鳥海山 (御浜小屋泊滑り旅)
- GPS
- 23:37
- 距離
- 39.3km
- 登り
- 3,743m
- 下り
- 3,754m
コースタイム
- 山行
- 2:31
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 2:51
- 山行
- 9:50
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 10:55
- 山行
- 7:55
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 9:05
天候 | 晴れ〜快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
日よけ帽子
毛帽子
ブーツ
ザック
スコップ
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
ガムテープ
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
ビンディング
スキー板
シール
|
---|
感想
◆まえがき
山開き直前の鳥海山を計画。16日間天気予報をにらみつつ、天気が良さそうな4日間の出動権を確保。当初の予報より晴れ日程が少しずれて日曜午後からの入山となった。元々は友人と2人の予定だったが、日程がずれたことによって別行動に。飛島へ行くという友人を酒田で降ろしてソロで鉾立入り。
◆1日目(鉾立~御浜)
昼頃下界では雨がぱらついていたが、とりあえず鉾立まで上がることにした。ブルーラインで標高を上げていくと完全ホワイトアウトで運転の危険すら感じるレベル。鉾立の駐車場もどこに停めているかわからないぐらい。リミットを16時と決め、それまでに視界が晴れなければ翌日に登ることにした。車の中で昼食をとったり昼寝して過ごしていると、15時過ぎに急速に天候回復。早速準備して出た。
風もなくおだやかで、御浜方面も見えているので不安はない。どうせ小屋までだからとのんびり歩く。だいたいいつものところで雪が出てきたのでシール歩行にチェンジ。賽ノ河原に到着するころには晴れてきた。もしかしたら少し滑れるかもと急いで、17時半前に小屋着。当然誰も居ない。日没まで時間があるので小屋前のゲレンデを3本ほど滑る。残雪量としては例年より少ないと思うが、雨上がりで均されたのか、雪が柔らかくなったのか、とても滑りやすかった。
小屋に戻り、サンセット鑑賞&夕食。2人分の肉を持ってきたので、贅沢にいただく。腐らせたらもったいないので、余りはアルミの弁当箱に入れて雪に埋めた。ちょっと日本酒を飲んで本を読んでいたら10ページも進まずに眠くなって、結局翌朝3時過ぎまで目が覚めなかった。ちなみに暗くなってから3人の登山者が到着(写真を撮りに来たらしい)。
◆2日目(七高山など)
朝、撮影の人に釣られて起きて、日の出・影鳥海を楽しむ。明るくなると早くも賽ノ河原に人影が。みんな早い。こちらも6時過ぎに小屋を出て七高山へ。外輪山から適当に良さそうな雪渓を滑ることにした。5月に比べると当然雪は後退しているが、まぁ何か所がエントリーできるところがあって、滑ろうと思えば標高差500はいけそう。ただしクロカンでそんなに下ったらしんどいかも、という思いもあり...。
結局、七高山直下の北東斜面と、行者岳からの大股雪渓(途中まで登り返して2本)の計3本滑った。どの斜面も雪面の凸凹は小さく、雪も柔らかかった。当たり年なのか?スプーンカットなんてほとんど見かけなかったし。ただし巨大なクラックがあるので、ノールになっているところは慎重に滑った。アルペンのようにはガーッと行けないので、標高差400ぐらいで、もういいかな、となる。
お楽しみは滑りだけでなく、花もある。登山道が花いっぱいで、花に詳しくなくても幸せになれる。そこに青空、白い雪、緑、海が加わるので言うことなし。
そのまま御浜に戻っても良かったが、ちょっと寄り道して扇子森の北面へ行ってみた。こちらはゆるーい一枚バーンで、まさにクロカン向き。キバらずにここでのんびり一日過ごすのも悪くない感じ。
宿に戻ると6人パーティが到着してた。やはり天気いいと平日でもそれなりに泊まりはいるみたい。雪に埋めておいた肉とビールを取り出して食事。肉もそろそろ飽きてきて、どうしても食べきれず。また残りは雪に埋めた。
◆3日目(文殊岳など)
朝イチで昨日行った扇子森北面へ。日の出から日の当たる斜面なので6時台でも雪が硬すぎず快適。ザックを下ろして空身でぐるぐると本来のクロカン遊びをやってみた。ついでにそこら辺の草むらでゴロゴロ。これが最高に気持ちいい。一瞬、もう滑んなくてもいいかなと思いつつ、初志貫徹で文殊岳へ。昨日の疲れか、七五三掛からの急登はしんどかった。
山頂裏から千畳ヶ原へ降りられれば、あとは鳥海湖経由で小屋に戻れるので楽。ただし、雪が下まで繋がっているかは確認できていないので、ダメなら登り返せばいいかという感じでドロップ。気になっていた急斜面の向こう側を覗くと、何とか行けそうだった。ここまで来て、以前7月頭に同じように下った時と同じ風景なのを思い出す(記憶では一本となりという認識だったが...)。ここは例年遅くまで繋がってるコースっぽい。雪面の状態は上の方はまぁまぁ、下の方は凸凹激しく、降りてくるだけになった。登山道に合流し、この時期は誰も来ないだろうということで、木道の上で昼食&昼寝。
あとは帰るだけと思って通りかかった鳥海湖畔でクロカンスキーヤーを発見。どうも滑りやすい場所があるようで、お邪魔して3,4本滑る。これがデザートとして中々よかった。後味スッキリ。
埋めた肉を回収し、小屋からサクサク下山してあっという間に駐車場。
◆まとめ
ここ数年、計画しては実行できなかったこの時期の鳥海を思う存分楽しめた。天気もドンピシャだったし、雪のコンディションも良かったりで、やりたいことは全部やったという感じ。たまにはソロもいいけど、次回はこの楽しみを仲間と共有したい思いもある。
今回導入した滑り道具XPLORE(靴はALPHA Free A/P/S GTX)に関しては、滑り、登りに関しては言うことなし。NNNよりもつま先の広い面で踏めるし、ソールのしなやかさは足の運びが自然になる。また、BOA式のブーツは脱着が容易で、テンション調整が簡単にできるので、足首を緩めて歩きやすくしたり、逆に締めて滑りやすくしたり自由自在。
唯一の弱点は、つま先の金具の耐久性か。今回のように岩がちの登山道を3日歩いただけで、金具の一部がむき出しになってしまった。ガシガシ登山道を歩くことはお勧めしない。スニーカーを持っていくべき。
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