熊野古道小辺路(高野山→道の駅奥熊野古道ほんぐう)


- GPS
- 16:35
- 距離
- 59.4km
- 登り
- 3,574m
- 下り
- 4,312m
コースタイム
- 山行
- 6:23
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 7:17
- 山行
- 7:23
- 休憩
- 1:54
- 合計
- 9:17
天候 | Day1:晴 Day2:霧後晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
復路:道の駅奥熊野バス停より龍神バスで紀伊田辺駅バス停下車、紀伊田辺駅よりJRきのくに線 |
コース状況/ 危険箇所等 |
6月の台風第2号と8月の台風第7号の影響でルート上に倒木が目立ちますが無理なく乗り越えられる程度です。通行に支障のあるような土砂崩落はありませんでした。 |
写真
感想
世界遺産登録されている熊野古道のルートの中でも、途中のエスケープが難しいロングトレイルである熊野古道小辺路を2日間で歩いてきました。
熊野古道小辺路は高野山と熊野本宮大社を結ぶ参詣道で、高野山の参詣道・高野七口の1つでもあります。途中、水ヶ峰越、伯母子峠越、三浦峠越、果無峠越と1,000m級の峠越えを4つ乗り越える約60kmのルートです。通常は2泊3日から3泊4日で踏破するコースとのことですが、今後のトレイルへのトレーニングとするため、伯母子峠越と三浦峠越の間にある五百瀬(いもぜ)集落の農家民宿政所さんに宿泊する1泊2日行程としました。
初日は高野山ケーブルの始発に間に合うように出発し、7時前に高野山を出発。薄峠から御殿川(おどがわ:二級河川有田川水系の支流)まで下って登り返したところに大滝集落、途中国道371号高野龍神スカイラインの路側帯を歩きながら水ヶ峰を越えて奈良県野迫川村の大股集落へ。非常に虫が多く、特にメマトイが鬱陶しい限りでした。大股登山口からは伯母子峠越へ。日本二百名山の一座・伯母子岳にも立ち寄りました。山頂は360°のパノラマで奥高野随一の展望と言われていますが、幸い晴空の下、まさにその通りの眺望を楽しめました。伯母子岳からは迂回路で上西家跡へ下り、その後は小辺路をたどって奈良県十津川村五百瀬へ。奈良県の有形文化財にも指定されている立派な薬医門が目印の古民家(築300年!)が農家民宿政所さんです。
宿泊した農家民宿政所さんは、7年前にテレビ朝日の「人生の楽園」で紹介されたとのことで夕食の時にその録画を見せていただきました。親子で民宿経営されているとのことで、2009年の開業からもう14年。はじめは学生の農業体験から始まったようなことを民宿のお母さんから伺いました。夕食も朝食も非常に美味しく、のんびり過ごせて快適な民宿泊でした。
2日目は三浦峠越と果無峠越。朝のうちは三浦峠の頂上付近に雲がかかっていたのですが、次第に晴れ渡ってきたこともあり、早い時間から非常に暑かったです。加えて前日夜に夕立のような雨が降ったため湿度も高く、要所要所で水分補給をしながら進んでいきました。三浦峠越は、山を下りて西中バス停から約8kmほどロード区間があります。日本三大酷道として知られる国道425号です。通行する車は少ないのでそれほど危険な感じではなかったのが幸いでした。
最後の果無峠越の前に、昴の郷で昼食を兼ねて大休憩。政所さんで作っていただいたおにぎり弁当を食べて整えてから再出発。柳本の吊橋を経て急坂の先にある果無集落に着いた時は感無量でした。春先だと花もキレイなはずなので、ここは季節を変えて再訪してみたいところです。
昴の郷までで標高がかなり低くなってきた中で、約1,100mある果無峠までの登り返しはかなり身体に負荷がかかりました。2日間で4つ目の峠越えというのもあり累積疲労がなかなかのものでしたが、ここを踏ん張り、途中の展望スポットから本宮と熊野川の眺望を見て癒され、十津川村方面の雷雨(雷鳴が聞こえていました)から逃げるように八木尾(やきお)バス停まで下り切った時にはひと安心。復路のバスの時間のことも考え、道の駅奥熊野古道ほんぐうでゴールとしました。
正確には小辺路の区間は熊野本宮大社までで、道の駅奥熊野古道ほんぐうから三軒茶屋跡まで登り返して熊野古道中辺路に合流し熊野本宮大社に至ります。今回未踏で残した道の駅奥熊野古道ほんぐうから三軒茶屋跡までは、近々別のルートと組み合わせて歩いてみようと思います。
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