東京ロングライド
route581
YamaKeI
- GPS
- 29:40
- 距離
- 460km
- 登り
- 4,237m
- 下り
- 4,244m
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- 山行
- 0:51
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:51
- 山行
- 11:07
- 休憩
- 0:22
- 合計
- 11:29
| 過去天気図（気象庁） | 2023年05月の天気図 |
|---|---|
| アクセス |
写真
拍手
ここまでまともに写真撮ってなかった
装備
| 備考 | サドルバッグ ストームクルーザー、輪行バッグ、グローブ厚手、スタッフバッグ、予備チューブ2本、着替え短パン フロントポーチ CATEYE VOLT800、バッテリー2個、充電コード（スマホ、エプソンJ300、ライト）、自転車鍵、日焼け止め フロントバッグ 工具：タイヤレバー2本、ミクロボ、CO2ボンベ2本、イージーパッチ、空気圧計、お守り、アーレンキー、テーピング、絆創膏、脚攣り薬 左ポケット 行動食：粉末アミノ酸10本、マグオン3個 中央ポケット 財布：現金10000円、イコカ20000円、クレジットカード、車のキー 右ポケット クリートカバー、日よけメッシュ ハンドル回り CATEYE AMPP1100、ミノウラスマホホルダ、プロトレック、サイコン サングラス：モンベル ストームグラス調光レンズ ※厚手のグローブは使わなかった ※AMPP1100は充電したにも関わらず3時間ほどで切れたので始めからVOLT800でも良かった ※ドリンクは2本持って行ったが2本目に手を付ける前に補充できたので1本でよかった ※カッパも必要なかった（ウインドブレーカーでよい） |
|---|
感想
装備
タイヤ vittoria CORSA 25C
チューブ panaracer R'air （予備として2個）
5月4日23時に金沢駅を出発する。ヤマケイとは久しぶりなので近況など話ながら国道を東に向かう。ほとんど平地なのでアベレージ時速30km程度で走行する。道端の居酒屋では楽しそうな声が聞こえるが僕らはこれからどんどん暗闇に向かうのである。
倶利伽羅トンネルの手前で反射タスキを着けて安全対策は万全にする。それ以外にも点滅ライトは後ろに3つ着けている。小矢部のアウトレットを過ぎたあたりから先頭交代、サイコンにはバックライトがないのでなんキロ出ているかわからないが時速30km前後くらいをキープしたと思う。
深夜でも8号線は信号が動いているので赤信号が煩わしかった。富山市あたりの8号線は高架になっているので微妙なアップダウンがあるのが面倒だった、昼間なら交通量が多くて走れないだろう。
60�劼魏瓩�て先頭交代したすぐにヤマケイが道路の継ぎ目の段差でリム打ちパンク、万事休すかと思ったが内側に貼るタイヤパッチで事なきを得た。これがなかったら敗退だったほどタイヤのダメージは大きかった。
富山市を過ぎたら高架はなくなり暗闇の田舎道が続く。朝日を過ぎたらコンビニがないと言うので90km過ぎでコンビニ休憩。親不知あたりの海岸線に差し掛かるとアップダウンになる。幸いトンネルでは追い越される車もなく無事通過できた。
糸魚川に近づくと段々白んできた。焼山、火打山であろう山が見えてきたが止まることなくガンガン進む。糸魚川を過ぎたらまた海岸線をひた走り上越を目指す。このあたりから尻が痛かったが少し前に座ると次第に痛みはなくなった。そうなればガンガン漕げるのでなるべくアベレージは時速30�劼鬟�ープする。
ヤマケイ先頭の時、前にローディが見えた。こうなるとヤマケイはスイッチが入るので追いかける。大きなサドルバッグだったのでこの人もロングライドだろう。自分が先頭になったときに追い付かれないように頑張ろうなんて考えながらペダルを漕いだ。海岸線が終わると国道を南下する。その前にコンビニで大休止しながらこれからのルートをおさらいしておく。
コンビニを出ていきなり道を間違えて戻る。信号が変わって行こうとしたらおじいさんが信号無視してつっ込んできそうになったが笑いながら止まっていた。酔っぱらってでもいるのか…市街地は車通りも多くなるので警戒しなければと気が引き締まる。このあたりでまたローディーが前にいた。遅いのですぐに追い付くと単独女性で割と大きな荷物だったのでロングライドなんだろう、ハンドル周りにはお手製のルート案内が貼ってあった。話したい気持ちもあったがあまりにもペースが違うので後ろ髪引かれつつ先を行く。自分も単独なら話していたかも…
ひたすら南下するとこの日の初めてのまともなヒルクライムに差し掛かる。それほど急な坂はないだろうと高をくくっていたら意外とまともなヒルクライムだったのでまあまあ消耗した。毛虫が多くて踏まないように気を付けた。まだかまだかと話ながら登っていくとトンネルが見えたのでやっと解放される。峠の終点はトンネルのパターンもよくあることだ。
ダウンヒルを楽しんだらしばらくは平地巡航、しかし道がいまいちわかりにくく、バイパスは避けたいのでマップは歩行モードにすると道間違い…引き返して右往左往しながら進むと夜間瀬あたりに出たので渋峠のスタート地点はすぐそこだ。手前のセブンが最終コンビニなので栄養補給で大休止。食欲は旺盛なのでモリモリ食べた。ここまで220km走ってきて26km、1500のヒルクライムが始まる。足の状態は大丈夫だけど無理すると足つりもしかねないといった状態なので念のため芍薬甘草湯を服用した。
天気は快晴、事前の曇り予報はなんだったのかというくらいサイクリング、ツーリング日和となり車、オートバイが列をなしていた。湯田中
には会社の仲間と志賀高原スキー旅行で数年間毎年訪れていた。懐かしい風景だったが自転車で来てみるとあんな急な坂だったのかと今思った。チェーン脱着場から本格的なヒルクライムとなる。その前の国道に出る前の坂も意外とヤバかったけど…
高架になったOターンは記憶に残っていた。いきなり10%の坂が続く。元気ならテンポよく行くがもうしっかりロングライドした後なのでチンタラしか行けなかった。ヤマケイは元気なので先に行ってもらった。何もわからないと精神的に参るのでしっかり予習したお陰で何とか気持ちが切れずに漕ぐことが出来た。時折景色も見えるのでいい気分転換にもなった。しばらく行った木陰でヤマケイが待っていてくれたのでしばらく休憩した。
基本的に延々とカーブが続く。カーブではオートバイが気持ち良さそうにアクセルを開けているのが羨ましかった。スキー場はまだ営業しているがもう無理やり作った幅の狭いコースを滑るだけなので羨ましいとも思わない。しかしゲレンデトップで椅子を用意してまったりドリンクを飲んでいるのは羨ましかった。本当にここはいろんな楽しみ方がある場所だ。
スキー場を過ぎると交通量は少し減り気分的に楽になった。ヤマケイは先に行っているのでひとり旅だ。段々と視界が開けてきてゴール付近のロッジも見えてきた。そこにこのヒルクライムでは初のローディーの追い越しがあった。悔しいが向こうは軽そうな装備なので追い付くことは到底無理だ。
スノーシェッドが見えたら最高点は間近だがもう完全に足は売り切れてチンタラ行くしかなかった。10時49分、ついにこの旅の核心となる峠を越え県境ホテルに到着。ヤマケイの姿が見えなかったのでまさか先に行ったのかと不安になったが途中ドリンクを買うのに止まっていたらしくいつの間にか追い越していた。しばらくしたらヤマケイも到着し記念写真を撮りホテル内で休憩した。食事は高いのでドリンクだけで済ます。スマホの充電が切れかけていて充電のケーブルもイマイチで充電が遅く写真があまり撮れなかったのが心残りだ。草津から来るのがメジャーなのかホテルまで来るとローディーが多かった。ほとんどの人は軽装だった。当たり前か…
念のためダウンヒルに備えカッパを羽織った。しばらく進むと国道最高点の石碑があるので立ち寄り記念撮影。そこから見える景色も最高だった。雪の回廊は積雪量が少ないので立山と比べるとあまりインパクトはなかった。そこからは下り一辺倒かと思ったが2回登り返しがあった。2回目の登り返しで軽装のローディーが追い抜いて行った途端またヤマケイのスイッチが入って抜き返していた。その先は下りになるので下りではバトルはしてほしくないなと思いながら一人になったしゆっくり景色でも見ながら下ることにする。長野側と違い樹木がほとんどないので見晴らしは最高だった。登られてくるローディーも沢山だった。
スキー場の道が分岐するところでヤマケイが待っていてくれたのでカッパも脱いで先を行くとコンビニがあったので腹ごしらえをすることにした。草津温泉ということで大型連休ということもあり観光客でごったがえしていた。暑いので冷たい麺類とデザートなどまあまあ買い込み食べる。ヤマケイは300km超えると内臓が疲れてあまり食べることが出来ないと話していた。しっかり食ったので先を進む。まだ宿泊予定の高崎には80kmは走らなければいけないのであまりゆっくりもしていられない。
榛名山を南下するルートをとると大きな登りがある。北上するルートだと大きな登りは地図上ではなかったのでお互いもう登りたくないという気持ちが一致し後者のルートで高崎まで行く。国道292号線は少し登り返したらしばらくはダイナミックな下りとなる。この坂もしっかり登って渋峠に登ったらかなり登り応えのあるヒルクライムになりそうだ。国道292と375の分岐で375に折れそのまま榛名山の北側を走るが意外とアップダウンがあり、じわじわ着かれてきた。
渋川に近づくにつれ交通量は多くなってきた。市街地は渋滞になっていて歩道を走ることもあった。ヤマケイ先頭の時、途中から関越自動車道したの道に逸れたがこちらはほぼストレートで正解だつた。ロングライドにはこういった機転も必要だ。高崎のホテルには金沢を出て17時間半近くかけて到着した。駅前の道も自転車の走行エリアがしっかりあるので走りやすかった。
ホテル前で自転車をばらそうとしていたらホテルの方がそのままでも大丈夫ですよと声をかけてくれた。チェックインして部屋までチャリを持ち込み服を脱いでライトや時計など充電をする。先生に群馬に来たのなら駅弁だろうと言われていたのて高島屋で探したがなく、駅構内の駅弁屋て二つ購入した。
ヤマケイは疲れていてブラブラするのも億劫な感じだった。飯を食ってシャワーをしたら特にすることもないので寝る。クーラーは効かないので窓を開けてアラームは0時に設定して電気を消すとヤマケイはすぐにいびきをかいていた。
疲れてはいるがすぐには寝付けない。外の若者が騒がしいし、車のスキール音が聞こえる。意外と治安が悪いのかな。しばらくすると寝ていたがのどが乾いて起きた。下の自販機でお茶を買ってがぶ飲みし、まだ時間があるので少し寝た。
0時に起床してやわやわ支度をする。買っておいた前日腹が一杯になって食べれなかったもうひとつの駅弁を食べてさらにおにぎりも食べる。支度出来たら出発だ。大型連休だからか深夜一時でもまだ駅前は若者で賑わっていた。国道17号線を東へと進む。
駅前からだと自動車専用道みたいなのでしばらく県道を走り国道に合流した。あとは基本的に一本道でストレートで平坦なので30km交代
で先頭を回した。ヤマケイはどんな時でも時速30�劼魃曚┐討い襪�、僕は30�劼魃曚┐燭蠕擇辰燭蠅世辰拭Ｃ羇屬△燭蠅妊灰鵐咼傍抃討靴討弔い忘覿未貌�る。道路の東京までの距離もどんどん小さくなってきていよいよといったところだ。このあたりから段々と向かい風がきつくなってきた。
荒川を渡ると東京だとヤマケイに教えてもらうとテンションは上がった。長渕のとんぼを歌って気分をさらにあげる。その頃にはもう白んできていた。そのまま17号線を走ったが交通量も少なくとても走りやすかった。途中東大の赤門、皇居に立ち寄った。記念写真を撮りそこから東京駅までのヴィクトリーロードをゆっくり走る。もうクライマックスだ。
5時に東京駅に到着し無事東京ロングライドを達成することができた。たっぷり記念写真を撮ってさらに横浜までチャリで帰るというヤマケイを見送った。閑散とした入り口前でチャリをばらして新幹線の切符を買う。始発まではまだ一時間はあるので余裕だ。
特にすることもないのでホームで電車を待つことにした。駅弁の販売は6時からだったのでしばらく待ってから購入し始発の新幹線に乗り込んだ。座席を確認すると一番後部にしたつもりが最前列だった。誰か来たらまずいなと心配していたが金沢まで誰も来ることはなくてホッとした。
駅弁を食べながら車窓から景色を見た。暗闇の時間も多いからあっという間の旅だったと振り返る。食べ終わるといつの間にか寝ていた。途切れ途切れに景色を見てあれはどこだろうなんて考えていてもすぐに寝ていた。
富山を過ぎれば見覚えのある景色となり2時間半ほどで金沢に着いた。23時間かけて頑張った道のりも新幹線では二時間半だけどこれが東京ロングライドの醍醐味なのである。
また鼓門で記念撮影してから職場に向かう。もう頑張って漕ぐつもりもなく事故らないようにだけ気をつけて無事車に戻った。自転車を積み込んで職場にあいさつ、みんなに自転車で東京に行ってきたというとキョトンとした感じだった。
憧れはあったが去年までは計画もしてなかった東京ロングライドだけれども、ヤマケイと山に行くようになり先生と昨年東京ロングライドを達成したこともあり一気に現実味が湧いてきた。春スキーの時にこの話が出たときは自信がなかったが四月から環境が変わり自転車に集中することが出来たこともあり頑張ってみよう思う勇気が持てた。
それからしっかりルート、装備など計画、準備をして万全の態勢で臨んだ。ヤマケイには本当に感謝しているし子供くらい年が離れているが尊敬している。素晴らしい思い出を作ることができた。
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