梅谷北尾根〜大比叡〜無動寺〜比叡アルプス☆雨が降る前に


- GPS
- 03:10
- 距離
- 14.8km
- 登り
- 989m
- 下り
- 974m
コースタイム
- 山行
- 3:03
- 休憩
- 0:08
- 合計
- 3:11
天候 | 曇り時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
良好に整備された一般登山道 |
写真
感想
連休後半のこの週末は雨の予報でああり、家内が車を使って出掛けているので、車が使えない。登山は諦めて午前中は熊野古道の山行記を書いていたのだが、雨が降り出す時間の予報が後ろにずれたこともあり修学院の近くでランチをとるついでに久しぶりに比叡山に登ることにする。もっとも比叡山に登るという目的がなければわざわざ修学院に赴くこともないのであるが。
修学院離宮道のスタート地点に立ったのは14時半。予報では雨の降り出しは18時頃なので3時間の周回コースを考える。梅谷の登山口から北尾根と呼ばれる堀割の古道に入る。修学院からはこのルートが最短になるだろう。地図には載っていない道ではあるが、かつては京都から比叡山に至る要路の一つだったのだろう、歩きやすい深い堀割の道が続く。
雲母坂の登山道と合流すると一人の外国人の男性が下山して来られる。既に汗だくの私の姿を見て「大変そう。頑張って下さい」と流暢な日本語で声をかけられる。ケーブル比叡の南側の展望台まで一気呵成に駆け上がり、ここで一息つく。京都の市街では雨が降っているのだろう。景色が雨に霞んでいるようだ。まもなく比叡山でも雨が降り出すことだろう。
小さい可愛い男の子を連れた若い母親がケーブルカーの駅の方からやってきて「写真いいですか?」と依頼される。男の子とはポルトガル語で会話をしているようだ。母親のTシャツに小さくプリントされた国旗からしてブラジル人のようだ。後からお兄さんと思しき男の子がやってくる。「三人の写真を撮りましょうか?」というと「有難う。でもいいです」とお兄さんから完璧な日本語で返ってくる。おそらくはハーフなのだろう。
大比叡に向かって山道を上がると、予想通りに雨が降り始める。かつてのスキー場跡の手前で前を行くパーティーに追いつくが、彼らも外国人であった。比叡山の山頂に上がる前にツツジヶ丘のツツジを見に行くことにする。植樹されたものではあるが色とりどりのツツジが咲いていた。晴れていれば北山の山々を展望するところではあるが、展望は雨に遮られている。
ここから比叡山の山頂を目指す。斜面に広がるメタセコイアの植林に入ると鮮やかな若緑色が広がっている。四明岳の山頂部の舗装路に合流すると先ほどの外国人達のパーティーと再び遭遇する。私が登ってきた階段を指差して「坂本へのケーブルカーの駅はこっちか?」と英語で聞かれるので「そうだ」と答えて、ついでにツツジの花が咲いていることを説明する。
ガーデン・ミュージアムの前で雨宿りをしておられる二人組の男性もやはり外国人であった。この日に山中で出遭った人達は全て外国人であり、まるで日本の山ではないみたいだ。比叡山からの景色は相変わらず雨に烟ってはいるが、西の空が明るいようだ。もうすぐ雨も止むだろう。
大比叡の三角点を訪れると、ここを越える方が近道であったことに思い至る。雨も止みそうなことだし、比叡山の根本中堂を経由する道を歩かれる方が外国の方々にとってはいいだろう。
無動寺に降りると雨も止む。大津の市街の展望もはっきりしてくる。弁天堂からはロテル・ド・比叡のある一本杉まではほぼ水平な道が続く。快足に走ることが出来る。桜茶屋跡は晴れていれば新緑の透過光が美しいところであるが、この日は鬱蒼とした雰囲気だった。
一本杉の駐車場で琵琶湖の展望を確認すると、比叡アルプスと呼ばれる西に伸びる尾根に入る。ここは大概のご当地アルプスと違って、その名に相応しからぬアップダウンのない尾根が続く。石鳥居からはてんこ山の尾根を駆け降りる。ここも地図にはないが曼殊院の裏まで深い堀割の道が続く。堀割の道には相変わらず自転車のタイヤの痕跡が多く刻まれている。ここはマウンテン・バイクの秘かな人気コースとなっており、林道の入口にはゲートがあるが、自転車乗りはゲートの上からでも自転車を通すことが出来るのだろう。
修学院離宮道に戻る頃には薄暗くなっていたが、まだ雨は降り出してはいなかった。バスに乗って自宅に戻るといよいよ本格的に雨が降り始めるのだった。
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