下川山

- GPS
- 08:36
- 距離
- 20.3km
- 登り
- 1,172m
- 下り
- 1,169m
コースタイム
- 山行
- 8:07
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 8:17
天候 | 曇り→時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
通行止め地点〜ペンケアブカサンベ林道分岐まで約3km |
写真
感想
先日の日高大山とパンベツ山の帰りに登る予定だったがパスしてしまった下川山。来年以降に回すのもすっきりしないので、雪が積もる前に登っておくことにした。
今回のルートは林道歩きが5割、沢歩きが3割、笹藪が2割という感じ。序盤のシュンベツ川を渡る橋の先が崩れていたのは予想外だったが、特に難しい所も無く、きつい藪漕ぎも無くて順調に進めた。標高の割に意外と開ける所もあって、頂上から先日登った2座を眺めることができたのも感慨深かった。そこまでは良かったけど・・・。
帰りにペンケアブカサンベ林道を登っている途中、30mほど先に体長1.5mくらいありそうな熊が現れた。熊は林道を歩いてシュンベツ川の方に下りたいのか、こちらの存在に気付いているにも関わらず、ゆっくりと前進を続けている。
とりあえず、優しく声をかけつつ後ずさり。しかし、熊の前進するスピードの方がわずかに速いせいか、少しずつ距離が詰まってきてしまう。後ずさりしながら手を上げたり、大き目の声を出したり、笛を吹いたり色々試してみるも、熊はまったく動じない。むしろ熊の前進スピードが速くなったような気がした。
後ずさりを続けること100m以上。これはヤバい・・・と思った矢先、「ヴゥ〜!!」という唸り声とともにブラフチャージを受ける。
「俺の通り道を邪魔するな(#゜Д゜)ゴルァ!!」という意志を感じた。熊との距離は10mくらいまで近づく。
このまま後ずさりを続けても埒が明かなそう。そんなときにちょうど良く林道のカーブに差し掛かり、一時的に熊の姿が見えなくなった。この隙を狙って斜面を10mほど駆け上がり、待避を試みる。
再び熊が近づいてきた。頼む・・・こっちに来ないでくれ・・・と願いながら待避。熊は一瞬立ち止まってこちらの様子を気にしていたが、幸いそのまま林道を下って行った。のっしのっしと歩くその姿は、まさにキムンカムイだった。
登山中に熊と遭遇するのはこれで11回目だが、熊が向かってくるのは初めてだった。自分が熊の進路を邪魔している、ということに気付くのに少し時間がかかってしまったのは反省点。熊の性格もそれぞれ違うだろうし、緊迫した状況で適切な対処を取るのは難しい・・・。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
ヒグマをまともに捉えた写真もびっくりでしたが、後ずさりした上で斜面に登って避けた判断も素晴らしいです。自分ならそこまでの考えができずスプレーを使っていたかもしれません。
先日の大山、パンベツ山の報告も含め、貴重な情報をありがとうございました🙇
遭遇した当初はまだ距離があったので写真を撮る余裕がありました。
判断が正しかったのか分かりませんが、人間に対する恐怖心があまり無いのか、我が道を行きたいタイプの熊?に見えました。
スプレーは最近持っていませんでしたが、日高は遭遇率も高いですし、接近戦になってしまった場合に備えてあったほうが良さそうですね。
羆、私も21回遭遇してますが、ヤバいと思ったのは、そのうち三回ですかね。主導権は完全に握られてますので、全ては運任せでしかないです。単独のこちらにできることは、冷静な気持ちを保ち続けることぐらいでしょうか。
いつも記録参考にさせて頂いております。
21回とはすごいです。熊が何を考えているかは分からないので、確かに運任せなところはありますね。危険な熊に遭わないのが一番ですが…。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する