【暑さに失速!】祓川駐車場から疣岩山─三国岳─種蒔往復【飯豊本山敗退】


- GPS
- 10:07
- 距離
- 14.7km
- 登り
- 1,483m
- 下り
- 1,519m
コースタイム
- 山行
- 8:25
- 休憩
- 1:27
- 合計
- 9:52
天候 | 曇り時々晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
『キャラメルハウス』(自宅)から祓川駐車場まで、343 km。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
祓川山荘は蚊の巣窟なので、宿泊する場合には防虫対策が必要。 松平峠から疣岩山までの道は花崗岩ムキ出しのザレ場の尾根道。上りは危険を感じなかったけど、下りは慎重さが必要。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
半袖シャツ
アームウォーマー
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
ライター
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
時計
携帯
タオル
スパッツ
サングラス
テントマット
シェラフ
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
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感想
前日の金曜日のうちに駐車場から20分ほど歩いた場所にある祓川山荘に前泊し、事実上の日帰りで飯豊本山を目指したけど、蒸し暑さと、三国小屋から先の細かいアップダウンに体力を奪われ、種蒔着10:05になったところでタイムアップ。飯豊本山12:00着をデッドラインにしてたので、もう間に合わない…。いざという時の小屋泊まり装備は持ってたので(祓川山荘泊まってるし…苦笑)、急遽、小屋泊まりの選択もあったけど、弟子(妻)に「泊まってくるかもしれない」の一言を伝えるのを忘れた痛恨のミス! 当日中に下山しないと通報されるため下山せざるを得ず、あえなく敗退となった…。
以前より飯豊山に行くなら、弥平四郎コースを狙ってた。去年、御神楽岳に登りに行ってる(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4384753.html)けど、磐越道津川I.C.までの運転の下見を兼ねてた(苦笑)。去年のうちに決行のつもりだったけど、8月の豪雨で弥平四郎までの道が決壊したため昨年は断念してた。
8月25日の午後は有給を取得。スーパーマーケットで食糧を買い込んでから『キャラメルハウス』(自宅)に戻り、13時前にクルマで出発。富山西I.C.から北陸道を目指す。事前に調べてなかったので知らなかったけど、20時から翌朝6時は磐越道の新潟中央J.C.T.─安田I.C.間は通行止め。前日のうちに現地入りせずに早朝移動を考えてたら、現地着が大幅遅延するところだった。愛車『Anonymous 2112』号のエアコンが不調のため、車内温度が高いなかの長時間ドライブを余儀なくされ、それが体調不良につながったのかもしれない。17:21に祓川駐車場に到着。クルマの数は少なく、余裕で駐車出来た。初日は祓川山荘までの20分ほどだけのつもりだったので、スーパーマーケットで買い込んだ食糧はそのまま買い物袋に入ったまま手に下げて歩く。いきなり奥川へトラロープもある急坂を下りる。真新しい橋を渡った後もトラロープ設置の急坂もあり、荷物を手提げ袋に入れて持って歩くような道では無かった(苦笑)。祓川山荘には17:48に到着。山荘には先客は居らず、その代わり、蚊の巣窟(苦笑)。晩御飯食べてる間に3箇所刺された。「こりゃ、蚊に刺されて痒くて寝れないかもしれない」と心配になったけど、虫除けスプレーを塗りたくったら、朝まで刺されることなく安眠出来た(笑)。いずれにせよ、今の時期に祓川山荘に宿泊の場合には虫対策がマスト(苦笑)。
翌8月26日は朝4:10に起床。朝食喰って支度してから、5:04に祓川山荘を出発。比較的標高が低いため、朝から蒸し暑い。ブナ林は風通しも悪く、汗がダラダラ流れて止まらない…。途中2度ほど水分補給。昔からあると思われる道は歩きやすいんだけど、土砂崩れなどのため付け替えられたと思しき区間は歩きづらく、体力を消耗。十森の水場には6:20に到着。渇水が心配だったけど、この水場は大丈夫だった。虫除けスプレーを塗りたくって最強のつもりでいたら、この水場での休憩中に蚊に3発刺された。もう効果が切れたらしい…(苦笑)。松平峠には6:49に到着。峠から疣岩分岐を目指して歩いてると、ラジオを鳴らした下山の登山者ひとりとすれ違った。三国小屋に着くまで出会った登山者は、彼1人だけ。
松平峠からは道の状況が一変し、それまでの樹林帯ではなく、脆い花崗岩の尾根を往く。足元が不安定な登りに手こずり思うように標高が上がっていかない。この時点ですでに「敗退」がアタマのなかをよぎり始める。疣岩分岐で上ノ越からのルートと合流。「敗退」するにしてもピーク1つくらいは踏みたいと思い、疣岩山頂上を目指す。7:58に疣岩山頂上に到着。頂上からは飯豊本山がみえる。遠い! ここで引き返すつもりだったけど、『ヤマレコMAP』を確認するとそこそこのペースで歩いて来れてると表示されてたので、それに気を良くして先を進むことにする。疣岩山から三国小屋までは気持ちの良い穏やかな稜線歩き。8:46に三国小屋に到着。小屋の日蔭(北側)で休憩してると、川入へ下る登山者から、切合小屋が渇水で大変なことになってる…と聞き、この先の水分補給に懸念があったため三国小屋でサイダーを購入。ホントはコーラがよかったけど、売り切れ…。8:58に三国小屋を出発。
駒返しのハシゴあたりまでは順調だったけど、七森あたりから様子がおかしくなり、再び「敗退」の文字がちらつくようになる。細かいアップダウンにペースはどんどん落ち、『ヤマレコMAP』に現在のペース「×2.0」と表示される始末(苦笑)。「ここまで来たからには、引き返すなら種蒔だろう」と思い、種蒔までは頑張った。「種蒔」の標識に10:05に到着。切合小屋に10時着の想定だったので、飯豊本山まで行くと本日中の下山は無理と判断し、潔く「敗退」を決断。もう下山するからには飲料水の節約に気を使う必要は無くなったため、三国小屋で購入した500 mlのサイダーはここで一気飲み!(笑) 10:20に種蒔を出発し、多くの上りの登山者とすれ違いながら三国小屋に11:29に戻る。小屋前の広場では、管理人さんが多くの登山者と談笑中。各山小屋の水場の渇水状況や、昨夜非常識な若い登山者が居た…という話で盛り上がってた。11:39に疣岩山へのルートに足を踏み入れた途端、静かになった(苦笑)。「敗退」を決断し、「下るだけだ」と思った途端、カラダが軽くなったように感じられたものだけど、三国岳より高い疣岩山への登り返しはキツかった(苦笑)。三国小屋から疣岩山には40分で戻るつもりだったけど、2分超過(苦笑)。
12:21に疣岩山を出発。下りのルートが御西岳方面を向いてて、御西小屋らしき小屋がハッキリみえた。疣岩分岐から上ノ越に向かうか、松平峠に戻るか迷ったけど、給水の都合で松平峠に下りることにした。ということで、往路を戻ることになったけど、この花崗岩のザレ場の尾根は上り以上に下りが歩きにくい! 途中外国人の大所帯パーティーとすれ違ったけど、切合小屋の水場の状況を訊かれたけど、今日の道中で聞いたとおり、殆ど無い状態とお伝えした。59分で十森の水場に着き、次の59分で祓川山荘に到着。水場で汗臭いタオルを洗濯(苦笑)するつもりで、手袋を脱いだら、両手とも浮腫んでパンパンになってた…。今までこんな経験は無く、今日の体調不良のせい?…と勘繰ってしまう。山荘から奥川に下りて、架け直されたばかりの橋を渡る。駐車場への上り返しが疲れた身にはキツかった(苦笑)。14:56に祓川駐車場に戻った。土曜日になってもクルマはあまり増えてない印象。
しょーじき、飯豊本山を日帰りなんて無理じゃね?…と当初から不安に思ってたけど、その不安が的中した形。もっと涼しい季節だったら何とかなったかもしれないけど…。出直しですな…。
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