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Yamareco

記録ID: 60223
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ハイキング
谷川・武尊

谷川岳(西黒尾根〜トマの耳〜いわお新道)

2008年09月22日(月) [日帰り]
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GPS
08:50
距離
13.7km
登り
1,287m
下り
1,581m

コースタイム

9:30登山センター - 11:00尾根の岩場始まり - 12:45ザンゲ岩 - 13:00トマの耳 - 13:15オキの耳 - 14:00肩の小屋 - 15:00熊沢非難小屋 - 16:00二俣 - 17:45谷川温泉 -18:20水上駅
天候 曇り時々雨
過去天気図(気象庁) 2008年09月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
二俣 〜 水上温泉間は、はじめ渓流沿いを迂回して山道へ逃げている場所が多く、そういう個所は切り立った崖などが多くてかなり危険。
後半は樹林帯になり歩きやすいが、春から秋にかけてヒルが大量発生する。
私が登ったのは9月下旬でしたが、森から抜ける頃には靴下が血まみれになっていました。(ヒルはこっそり血を吸うので無痛ですが)
歩く際には事前に虫よけスプレーを下半身(特に足)に使っておいたほうが無難です。

感想

2年半も前の登山記録ですが、ふと思い出したので記録しておきます。

水上駅で下車し、ロープウェイ乗り場行きのバスで石黒尾根の登山口まで移動。東京を早朝出発したため、登山の開始は9時半とかなり遅くなりました。
ロープウェイで登る人たちを横目に登山センターへ向かい、そこから少し上にある登山口から山道へ入ります。

尾根の岩場まではかなり急勾配の山道を歩きます。ずっと林の中なので見通しもよくありません。1時間半ほど登ったところで岩場へ到着。

岩場を登り始めて1時間ほど経った頃、弱い雨が降ってきました。あわててレインウェアを取り出しましたが、天候が悪くなってきたら降っていなくてもすぐ着てしまうべきでした。
岩場は雨で滑りやすくなり、登りはともかく雨天時の下りはかなり危険なのではないでしょうか。右手の霧の間にかすかに絶壁を見ながらひたすら登っていきます。

途中かなり休憩を多めに取ったため、岩場を抜けるのに2時間弱かかりました。ザンゲ岩を越えるともう山頂近くへ到達します。

そのままトマの耳を経てオキの耳へ向かいます。山頂は予想通り真っ白で、足元のはるか下、霧の中へ断崖絶壁が続いています。眺望が無かったため恐怖感はありませんでしたが、晴天時ならかなりの絶景だったことでしょう。
極度の疲労の為、山頂で座ったままウトウトしましたが、今考えるとなんとも危険でした。

肩の小屋で小休止。この時期はまだ人がいたので、コーヒーをいただきました。普段私はコーヒーを飲むと8割の確率でおなかを壊すのですが、このときのコーヒーはおいしかった。

ここから熊沢非難小屋まで、1時間急な下り坂です。正直ロープウェーで天神平から登れば楽勝だと思っていたのですが、思いがけず急な場所が多く、こちらから登ってもかなり大変そうです。

熊沢非難小屋の分岐で致命的なミス。もともとロープウェーで帰るつもりだったのですが、間違って二俣へ下りてしまいました。上から下りてきた場合、小屋の向こうを左に直角に曲がらなければいけなかったのですが、地図をよく確認していなかったため直進してしまいました。坂道をどんどん下っていく為、途中で気づいてもよさそうなものですが、アホなため気づきません。途中からなにかおかしいと思っていたものの、間違いを確信したときには既に二俣の谷川に到達する直前まで山を下っていました。

ここに至って初めて、ひょっとして俺は遭難しかかっているのではと思い、急に不安になります。幸い携帯の電波が来ていたので、GPSで現在地を確認します。どうやらこのまま川沿いを下って行けば水上に着くようだということがわかったので、渓流でしばし水を汲んだりなんだりしたのち出発。

ずっと川沿いを歩けると思っていたのですが、巨大な岩盤が行く手を塞いでいるような場所は、山側の迂回路を通らねばなりません。この迂回路が細いうえに川のほうへ斜めに傾斜しており、ロープが張ってあるものの、落ちたら一巻の終わりです。日も暮れてきて、いま落ちて怪我でもしようものなら誰も助けてくれないでしょう。(熊沢避難小屋から水上温泉まで、誰にも遇いませんでした。)

その後も何度か迂廻路と岩だらけの川沿いを繰り返し、なんとか歩きやすい林まで到達。
ほっとしたのも束の間、しばらく歩いた頃足に違和感を感じます。何だろうと思って靴下をめくってみると、3匹もいるではありませんか。ヒルが!
私はいなかで育ったのでそれほど驚きませんでしたが、ヒルなんか田植えの時期しか目にしないためやや狼狽しました。
なかなか根性もので、引っ張っても取れません。しかしこのまま輸血し続けるわけにもいかないので、無理やり退場願いました。(真似しないでください)
できれば虫よけスプレーか、なければライターの火を近づけるなどすればすぐに取れてくれます。

その後は地面できょろきょろしながら待っているヒルを注意深く避けながら林道を進み、なんとか真っ暗になる前に水上温泉へ抜けることができました。

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【教訓】
・地図はかならず持参し、迷いそうな場所では進路をよく確認すること。
・ヒルがいそうな場所へ行くときには、虫よけスプレーを持参すること。

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