また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

記録ID: 5406034
全員に公開
山滑走
鳥海山

鳥海山−湯の台_月山森(陰と陽)

2023年04月23日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
08:46
距離
17.3km
登り
1,270m
下り
1,261m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:50
休憩
0:57
合計
8:47
6:15
174
スタート地点
9:09
9:22
55
10:17
10:26
34
11:00
11:26
17
11:43
11:44
62
12:46
12:54
128
15:02
ゴール地点
天候 樹林外は終始強風、滝の小屋より上は雲の中で視界も悪かったです。
過去天気図(気象庁) 2023年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
車道は積雪のため前半で終わりました。(スタート地点を参照ください。)
コース状況/
危険箇所等
その後、車道の積雪状況は途切れ途切れです。
樹林帯は藪も気にならず。ただしブナのツリーホールは大きかったです。
滝の小屋を境に上部は雪が固くなりました。
八丁坂は縦溝もなく割れ目も少なかったです。
河原宿はトイレの屋根が出ていました。
もう少し車で標高を稼げると思ったが...スタート地点は昨年のGWと変わらなかった。
2
もう少し車で標高を稼げると思ったが...スタート地点は昨年のGWと変わらなかった。
Pはスキーを担いで出発。
Pはスキーを担いで出発。
Fはシールで僅かに残った雪を辿るも...
Fはシールで僅かに残った雪を辿るも...
アスファルト全開!
車道の積雪は途切れ途切れで他の皆さんもシートラで進む。
1
アスファルト全開!
車道の積雪は途切れ途切れで他の皆さんもシートラで進む。
ここからは積雪十分。
昨年のGWと同様、40分くらいのシートラを終えてスキーを履いた。
3
ここからは積雪十分。
昨年のGWと同様、40分くらいのシートラを終えてスキーを履いた。
そして車道から外れて樹林帯へ入山。
樹林帯の雪はまだ汚れておらず藪もそれ程気にならなかった。
気になったのはブナのツリーホールの大きさである。
2
そして車道から外れて樹林帯へ入山。
樹林帯の雪はまだ汚れておらず藪もそれ程気にならなかった。
気になったのはブナのツリーホールの大きさである。
湯の台の樹林帯は風の影響をあまり受けない。
1
湯の台の樹林帯は風の影響をあまり受けない。
少々汗ばむのでアウターを脱いで標高を稼いだ。
2
少々汗ばむのでアウターを脱いで標高を稼いだ。
雪質はよく滑りそうなザラメだった。
あの斜面、シュプールいっぱいで楽しそうね...
2
雪質はよく滑りそうなザラメだった。
あの斜面、シュプールいっぱいで楽しそうね...
小屋泊から下山してきた方に話を聞くと滝の小屋まではこのザラメが続いているとのこと。この辺りの滑走には大いに期待できた。
1
小屋泊から下山してきた方に話を聞くと滝の小屋まではこのザラメが続いているとのこと。この辺りの滑走には大いに期待できた。
遠方に湯の台登山口駐車場のトイレの屋根が見える。
1
遠方に湯の台登山口駐車場のトイレの屋根が見える。
3時間ほどで滝の小屋へ到着。
4
3時間ほどで滝の小屋へ到着。
ここまでは無難にやって来たが、小屋から上部は打って変わって厳しい環境に変わっていった。
1
ここまでは無難にやって来たが、小屋から上部は打って変わって厳しい環境に変わっていった。
八丁坂へ取り掛かると途端に雪面が硬くなり風の強さも増した。それでもシールは良く効いていたな。
1
八丁坂へ取り掛かると途端に雪面が硬くなり風の強さも増した。それでもシールは良く効いていたな。
滝の小屋を見下ろす。東側には青空が多かった。
2
滝の小屋を見下ろす。東側には青空が多かった。
ところどころに割れ目もあるので注意しよう。
2
ところどころに割れ目もあるので注意しよう。
八丁坂を登り詰めて平地を暫く進むとトイレの屋根部分が見えてきた。河原宿のあの傾いた小屋の姿は完全に無かった。
積雪ですっかり埋もれてしまうんだなと..ここに来て初めて知ったわけである。
2
八丁坂を登り詰めて平地を暫く進むとトイレの屋根部分が見えてきた。河原宿のあの傾いた小屋の姿は完全に無かった。
積雪ですっかり埋もれてしまうんだなと..ここに来て初めて知ったわけである。
そのトイレの壁で強風を凌ぎつつ月山森へ向けて最終装備を整える。(バラクラバやゴーグルを装備)
2
そのトイレの壁で強風を凌ぎつつ月山森へ向けて最終装備を整える。(バラクラバやゴーグルを装備)
時より景色が開ける。その瞬間がとても感動的...
3
時より景色が開ける。その瞬間がとても感動的...
ガスの切れ目に月山森の斜面が見えた。あのピークまであと少し頑張ろう。
1
ガスの切れ目に月山森の斜面が見えた。あのピークまであと少し頑張ろう。
月山森の視界はほぼホワイトアウトに近かった。
この状況より当初計画にあった月山森(1,650m)の南面滑走は諦めた。
4
月山森の視界はほぼホワイトアウトに近かった。
この状況より当初計画にあった月山森(1,650m)の南面滑走は諦めた。
山頂付近は積雪が薄くなり登山道が出ていた。
2
山頂付近は積雪が薄くなり登山道が出ていた。
スキーをデポして登山道を進むともうそこは山頂だった。一先ず登頂だ。

月山森山頂では記念撮影だけを済ませて直ぐに下山の準備を始めた。
3
スキーをデポして登山道を進むともうそこは山頂だった。一先ず登頂だ。

月山森山頂では記念撮影だけを済ませて直ぐに下山の準備を始めた。
シールを剥がして登ってきた方向へ戻るだけ。
そう思って準備していたところ瞬間的にガスが途切れて景色が広がり北斜面が見えた。
3
シールを剥がして登ってきた方向へ戻るだけ。
そう思って準備していたところ瞬間的にガスが途切れて景色が広がり北斜面が見えた。
そのタイミングで北東斜面へ飛び出す。
2
そのタイミングで北東斜面へ飛び出す。
この視界は斜面を滑り降りると同時に消えてしまった。でも非常に良いタイミングで滑れたなと...
2
この視界は斜面を滑り降りると同時に消えてしまった。でも非常に良いタイミングで滑れたなと...
雪は硬くてガリガリだけど、先ずは月山森から滑れたということが何よりだ。
2
雪は硬くてガリガリだけど、先ずは月山森から滑れたということが何よりだ。
八丁坂の滑走には少々期待していたもののやはり雪が硬くてガタガタだった。腿を踏ん張って滝の小屋までを滑走した。
今日の滑走は滝の小屋の下斜面に期待するしかなかった。
2
八丁坂の滑走には少々期待していたもののやはり雪が硬くてガタガタだった。腿を踏ん張って滝の小屋までを滑走した。
今日の滑走は滝の小屋の下斜面に期待するしかなかった。
いよいよその斜面へ入り込んだ。
1
いよいよその斜面へ入り込んだ。
ザラメは最高のコンディションだったので思いっきり滑ることが出来た。
2
ザラメは最高のコンディションだったので思いっきり滑ることが出来た。
広大な斜面。斜度も良い。
3
広大な斜面。斜度も良い。
良く滑るザラメだ!
4
良く滑るザラメだ!
あまりにもこの斜面のコンディションが良かったので休む間もなく直ぐにシールを付けて登り返した。
3
あまりにもこの斜面のコンディションが良かったので休む間もなく直ぐにシールを付けて登り返した。
時より青空も見られる。
4
時より青空も見られる。
ドラマチック。
2回目の滑走もとても楽しかったので更に登り返す。
1
2回目の滑走もとても楽しかったので更に登り返す。
ここを3回も滑れば今日のところは大満足だ。
3
ここを3回も滑れば今日のところは大満足だ。
F氏の360度カメラより。
1
F氏の360度カメラより。
F氏の感想の通り、この日は陰と陽の連続ね...
2
F氏の感想の通り、この日は陰と陽の連続ね...
最後の樹林帯は大きく空いたツリーホールを交わしながら滑る。
ここは昭和のターンでコンパクトに...
2
最後の樹林帯は大きく空いたツリーホールを交わしながら滑る。
ここは昭和のターンでコンパクトに...
車道は途切れ途切れの雪をなるべくスキーで滑ってゴールした。

お疲れ様でした!
2
車道は途切れ途切れの雪をなるべくスキーで滑ってゴールした。

お疲れ様でした!

感想

令和5年、残雪が少ない今日この頃。
今年の板納めは何時になく早い訪れになるだろうと思っている。
そんな中、例年(GW)より少し早めに鳥海山へ向かってみた。

今回選択したルートは昨年2度ほど入山している湯の台ルートだ。
さて、今年のコース状況は如何に...

(山行中の記録は写真を参照ください。)

本来であれば外輪山、あわよくばトップを目指したいという想いがあった。
しかし山スキー計画はいろいろな状況から判断を取り入れて計画するもの。
第一にスキーが楽しくなければね。
今回は標高が高い外輪行きは諦めて月山森の登頂とそこから南面への滑走を計画した。

残念ながら当日の状況から滑走計画は思うようにいかなかった。
しかし月山森登頂を達成しその後の大斜面も登り返し滑れたことで非常に満足いく山行に仕上がった。





低温強風の天気予報を考慮して、風裏地形と最適な標高を狙った、自分史上最高にワクワクする計画を立てました。
前日早めに現地へ赴き、滑る斜面を麓から観察して計画をより良いものへと微調整しました。
前夜の天気予報も快晴で、申し分のないものでした。

ところがいざ当日を迎えると、天に完全に見放された私たち。
予想はことごとく悪い方へ裏切られました。
日射ありきの滑走計画だったため、当然ガスのなかでは雪もガリガリ。
検討するまでもなく目的の斜面は断念し、未踏だった月山森ピークへホワイトアウト(酷い時で視界は15mほどしか効かなかった)と向かい風の中突き進み、その後は元来たルートを戻りました。
雲の下まで降りると雪質は劇的に変化し、滝の小屋下の斜面は素晴らしいザラメ雪でした。
3本滑る執念さで滑走欲は満たされ、今季の鳥海山スタートを好調に切ることができました。


思い返せば、この日一体どれだけ流れる雲の影を見ただろう。
幾重にも層を成す雲が偶然途切れてできる空洞の、遥か上空に見えた鮮烈な青色に、何度心を震わせたことだろう。
視界と体温を奪われ続けていた私に、時おり差し込む光がどれだけの歓びと救いを与えてくれただろう。
真っ白な世界に色彩が戻る歓喜の瞬間に比べたら、私の計画など本当に瑣末なことだと思いました。

動画でこの感動が少しでも伝われば嬉しいです。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:383人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら