愛宕山千日詣り
- GPS
- 07:58
- 距離
- 13.6km
- 登り
- 1,020m
- 下り
- 1,033m
コースタイム
- 山行
- 6:04
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 7:44
下山後は清滝川に沿って下り保津峡駅でJRに乗るつもりだったが、メンバーの1人が不調を訴えたため途中で清滝に引き返しバスで帰りました。
天候 | 晴れときどき曇り 午前3時、22.5℃@石段下四阿 |
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過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
京都バス92系統は7/31深夜と8/1早朝臨時便があります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所なし。 ただし20/40の道標辺りから上はところどころ(愛宕山にしては)道幅が狭く谷側が切れ落ちた箇所があります。夜間のこともあり張り出した木の根につまづかないよう要注意です。 参道の照明は歩行には十分ですが、ザックの中を探したりするのにヘッデンはあった方がいいです。愛宕神社の公式でも懐中電灯は必ず持つようにとアナウンスされています。 |
その他周辺情報 | バス停から登山口の二の鳥居の間に数軒のお店があります。喫茶軽食など。二の鳥居すぐの智楽庵は7/31は夜遅くから翌朝5時まで営業しています。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
軽食
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
携帯
時計
タオル
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感想
4年ぶりに再開された愛宕山の千日詣り夜間登山に知人3人を伴って行ってきました。全国に約800社ある愛宕神社の、ここ京都にある総本社に7月31日夜から翌朝にかけて参拝すると千日分の火伏のご利益があるとされます。毎年この日だけ表参道に照明が灯され、安全に夜間登山が可能なのですが、コロナ禍の最中は人の集中と混雑を避けるため夜間参拝は中止、7月31日の前10日間に参拝すれば同じく千日分のご利益がある、という方便?を採用していました(笑) そういう融通無碍なところはかえってお仕着せでない伝統の守り手としての自負を感じさせてわたしは好ましいと思うのですが、再開されるなら久しぶりに行ってみようと計画しました。夜間参拝は20年ぶりくらいになるでしょうか。ちなみに10日間の期間延長もまだ続行中です。
翌日に有休を申請して準備は万端、最大の気がかりは天候でした。当日愛宕山付近は夕立があり、次第に北摂にかけて雨雲が拡がる気配を見せていたので、このまま崩れはしないかと気を揉んでいたのですが、登りはじめる0時前にはすっかり雨は上がって地面の濡れも気づかないくらいでした。
もう一つの気がかりの混雑具合ですが、野々宮BSにやって来た臨時の京都バスの座席はすべて埋まり、立っている人もちらほら。そこに我々4人パーティと他2人が乗り込んでほぼ満員状態、その後のバス停では乗客なしでした。乗車はほんの15分ですが座りたければ阪急嵐山から乗る必要があるようです。待ち合わせ場所のJR嵯峨嵐山駅へは実はJRではなく嵐電で来たのですが、嵐電にハイカーらしい乗客は2人だけだったので、嵐山天龍寺前(嵐電嵐山駅)BSから乗るお客も僅かでほとんどは92系統起点の阪急嵐山駅からだと思われます。帰りのバスとすれ違いましたが、同じくらいの混雑でした。日が変わる前に下山する人も相当数いるようです。
登山道の混雑はほどほどと言ったところでしょうか。多いことは多いですが、この時間もう駐車場はいっぱいでバスで来た人だけなので、しばらく歩いてばらけた後はあまり抜いたり抜かれたりはありません。そのうちに次のバスで来た速いグループが追い越して行く感じです。道幅は広いので追い越しやすれ違いも問題なくあまりストレスはありません。今回我々のペースがゆっくり目だったせいもありますが。まあ年に1回のイベントとあって、大学生の(山岳部やワンゲルではない)サークルっぽいグループなど、普段山に登っていなさそうな人が目についたのであまり山の常識を期待しない方がいいかもしれません。
あ、千日詣り独自のマナー、「お登りやす」「お下りやす」の挨拶は励行されていました。あと頂上で売っている団扇を持って下ってくる人が結構いるのですが、すれ違いざまに扇いでくれる方が多数。ありがたや。
夜とは言え連日の猛暑日、この日もかなり暑かったのですが(日中最高35.9℃)、水尾岐れを過ぎると急に涼を感じます。冬に来た時もここから上は急に積雪が多くなったので、標高だけでなく、風当たりなど地形の影響もあるのでしょうか。
頂上の愛宕神社では古いお札を納めたり、新しいお札と団扇を授かったり、軽食休憩をとったり。午前2時開始の朝御饌祭(あさみけさい)も少しだけ見られました。頂上は横になって仮眠を取っている人が目につきました。マットを敷いていたりちゃんとしたハイカーの服装をしている人が多かったですね。若宮社の社殿の中でも寝ている人がいたのは驚きですが…まあ神社の人が何も言わないなら、横から嘴を挟まずともよいでしょうか…
下山中に空が明るくなり始めたのですが、ヒグラシが鳴いていました。山の中らしくてよいものです。いつの間にか電球の明かりも全部消えていたのですが、どこでどうやって制御しているのでしょうか。頂上の1か所で?まさか。
清滝に下山後、当初は清滝川沿いの東海自然歩道を歩いて嵐山まで戻るつもりでしたが、やや遅くなったので、落合からはより近い保津峡駅に向かって歩くことにして出発しました。ところが途中でメンバーの一人が不調を訴えたため清滝に引き返すことに。体調不良は大事なかったのですが、最後の臨時バスが7:40に出たばかりで次は通常の便8:30とのことだったのですが、待っていると8:20に阪急嵐山行きが出ることになりそれに乗りこんで来た道を逆にJR嵯峨嵐山駅まで帰りました。行きの臨時便は本数も多く時刻表も事前に公開されているのですが、帰りの便は5時半〜7時とあるだけで本数も少なく、状況次第で判断している(そんなことってあるんだ…)ようなので、注意が必要です。JRを降りた後駅前の店で朝定食を食べて解散しました。味噌汁の塩味が体に沁みます。
体調不良や、あと頂上では寒がっていたメンバーがいたりと、パーティのリーダー役の難しさというか、反省を覚える山行でした。メンバーの分もいろいろ飲み物など余分に持って行ったのですが、さすがに温かい飲料は用意しませんでしたね…
いっぽう余分な荷物と言えば、普段ザック重量は5~6kgのところ、今回はそんなこんなで8.5kgほど背負って登りましたが、重量的にはまだまだ余裕があるなという感じでした。もっともパッキングが下手なのでそこは課題ですね。久々の千日詣りの他、早朝の清滝川の風情も味わえましたし、個人的には満足の内容でした。
〇今日のヤマスタチェックポイント
愛宕山(関西歴史・伝承ハイキング)
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