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記録ID: 5899650
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ハイキング
東北

みちのく潮風トレイル 北山崎ー弁天崎

2023年09月03日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
05:45
距離
7.5km
登り
632m
下り
780m

コースタイム

日帰り
山行
4:45
休憩
1:00
合計
5:45
9:39
11
スタート地点
9:50
10:00
150
北山崎展望所
12:30
12:30
10
田野畑村北山国道44号接続点
12:40
13:00
60
北山浜・昼食
14:00
14:30
54
机浜番屋群
15:24
ゴール地点
天候 くもりのち晴れ
過去天気図(気象庁) 2023年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
北山崎P1台、机浜P2台デポ
コース状況/
危険箇所等
みちのく潮風トレイルによりコースは明確。しかし、急登の長い登り階段があったり、アップダウンが繰り返される。はしごによる直降下1カ所があったし、海岸と接する岸壁に穿たれた手彫りトンネル通過が2カ所ある。そのうち一つ目の入り口付近は波に洗われたときの潮溜りがあり、なんともスリリング。満潮時の通過は避けた方がいいかも。
その他周辺情報 帰りは直近の国民宿舎くろさき荘・太平洋展望風呂でサッパリする。
初潮風トレイル。まずは北山崎ビジターセンターをチェック。
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初潮風トレイル。まずは北山崎ビジターセンターをチェック。
北山崎展望所にて南下先を望んで一枚。
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北山崎展望所にて南下先を望んで一枚。
一気に海岸底まで下りる。はるか昔はじめて訪れたのは高校の夏休みグループ旅行。懐かしい❣
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一気に海岸底まで下りる。はるか昔はじめて訪れたのは高校の夏休みグループ旅行。懐かしい❣
急坂を降れば、次は急登が待っているのは必至。延々続く登り階段、十段登っては十数えて息を整える。何回繰り返しただろう。
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急坂を降れば、次は急登が待っているのは必至。延々続く登り階段、十段登っては十数えて息を整える。何回繰り返しただろう。
いたるところにいろんなキノコがにょきにょき、秋の気配。もしかしてマツタケもと鼻と目を凝らすが見つけれず。
いたるところにいろんなキノコがにょきにょき、秋の気配。もしかしてマツタケもと鼻と目を凝らすが見つけれず。
美味しそうな色だけど毒キノコかな?
美味しそうな色だけど毒キノコかな?
鶴子饅頭状態のキノコもあり。
鶴子饅頭状態のキノコもあり。
夏の花もまだまだ健在。ハマナス。
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夏の花もまだまだ健在。ハマナス。
フシグロセンノウかな?
フシグロセンノウかな?
ヤマボウシの実が赤く熟れていた。食べると甘い。クマも好きだよね。
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ヤマボウシの実が赤く熟れていた。食べると甘い。クマも好きだよね。
いろんな浜を通過する。
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いろんな浜を通過する。
「新・猿の惑星」はここ北山浜で撮影してはどうかしら❓
「新・猿の惑星」はここ北山浜で撮影してはどうかしら❓
岬に向かうトレイルからは美しい浦海が覗く。
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岬に向かうトレイルからは美しい浦海が覗く。
手彫りトンネルに向かうため、崖にへバリつくはしごで真下に下りる。(後方は崖下波打ち際ルートに気が付き、はしごを回避できた)
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手彫りトンネルに向かうため、崖にへバリつくはしごで真下に下りる。(後方は崖下波打ち際ルートに気が付き、はしごを回避できた)
なんといっても圧巻は手彫りトンネル2カ所を通過することだ。生活のためかもしれないけど、ガツガツとした壁面に開鑿の苦労が偲ばれる。
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なんといっても圧巻は手彫りトンネル2カ所を通過することだ。生活のためかもしれないけど、ガツガツとした壁面に開鑿の苦労が偲ばれる。
ヘッドランプで照らし、時折蝙蝠を追い払いながら進むと新たな浜へと抜ける。
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ヘッドランプで照らし、時折蝙蝠を追い払いながら進むと新たな浜へと抜ける。
岩手の巨匠・高田啓介画伯が好んで描く机浜番屋群も通過。
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岩手の巨匠・高田啓介画伯が好んで描く机浜番屋群も通過。
そして最後の登りを征すると弁天崎灯台が待っていてくれた。
そして最後の登りを征すると弁天崎灯台が待っていてくれた。

装備

個人装備
雨具 日よけ帽子 昼ご飯 行動食 飲料 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 日焼け止め 携帯

感想

 酷暑が続いた今年の8月、「みちのく潮風トレイル北山崎-弁天崎」の案内があった。さすがに9月ともなれば気温も少しは和らぐだろうと参加表明、初の潮風トレイルである。酷暑を理由にまるまるひと月運動を怠っていたことに不安があったが、そうした生活に区切りをつけるうえでも頑張ろうという意欲が湧いてきた。
 北山崎展望所に立つ。今シーズン初の太平洋、青空と青海がどこまでも広がり、絶景の隆起した海岸が南方向にずーっと連なる。圧倒的な解放感、高くなってきた気温と湿度を気にする余地はない。いざ出陣!
 一気に下る崖下の洞門の波打ち際までは何度か来ている。はじめて来たのは高校の時の夏休みのグループ旅行だったと懐かしく思い出す。そこから先は未踏ルートである。道があることすら想像していなかった。どこまでも続く急登の階段、海のアルプスとの異名の通り、ブナと赤松と岩礁が織りなす急登と急降下が何度も何度も繰り返される。時折美しい浜や浦に遭遇しほっと一息つく。
 なんといっても圧巻は、波打ち際の岸壁に穿たれた手彫りのトンネル2か所通過である。入り口付近が濡れていることから、潮が満ちているときは波に洗われているようだ。ヘッドランプ必携、蝙蝠も暮らしている。生活のためとは言え開鑿にはさぞかし血のにじむ苦労があったことが偲ばれる。今は内陸側に国道44号が、そしてさらに三陸縦貫高速道が開通し、車社会の快適さを満喫しているが、道路のはじまりには、最短で行きたいという変わらぬ願望や合理的考えがあったことが伺えます。そのための苦労と努力は惜しまない昔人の機動力に脱帽。今日一番感動した場面です。
 机浜の番屋群にたどり着く。二戸の高田画伯は好んでここの情景を油絵に描く。吹雪に浮かぶ番小屋は漁の厳しさと北浜の人々のたくましさが迫る絵だ。その風情はどこにもなく新しい小屋の屋根が日の光を照り返している。下ってきた斜面に「津波到達点」の表示看板があることを教えてもらう。はるか高所である。津波にすっぽりと沈んだ番屋群が想像された。引潮に高台の国道沿いにあった食堂まで破壊尽くされたという。
 机浜から国道を少したどり、トンネル前の左斜面のトレイルを登り弁天崎にとりつく。これが最後の急登と力を振り絞る。時折ケイレンの兆候が現れ、私の体力限界が近づいてきた。それでも筋肉のこわばりをだましだまし詰めると、そこに弁天崎灯台が待っていた。紅白ボーダー壁で初潮風トレイル完歩を祝ってくれた。ありがたや。
 本日の企画担当したTさん、Yさん感動をありがとう。堪能しました。 

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