前袈裟丸山。アカヤシオは続くよどこまでも
- GPS
- 08:56
- 距離
- 15.8km
- 登り
- 1,278m
- 下り
- 1,268m
コースタイム
- 山行
- 7:18
- 休憩
- 1:38
- 合計
- 8:56
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
ザック(Sa/G)
シューズ(Sa/low)
登山タイツ(O/冬)
ハーフパンツ(B)
長袖シャツ(W)
半袖シャツ(U)
ポータブルジャケット
夏帽子(M)
手袋(W)
手袋(N)
|
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感想
たぶんにアカヤシオの木の実際を知ったのは、この山で、その花の艶やかさをもここ袈裟丸山に教えてもらった。また、わらびがたくさん生えているのも見、別ルートであるがここは自然に生えるわらびの山であることも知った。さて今はどうだろう。
この山のわらびのことを思いだすと、それをよすがに、もう半世紀も前のことが蘇る。それはまだうら若いといってもよいだろう母親の面影だ。他界して十年ほどになるが、まだ少年だった遠い昔のある春の日の朝方に、親戚筋の若がやって来て「お借りします」と言って母を連れて行った。他の親戚筋の主婦連数人といっしょに軽トラックの荷台に乗り、山へ向け出発。山道を行くにまだそんなことにお咎めを受ける時代でもなかったようだ。
夕暮れ前に帰ってきた母は、背中に大きな風呂敷包みをしょっていた。家族の前で満面の笑みを浮かべて「いっぱい採れたよ」と言って大きな風呂敷包みを畳の上に広げると、わらびやゼンマイが山となって現れた。「まだまだいくらでもたくさんあった」とそのしぐさはずいぶんと楽しそうだった。母の若い頃のみずみずしい表情が鮮明に記憶に残る、これが唯一の場面である。 袈裟丸山のアカヤシオとワラビ、それにつながる思い出の場面、きっと誰にもそんな連関の存する山はあるに違いない。
それにしても、最近出回っている山菜わらびは栽培物が主と聞く。半世紀前のようにもうたっぷりと採れる低山ははたしてあるのだろうか、無いとなればこれは何を意味しているのだろうか。山は痩せてはいないのだろうか。
本日何度目かの前袈裟丸山もアカヤシオのピンクがどこまでも続く華やかな道で、天気も予想以上によく楽しい山歩きとなった、半世紀も昔の当時のことをときおり思い浮かべながら。
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