奥森吉 桃洞沢ー赤水沢下降 懸垂連続


- GPS
- 09:49
- 距離
- 17.5km
- 登り
- 344m
- 下り
- 347m
コースタイム
- 山行
- 8:45
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 9:48
天候 | 快晴のち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
船
そこから2時間ほど下道。林道は全面舗装されていた 駐車場は広くトイレ、靴洗い場もあり |
コース状況/ 危険箇所等 |
感想欄に詳しく記載。ロープ40m以上(ダブル)推奨。 桃洞沢桃洞滝へは遊歩道が整備されており、ハイキングで往復可能。赤水沢も兎滝までは歩くだけのウォーターウォーキング。磯釣り用のフェルトスパイクが効く。 |
写真
装備
個人装備 |
7mm30m(ダブルでは不足。40m推奨)
捨て縄6本(2本残置)
フェルトスパイク
|
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感想
夜新潟港から北海道航路に車を載せて、秋田港に5時前着。奥森吉へはさらに2時間近く運転し遠い。誰もいない駐車場から遊歩道を30分ほど進むと見事なナメ沢。秋雨前線の後、桃洞滝は爆音轟く水量。女滝の別名も形状もストレートで、冗談も足もすべるとアウト。よくある。
桃洞沢にはマタギステップと呼ばれる古来山師が削った窪みがあり、フェルトスパイクを効かせて幾つも滝を越えられる。ザラザラした岩質に苔が乗ってる感じで想定通り、スパイクが心地よくカリカリ噛む。男滝を最後に滝はなくなり、紛らわしい二俣が連続するも、問題なく峠を越えて赤水沢下降へ。ここまで赤木沢に勝るとも劣らない、素晴らしい景観だった。
ナメ沢の下降は序盤は問題なくサクサク下って本流出合へ。桃洞沢より更に明るい、やはり日本でないような独特の景観に圧倒される。この先が今日の正念場で、予習から以下の情報は得ていた。
・兎滝まで4回ほどナメ小滝の懸垂下降が必要
・アンカーボルトが打たれており、多めに捨て縄を持っていくと安心
・兎滝はダブル使いは40mジャストで、30mでも中間で左岸立ち木に刻めるのでOK(ではなかった)
最初の滝はバックステップで下りたが、次の兎滝ではない名無し滝で呆然とする。ある筈のアンカーが見当たらない。さらには30mダブルでは下まで届かない。バックステップで様子見に行くと仮に短ければぎりフリーで下る斜度。このスケールで自分的にその選択肢はなく、逆に高巻くと下流は絶壁なので戻れなさそうと思った。
右岸の立ち木に捨て縄を2本巻くが、スラブ壁の根本から幹が横に伸びていて悪いこと。足元も踏ん張れず片腕モンキー状態で何とか分散支点を作った。左腕パンプした。慎重に振り子トラバースした先でもう一度支点を構築し、2ピッチの懸垂下降で滝壺に降りた時はホッと安堵。結論ロープは40m〜推奨。今思い返せばどこかにボルトがあったのだろうか。
ここで大分時間を消費して、先を急ぎたいが事前情報にあった幾つものナメ小滝が行手を阻む。これらは分かりやすい支点があり、残置も新しくて助かった。+3回ほど懸垂下降を繰り返してラスボスの兎滝落口に立った。トップはもちろん親切に中間にもアンカーがあり、想定通りの2ピッチの懸垂下降で無事完了。振り返ると滝幅一杯の水量で迫力あった。うちの谷川周辺はすぐ平水に戻るけど、ここ奥森吉は森の保水力即ち水が引く日数が長いと感じた。
赤水渓谷は押す時間との闘いになってしまいジャブジャブ進んだが、ずっと佇んでいたい美渓中の美渓だった。紅葉時期は素晴らしいだろうなと思った。日没前に下山して次の目的地、虎毛山塊へ。
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