厳冬期八経ヶ岳(リベンジ)


- GPS
- 12:35
- 距離
- 20.8km
- 登り
- 1,847m
- 下り
- 1,846m
コースタイム
- 山行
- 11:19
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 12:28
天候 | 雪 (夕方頃に止みました) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
・309号線を進むと天川川合手前くらいから、道路はうっすらと積雪&一部凍結。 ・出発時点で駐車は2台。 ※GPSのログは林道からカナビキ尾根付近が飛んでいておかしくなっています。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●熊渡〜カナビキ尾根 ・先行者さんがお一人。何度か抜きつ抜かれつした後、先頭に。ノートレース。 ・カナビキ尾根から12本アイゼン装着。 ・気温 0℃〜△4℃ ●ナメリ坂〜頂仙岳〜高崎横手出合 ・わかん装着。ノートレース。 ・頂仙岳はトラバース。積雪量が増えており、かつ柔らかいためずるずると滑る場面あり。 ・気温 △5℃〜△6℃ ●〜日裏山〜八経ヶ岳 ・ワカン引き続き装着。ノートレース。 ・高崎横手以降はひざ前後のラッセル。踏み抜くと腰まで埋もれて脱出に難儀。 ・八経ヶ岳の稜線に出てからは膝から太腿までのラッセルとなり体力消耗。 ・気温 △6℃〜△7℃ ※細尾山〜弥山辻など、迷走した箇所のトレースは申し訳ないです。 |
写真
感想
厳冬期の八経ヶ岳。
12月に挑戦した際は時間切れ撤退でした。今回は自分へのリベンジのため再挑戦。
6:30出発を目標に熊渡に深夜01:30頃到着。ところが一眠りのつもりが寝坊の末、出発は07:15。本日も時間との戦いになりました。
積雪量は12月よりも明らかに増えていました。
カナビキ尾根に取付いてしばらくするとスネ程度の積雪となり、先行者さんに追いついてからはノートレース、しばらく抜きつ抜かれつ進みました。
(先行者さんは狼平小屋ピストン、行けたら弥山までという計画のようでした)
ナベの耳あたりから一人旅となりノートレースを進みます。頂仙岳のトラバースに入ってすぐに赤テープを見失ってしまい、一部本来のルートからはずれて太腿まで埋まったり、ずるずると滑りかける場面もあり、次第に体力が落ちていきます。(この日の雪質では滑落してもすぐに止まる感じです)
高崎横手到着が11:10頃。12月の時よりも40分程早いですが、積雪の多さを考えるとかなり厳しいタイムです。引き続きノートレースの中、ひざ前後のラッセルが続き、時折踏み抜いて腰まで埋もれながらよちよちと進んでいきます。
日裏山到着が12:00頃。13:30には八経ヶ岳に到着できるかなと、その時は考えていました。
しかしながら細尾山以降、赤テープは見つけられず、GPSを頼りに進みますが、今自分のいる地形と、GPSが表示する現在地付近の地形が合わないので彷徨が始まります。踏み抜き、急登が連続し、あえぎあえぎ何とか弥山辻を発見したのが14:00前。日裏山から2時間も経過していました。
この状態では下山途中で日が暮れますが、気持ち的にはもう何が何でも八経ヶ岳の頂上を踏む気になっています。
弥山辻からすぐに夏道をそれて稜線に出たのが14:10頃。しかしここからが長く、ひざ〜太腿までのラッセル、踏み抜き多数で時間も体力もなくなっていきます。何度か小休憩をはさみ、14:40頃、ようやく八経ヶ岳に到着。永遠に続く道のように感じました。
さあ、ここからは自分のトレースを辿って急いで下山と思いきや、降雪のためすでに消えかかっている箇所もあり、GPSも確認しながら進み、高崎横手に戻ってきたのが16:30。頂仙岳のトラバース付近で暗くなると想定してヘッデンを装着。
頂仙岳のトラバースも終盤再びトレースを見失い、休み休み膝から太ももまでのラッセルを続けているといつの間にかなべの耳を回って頂仙岳に登り始めていたようで、GPSでナメリ坂を探しながら進みます。ナメリ坂の途中でようやくはっきりと自分のトレースを発見しました。
雪も止んで、ヘッデンの明かりはしっかりと足元を照らしてくれているのでほっと、一安心。重い足をひきずりながらカナビキ尾根を下って林道到着が19:10頃。そして19:45に無事帰還。道路の積雪も増えており、慎重に帰路につきました。
厳冬期の八経ヶ岳。何とか無理矢理、登頂できたので満足ですが、ラッセル力の強化が必要です。積雪期のナイトハイクは初めてでしたが非常によい経験になりました。
こんにちは
リベンジ達成ですね
独りラッセルおつかれです。
こちらもモンスター見ごたえありそうですね。
それにしても、すごい
本当は弥山にも寄って周回したかったので
またまた課題が残ってしまいました。
どうもラッセルに弱いみたいですぐ疲れてしまいます。
展望はゼロでしたが立派なモンスターが見れたのでよしです。
でも氷ノ山の方がすごいかも。
物凄い山行ですねぇ。レコを見てるこちらがハラハラします。
危険な山行にはくれぐれも御注意を!
命有っての『山登り』ですから。
御疲れ様でした。
ありがとうございます。ご心配おかけしてすみません。
このコースは何度も歩いていて、ナイトハイクのイメージもついていたので少し無理しました。
悪天候でも確実なルーファイができる力をつけていこうと思います。
tubataroさん、こんにちは。
12時間にわたる激闘お疲れ様でした!
迷いながらも途中から一人旅&日没後の歩き、
メンタルがすごいですね、やっぱり
モンスター、八ヶ岳級に育ってますね
ありがとうございます。
力不足なので時間かかってしまいました。
基本的にはノートレースとナイトハイクは好きなので、
こういう機会にめぐり合えてうれしい自分もいたりします。
あとツェルトと追加の防寒着はザックに入れてるので
何かあればビバークだあと考えてました。
慣れない八ヶ岳ではできない ですね!
お疲れ様です
何時も思いますがtubataroさんの無尽蔵のスタミナと強いメンタルは本当に尊敬します・・・自分だったら真っ暗闇の中消えかかったトレース探すなんて考えたくもないですね。。。
毎度コメントありがとうございます。
全然、無尽蔵なんかではないですよ。ヘトヘトですから〜。
何度も歩いてるのでヘッデンあればナイトハイクも大丈夫との
読みがありましたが、やっぱり明るいうちに下山するのがいいですね。
そうそう、八ヶ岳お疲れ様でした。参考にさせていただきます。
すごい精神力です。感動しました。
ありがとうございます。
何度か歩いてる道なので下山できました。
慣れない山ならこういう無理はできないですね。
tubataroさん、こんばんは。
ちょっとハラハラしました。ここって携帯電話は通じるのですか?ツェルトを持っていても、当日帰って来なくて連絡が着かなければ家族は心配するでしょうし、捜索願いを出せば他の人の迷惑にもなります。通じるなら連絡すればそういう状況は回避できますが通じないと拙いですよね。
そういう事を考えるとツェルトを持っていても、やはり撤退時間と場所を予め決めておいて、それに達しなければ撤退すべきだと思います。特に雪も降っていた事だし。。。予め決めておかないとつい無理をする気持ちは分かります。。。
まあそれはさておき流石にtubataroさんですね。この状況で20キロオーバーを歩けるのですから
ありがとうございます。それからご心配お掛けしてすみません。
一応家族にはコースと下山時間に加えて、遅くなればツェルトで一泊すると伝えているので、てっきり泊まってくると思って、特に心配はしてなかったようです。コース付近の避難小屋も伝えてますので。
ただ、携帯が通じないエリアなので、きちんと計画の下山時間を守らないと
いけないですね。大いに反省です。
またご指導お願いします。
tubataroさん、こんばんは。
失礼しました。そこまで伝えているなら問題無いですね。天気予報もそれ程雪が積もる様な事も無かったでしょうし
いえいえ、とんでもないです。
12月に撤退したので今回は少し無理してしまいました。
またよろしくお願いします。
私が正月に事故を起こして救助されたところを日帰りとは流石ですね。
かなり体力を消耗されたことと思います。
冬季の弥山・八経は日帰りでは無理と信じてました。(過去に聖宝の宿跡まで行って、タイムアウトで引き返しました。)
それ以降1泊以上することにしています。
昨年は、カナビキ尾根経由で、狼平泊2日目に弥山(小屋に荷物をデポ)経由で、八経に登りました。それでも熊渡着は日没前でした。
頂仙ヶ岳のトラーバスは、危険を感じました。軟雪でずり落ちそうで怖かったです。
冬季の行動時間12時間は、きつかったでしょう。夕方には気温も下がるし、疲れてくるし、無事帰還されて良かったですね。
来期は好天の時に余裕を持って、雪景色を楽しみます。
順調に回復されておられるのでしょうか。
厳冬期の大峰はやはり天候次第で大きく様相が変わることを
肝に銘じて勇気をもって撤退することの必要性を感じています。
これからも山登りを楽しみたいですね。
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