すっかり春山の氷ノ山で雪訓
- GPS
- 06:44
- 距離
- 9.0km
- 登り
- 833m
- 下り
- 825m
コースタイム
- 山行
- 4:16
- 休憩
- 2:29
- 合計
- 6:45
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
無料でした。 リフトは2本乗り継いで¥500(片道) |
コース状況/ 危険箇所等 |
東尾根までは雪上訓練のため、バリエーションルートを登りましたので、 あまり参考にはなりません。帰りも正規ルートの一つ西側の沢沿いを降りましたので これまた参考にはなりません。いずれも急登で、残雪期ならではのルートです。 |
写真
装備
個人装備 |
ハーネス
カラビナ
スリング
補助ロープ
アッセンダー
ディセンダー
|
---|
感想
すっかりと春の陽気になったこの日、
見上げる空は青空だが、この季節特有の霞みがかかっているようだ。
それとも黄砂だろうか。太陽が少し黄色く見える。
今回の山行は、4月に予定している北陸・白山方面の
山行に向けての雪上訓練を兼ねて計画した。
近場の大峰や伊吹山あたりではもうたっぷりの雪はないだろうと
目を付けていたのが氷ノ山。
氷ノ山はこの日がスキー場営業のラストデイなのでリフトが
使えることにより登りの1時間弱を楽させてもらった。
東尾根登山口から先も、しっかりとトレースが残っているが、
今日は雪上訓練も兼ねているので正規ルートを外れ、
東よりの沢沿いを登っていくことにした。
まずはアイゼンなしでじっくりと斜面を登っていく。
ノントレースの斜面は、ここ数日の暖かい気温もあり、かなりの腐れ雪だ。
時折大きく踏み抜くこともあり、腰まで埋まってしまうことも。
やがて勾配がきつくなり、アイゼン装着。
雪割れした斜面が随所に見られるので、樹林が密集した箇所を選んで
雪崩への危険回避を図る。
女子メンバーにも先頭を代わってもらい、
プチラッセルの「トップの苦しみ」を堪能してもらった。
さらに勾配が増してきた。
胸まで付きそうな雪の斜面にキックステップで刻んだ足元が崩れ出す。
ピッケルで確保するにも、腐れ雪に流されそうになる。
これは危険とロープを出す。
なんとか尾根まで登り上げた。
時刻はすでに11:00だ。
これは山頂までは無理だな。
まあ、今回は雪上訓練が目的だし、いいか!
正規ルートでは数人の登山者とすれ違う程度で、なんとも静かだ。
春山の醍醐味を存分に味わいながら緩やかな稜線を登っていく。
振り返れば鉢伏山の絶景。
霞む景色と強い日差しに春の訪れを体全体で感じることが出来た。
12:00 良さそうな斜面を見つけて、ここを折り返しポイントとした。
持参したショベルで簡易テーブル&イスを作り、
鉢伏山を遠望しながらのランチタイム。
静かな時間が流れていくのが楽しい。
お腹も落ち着いたところで、ヘルメット、ハーネスを装着し
急斜面を見つけて雪上訓練を再開する。
まずは滑落停止だ。
基本は流される前にピッケルを打ち込んで止まること。
それ以上に大事なのは転倒しないことだが。
斜面上部にピッケルを埋め込んでアンカーとし、
ロープと登降器を使っての斜面の登り降りの練習。
1時間ほどであったが、雪と格闘し下山開始とした。
下りも正規ルートの一つ東の沢を下っていくことにした。
急斜面の雪面での下降であったが、ここでも落とし穴が多く、
なんども腰近くまで埋まりながら登山口近くで正規ルートに合流。
帰りもリフトを利用して、駐車場へと戻ってきた。
春の陽気と雪との格闘でいい汗をたっぷりとかいて、
山頂へは行けなかったがそれ以上に残雪期の雪山を
楽しむことが出来た一日であった。
以前からずっと来てみたかった雪の氷ノ山、事前の天気予報ではあまり晴れ間はないかもしれないと思っていましたが現地に着くと見事な快晴、そして風もなく暖かい1日でした。
急斜面でのアイゼン・ピッケルの使い方・歩き方等を教わりながら時間をかけて尾根まで登り のんびりとお昼を食べて雪上訓練。
本当に充実した山行となりました。この訓練を忘れず今後もより一層安全登山を心がけたいと思います。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する