米子(こめこ)沢・巻機山、まさかの滑落!
- GPS
- 09:33
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 1,897m
- 下り
- 1,895m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
トイレや休憩所の有る駐車場は早い時間にいっぱいになっていたけどその先にも駐車場は有り、我々が出発する時点でも3分の1は空いていました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
高巻や慎重に登らねばならない滝脇の岩場など、気の抜けない箇所が多いし、ナメの岩場も気を抜くと滑る。 メンバーの1人が、高巻きの途中で沢に滑落しました。ヘルメットのお陰で、ヘリを呼ぶ程の大事に至らなかったけど慎重にも慎重な遡上が必要。 慎重に進めばとても楽しめる沢です。 |
その他周辺情報 | 駐車場から一番近い日帰り温泉、金城の里、350円 安くて綺麗な温泉でした |
写真
感想
とても綺麗で楽しい沢で、多くのパーティが訪れていた。
この沢は3回目だと言うメンバーが「ここで落ちる人が居るんですよ」と言っていたところで、まさかの足を滑らせての滑落。
目の前を歩いていて態勢が崩れたのが分ったので、手を伸ばしてザックを掴もうとしがた間に合わず、5メートルほど谷底に落ちていく姿を追っていたら、沢底に着水する直前にヘルメットが岩に接触したのが見えた。
幸い沢底はそれなりの水があったので、クッションになってくれたと思うが、うつ伏せになっているメンバーが顔を上げてくれないと水を吸い込んで溺れてしまう。
一度水を吸い込むと、咽て更に水を肺に送ってしまう。
助けに向かうが危険な場所なので沢に降りるまでには1分以上はかかりそう。
「頼む!水面に顔を上げてくれ!!・・」と願っていたら、顔を上げてくれた。
取り敢えずは良かったと思って沢に降りると、額から血を流しており顔の半分が赤い。タオルを引っ張り出し拭くと額に4センチ程の裂傷があった。
幸い深そうな傷では無かったので、救急バンを張りテーピングテープで頭を覆う。
本人は大丈夫だと言っていたが、目が虚ろ・・・もし、脳の血管に問題を起こしていたら動かさない方が良いが、沢の水は冷たく谷が深いので日も当たらない。
取り敢えず安全に休める場所まで自力で行ってもらうしかないので、応急処置を済ませ、荷物を他のメンバーと分け合あった。
前後をサポートしながら、ゆっくりと約10分先の日の当たる岩の上まで来て、落ち着くまで休養することにしたが、白目も赤っぽくなりガクガクと身体を震わしている。
身体の震えが収まりかけ、視線もしっかりとしてきたのを確認し、本人も
「お尻は痛いが大丈夫」と言ってくれたので、沢の先に有る山小屋を目指すことにする。
山小屋でもゆっくりと休んで、更に落ち着いた様子だったので、ゆっくりと下山しその日の内に救急医に行ってもらったら「額を6針縫い、仙骨を骨折していた」とのこと。
決して油断をして居た訳では無いが、事故は何処で起きるか分からないもの。
万一を考えての備えの必要性と、更に油断は禁物なのだと再認識した山行だった。
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