糸魚川の山旅1/2〜しろ池の森から戸倉山

2023年05月11日(木) [日帰り]

• GPS: 03:41
• 距離: 6.6km
• 登り: 466m
• 下り: 450m

コースタイム

日帰り

• 山行: 2:55
• 休憩: 0:47
• 合計: 3:42

6:18 しろ池の森
6:50 6:50 しろ池（周回前）
7:02 7:06 白池
7:34 7:35 角間池
8:00 8:08 展望地（900M）
8:21 8:55 戸倉山
9:15 9:15 角間池
9:30 9:30 白池
9:37 9:37 蛙池
10:00 しろ池の森

天候

快晴ながら湧き上がる雲多し

アクセス

利用交通機関：

自家用車

しろ池の森キャンプ場の駐車場を利用しました。
広い駐車スペースと立派なトイレが完備されています。
国道148号からのアプローチ道路も非常に走りやすくストレスを感じません。

コース状況／危険箇所等

駐車場からしろ池までは遊歩道が整備されています。平行する舗装道路もあります。
しろ池周辺は散策路が整備されていますが、蛙池方面の道には道標がなく野生の勘で歩く箇所もあります。ただパンフレットや案内図があるので心の支えになります。ちなみに道を間違えても遭難することはないでしょう。
しろ池から先、角間池経由の戸倉山までは里山1級レベルの登山道です。標高900mくらいのところに展望地があり休憩するのには最適です。山頂は開けていて展望がよろしいです。山頂から北側へのルートもあるようですが、麓のどこに辿り着くか不明です。

その他周辺情報

糸魚川と言えばジオパークですね。見どころや登りどころも豊富でかつての寂しさは微塵も感じさせません。先の大火では大きな被害に遭い、かつては長野県に吸収される話もあった糸魚川ですが、今日では国境の地方都市として発展しているようです。

写真

早朝の根知川沿いから

目指す雨飾山が奇麗に見えてきたところで

ふと我に返り本当の目的を思い出しました

そうです、今日はここから戸倉山へ

登るのでした

遊歩道をしばらく進むと

目的の戸倉山が顔を出しました

隣には善光寺山とスキー場も見渡せます

一旦車道と合流して

再び遊歩道を進むとちょっとした東屋があり

眼下に日本海を眺めることができます

小さな鉄塔のある丘を越えると

心の迷いもすっかり消え

しろ池への道を突き進みます

先ほどの車道と再び合流した場所から

少しばかり歩くと

最初の目的地「しろ池」に到着です

ここはかつて塩の道でもあったようですね

湖畔からの景色は期待を裏切りませんでした

ここは時間を惜しまず湖畔を周回してみましょう

逆さ雨飾山

澄んだ水面

これぞエメラルドグリーン

そして対岸まで歩くと

木道の小径があり

箱庭を思わせる風景

surface of the lake

とはこのことかと

ひとしきり感銘を受けながら周回を終え

戸倉山へのルートに向かいます

湖畔からすこし登ると

諏訪神社の跡があり

ここから見える三山とのコラボレーションが見事でした

この先は偽りのない登山道となり

徐々に高度を上げていきます

途中切通し風の場所を抜けると

「角間の分去れ」という分岐らしき場所があり

右に登ると見事なブナ林の切通しが現れ

それらしい建物が見え始めたころ

次の目的地「角間池」に到着です
（ここは一旦長野県です）

しろ池よりは小さいですが

こちらもひっそりと佇む

幻想的な池でした

そしてここからは本格的な登山です
（構えるほどではありませんが）

近所では見かけない花を観賞しながら

扇沢のような樹林をゆっくりと登ります

路傍のコイワカガミや

根知の根っこに感心しながらひと登りすると

ちょっとした展望地にたどり着きました

北アルプス最北端の景色に癒されたところで

山頂に向けもう一登りです

そしていつも騙される「山頂スグソコ」の看板を目にしたら

あっという間に山頂に到着です

最初に目に飛び込むのは先ほどの最北端

乗鞍
小蓮華
雪倉
朝日といった秀麗な山々です

中でも雪倉岳は秀逸でした

日本海側は視界が開けていましたが

お隣の雨飾山方面は湧き上がる雲で

なかなか姿を現しません

全容は諦め

ヨセミテハーフドームを彷彿とさせる

明星山を収めたところで

下山することにしました

来た道をせっせと下り

角間池まで戻ると

光の加減か先ほどとは少し表情が変わっていました

例の建物を後に

湿った登山道を慎重に下り

次の目的地を脳裏にインプットしながら

しろ池まで戻ってきました

あいかわらずの色合いに感銘し

景色を瞼の裏に焼き付けながら

湖畔を半周しました

このまま来た道を戻るのももったいないので

→ブナ林の分岐を折れ

帰り際の帰る池ならぬ

蛙池
（がえろいけ）と読むそうな

に立ち寄ってみました

蛙池からは道を選択しながら

最寄りの車道に戻り

駐車場まで

のんびりと景色を楽しみながら

舗装の道を下りました

正面には荒々しい焼山が姿を現しはじめ

先ほどの雲もすっかり消えたおかげで

山頂では姿を見せなかった雨飾山と

例の三山が奇麗に見渡せました

右から
鋸岳
鬼ヶ面山
駒ヶ岳
だそうです

下っては足を止め
下ってはまた足を止め

気が付けば駐車場ではないですか

ようこそしろ池
また来ます
と心の奥で誓ったところで

三山を背に次の目的地に向かいました

感想

sanga1993

youichi_horiさんのレポートに触発され、思い立ったが吉日とばかりさっそく糸魚川へ足を延ばしてみました。そして、期待通りいやそれ以上の景色を目の当たりにすることができました。気候にも恵まれ、大汗をかくこともなく清々しい山行を楽しむことができ、たまには衝動的なプランもいいものだと改めて思ったところです。
しろ池もさることながらブナ林の登山道はとてもいい雰囲気で、癒しのスポットと言ってよいでしょう。また、ここにはキャンプ場があるので、ベースを張って塩の道や雨飾山などいろいろなところにアプローチできそうですが、この辺りはこれからのシーズン虫が多そうで躊躇してしまいます。ちなみに私は虫よけに、awa3956さんに教えていただいた、北見名産のハッカ油を愛用していますが、これが一番効果があるみたいです。（あの時以来変な虫にはやられていません）
とまあ素晴らしいエリアということはわかったのですが、今回のルートは結構面白いことになっていて、基本県境付近を歩くのですが、出発地は一応新潟県で角間池は長野県で山頂は新潟県になっています。地形図を見ると、遠路はるばるやってきたこの新潟県糸魚川市と長野県小谷村の県境が確定していないという事実がわかります。しかもしろ池付近で。ということは、長野県は海なし県と言い切れないということか、などと思ったり思わなかったり。

コメント

youichi_hori

お疲れ様です！この日もいい天気でしたね。
やはり朝一の湖面は鏡のようでリフレクションがとても綺麗です。
山頂からの眺めも最高ですね。
そうそう、角間池は長野県でした。
県境が確定していないなんて、ホント海なし県返上ですね

sanga1993

youichi_horiさん
こんばんは！おかげさまで、遠出した甲斐がありました。
思い立ったら行動に移し、自分の足で歩いて、五感で感じるという山歩きの原点に立ち返った気がします。近場にもまだまだ知らない場所が多くあると思うので、楽しみは尽きないですね。

awa3956

新緑のブナ林、北アルプス最北部の白い峰々の眺め、いいですねぇ。歩いているだけで心癒される想いが分かる気がします。
北見のハッカ油もご愛用いただいているんですね。地元の産品でもあり、何だか嬉しいです。
私もずっとハッカ油の希釈スプレーだけでやり過ごしていますが、蚊やブヨはもとより、それ以外の虫にも効き目があるような気がします（気のせいかもしれません）。

sanga1993

awa3956さん
こんにちは。新緑の季節もまた良いですね。麓では田植えの準備が始まっています。見慣れた田舎の風景ですが、季節の移り変わりを感じます。
ハッカ本当に助かっていますよ。これからの季節には必携ですね
awa3956さんも都会近郊の山に登られているようでなによりです。次はどこを目指しているのでしょうか？楽しみにしています。