早池峰剣ヶ峰と早池峰山(冬季)


- GPS
- --:--
- 距離
- 22.3km
- 登り
- 1,537m
- 下り
- 1,523m
コースタイム
- 山行
- 12:25
- 休憩
- 1:25
- 合計
- 13:50
○上記の休憩時間の他にも、多数の小休憩をしています。写真撮影のための時間も多く含んでいます。
天候 | 晴れ。山頂部と稜線部は少し強風(午後)。 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
早池峰神社近くの駐車場を利用しました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
今回のルートは、岳集落→河原の坊(登山口)→御門口(ごもんぐち。小田越コース一合目)→御田植場(おたうえば)→早池峰剣ヶ峰→御田植場→早池峰山山頂→御田植場→御門口→河原の坊→岳集落です。 ○小田越コースへは小田越登山口を経ずに、河原の坊登山口からショートカットするルートで合流しました。このショートカットに関しては、以前にも使ったことがありますが、不明瞭な地形によってルート取りが案外難しく、近道や時間短縮にならない場合があります。 ○小田越コースには梯子場がありますが、今回梯子が雪と氷で覆われて、そのままでは利用できませんでした。 ○早池峰剣ヶ峰に続く稜線の南側は、樹木のない急斜面になっています。 ○雪の状態は大概、樹林帯では軟雪、森林限界より上では締まり雪でした。今後融解が進むと思いますが、山中の積雪は比較的多かったです。なお、閉鎖中の県道には、立派な踏み跡ができていました。 ○早池峰山には希少な自然(国の天然記念物)があります。季節を問わず、自然保護を踏まえた行動が必要です。盗掘や排泄の問題が出てくる山頂での宿泊は、薦められません。 ○登山ポストは、県道閉鎖ゲート手前の峰南荘の向かいにあります。 |
その他周辺情報 | ○早池峰から少し離れているところに、花巻温泉郷という大きな温泉地があります。 |
写真
雪と氷に覆われて、そのままでは利用できませんでした。他に登りやすいルートも見つけられず、結局ダブルアックスで氷雪を砕き落としながら登ることにしました。
下山時は、登りで見逃した迂回路(一段目だけ)をクライムダウンしました。
スラブ(一枚岩)に付いた氷雪なので、氷雪と一緒に滑落しないよう、梯子を利用せざるをえませんでした。
感想
早池峰剣ヶ峰は、早池峰山の東側に連なる山(実質的には大きな山稜の一部)で、大きなピークを持ちません。しかし、その山容が、東西方向から眺めると、端整な三角形を成して見事です。今回、主峰の早池峰山へは寄り道で、この剣ヶ峰を主目的として登りました。
比較的緩やかな小田越コースで楽に登るつもりでした。このコースは、南向きの風衝地に通っていて、例年この時期には積雪も少なくなります。しかしこの日は、数日前の大雪が影響して、楽ではありませんでした。足場になるはずの岩場が硬い積雪の下に消えて、意外にもアイゼンの前爪を多用しました。厄介だったのは、「天狗の滑り岩」というスラブにある梯子場です。梯子が雪と氷にひどく覆われて、そのままでは全く使えませんでした。別のルートを探したりいろいろ迷いましたが、結局、ダブルアックスとアイゼンで氷雪を砕き落としながら梯子場を登攀するという間抜けな事態になりました。
一方、大雪は、風景に好影響を及ぼしていました。晩冬でも、アイスモンスターが大きくて、白銀の樹氷原も健在でした。
この山行では、大部分で一般ルートを利用していますし、毎冬似たような風景写真を挙げているので、新しい内容はあまりないです。ただし、強いて特徴を言えば、冬季(厳格には冬至から春分まで)に日帰りで早池峰剣ヶ峰に登る記録は現在他に見かけませんので、この点で二番煎じではないことだと思います。でも実は、こんなのをやろうと思う人が他にいないだけの話です。
今回で山行記録の通常的な作成・投稿を終了します(簡素な備忘録は作るかもしれませんが未定です)。投稿数が少な過ぎましたが、ヤマレコで、岩手の山、特に早峰山と岩手山を私固有の視点から表現する、という当初からの目標をそれなりに果せたと思っています。私の記録をいつもご覧下さった皆様に厚く感謝申し上げます。
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