金沢奥座敷・芝原バス停から吉次山─奥高尾山─高尾山─湯涌温泉
- GPS
- 05:52
- 距離
- 15.9km
- 登り
- 982m
- 下り
- 949m
コースタイム
- 山行
- 5:11
- 休憩
- 1:17
- 合計
- 6:28
天候 | 曇り時々晴れ一時雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
金沢駅から芝原までの運賃は\580、湯涌温泉から金沢駅までの運賃は\620。 <ゆき> 小杉541━629金沢722=803芝原 <かえり> 湯涌温泉1503=1553金沢1959━2045小杉 |
コース状況/ 危険箇所等 |
採石場登山口までの林道が草ボウボウ。雨天時、雨上がりには濡れ対策が必要。 登山道は明瞭だけど、落ち枝が多くて歩きづらい。 |
その他周辺情報 | 湯涌温泉白鷺の湯で入浴。大人\450。 モンベル金沢店で買い物の後、本多の森ホールのmiletのライヴに行った。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
アームウォーマー
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
ライター
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
時計
携帯
タオル
スパッツ
サングラス
シェラフ
携帯トイレ
折り畳み傘
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感想
10月7日は金沢・本多の森ホールでのmiletのライヴツアー『5am』を観に行くことになってた。金沢までの往復では、電車だろうがクルマだろうが¥2,000くらいの交通費がかかるんだから、『北陸おでかけtabiwaパス』利用でライヴのついでにどこか近郊の山歩きが出来ないか検討してみた。しかし、ツアー名に引っ掛けて5時開演なのが災いし、公共交通機関使って山に登って降りて風呂まで入ってから金沢に移動して来れる山は限られるため、結局『北陸おでかけtabiwaパス』の利用は諦め、『あいの風・IR1日フリーきっぷ』と北鉄金沢バス利用で『金沢の奥座敷』と呼ばれる湯涌温泉近郊の吉次山─奥高尾山─高尾山の周回に行くことになった。
国土地理院の地形図マニアになった中学一年生の頃から、地形図の図名として「湯涌」の地名は知ってたし、実際、地形図も当時手にしてたけど、湯涌温泉にはこれまで一度も行ったことは無かった。当時の国土地理院地形図一覧表で1:25,000地形図が2色刷だったのは奥只見や越美山地、南アルプスや吐噶喇列島(苦笑)といった「秘境」ばかりだったけど、「湯涌」も近接の「下梨」、「上梨」、「西赤尾」とともに2色刷。「2色刷の地形図は秘境」という刷り込みが湯涌温泉への足を遠のかせてた要因だったかもしれない(苦笑)。今年、道宗道を踏破し(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5618530.html)「下梨」、「上梨」、「西赤尾」に足を踏み入れてるので、残る「湯涌」にもようやく行ってみることにした。
休日のバスダイヤでは金沢駅発第一便の湯涌温泉ゆきは7:22発。それに間に合うように小杉駅5:41発の金沢ゆき一番列車で金沢に移動し、6:29に金沢に到着。1時間近く時間を持て余すけど、次の列車ではバスに間に合わない。この待ち時間で、2回もトイレに行った。そのお蔭で、下山するまでトイレが我慢できた(苦笑)。始発の湯涌温泉ゆきのバスは北陸大学経由なので、通学通勤需要もありそこそこ客が乗ってる。終点のひとつ手前の芝原でバスを降りる。こんなところで降りるのは私だけかと思ったら、トレッキングの服装の夫婦と思しき男女ペアも降りた。彼らの目的地が私と同じだったかは…知らない(苦笑)。
芝原バス停を8:06に出発。駐在所の前から白見谷川のほうへ入ってく。土曜日なのに重機の作業音が響くなか、ホタルやカジカガエルの棲む白見谷川沿いに車道を往く。重量制限9.0tの橋を渡ると車道は白見谷川本流と支流の川谷を分ける尾根を上ってく。途中、道が二手に分かれ、左手の道は白見谷川のほうに下りてくけど、カーヴミラーの柱に括り付けられた標識のとおり、右の道に進む。すぐに畠尾町に到着。石川県では合併して「市」なった集落に「町」を付けるけど、「町」の実態がほぼ無い集落で、大きな民家が健在だけど現役感は無かった。この大きな民家の横にゲートがあり、トラロープと竹棒が渡してある。クルマで来るなら、ここら辺りのスペースに駐車した方が無難だろう。「通行止」の看板があるけど「登山車」は通ってもいいらしい(苦笑)。尾根上に道を敷いたからか土砂崩れや欠損で通れなくなってる箇所も無く、鉄塔のあるカーヴに9:24に到着。もう1時間以上歩いてるので、ここで休憩。例のゲートを通過したクルマも、来れてもこの鉄塔が建つカーヴ辺りまでだろうか。というのも、この鉄塔が建つカーヴから先すぐで送電線巡視路を分けると一気に路面状況が悪化するから。送電線巡視路分岐まではクルマが入ることがあるようだけど、その先に用があるクルマは無いようで、路面が草ボウボウになったかと思うと、そのうち冬場の雪の重みに負けた木枝が道側に倒れかかる。クモの巣も張り放題(苦笑)。トレランのソロのかたがクモの巣を払いながら向こうから下りて来て「ずっとこんな感じですか?」と訊かれたので、「もうちょっと」って答えたけど、その後すぐに雨も降り出したから、あんな軽装で大丈夫だったろうか? こんな区間を歩いてるのに、突然雨が降り出し、たまらず折り畳み傘を開いた。登山口に着く頃には雨は止んだけど、道を見失うほど雑草が繁茂してる…。「ミツガシワ縦走路 吉次山登山口」と標識と金沢市設置の「登山口 吉次山」の標識があるけど、どこが道なのかハッキリしない。適当に歩いてくと無事に山道に入り、ようやく明瞭となった。アクセス道路が草ボウボウで、登山道に入るとマトモ…という図式は、4週前に行った黒菱山(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5918777.html)と一緒。
ロープが設置されてるところもあるけど、傾斜が緩くて危険なところは無い。木の枝が落ちまくってるのが邪魔で、歩きづらい…。登山口から15分で、倒れた標識のある少年の森登山口への分岐に到着。この標識みて「採石場登山口」ってどこ?…って思ったけど、今、私が通って来たばかりの場所(苦笑)。標識では吉次山まで15分となってたけど、標識どおり15分で吉次山三角点に10:36に到着。ここで休憩して、魚肉ソーセージを喰う。山頂を示す標識の類が全然無かったけど、吉次山の頂上は三角点ではなくすぐ横の広場のよう。ここには記帳用ノートが入ったポストがあり、標識の残骸が散らばってた…(苦笑)。大きめの板が転がってたので、「もしや?」と思い裏返してみたら「吉次山」としっかり書かれてた(苦笑)。吉次山から一旦下る。さっきの雨は一時的なものだったようで、時折陽が差すようになった。突然目に前に、地形図に記載の無い大きな池が現れ、ビックリ! 日尾池だけど、こんなに大きい池だったら、地形図に載って然るべきと思うけど。日尾池からの上りで年配の登山者とすれ違った。日尾池から10分ほどで別の池に出た。遠巻きにみる感じの日尾池とは違い、こっちは池の縁を通るので池ポチャしないように用心が必要。
吉次山にあった標識の残骸には奥高尾山まで60分とあったけど、実際、60分近くかけて奥高尾山の頂上標識に11:42に到着。ここも標識が倒れ、バラバラになってる…。ここで休憩して、ブルボンのビスケット『チョコ&コーヒー』を喰ったけど、ここも東側にある順尾山分岐が一般的に奥高尾山の頂上とされているようで、休憩に適した広場はあるわ、展望も開けてる…。奥高尾山から下ってると、先週登った時にサングラスを落としたというご年配の登山者とすれ違った。捜索の邪魔になるような枝や草をハサミで切り落としながら探されてたど、正直、みつけるのは無理じゃない?…と思った。
高尾山頂上に向かう道と、そのまま下山する道とに分かれるので、高尾山頂上へ向かう。高尾山頂上には12:20に到着。頂上にはお地蔵さんが風雨に晒されないように電話ボックスみたいな容れ物に入って鎮座されていた。医王山方面の展望が得られ、能登の宝達山までみえたけど、頂上の標識が無い。よくよく探すと小さいモノが木の枝にぶら下がってた(苦笑)。奥高尾山の頂上標識の残骸には高尾山まで20分って書かれたたけど、28分もかかってる…。
高尾山頂上から下山開始。すぐにメインルートに復帰し、遊歩道ふうに階段状に一部整備された道を歩く。途中送電線巡視路が分岐するところで判断に迷ったけど、問題なく高尾山登山口まで降りて来れた。高尾山登山口にはクルマ1台とスクーター1台が停まってた。ここから先は車道歩き。尾根を乗り越すまでは若干上り基調だけど、尾根方面から来た車道と合流するとあとはひたすら下り。旧・金沢湯涌江戸村と白雲楼の跡地の横を通って、湯涌温泉街に下り立った。湯涌温泉のバス停は目の前で、14:00発のバスがスタンバってたけど、白鷺の湯へ入浴に行く。銭湯なので\450と格安だけど、シャンプーもボディーソープも無い。汗流して着替えて、靴も履き替えて、湯涌温泉のバス停に向かった。15:03発のバスで一旦金沢駅に出て、コインロッカーに荷物を入れて身軽になってから、本多の森ホールに向かった。しかも、全歩きで(苦笑…モンベル金沢店に立ち寄ったら、バス時間と合わせづらくなった)。
かつて整備されて歩かれてたけど、昔ほど登山者の足が向かなくなって荒れ始めている…いったところでしょうか? 雪の重み等で落ちた枝が登山道に散乱してて歩きにくいし、滑り易い。歩かれなくなった理由については…金沢市が設置した標識のコースタイムの設定が厳し過ぎるため、一般ハイカーに敬遠されるようになったんじゃないの?(苦笑) まあ、林道の荒れ具合と標識のバラバラ具合で、市の登山道整備にかける熱意がどのくらいのものかは察しました(苦笑)。
(P.S.)
地形図マニアの矜持として(苦笑)、過去の地形図を確認したら、昭和41年補調の1:50,000地形図「鶴来」までは日尾池が載ってた。次の昭和45年編集版以降は記載が無い。「地図は新しいほど正確」とは限らないことを示す一例…。
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