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記録ID: 601877
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積雪期ピークハント/縦走
栗駒・早池峰

早池峰剣ヶ峰と早池峰山(冬季)

2015年03月16日(月) [日帰り]
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GPS
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距離
22.3km
登り
1,537m
下り
1,523m

コースタイム

日帰り
山行
12:25
休憩
1:25
合計
13:50
5:40
95
早池峰神社(岳集落)
7:15
7:25
35
うすゆき山荘
8:00
110
河原の坊(登山口)
9:50
10:10
150
御門口(小田越コース一合目)
12:40
12:55
45
御田植場
13:40
40
早池峰剣ヶ峰
14:20
14:30
25
御田植場
14:55
15:05
15
早池峰山山頂
15:20
75
御田植場
16:35
16:55
40
御門口
17:35
30
河原の坊
18:05
85
うすゆき山荘
19:30
早池峰神社
○小田越コース上の「天狗の滑り岩」の梯子場(氷雪付着)でかなりの時間(登りで約45分、下りで約15分)を浪費しています。
○上記の休憩時間の他にも、多数の小休憩をしています。写真撮影のための時間も多く含んでいます。
天候 晴れ。山頂部と稜線部は少し強風(午後)。
過去天気図(気象庁) 2015年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
登山口に通じる県道25号は岳集落で冬期車両通行止めになっています。
早池峰神社近くの駐車場を利用しました。
コース状況/
危険箇所等
今回のルートは、岳集落→河原の坊(登山口)→御門口(ごもんぐち。小田越コース一合目)→御田植場(おたうえば)→早池峰剣ヶ峰→御田植場→早池峰山山頂→御田植場→御門口→河原の坊→岳集落です。

○小田越コースへは小田越登山口を経ずに、河原の坊登山口からショートカットするルートで合流しました。このショートカットに関しては、以前にも使ったことがありますが、不明瞭な地形によってルート取りが案外難しく、近道や時間短縮にならない場合があります。
○小田越コースには梯子場がありますが、今回梯子が雪と氷で覆われて、そのままでは利用できませんでした。
○早池峰剣ヶ峰に続く稜線の南側は、樹木のない急斜面になっています。
○雪の状態は大概、樹林帯では軟雪、森林限界より上では締まり雪でした。今後融解が進むと思いますが、山中の積雪は比較的多かったです。なお、閉鎖中の県道には、立派な踏み跡ができていました。
○早池峰山には希少な自然(国の天然記念物)があります。季節を問わず、自然保護を踏まえた行動が必要です。盗掘や排泄の問題が出てくる山頂での宿泊は、薦められません。
○登山ポストは、県道閉鎖ゲート手前の峰南荘の向かいにあります。
その他周辺情報 ○早池峰から少し離れているところに、花巻温泉郷という大きな温泉地があります。
早池峰神社の表参道入り口の鳥居。

体調悪いし寝不足ですが、山野井泰史曰く「山では寝なくて大丈夫。3日間ぐらいならば、普通に行動できる」そうなので、見習います。
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早池峰神社の表参道入り口の鳥居。

体調悪いし寝不足ですが、山野井泰史曰く「山では寝なくて大丈夫。3日間ぐらいならば、普通に行動できる」そうなので、見習います。
うすゆき山荘の前から望む早池峰山(右)と中岳(左)。
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うすゆき山荘の前から望む早池峰山(右)と中岳(左)。
河原の坊にあるビジターセンター。

これはコンデジで撮影。
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河原の坊にあるビジターセンター。

これはコンデジで撮影。
河原の坊コースから東側に外れて、小田越コース一合目の「御門口」へ向かいます。
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河原の坊コースから東側に外れて、小田越コース一合目の「御門口」へ向かいます。
左手に早池峰山を望みながら登ります。

レアなアングルです。
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左手に早池峰山を望みながら登ります。

レアなアングルです。
明るい森を進みます。
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明るい森を進みます。
振り返ったところの風景。樹木に付いた雪は、先日の大雪の名残りです。
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振り返ったところの風景。樹木に付いた雪は、先日の大雪の名残りです。
森林限界に出たところから望む早池峰山。
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森林限界に出たところから望む早池峰山。
抜けてきた森。
早池峰の東側に延びる稜線。真ん中に、早池峰剣ヶ峰。
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早池峰の東側に延びる稜線。真ん中に、早池峰剣ヶ峰。
真ん中に、小白森と白森山。
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真ん中に、小白森と白森山。
振り返ると、薬師岳。その背後は春霞のようです。

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振り返ると、薬師岳。その背後は春霞のようです。

小田越コース五合目の「御金蔵(おかねぐら)」。
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小田越コース五合目の「御金蔵(おかねぐら)」。
竜ヶ馬場。早池峰山の主稜は、あのもっと先です。

この時期の小田越コースにしては、積雪が多いです。
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竜ヶ馬場。早池峰山の主稜は、あのもっと先です。

この時期の小田越コースにしては、積雪が多いです。
西側の風景。真ん中の岩稜に、河原の坊コースが通っています。
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西側の風景。真ん中の岩稜に、河原の坊コースが通っています。
「天狗の滑り岩」にある二段梯子の一段目。

雪と氷に覆われて、そのままでは利用できませんでした。他に登りやすいルートも見つけられず、結局ダブルアックスで氷雪を砕き落としながら登ることにしました。

下山時は、登りで見逃した迂回路(一段目だけ)をクライムダウンしました。
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「天狗の滑り岩」にある二段梯子の一段目。

雪と氷に覆われて、そのままでは利用できませんでした。他に登りやすいルートも見つけられず、結局ダブルアックスで氷雪を砕き落としながら登ることにしました。

下山時は、登りで見逃した迂回路(一段目だけ)をクライムダウンしました。
標高が上がると、山盛りの雪と氷です。
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標高が上がると、山盛りの雪と氷です。
御田植場から望む早池峰山山頂。主稜線に出ました。
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御田植場から望む早池峰山山頂。主稜線に出ました。
分岐の標識も樹氷(soft rime)に包まれています。
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分岐の標識も樹氷(soft rime)に包まれています。
巨岩にできた並び立つアイスモンスター。奇観です。
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巨岩にできた並び立つアイスモンスター。奇観です。
御田植場から望む早池峰山山頂。
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御田植場から望む早池峰山山頂。
これから向かう早池峰剣ヶ峰。
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これから向かう早池峰剣ヶ峰。
真ん中に、タイマグラ集落。映画の舞台にもなっています。
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真ん中に、タイマグラ集落。映画の舞台にもなっています。
真ん中に、登って来た小田越の尾根。
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真ん中に、登って来た小田越の尾根。
早池峰剣ヶ峰。

途中で何度か踏み抜きがありました。
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早池峰剣ヶ峰。

途中で何度か踏み抜きがありました。
近づく早池峰剣ヶ峰山頂。
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近づく早池峰剣ヶ峰山頂。
早池峰剣ヶ峰頂上。
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早池峰剣ヶ峰頂上。
徳兵衛山、高桧山と東に続く連峰(東稜)。そのずっと先は、津波があった三陸海岸です。
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徳兵衛山、高桧山と東に続く連峰(東稜)。そのずっと先は、津波があった三陸海岸です。
北側の風景。日本のチベット。
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北側の風景。日本のチベット。
早池峰山方面。
樹氷原の御田植場に戻ってきました。ミニアイスモンスターがいっぱいです。

標高が樹氷で有名な八幡平などより高いので、オオシラビソは小振りになります。
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樹氷原の御田植場に戻ってきました。ミニアイスモンスターがいっぱいです。

標高が樹氷で有名な八幡平などより高いので、オオシラビソは小振りになります。
樹氷群と早池峰剣ヶ峰。

カメラのカードの容量がいっぱいになってしまい、こんなところで時間をかけて写真を選択削除するはめに。
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樹氷群と早池峰剣ヶ峰。

カメラのカードの容量がいっぱいになってしまい、こんなところで時間をかけて写真を選択削除するはめに。
早池峰山山頂に向かいます。
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早池峰山山頂に向かいます。
早池峰山頂上。
山頂避難小屋。

山頂に避難小屋がある山って、実は少ないと思います。この小屋があるせいで人が長く留まり、山頂部の自然が荒れる原因の一つになっています。
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山頂避難小屋。

山頂に避難小屋がある山って、実は少ないと思います。この小屋があるせいで人が長く留まり、山頂部の自然が荒れる原因の一つになっています。
巨岩のアイスモンスター。実際に見ると大きくて迫力があります。
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巨岩のアイスモンスター。実際に見ると大きくて迫力があります。
中岳、鶏頭山、毛無森と西側に続く連峰(西稜)。

樹氷がモコモコ。
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中岳、鶏頭山、毛無森と西側に続く連峰(西稜)。

樹氷がモコモコ。
祠も氷漬け。
御田植場の樹氷原。定点観測。
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御田植場の樹氷原。定点観測。
下山時に撮影した「天狗の滑り岩」の二段目の梯子。登りですでに雪と氷を払っており、梯子が少し見えてます。

これと次はコンデジで撮影。
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下山時に撮影した「天狗の滑り岩」の二段目の梯子。登りですでに雪と氷を払っており、梯子が少し見えてます。

これと次はコンデジで撮影。
二段目の梯子は一段目よりひどく氷雪で覆われていました。氷雪を何度も叩いて砕き落としながら登ったため、時間はかかるし、疲れました。

スラブ(一枚岩)に付いた氷雪なので、氷雪と一緒に滑落しないよう、梯子を利用せざるをえませんでした。
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二段目の梯子は一段目よりひどく氷雪で覆われていました。氷雪を何度も叩いて砕き落としながら登ったため、時間はかかるし、疲れました。

スラブ(一枚岩)に付いた氷雪なので、氷雪と一緒に滑落しないよう、梯子を利用せざるをえませんでした。
河原の坊から望む夕焼けと鶏頭山。
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河原の坊から望む夕焼けと鶏頭山。
早池峰神社の東参道入り口の鳥居。去年新しい鳥居に換えたようです。

無事に山行終了です。
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早池峰神社の東参道入り口の鳥居。去年新しい鳥居に換えたようです。

無事に山行終了です。

感想

早池峰剣ヶ峰は、早池峰山の東側に連なる山(実質的には大きな山稜の一部)で、大きなピークを持ちません。しかし、その山容が、東西方向から眺めると、端整な三角形を成して見事です。今回、主峰の早池峰山へは寄り道で、この剣ヶ峰を主目的として登りました。

比較的緩やかな小田越コースで楽に登るつもりでした。このコースは、南向きの風衝地に通っていて、例年この時期には積雪も少なくなります。しかしこの日は、数日前の大雪が影響して、楽ではありませんでした。足場になるはずの岩場が硬い積雪の下に消えて、意外にもアイゼンの前爪を多用しました。厄介だったのは、「天狗の滑り岩」というスラブにある梯子場です。梯子が雪と氷にひどく覆われて、そのままでは全く使えませんでした。別のルートを探したりいろいろ迷いましたが、結局、ダブルアックスとアイゼンで氷雪を砕き落としながら梯子場を登攀するという間抜けな事態になりました。

一方、大雪は、風景に好影響を及ぼしていました。晩冬でも、アイスモンスターが大きくて、白銀の樹氷原も健在でした。

この山行では、大部分で一般ルートを利用していますし、毎冬似たような風景写真を挙げているので、新しい内容はあまりないです。ただし、強いて特徴を言えば、冬季(厳格には冬至から春分まで)に日帰りで早池峰剣ヶ峰に登る記録は現在他に見かけませんので、この点で二番煎じではないことだと思います。でも実は、こんなのをやろうと思う人が他にいないだけの話です。

今回で山行記録の通常的な作成・投稿を終了します(簡素な備忘録は作るかもしれませんが未定です)。投稿数が少な過ぎましたが、ヤマレコで、岩手の山、特に早峰山と岩手山を私固有の視点から表現する、という当初からの目標をそれなりに果せたと思っています。私の記録をいつもご覧下さった皆様に厚く感謝申し上げます。

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