ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 5722829
全員に公開
沢登り
中国山地西部

青笹山 水内川支流 岩井谷

2023年07月17日(月) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
04:22
距離
7.8km
登り
593m
下り
577m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:54
休憩
0:28
合計
4:22
9:20
6
熊ヶ杉橋
9:26
9:26
45
岩井谷出合
10:11
10:30
18
大龍頭
10:48
10:48
118
二俣
12:46
12:55
47
林道コンクリ橋(脱渓点)
13:42
熊ヶ杉橋
天候 くもり後はれ
過去天気図(気象庁) 2023年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
国道488号線を湯来から筒賀方面に向かい、雲出トンネルを抜けて、水内川にかかる熊ヶ杉橋から左手に林道に入り、顕彰碑の前のスペースに駐車(2台ほど)。雲出トンネルから熊ヶ杉橋までの国道488号は一車線の崖沿いの道で、離合困難なので運転には注意が必要。林道を少し奥に進むと、岩井の滝の案内板があり、水内川本流に降りて上流に少し歩くと、右岸より岩井谷が合流する。
コース状況/
危険箇所等
大龍頭の高巻きは、過去の記録では滝右の草付きの不安定な登りとなっているが、今回は安定した岩場だった。草付きが剥がれて登りやすくなったと考えられる。下山に使った林道所山青笹線は、道幅も広く手入れされており、日陰で歩きやすい。
その他周辺情報 湯来温泉。
岩井の滝案内板から水内川本流に降り、少し上流に歩くと、岩井谷が右岸から出会う。
2023年07月17日 09:26撮影 by  503SH, SHARP
1
7/17 9:26
岩井の滝案内板から水内川本流に降り、少し上流に歩くと、岩井谷が右岸から出会う。
すぐに岩盤の張った長い淵の先に2m小滝がある。良い渓相で期待が高まる。
2023年07月17日 09:30撮影 by  503SH, SHARP
7/17 9:30
すぐに岩盤の張った長い淵の先に2m小滝がある。良い渓相で期待が高まる。
広いナメがあらわれ、じゃぶじゃぶ歩きながら楽しく進んでいくと、
2023年07月17日 09:38撮影 by  503SH, SHARP
1
7/17 9:38
広いナメがあらわれ、じゃぶじゃぶ歩きながら楽しく進んでいくと、
滝崩れと呼ばれている狭門が現れる。もと在った滝が無くなって崖だけ残ったというが... 渕は深いが、左岸の水際を腹までつかって、へつることができる。
2023年07月17日 09:43撮影 by  503SH, SHARP
7/17 9:43
滝崩れと呼ばれている狭門が現れる。もと在った滝が無くなって崖だけ残ったというが... 渕は深いが、左岸の水際を腹までつかって、へつることができる。
滝崩れの奥は、渕と小滝が続き、
2023年07月17日 09:48撮影 by  503SH, SHARP
1
7/17 9:48
滝崩れの奥は、渕と小滝が続き、
再び谷が広がると、またナメがすばらしい。
2023年07月17日 09:51撮影 by  503SH, SHARP
1
7/17 9:51
再び谷が広がると、またナメがすばらしい。
両岸が高く立って、ゴルジュとなった。大滝の予感を感じさせる。その先には、
2023年07月17日 10:03撮影 by  503SH, SHARP
7/17 10:03
両岸が高く立って、ゴルジュとなった。大滝の予感を感じさせる。その先には、
大龍頭が見えてきた。手前の小滝は、右から行ける。
2023年07月17日 10:08撮影 by  503SH, SHARP
7/17 10:08
大龍頭が見えてきた。手前の小滝は、右から行ける。
まわりを絶壁に囲まれた空間に、20mを豪快に落下する大龍頭に圧倒される。
2023年07月17日 10:11撮影 by  503SH, SHARP
2
7/17 10:11
まわりを絶壁に囲まれた空間に、20mを豪快に落下する大龍頭に圧倒される。
滝つぼを泳いで、右側のテラスにあがると、ブッシュの間に、しっかりしたホールドのルンゼ状の岩場が落ち口右まで続いており、それほど不安なく高巻くことができる。最上部は、岩の間の隙間を抜ける。
2023年07月17日 10:13撮影 by  503SH, SHARP
2
7/17 10:13
滝つぼを泳いで、右側のテラスにあがると、ブッシュの間に、しっかりしたホールドのルンゼ状の岩場が落ち口右まで続いており、それほど不安なく高巻くことができる。最上部は、岩の間の隙間を抜ける。
大龍頭の落ち口より、滝下を望む。側壁が高い。
2023年07月17日 10:23撮影 by  503SH, SHARP
7/17 10:23
大龍頭の落ち口より、滝下を望む。側壁が高い。
右岸からの枝谷がV字状に出会う6m滝は、釜を股まで浸かってへつり、水流右の凸部を登ることができる。
2023年07月17日 10:26撮影 by  503SH, SHARP
1
7/17 10:26
右岸からの枝谷がV字状に出会う6m滝は、釜を股まで浸かってへつり、水流右の凸部を登ることができる。
再び、幅広のナメの奥には3m滝。右の階段状を登る。
2023年07月17日 10:31撮影 by  503SH, SHARP
7/17 10:31
再び、幅広のナメの奥には3m滝。右の階段状を登る。
谷が狭まり、5mの淵の奥の小滝は、渕の左をへつることができた。
2023年07月17日 10:35撮影 by  503SH, SHARP
1
7/17 10:35
谷が狭まり、5mの淵の奥の小滝は、渕の左をへつることができた。
ナメ滝と釜が続き、木漏れ日に映えて美しい。
2023年07月17日 10:39撮影 by  503SH, SHARP
7/17 10:39
ナメ滝と釜が続き、木漏れ日に映えて美しい。
渓畔林も美しく、情感にあふれた谷だ。
2023年07月17日 10:46撮影 by  503SH, SHARP
7/17 10:46
渓畔林も美しく、情感にあふれた谷だ。
二俣は水量の多い右に進む。
2023年07月17日 10:48撮影 by  503SH, SHARP
7/17 10:48
二俣は水量の多い右に進む。
深く広い釜を持つ3m滝は、エメラルドグリーンが美しい。
2023年07月17日 10:52撮影 by  503SH, SHARP
1
7/17 10:52
深く広い釜を持つ3m滝は、エメラルドグリーンが美しい。
ナメの淵に続く小滝が、庭園のようだ。
2023年07月17日 10:55撮影 by  503SH, SHARP
7/17 10:55
ナメの淵に続く小滝が、庭園のようだ。
久しぶりの2m滝。
2023年07月17日 11:06撮影 by  503SH, SHARP
7/17 11:06
久しぶりの2m滝。
ゴーロ状の4m段滝。岩の色が灰緑がかってきた。
2023年07月17日 11:10撮影 by  503SH, SHARP
7/17 11:10
ゴーロ状の4m段滝。岩の色が灰緑がかってきた。
ミニミニゴルジュの淵にはアマゴの稚魚が泳いでいた。左を腹までつかって通過したが、大滝上にも魚がいるとは。
2023年07月17日 11:18撮影 by  503SH, SHARP
7/17 11:18
ミニミニゴルジュの淵にはアマゴの稚魚が泳いでいた。左を腹までつかって通過したが、大滝上にも魚がいるとは。
花崗岩が風化して、しろざれの壁と川底の砂になっている。
2023年07月17日 11:24撮影 by  503SH, SHARP
7/17 11:24
花崗岩が風化して、しろざれの壁と川底の砂になっている。
ゴーロが多くなってきたが、最後に現れた連瀑の3mは右から行ける。その奥は細長い淵と4m滝のミニゴルジュとなる。
2023年07月17日 11:26撮影 by  503SH, SHARP
1
7/17 11:26
ゴーロが多くなってきたが、最後に現れた連瀑の3mは右から行ける。その奥は細長い淵と4m滝のミニゴルジュとなる。
奥の4mは、ずぶぬれにならないと登れそうになく、右手の台地上の笹藪から巻く。
2023年07月17日 11:30撮影 by  503SH, SHARP
1
7/17 11:30
奥の4mは、ずぶぬれにならないと登れそうになく、右手の台地上の笹藪から巻く。
アマゴの泳ぐ釜の横の河原で、ぬれた体をお日様で温めながら、おにぎりを食べる。のんびりと至福の時間だ。
2023年07月17日 11:44撮影 by  503SH, SHARP
7/17 11:44
アマゴの泳ぐ釜の横の河原で、ぬれた体をお日様で温めながら、おにぎりを食べる。のんびりと至福の時間だ。
渓畔林は、ウラジロカシが多いようだ。
2023年07月17日 11:57撮影 by  503SH, SHARP
7/17 11:57
渓畔林は、ウラジロカシが多いようだ。
両岸が平坦になり、ゴーロの平川になってきた。
2023年07月17日 12:07撮影 by  503SH, SHARP
1
7/17 12:07
両岸が平坦になり、ゴーロの平川になってきた。
ナメが復活するが、左岸には植林帯が出てきた。遡行終了の林道も近いようだ。
2023年07月17日 12:14撮影 by  503SH, SHARP
7/17 12:14
ナメが復活するが、左岸には植林帯が出てきた。遡行終了の林道も近いようだ。
林道が何回か谷を横切るが、この堰堤状のコンクリの橋で沢装備を解除するのが良い。暑い日には藪漕ぎなしは嬉しい。
2023年07月17日 12:36撮影 by  503SH, SHARP
1
7/17 12:36
林道が何回か谷を横切るが、この堰堤状のコンクリの橋で沢装備を解除するのが良い。暑い日には藪漕ぎなしは嬉しい。
林道所山青笹線を右に進むと、本線に出で、東にくだると、アカゴウ谷を回って、国道488号線に出る。広くて、荒れてなく、涼しくて良い道だ。
2023年07月17日 12:46撮影 by  503SH, SHARP
7/17 12:46
林道所山青笹線を右に進むと、本線に出で、東にくだると、アカゴウ谷を回って、国道488号線に出る。広くて、荒れてなく、涼しくて良い道だ。
国道488号線を歩いて戻るが、国道下の加下峡の渓相は、巨岩と深い淵が連なり、なかなかダイナミックだ。
2023年07月17日 13:37撮影 by  503SH, SHARP
1
7/17 13:37
国道488号線を歩いて戻るが、国道下の加下峡の渓相は、巨岩と深い淵が連なり、なかなかダイナミックだ。

装備

個人装備
ズボン 靴下 雨具 日よけ帽子 着替え ザック 昼ご飯 行動食 飲料 コンパス 筆記用具 ファーストエイドキット 保険証 携帯 時計 タオル ナイフ ロープ ヘルメット カラビナ スリング エイト環 渓流シューズ
備考 ロープは使用せず。

感想

西中国山地の東南端に位置する青笹山を水源とする水内川支流の岩井谷は、大龍頭で知られている*。別名を武者かくしの滝というらしいが、理由は定かでない。前衛の岩壁が滝を隠しているように見えるからだろうか?芸藩通志や芸備諸村瀑布図には記録されていないが、古くから知られていたのだろう。沢登りの記録としては、昭和30年代半ばに広島山稜会により踏査され、桑畑良敏「西中国山地」の板敷山と青笹山の章に遡行図とともに紹介されている。最近では、2021年のkimitar0さんの遡行記録**がある。やはり、良く知られた谷というのは、すばらしいもので、決して長くはない遡行時間の中に、ゴルジュの通過、大滝の高巻き、ヒタヒタのナメ歩き、と沢の要素がつまっており、渓相や渓畔林も美しく、情感にあふれる良い谷であった。終了点で林道が横切り、南に辿って牛首に出ると青笹山に登れるが、青笹山にこだわらなければ、北に辿って藪漕ぎなしに下山できるのも、暑い日にはうれしい。岩井谷(東山渓谷)は、廿日市市と広島市にまたがる広島県緑地環境保全地域***に指定されているが、国道488号の東山バイパスが雲出トンネルの先から延長されると、岩井谷も影響を受けそうなのは残念だ。なお、水内川上流部は、東山渓谷あるいは湯来では加下峡と呼ばれているが、「西中国山地」では、大聖寺川となっている。
*http://www.cf.city.hiroshima.jp/yukinishi-k/takimeguri/index.html
**https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3388340.html
***https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/eco/j-j1-hozentiiki-hozen-2-15.html

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:288人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら