御嶽山


- GPS
- 12:09
- 距離
- 19.1km
- 登り
- 1,805m
- 下り
- 1,806m
コースタイム
- 山行
- 3:23
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 4:34
- 山行
- 5:49
- 休憩
- 1:44
- 合計
- 7:33
天候 | 1日目 雨 2日目 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
毎年この時季にあらかじめ休暇を取って、少し遠出をして、普段登りに行けないような山に登りに行ってますが、今年は夏にあの日以来9年ぶりとなる八丁ダルミの区間規制が解除されたことにちなんで、御嶽山に初めて登りに行ってきました。
今回の山行では、八兆ダルミは通らないけど。
岐阜側の濁河温泉小坂口。
AM6時。霧雨が舞う中、飛騨の奥深い樹林帯の中をひたすら登る。
特に目立った急登は無く歩きやすいものの地味に長く、一定距離ごとに設置されてる40近くある進捗を表す看板が余計に長く感じられた。
天候が上に行くほど悪くなり、霧雨がやがて本降りになり、8合目より上は視界が全く利かない状況になり、森林限界を越えると更に風が強まり、状況がますます悪くなった。
AM10時。とりあえず9合目の五の池小屋に到達したけど、天候が回復する兆しが全くなく、この先に進んでも危ないだけなので撤退を考えた。
でも、せっかく休暇を取ってここまで登ってきたので、そのまま下山するのは面白くないので、どうせなら五ノ池小屋で一泊してから下山しようと思った。
一応、小屋泊できるくらいの装備は持ってきており、予約は取ってなかったけど、平日で空いてたこともあって泊まることができました。
実は、テント泊はあるけど小屋泊は今回が初めてで、最初の内はソワソワして落ち着かなかったけど、神奈川から来た若い登山グループの方々の小屋泊慣れした過ごし方を見て、自分も見様見真似で静かに寛いだ。
小屋特製のコーヒーを啜りながら読書に耽ったり、登山グループの方々と山の話に盛り上がったり、ラウンジのソファで酒を飲んで昼寝をしたり・・・有り余った時間をのんびりと寛いだ。
夕食は小屋特製のピザと山小屋の料理とは思えないくらい豪華な料理でとても美味しい食事でした。
御嶽山頂上には登れなかったけど、たまにはこう言った山での過ごし方も悪くないものだなと思った。
夕食後、ずっと降り続いていた雨がやんだので、小屋周辺をブラブラと散歩をしていたら、遠く西の空に夕焼けがうっすら見え翌日の山行に少し期待が持てた。
朝3時。夜中トイレに行くと昨日までの荒天とは違って満天の星空に目が覚めました。真夜中にも関わらず摩利支天山がくっきり見え、眼下には雲海が広がっていた。
「これは行ける!」と確信して慌てて静かに山行準備に取り掛かった。
朝4時。小屋を出て三ノ池巻道を通り、御嶽山頂上の剣ヶ峰を目指した。
次第に東の空が明るくなり、雲海の先には富士山の頂も見えた。
被害が最も大きかった二ノ池周辺は何事もなかったように新築のヒュッテと山小屋があり、普通に歩ける状態でしたが、火山灰で埋まった二ノ池を見ると、あのテレビ越しで見てた惨状を思い起こされた。
ここで多くの登山仲間が亡くなった現状に心が痛くなる。
幻想的な風景の中、亡くなられた方々の御冥福を祈りながら、複雑な気持ちを抱きながら登った。
日の出10分前に、剣ヶ峰に到達。
山頂には僕一人だけで、御嶽山貸切状態でした。
なんだか世界を制したような気分になり、下界のみんなに「朝だぞー!」と大声で叫んだ(笑)。
久しぶりに山頂からご来光を見ることができましたが、あの神々しい光景は何度見ても感動します。
特に昨日の荒天から、ほぼ諦めていたこともあったので、何倍以上の嬉しさがあった。
ご来光を見た後は二ノ池周辺を散策。時間にも体力的にも余裕があったので摩利支天山も登ってみた。
摩利支天山はこれまでのゆったりした登山道とは違って、立山のようなアスレチックな感じでなかなか面白かった。
五の池小屋へ向かう途中では雷鳥にも出会いましたし、最後に昨日荒天で登れなかった飛騨頂上に登り、帰路に着いた。
初めて登った御嶽山はとても良かったです。
白山よりちょっと登りごたえがあり、9合目から山頂部の景観がとても素晴らしかったです。
また五ノ池小屋も非常に良かったです。お金は掛かるけどそれ以上の贅沢気分を味わえました。
御嶽山、機会があればまた登りに行きたいです。
ちなみに、今回の山行でこれまで30年以上乗鞍岳の3026mが自身最高峰でしたが、ようやく3067mに更新することができました。
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