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Yamareco

記録ID: 5719427
全員に公開
沢登り
白神山地・岩木山

白神山地 タカクラノボッチ〜妙師崎沢〜赤樋沢〜暗門

2023年07月16日(日) 〜 2023年07月17日(月)
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
07:39
距離
8.2km
登り
845m
下り
819m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
4:02
休憩
0:09
合計
4:11
12:39
46
スタート地点
13:25
13:25
80
14:45
14:54
116
16:50
宿泊地
2日目
山行
3:08
休憩
0:20
合計
3:28
5:55
37
宿泊地
6:32
6:32
6
6:43
6:52
100
8:32
8:42
10
8:52
8:52
17
9:14
9:14
9
9:23
ゴール地点
過去天気図(気象庁) 2023年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
登山道からスタート
2023年07月16日 12:46撮影 by  iPhone 11, Apple
7/16 12:46
登山道からスタート
タカクラノボッチにて

コンパスを合わせる
2023年07月16日 15:23撮影 by  iPhone 11, Apple
7/16 15:23
タカクラノボッチにて

コンパスを合わせる
読図ミスにより沢へ降りてしまう

懸垂下降を余儀なくされた
2023年07月16日 16:14撮影 by  iPhone 11, Apple
1
7/16 16:14
読図ミスにより沢へ降りてしまう

懸垂下降を余儀なくされた
2023年07月17日 05:55撮影 by  iPhone 11, Apple
7/17 5:55
妙師崎沢
2023年07月17日 05:58撮影 by  iPhone 11, Apple
7/17 5:58
妙師崎沢
暗門第1の滝の落口へ
1
暗門第1の滝の落口へ
下までは見えない
2023年07月17日 06:41撮影 by  iPhone 11, Apple
7/17 6:41
下までは見えない
ここからマタギが暗門の奥のアプローチとして使っていたとされる赤樋沢へ
2023年07月17日 07:14撮影 by  iPhone 13, Apple
7/17 7:14
ここからマタギが暗門の奥のアプローチとして使っていたとされる赤樋沢へ
暗門遊歩道より、赤樋沢を見上げる

悪絶極まりない谷だった
2023年07月17日 08:24撮影 by  iPhone 11, Apple
7/17 8:24
暗門遊歩道より、赤樋沢を見上げる

悪絶極まりない谷だった
暗門遊歩道は完膚なきまでに破壊されていた
2023年07月17日 08:29撮影 by  iPhone 11, Apple
7/17 8:29
暗門遊歩道は完膚なきまでに破壊されていた

感想

本来は津梅川〜追良瀬川〜白神岳を計画していた。しかし、7/15の秋田豪雨が白神の南麓にあたる深浦町や八峰町が甚大な被害をもたらした。この状況下で被災地にあたる津梅川に入渓するのは無謀すぎる。計画を変更し、雨の影響をほとんど受けていないと思われる白神の暗門の方へ向かうこととなった。

白神山地は川の水量が引きにくいことで知られている。その観点から、初日は尾根を伝って暗門の奥へ入ることとし、翌日に妙師崎沢の支流であるシラミズ沢のF1とF2を登攀することとした。

【読図ミス】
妙師崎沢へ下降を始めるタカクラノボッチまでは順調だった。しかし、ここからミスが始まる。妙師崎沢へ降りる尾根を下降する方角を誤った。シラミズ沢を見失わないように尾根を降りていたが、地形図に現れない小尾根に迷い込み、シラミズ沢F3の真上に降りてきてしまった。やむなく登攀装備を装着して懸垂下降をする。途中から尾根に復帰したが、私は遭難へと導かれるボタンの掛け違いがすでに始まっているかもしれないことを察し始めた。

【増水に対する判断】
翌日、妙師崎沢は水量が減っていた。昨日のミスもあって最短距離で下山しようと考え、暗門川を下降する決断をした。しかし、これが大きな判断ミスであったと後悔している。妙師崎沢を下る分にはよかったが、暗門第1の滝はいつも以上に大きな音を立てて水を落としていた。もしかしたら未整備の第1の滝から第2の滝の区間で徒渉が困難になっているのではないかと考えた。結果、マタギがかつて使っていたとされる赤樋沢を下降し、暗門の滝を3つまとめて巻き下ることとした。しかし、この赤樋沢は想像をはるかに超える悪絶な沢だった。途中、どうしても危険な箇所があり懸垂下降した。本当は谷底まで懸垂下降を連続で行いたかったが、支点に使えそうなものがない。慎重に下った。マタギが使っていた、という情報だけでこの沢を降りたのは安易だったと言わざるを得ない。

今回の山行は私の判断ミスが多かった。全員無事に何事もなく下山できたが、万が一にも事故が発生していたら、私の判断に突っ込みどころが満載であり、厳しく糾弾されたことであろう。

さて、私は常々、顧問のK先生から「自然に対して、人に対して謙虚であること」の大切さを教えられている。そのような人が山で事故に遭わず、仲間も事故に遭わせないのだと思う。近頃の私は山に対しても人に対しても謙虚でなく、傲慢だったのかもしれない。それを白神の自然がそれとなく教えてくれた山行になったと思う。

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