スペイン巡礼道 セレブレロ〜サンティアゴ
- GPS
- 40:56
- 距離
- 162km
- 登り
- 2,735m
- 下り
- 3,802m
コースタイム
- 山行
- 5:12
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 5:12
- 山行
- 6:34
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 6:34
- 山行
- 8:42
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 8:42
- 山行
- 7:58
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 7:58
- 山行
- 8:05
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 8:05
- 山行
- 4:29
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 4:29
天候 | 概ね晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
飛行機
|
写真
感想
2023.9.29〜10.4
スペイン巡礼道カミーノ160kmの旅
昨年行けなかったカミーノの
フランス人の道を歩いて来ました〜✨
気候は比較的涼しくて、
牧歌的な風景を楽しみながら
歴史ある道を
のんびりと歩くことができました。
でも、足裏はマメだらけ、、
毎日20〜30km歩くと
こうなるんですね😅
遡ること1年半前、、昨年のGWに
熊野古道の小辺路を友達と歩いた時、
デュアルピルグリムの事を知りました。
熊野古道とカミーノを両方歩くと
2つの巡礼者デュアルピルグリムとして
認定してもらえるというもの。
昨年の秋に予定したものの
まだコロナの影響が色濃く、、
情報が少なくて断念。
今年は通常モード回復とのこと。
フランス人の道は全長で780kmあるので
全て歩くには1ヶ月近くかかりますが、、
今回は最後の160km地点からスタートして
カミーノ完踏条件の100kmをクリア〜
日本人はほとんどいなくて、
最初は寂しかったけど、、
途中から同宿になった
アイルランドとイタリアのカップルが
仲良くしてくれました。
彼らは780kmを無事完踏!
素晴らしい👍
以下、日記です
9/28〜29
セブレイロ〜トリオカステーラ
28日の朝7時に飛行機に乗り、関空から羽田、ドイツミュンヘンで乗り継いでマドリードへ着いたのが現地時間でその日の夜22時頃。スペインと日本の時差は7時間スペインが遅れてる。マドリードから夜行バスに乗り、ブルゴスで乗り換えてセレブレロに着いたのが29日の朝9時頃。飛行機で16時間、バスで7時間。遠くまで来たもんだ。セレブレロのカフェでコーヒーとアップルパイを食べてからまたバスに乗って、セレブレロの教会へ移動してクレデンシャルという巡礼手帳を発行してもらう。今回は昨年歩いた熊野古道の共通巡礼手帳を利用した。
巡礼者の印であるホタテ貝の貝殻を近くの土産物屋で買ったら日本国旗とカミーノの印が入ったピンバッジをおまけしてくれた。11時頃にスタート。天気は快晴。気温は20度前後で湿度も低めで涼しく歩きやすい。ここからゴールのはサンチアゴまで約160km。今回セレブレロをスタート地点に選んだのは数年前にカミーノを歩いた友人のアドバイスだ。セレブレロの景色がきれいとのことだが標高が1200mの地点なので近辺の山や牧場、街を見下ろすことができてたしかにキレイだ。道はよく整備されていて歩きやすく、あちこちにカミーノの標識や矢印が表示してあるので迷うことはない。途中で何人かの巡礼者を追い抜いたり追い抜かれたりして、スペイン語で「オラ(こんにちは)」もしくは「ブエンカミーノ(良い巡礼を)」と挨拶する。年齢は様々で20代の若いカップルから老夫婦など2人組が比較的多い。ソロや子供連れもいた。ペースが同じ感じに台湾女性と少し挨拶した。彼女は9月の初めから1ヶ月近く歩いているという。お昼頃にお腹が空いたのでアルトドポイオの街で昼食にした。ボリュームたっぷりのジャガイモのオムレツと生搾りのオレンジジュース、ペットボトルの水で8?。オムレツはやや薄味だったが美味しかった。その後はトリオカステーラへ下って、キレイな緑の芝生が印象的なアルベルゲへ。着いたら午後3時でチェックインしようとしたが受付の人がランチでいないとのこと。1時間近く待っている人もいた。やって来たスペイン人の学生マイケルが受付に書いてある電話に連絡してくれると中年女性が車でやってきてチェックインできた。料金は10?。2段ベッドふたつの4人部屋で少し狭いが問題はない。シャワーがあったので浴びたあとランドリーで洗濯をし、芝生の上の物干しで乾かした。同室になったのは香港人男性のネルソンとイタリア人女性、アメリカ人男性だ。みんな40代後半から50代ぐらいだろう。日本人は珍しいと言われた。アジア人では韓国人が多いらしい。近くのカフェでビールやワインを飲んだりスーパーマーケットで明日朝のドーナツなんかを買ったあと香港人のネルソンとレストランでステーキの晩御飯を食べた。ワイン付きで12?。味はまあまあだった。彼はフランス人の道を3回に分けて2週間ずつ歩いているという。今回は3回目で今回でゴールらしい。日本の化学薬品企業の香港法人で30年近く働いていて年に数回日本に行くという。宿に帰ると午後8時で、同室のみんなは朝6時や7時の暗くて涼しいうちに出発するというので9時には消灯して就寝した。本日の歩行距離20km4時間。
9/30
トリオカステーラ〜サリア
同室の3名は朝7時にすでに出発。朝7時半に近くのホテルのレストランで朝食を食べようと思ったが、お客さんでいっぱいで時間がかかりそうなので行動食のドーナツを食べて8時出発。朝焼けの中、天気は良少し肌寒いぐらいだが歩きやすい。街を外れると川沿いの道と山並みの道の分岐へ。少し長くなるがメインの川沿いの道へ進む。国道沿いの道からやがて未舗装の田舎道になる。あまり人がいないので静かに川のせせらぎを感じながら古い街道を進む。少しアップダウンはあるがほぼ平坦。あまりに人がいないので少し心配になるが、標識があるので大丈夫。サモスに入ってカフェでカフェオレとクロワッサンを食べて小休憩。食後は近くの修道所に立ち寄ってスタンプをもらう。その後も田舎道を進みやがて山並み沿いの道へ合流して巡礼者も増えた。暑さを感じる頃にサリアに到着。そこそこ都会的な街並みで私設アルベルゲが多くて公営のそれを探すのに少し迷ったが無事午後2時頃にチェックインできた。まだ空いていてシャワーを浴びて洗濯をしてから街に出てビールを飲んだ。一旦帰って洗濯物を片付けたあと夕食に午後5時頃出かけたが、タコ料理のお店はまだ開いておらずタパスバーで簡単に夕食を済ませた。行動距離は25km時間は6時間だった。
10/1
サリア〜ゴルサール
朝食を食べて朝7時半出発、天気は快晴。同室の巡礼者が皆出かけてしまったのでつられて日の出30分前の暗いうちから歩き始める。サリアの街中は街灯があるが少し外れると森の中は真っ暗なのでヘッデンを点ける。電池予備がないので節約モード。サリアからは歩いている人が多く、荷物も少ない人もちらほら。宿泊せずに歩く人か、荷物を運送サービスを使ってる人か。ゾロゾロと皆喋りながら歩いていてグループも多い。なんだか雰囲気が一変して観光ムードになって来た。今日は今後のことを考えて距離を均等にして30kmのコースとなった。なのであまりゆっくりと休憩せずに行動食で進む。昼食はポルトマリンのオーミラドールを予定。途中で右足の小指のマメが痛くなって、テーピング。少し痛みはマシになった。お昼12時過ぎにポルトマリンに着いて、オーミラドールに行ったら営業が13:30からで閉まってた。仕方ないので近くのカフでコーラを飲みながら時間潰し。ゴルサールにはバルやスーパーマーケットがなさそうなので、ここのスーパーマーケットと明日の朝食のサンドイッチとフルーツを買ってたら13:30になったので予定通りオーミラドールへ。ビールとタコのグリル、サーモンのサラダを注文。どれも味付けや歯応えが面白くて美味しかった。食べ終わったら14時過ぎ。お腹いっぱいになって少しビールで酔っているが、日差しが強い中、ゴルサールへ8kmの道のりを向かう。歩いてる人は全然いない。この間にバルは無く、広大な牧場を縫って走る国道沿いの道だ。たまに樹林帯があって涼めるが、暑い日差しの登り坂だ。午後4時前に予定していた私設のホステルについた。外から見るとプール付きでいい感じ。しかし受付のお姉さんが今日は満室なので少し先の公営のアルベルゲへ行けと言う。食事はここに戻って来て食べたらいいよだって。ショック。。気を取り直して400m先のアルベリゲへ。比較的空いていて2段ベッドの下をゲット。シャワーを浴びて洗濯物をして一休み。この宿もまあいい感じだ。午後5時半ごろ冷たいビールを飲みたくて先程のホステルへ。ビールは飲めたが、食事は午後6時からだって。乾燥機をかけているのでまた出直して、ビールとボロネーゼをオーダー。見た目おいしくないはずなのに、今日は何食べても美味しい。午後8時に就寝。今日の行動距離は30km8時間30分
10/2
ゴルサール〜メリデ
朝7時半出発。アルベルゲの宿泊者がほぼ出かけたので夜明け前から歩き出す。天気は快晴で気温はそれほど低くなく、最初から半袖でちょうどいい感じ。あまり歩いてる人はいない。スタートしてしばらく登って、日が上がるころに丘に出て、雲海に朝日がキレイに登ってきた。昨日、宿泊者がいっぱいいたポルトマリンから先に進んだおかげで、今日は静かに歩ける。足裏にマメができたが、朝からテーピングしたので痛みはさほどでもない。淡々と景色を楽しみながらすれ違う人や追い抜き追い抜かれる人とブエノカミーノと言葉をかわす。途中で神戸からきたという日本人のおじさんと挨拶。9月6日からカミーノを歩いているらしい。ゆっくり歩くのでお先にどうぞといわれて、先に急いだ。やがてパレスデレイに12時頃に到着したがレストランを探すがどこもやってない。スーパーマーケットでコーラとヨーグルトを買って道端で食べた。その後、パレスデレイ出発と思われる人が増えて元気に追い抜かれる。韓国人がアニョハセヨ〜と声をかけてくるのでそのまま返して日本人だよと答える。足のマメが痛くなってきて脚も疲労感が出てきたが今日の予定のメリデまで15kmが遠い。涼しいので助かっているが足が進まない。途中のバルで生搾りのオレンジジュースをいただき少し元気が出た。メリデについたが公営のアルベルゲが街外れ近くにあって遠い。近くには私設のアルベルゲが多くて、何人もの人が吸い込まれていった。宿に到着後にシャワーを浴びて洗濯後にタコ料理専門店へ。タコが柔らかくてスパイシーで美味しい。チョリトスは濃厚で塩味が強いのでビールに合う感じ。今日の行動距離31km8時間。
10/3
メリデ〜ペドロウゾ
朝7時半出発。朝食はスーパーで買ったサンドイッチとヨーグルト、バナナ。天候は曇りだけど寒くない。昨夜、足のマメの水抜きをしてテーピングしたが、結構ひどくて不安になったのか、久しぶりにいろんな悪い夢を見た。このマメだらけの足で33kmも歩けるのかと思ったが朝になったら痛みは引いていた。スタートしてしばらくして暗闇を進んでいて分岐デ前の人が間違えた方向に進んだのにつられてついていってしまい、しばらく標識がないのでGPSを見たらコースミスに気づいて戻った。往復で15分ぐらいはロスしたかも。前の人はかなり遠かったので声はかけられてなかった。メリデは標識が少なく間違えやすいので要注意。とりあえず今日は遠いのであまり休みを取らずにどんどん歩く。天気も曇りなのであまりいいところなし。ボエンテの教会ではヨセフが祀られているので立ち寄って見学しスタンプをもらった。アルスーアの街中で足の痛みがひどくなってきてびっこ引いて歩いてる自分に気づく。右脚の筋肉も固くなっている。マメのテーピングを補修し、ついでに最後の手段であるロキソニンを飲んだ。しばらくすると痛みを感じなくなって、サクサク歩けるようになってきた。固まっていた脚の筋肉もほぐれていい感じ。でも薬でごまかしているだけなので調子に乗らずに慎重に歩いた。残り10kmあたりでバルが増えてきて多くの人がビールを飲んで盛り上がっている。あと2日あって最後の街のモンテドゴゾに明日泊まる人たちなのだろう。こちらはあと1日しかないので、なるべく進みたいし痛み止めがいつ切れるかわからないので休んでいる余裕はない。午後3時半にやっと宿に到着。シャワーを浴びて洗濯機にかけてビールを買いに行く時に、トリアカステーラで同室だったアイルランド人男性とイタリア人女性と再会。ここまでの健闘を讃えあい、近くのバルでビールとパエリアで乾杯した。名前を忘れたのでもう一度聞くと男性はカール、女性はアラベッラ?だった。2人は数年前にボローニャ、ローマで知り合って、今回9/5から4週間一緒にカミーノを歩いてきたという。彼女はイタリア語、英語、スペイン語、フランス語を話せるという。次はポルトガル人の道を歩いてみたいと言っていた。今回初めて足指に関節があるのを発見したんだって。笑える。明日、ゴールしたら一緒にお祝いする約束をした。明日は20kmを残すのみ。ゴール後の教会のミサが楽しみだ。今日の行動距離33km8時間。
10/4
レドゾウラ〜サンチアゴデコンポステーラ
朝6時半出発。天気は晴れ。12時のミサに間に合うように早めに出発。カールとアンブレラは少し先に歩き出してる。今朝は涼しいが登り坂なのでちょうどいい感じ。意外と標識が少ないのでカミーノのGPSアプリで確認しながら歩かなければすぐにロストしそう。また足のマメが痛くなってきたのでロキソニンを飲む。途中のカフェで2人がコーヒーを飲んでいたが、歩くのが遅くので先に行くと言って休憩なしで歩き続けた。痛み止めが効いてきて歩くペースが上がったてきた。いくつかの町を越えて最後の町モンテドゴゾ。ここでは少し寄り道してサンチアゴを見渡せる丘の上へ。その先に2人の巡礼者の像が建っていてサンチアゴを指さしている。そのそばデで3人の若い女性が抱き合って泣いていた。長い道のりを経て感無量と言ったところだろうか。モンテドゴゾを出たところで再度2人に出会って一緒にゴールを目指す。あと何キロ、何分とか言いながら少し早歩きになる。途中でフランス人のおじさんも加わって、11時前にサンチアゴデコンポステーラの教会前の広場でゴール。おめでとうとお互いを称えて一緒に写真を撮った。その後、巡礼の登録に事務所へ。巡礼者手帳を提出して無事完踏の証明書をもらった。12時からミサに出席するが、2人は今夜の宿を探すと言うので、私もホテルにザックを預けてからミサへ行くと言って別れた。ホテルにザックを預けて教会へ行くと行列に並んだが、途中で満席となってもう入れないと言われてしまう。次のミサは午後7時半らしい。2人がミサに出席出来たかは不明で、ミサが終わるころに教会周りを探してみたが2人とは会えなかった。ゴール後の乾杯をしようと言っていたのに残念。連絡先を交換しておけば良かった。仕方ないので観光教会に行ってデュアルピルグラムの登録をしてもらい、ここでも証明書とピンバッジをもらった。ホテルで仮眠後、午後7時半からのミサに出席。パイプオルガンの演奏が荘厳さを引き立てる。聖職者たちが何やら話しているがよくわからない。最後に大香炉ボタフメイロのぶん回しが行われ、運良くこれを見られたことだけでミサに出席した甲斐があった。外に出ると夕焼けどきの教会やサンチアゴの石畳の街がキレイだった。晩御飯にステーキを食べてカミーノの最後の日を終えた。今日の行動距離20km4時間半。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する