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Yamareco

記録ID: 567697
全員に公開
山滑走
北陸

山スキー納めは経ヶ岳狙うも牛岩の少し先で撤退

2014年12月31日(水) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
05:05
距離
6.6km
登り
725m
下り
724m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:45
休憩
1:21
合計
5:06
7:35
74
スタート地点
8:49
8:49
2
8:51
8:51
85
10:16
10:18
7
10:25
11:42
15
11:57
11:58
23
12:21
12:22
19
12:41
ゴール地点
天候 雪のち時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2014年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
奥越高原青少年自然の家の奥の除雪終了地点
国道157からは壁倉、大矢谷を経由してください。(小矢谷方面からは除雪されてません)
林道の除雪終了地点から入ります。中央の溝は重機の通過跡?
2014年12月31日 07:11撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/31 7:11
林道の除雪終了地点から入ります。中央の溝は重機の通過跡?
登り口の道標がありました。トレースがいくつかあります。
2014年12月31日 07:22撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/31 7:22
登り口の道標がありました。トレースがいくつかあります。
樹林帯。標高が低いところは雪が固まってました。下山時はねっとり重い雪に・・・。
2014年12月31日 07:50撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/31 7:50
樹林帯。標高が低いところは雪が固まってました。下山時はねっとり重い雪に・・・。
朝は麓は雨、登山口は雪でしたが、徐々に止んで視界も晴れてきました。
2014年12月31日 08:18撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/31 8:18
朝は麓は雨、登山口は雪でしたが、徐々に止んで視界も晴れてきました。
林道に出ました。ここまではそれほど難しいところはありません。
2014年12月31日 08:22撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/31 8:22
林道に出ました。ここまではそれほど難しいところはありません。
保月山の稜線に出る直前が急なのでかなり苦労します。枝を掴みながらのスキー登攀。
2014年12月31日 08:49撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/31 8:49
保月山の稜線に出る直前が急なのでかなり苦労します。枝を掴みながらのスキー登攀。
保月山の山頂が見えてきました。完全に埋もれてます。
2014年12月31日 09:46撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/31 9:46
保月山の山頂が見えてきました。完全に埋もれてます。
虫ポーズ、板が長くて回せず斜め向き。
2014年12月31日 09:50撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/31 9:50
虫ポーズ、板が長くて回せず斜め向き。
そのまま先に進みます。
2014年12月31日 09:58撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/31 9:58
そのまま先に進みます。
一度下ってからまた登りになります。ここはシールのまま滑りました。
2014年12月31日 10:06撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/31 10:06
一度下ってからまた登りになります。ここはシールのまま滑りました。
問題の急斜面。これは本当に苦労しました。汗だくになって攀じ登りました。
2014年12月31日 10:11撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/31 10:11
問題の急斜面。これは本当に苦労しました。汗だくになって攀じ登りました。
その先には険しそうな稜線が待ち受けてました。
2014年12月31日 10:34撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/31 10:34
その先には険しそうな稜線が待ち受けてました。
絶対に雪庇を落とさないよう、そろりそろりと一番安定してそうなところを歩きます。
2014年12月31日 10:35撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/31 10:35
絶対に雪庇を落とさないよう、そろりそろりと一番安定してそうなところを歩きます。
もっとスリリングなのが出てきました。
2014年12月31日 10:36撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/31 10:36
もっとスリリングなのが出てきました。
と同時に晴れ間も出てきました。
2014年12月31日 10:37撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/31 10:37
と同時に晴れ間も出てきました。
何とか通過しました。
2014年12月31日 10:42撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/31 10:42
何とか通過しました。
突起部の先にはストンと切れ落ち、さらに細く弱そうな雪稜が待ち受けてました。これは危険と判断してここで撤退。
2014年12月31日 10:44撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/31 10:44
突起部の先にはストンと切れ落ち、さらに細く弱そうな雪稜が待ち受けてました。これは危険と判断してここで撤退。
スキーの方向転換もできないのでバックでズリ降ります。
2014年12月31日 10:46撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/31 10:46
スキーの方向転換もできないのでバックでズリ降ります。
稜線の安全な場所でお昼にします。あー怖かった。
2014年12月31日 10:55撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/31 10:55
稜線の安全な場所でお昼にします。あー怖かった。
登ってきたルートがよく見えます。
山スキーヤーならもちろんシールを剥がして滑りますよ。
2014年12月31日 10:59撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/31 10:59
登ってきたルートがよく見えます。
山スキーヤーならもちろんシールを剥がして滑りますよ。
この稜線をスキーで滑るのは相当スリリング。スキーコントロールの失敗は絶対に許されません。
2014年12月31日 11:11撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/31 11:11
この稜線をスキーで滑るのは相当スリリング。スキーコントロールの失敗は絶対に許されません。
登りに苦労した急斜面、スキーで滑ったら10cmくらい今日の新雪が表層雪崩となりました。
2014年12月31日 11:13撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/31 11:13
登りに苦労した急斜面、スキーで滑ったら10cmくらい今日の新雪が表層雪崩となりました。
ちょっとだけデブリ。この程度なら大丈夫ですが、もっと積もった時はとても危険な斜面です。
2014年12月31日 11:14撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/31 11:14
ちょっとだけデブリ。この程度なら大丈夫ですが、もっと積もった時はとても危険な斜面です。
危険なので今日はピストンで戻ることにします。
2014年12月31日 11:31撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/31 11:31
危険なので今日はピストンで戻ることにします。
標高が高いところは雪質もよくとても快適なスキー滑降が楽しめました。
2014年12月31日 11:40撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/31 11:40
標高が高いところは雪質もよくとても快適なスキー滑降が楽しめました。
林道に戻ってきました。
2014年12月31日 11:54撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/31 11:54
林道に戻ってきました。
そして登山口まで。あれ?撤退ポイントが見えるぞ!
2014年12月31日 12:11撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/31 12:11
そして登山口まで。あれ?撤退ポイントが見えるぞ!
ズームアップ。中央の2つのピークの間の小さなピークで撤退。こうやって見るともし雪庇が崩壊したらあの急峻な崖を数100m滑落してお陀仏間違いなしですね。ああ恐ろしい。
2014年12月31日 12:12撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/31 12:12
ズームアップ。中央の2つのピークの間の小さなピークで撤退。こうやって見るともし雪庇が崩壊したらあの急峻な崖を数100m滑落してお陀仏間違いなしですね。ああ恐ろしい。
荒島岳は少し雲がかかってました。誰か登ってるのかな?
2014年12月31日 12:36撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/31 12:36
荒島岳は少し雲がかかってました。誰か登ってるのかな?
大野市の特産品を買って帰りました。どちらもナイス。
2014年12月31日 16:44撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/31 16:44
大野市の特産品を買って帰りました。どちらもナイス。

感想

予定にはなかったのですが時間ができたので福井県の経ヶ岳狙いで行ってきました。
福井県に入ると雨となり、テンションだだ下がりでしたが、登山口まで来ると雪に変わったのでしめしめとばかり準備します。途中で除雪されてない道に遭遇して大回りすることになってタイムロス、出発が遅れました。

実は経ヶ岳は昨年の秋に行っただけで、積雪期は今回が初めてです。かなりの急登があったのですが、先日の荒島岳で使ったストックで道を作る技を使ってどうか?とチャレンジしてみたくなった次第です。

保月山の稜線に上がる直前で急斜面になり、枝を掴みながらの登攀になりました。しかしこれはまだ序の口で、保月山を過ぎてしばらくすると60度くらいの急斜面の壁が登場しました。
これは掴む枝も少なく、スキーの踏ん張りも急すぎて雪が崩れて行きます。雪を踏み固めて安定させたり、枝にピックストックを引っ掛けて腕力で登ったりとものすごく苦労しました。多分これまでで一番大変なスキー登行だったと思います。

何とかよじ登ると、そこには痩せた雪稜が登場しました。
左手は70度くらいの急斜面、右手は雪庇がありその下は底なしの崖、最高にスリリングな稜線です。とにかく雪庇に乗らないよう、といって左に寄り過ぎてもそのままずり落ちますから、慎重にバランスを読みながら進んでいきます。

ある程度進み、突起を乗り越えるとその先にある下が見えません。下手に覗き込んで雪庇ごと落ちるかも知れませんし、カメラを突き出して写真だけ撮って、ダメだこりゃとばかりサバサバと撤退としました。
さて戻るにも狭い稜線なのでスキーで方向転換できず、そのままバックで戻ります。戻ったところは少し広く安定しているので、そこでお昼としました。

さてここからシールを貼ったまま歩くか、それともシールを剥がして滑るか?ですがもちろん山スキーヤーなら滑ってナンボ、シールを剥がして滑る準備をします。
スキーで滑るとスピードが出るので危険箇所も一気に通過できるメリットがあります。雪庇が崩壊しながら、あるいは雪崩に乗りながら逃げ滑るということも腕次第では可能です。しかしスピードが出るということは一瞬のミスが大きなミスにつながるわけで、狭い稜線上で転倒やコースアウトなど絶対に許されません。
そんな訳でこういうところに行く時は基本単独となってしまいます。誰かを連れて行くとしても、私の力では命の保証ができませんから、万が一同行者が滑落死して私だけ生き残って下山したシーンなど想像したくありません。誰かを同行させる場合は、そういう危険のない場所を選んで行くのが大前提となります。

幸い、痩せた稜線のスキー滑降は特に問題なく終わりました。登りの時と違ってそれほど不安はありませんでした。やばくなったら雪庇の反対側に滑り落ちればいいという感覚でしたので。

そして登りで大変苦労した急斜面に戻ってきました。かなりの疎林なので滑るのは問題ありませんが、斜面に入ると速攻表層雪崩が発生しました。今朝積もった10cm程度なので、雪が滑ってる〜程度でしかありませんでしたが、ドサー、ドサーと表層雪崩を起こしながら滑り降りるのは精神衛生上あまりよくありません。
もっとも雪崩よりも速く滑っているので、後ろを振り返って雪崩の様子を見ることになるのですが。

ここが終われば少し滑ってシールを貼り直して保月山への登り返し、そして稜線の滑降でここは雪質もよくとても快適な滑りを堪能できました。
稜線から林道に戻る斜面のころには雪も重くなって、薮地獄&拷問チックな滑りとなりましたが、これも山スキーです。

無事に登山口まで戻り、汗だくのアンダーも着替え、帰路につきます。
経ヶ岳への再挑戦は、このルートでは残雪期の3月くらいまでは厳しそうです。
一度大舟山からの稜線でチャレンジしてみようかなと思っています。

しかし万が一痩せ尾根の雪庇が崩れ落ちたらどうなるか?そのままの勢いで滑落というか300mほど空中転落して即死、あるいは崩れた雪庇に飲み込まれながらも崖の途中の薮に引っかかって止まることができるか?仮にそんなところで止まって自力で這い上がれるのか?そこから板が外れてなければ(今回はビンディングをロックして解放しないようにしてました)、体勢を入れ替えて崖を滑り降りるか?どうしようもない場合は何とか無線機を使って救助を呼べるか?もし悪天候ならヘリは飛ばないから崖の途中でビバークして一夜を明かす?低体温症にならない?・・・と非常時の想像力を働かせることが遭難を予防する大切な一歩となります。

この12月はなんと山スキーに9回も行けました。ラストの山行でスリリングな体験をしたことは、調子に乗るなよ、無茶するなよという警鐘として肝に銘じておこうと思います。

みなさま新年もよい年でありますように。

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