記録ID: 5390593
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ハイキング
九州・沖縄
クロバイ乱れ咲く前黒髪
2023年04月22日(土) [日帰り]


体力度
2
日帰りが可能
- GPS
- 04:51
- 距離
- 6.6km
- 登り
- 499m
- 下り
- 498m
コースタイム
天候 | 快晴(黄砂) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
英山(はなぶさやま)への上りは急傾斜の岩場あり(ロープ設置)。 今の時期はアカガシの落葉が多く、スリップしやすいので要注意です。 |
写真
感想
黒髪山の麓、有田町ではGWが近づくこの時期、恒例の大陶器市の開催に向けて大わらわの日々が続いている。
しかし私の中では前黒髪の西側斜面を白く埋める「クロバイ(ハイノキ科)」の花の咲き具合が気になる。今年は桜や野生の草花の開花が早くて開花時期が読みにくいのだが、おそらくクロバイの花も早いに違いないと推察。事前観察も兼ねて前黒髪まで行ってみた。
クロバイの花は案の定、例年に比べ1週間ほど早い開花を迎えていた。開花の程度としては最盛期の6〜7分といったところだろうか、斜面を白く埋め尽くすというには少し物足りない状況だった。それでもほとんど開花しない年を考えれば大健闘かもしれない。ここ最近としてはとても満足の行くクロバイ観察登山でした。
(疑問1)
植物、特に野生の樹木の花は単純に表裏と言うふうに毎年繰り返すのではなく、5〜7年の周期をもって細かい終期を挟みながら大きな表裏を繰り返す。言ってみれば株価のチャートみたいなものだろうか?(黄金比で上下するという)
(疑問2)
それからもう一つの大きな観察視点はこのクロバイの花が黒髪山系では前黒髪周辺(有田流紋岩地質)に多く分布し青螺山周辺(伊万里安山岩地質)には少ない点だ。それから私の住む長崎県北部(玄武岩地帯)にもほとんど見かけない。標高も低い山なので高度差がもたらす現象とも思えない。不思議な樹木です。
(地中のアルミニュウムが要因というところまでは掴んでいるが、その先が難解)
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コメント
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一度にいくつもは覚えきれませんので
今回はクロバイを覚えることにします。
ありがとうございます。
うっかり返信ボタンを押さずにコメントを返したようです。
いえいえ、大丈夫ですよ。
丁寧な解説 しっかり読ませていただきました。
ありがとうございました。
勉強になりました。
有難うございます。
所謂どんぐり類の鑑別は小生には難問です。
アカガシとイチイガシは樹皮の割れ目が著明なことで、他のカシ類との区別を試みていますが現時点では習得できていません。
アカガシの鑑別法を今度実践したいですが、カシ類は巨木で手に取って葉を観察できないかもしれません
草花と違い、派手な花が付かない樹木は判別が難しいですよね。
従ってfujikitaさんが仰っているように、いつでも採取できる葉が一番の決め手になります。
落葉でも充分に判別できますので、まずは葉を採取してくること、あるいは葉の画像を裏表詳細に写してくることがポイントだとおもいます。あとは図書館で「樹木の葉」に関する図鑑を借りて照らし合わせてみることになりますね。(もし図鑑を購入されるのであれば、お勧めの図鑑が有ります)
ドングリの仲間のブナ科を覚えると平地で見る樹木の3割以上が判明することになります。
アドヴァイス有難うございます。
葉を集めてきます。写真判定も大切と思いますが、やはり現物がいいかと。
お勧め図鑑を教えていただければ幸いです。ただお値段によっては購入が難しいかもしれません。
1年間植物のお勉強をして分かったことの一つが意外と身近な植物が難しいことです。
その代表格がどんぐり類です。平地で見る樹木の3割以上が分かったらハイキングの楽しさも変わる感じがします。また冬枯れの林で樹皮や枝ぶりからこれは〇〇、こちは△△と判断できれば見える景色が違ってくるのでしょう。
ハードルは高いですが、なんとかそのレベルに到達したいです。
>1年間植物のお勉強をして・・・身近な植物が難しいことです。
正解です。北アルプスや高地へ行けば種は限られてきます。自宅周辺や里山は難関です。さすがfujiktaさんは呑み込みが早いですね。
お勧めの図鑑は3種類あります。
1,樹木の葉(山渓ハンディ図鑑14)
2,樹に咲く花(山渓ハンディ図鑑5 全3巻)
3,野に咲く花(山渓ハンディ図鑑1)、山に咲く花(山渓ハンディ図鑑2)の各1巻
1,は3年前に改訂版が出たばかりで(5,500円)今も発行されていると思いますが、2,3に付きましては発行から20年以上たっていますので現在の状況は分かりません。多分手に入るとは思います。
とりあえず1,は掲載種の数も多いので種名を覚えるのに最適です。次に2,は葉っぱ以外に花や実や様々な特徴が記されていますので、最終的には是非ほしい図鑑です。
3,は草本のみですが掲載種が多いので全国どこへ出掛けても役に立ちます。
以上参考にされてください。
(PS)
日記にブナ科の葉の一覧をアップしますので、よろしければご覧ください。
丁寧なご返事、有難うございます。
とりあえず1を検討します。
大きな本屋さん(紀伊国屋など)では、現物(取り寄せでなく)を確認できるかと思います。
ブナの葉の日記を楽しみにしています。
色々有難うございます。重ねて御礼申し上げます。
クロバイの花については長く観察しているのですが、他の山系で見たことはあまりないのです。
たまに葉を観察することは有るのですが(実は先々週の金立山でも見つけました)、やはり花の時期が短いので開花に出会うことが無いと見つけることはかなり難しいと思っています。もし出会うことが有れば是非ご報告ください。
黒髪山はこの時期だけ樹木の花がとても多いので楽しい所です、但し前黒髪山系でないと咲きません。龍門ダムコースも乳待坊コースも青螺山コースも照葉樹林帯が深いので落葉樹系の花はほとんど出会えませんね。
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