“尾根コース”は南西に延びている尾根上のコースです。
尾根コースを進むことになりました。
尾根は非常に迷いやすいコースですので複数人でルートファインディングをしながら進んだほうがいいです。
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(19)竹呂山ピーク近くの道標です。
“谷コース”というのは写真(16)のコースです。
“尾根コース”は南西に延びている尾根上のコースです。
尾根コースを進むことになりました。
尾根は非常に迷いやすいコースですので複数人でルートファインディングをしながら進んだほうがいいです。
(20)竹呂山の南西尾根を下りた標高890mの分岐点です。
ここから谷に向けて下ります。
ここから先は踏み跡はしっかりとしています。
(20)竹呂山の南西尾根を下りた標高890mの分岐点です。
ここから谷に向けて下ります。
ここから先は踏み跡はしっかりとしています。
(21)竹呂谷と合流した標高700m地点です。
竹呂山に登る人のほとんどが、竹呂谷沿いコースを選ぶのでしょう。ここからは林道が続きます。
(21)竹呂谷と合流した標高700m地点です。
竹呂山に登る人のほとんどが、竹呂谷沿いコースを選ぶのでしょう。ここからは林道が続きます。
(22)林道から河内川を渡って進むと三室の滝近くの道路(標高570m)に合流します。
ここが竹呂山への登山口となっていました。
林道からこの地点までの地形図の道はかなり違っていますので、注意が必要です。
(22)林道から河内川を渡って進むと三室の滝近くの道路(標高570m)に合流します。
ここが竹呂山への登山口となっていました。
林道からこの地点までの地形図の道はかなり違っていますので、注意が必要です。
(23)竹呂山への登山口横の小さな滝です。
こうした小さな滝がこの山系ではよく見られます。
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(23)竹呂山への登山口横の小さな滝です。
こうした小さな滝がこの山系ではよく見られます。
(24)ゴール地点の燗鍋滝(かなべのたき 別名三室の滝)です。幅 12.5m、落差15.1mとのことです。
滝が“川”の字になっていると感心したのは自分だけ!(^^)!
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(24)ゴール地点の燗鍋滝(かなべのたき 別名三室の滝)です。幅 12.5m、落差15.1mとのことです。
滝が“川”の字になっていると感心したのは自分だけ!(^^)!
(25)三室の滝は岩肌を三筋に分かれて流れ落ち、一度滝壺へ落ちた水が2m以上跳ね上がるという全国的にも非常に珍しい滝です。
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(25)三室の滝は岩肌を三筋に分かれて流れ落ち、一度滝壺へ落ちた水が2m以上跳ね上がるという全国的にも非常に珍しい滝です。
(26)三室の滝を上から覗くと、ウォータースライドをしたくなる衝動にかられます。
(26)三室の滝を上から覗くと、ウォータースライドをしたくなる衝動にかられます。

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下(厚手) 防寒具 軍手 雨具 スパッツ 日よけ帽子とフード 雨用帽子 登山靴(防水加工) 靴ひも予備 アタックザック ザックカバー 地形図 コンパス ファスナー付クリアーファイル 筆記用具 携帯 時計(防水) タオル カメラ 飲料水(スポドリ&茶) 水筒(常温と保温) 非常食(栄養補助食品) スマホ(山使用可能) eTrex30(GPSナビゲーター)
備考 「しそう森林王国」のHPで宍粟市にある山の最新の情報が確認できます。
しかし、「10月9日三室山・・・整備しました。」「10月1日竹呂山・・・整備しました。」等の協会の発信解釈については、あくまで以前よりという相対的なものです。
以前の状態をまったく知らない自分たちのような、なんちゃってハイカーにとっては「整備=歩きやすい」と考えると、辛酸をなめる結果となります。

感想

資料が乏しい山域なので、事前にルートに関する最新の情報を入手する必要があります。特に「しそう森林王国」のHPやここ1年以内に同じコースを行った人のブログなどが参考になります。

地形図上のルートは古いのでルート通りに進めないことも多いので、実際に山行した人のルートなどを参考にしながら、自分で予め地図に仮のルートを書き込んでおいて(GPSナビにも登録)、ポイントポイントで地図とコンパスで位置確認をしながら進みました。

尾根ルート(青少年野外活動センター跡地出発点)と河内川ルートの選択を強いられます。さすがに河内川(沢沿い)ルートをずっと進む人はほとんどいないようですが、個人的にはこのルートがもっとも変化に富んでおもしろいと思います。

三室山から竹呂山までの尾根コースは慎重にルートファインディングしながら進む必要があります。一歩間違えると、強烈な根曲がり竹地獄が待っています。実際に一度コースを少し逸れたために、100m程進むのに30分ほど高さ2m以上もある根曲がり竹群と格闘するはめになりました。
まるで竹ひご状の虫かごに閉じ込められ身動きがほとんどとれずもがいている虫状態となり、登山ルート探しゲームで負けて罰ゲームを受けた心境でした。

竹呂山からの南西尾根ルートの下りもルートファインディングに苦労しました。テープを頼っていると、なぜか尾根から逸れていきます。そのためしばらく斜面をトラバースし続けることになりました。意を決して尾根上(尾根の一番高い位置)に戻ると登山道らしき道がありました。原則、尾根の一番高い部分を歩き続ければ大丈夫だと思います。ただし、ひと一人が通れるぐらいの細いルートなので、入山者があまりいなければ荒れてブッシュに戻る可能性があります。

最後の林道はほとんど地形図の道と一致しないぐらい異なります。新たに造られたのでしょう。やたらカーブが多いですが歩きやすいです。河内川を横断する道も地図上にはありませんが、明らかに道が分岐している箇所がありますので、そこを右に進めばゴールに向かいます。

燗鍋滝(三室の滝)はヒーリング効果抜群です。ゴール地点にしたことで、それまでの疲れが一気に吹き飛びました。

今回は2回目のGPSナビの使用でした。
樹木が生い茂る山林やほとんど間がないほど強烈な根曲がり竹のヤブの中に入っても、ほぼ正確に現在の位置確認ができ、おかげで大きくコースを外れることはありませんでした。
コース状態が不安定な山ではなかなか心強い味方になってくれます。

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