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Yamareco

記録ID: 6089284
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
日高山脈

下川山

2023年10月22日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
08:36
距離
20.3km
登り
1,172m
下り
1,169m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
8:07
休憩
0:10
合計
8:17
距離 20.3km 登り 1,172m 下り 1,172m
4:43
42
町道通行止め地点
5:25
0:00
227
ペンケアブカサンベ林道分岐
9:12
9:22
186
下川山
12:28
0:00
32
ペンケアブカサンベ林道分岐
13:00
町道通行止め地点
天候 曇り→時々雨
過去天気図(気象庁) 2023年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
町道春別農屋線は復旧工事のため道道分岐から13km地点で通行止め
通行止め地点〜ペンケアブカサンベ林道分岐まで約3km
真っ暗な時間から町道を歩き出す。気温は1℃、寒い。
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真っ暗な時間から町道を歩き出す。気温は1℃、寒い。
春別農屋線を3km歩き、ペンケアブカサンベ林道へ。
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春別農屋線を3km歩き、ペンケアブカサンベ林道へ。
林道を下ってシュンベツ川に架かる盤渓橋を渡る。
橋が流されてなくて良かった〜と思いきや。。
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林道を下ってシュンベツ川に架かる盤渓橋を渡る。
橋が流されてなくて良かった〜と思いきや。。
渡った先が流されていて降りられない。
戻ってシュンベツ川を渡渉することに・・・。
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渡った先が流されていて降りられない。
戻ってシュンベツ川を渡渉することに・・・。
その先の林道も洗掘が進んで完全に川になっていた。
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その先の林道も洗掘が進んで完全に川になっていた。
クリノ沢のほうに向かう分岐を左に進むと、地形図には無いがしっかりした林道跡が続いていた。
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クリノ沢のほうに向かう分岐を左に進むと、地形図には無いがしっかりした林道跡が続いていた。
林道跡は所々崩れているものの、280m二股の先まで続いた。
林道が無くなったところで入渓。
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林道跡は所々崩れているものの、280m二股の先まで続いた。
林道が無くなったところで入渓。
傾斜の緩い沢歩きがしばらく続く。渡渉は飛び石で行けるので、登山靴でも行けたかもしれない。
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傾斜の緩い沢歩きがしばらく続く。渡渉は飛び石で行けるので、登山靴でも行けたかもしれない。
470m二股を右に入り、細い沢を詰めていく。
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470m二股を右に入り、細い沢を詰めていく。
650m二股に到着。ここから目の前の尾根に取り付くと、膝〜腰丈の密度の薄い笹でまあまあ登りやすかった。
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650m二股に到着。ここから目の前の尾根に取り付くと、膝〜腰丈の密度の薄い笹でまあまあ登りやすかった。
・821の北側の稜線に上がった。昨夜の雨が山の上では雪になっていたらしく、うっすら積もってる。
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・821の北側の稜線に上がった。昨夜の雨が山の上では雪になっていたらしく、うっすら積もってる。
頂上までは部分的に明瞭な鹿道があった。
沢靴に雪がこびり付き、足が冷たい・・・。
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頂上までは部分的に明瞭な鹿道があった。
沢靴に雪がこびり付き、足が冷たい・・・。
下川山(1011m)到着。
三等三角点「下川山」
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下川山(1011m)到着。
三等三角点「下川山」
三角点から少し東寄りに進むと眺望が良かった。
・1432〜パンベツ山(右端)。
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三角点から少し東寄りに進むと眺望が良かった。
・1432〜パンベツ山(右端)。
うっすら白い大山。
先日の大山とパンベツ山、雪が降る前の絶妙なタイミングで登れたようだ。
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うっすら白い大山。
先日の大山とパンベツ山、雪が降る前の絶妙なタイミングで登れたようだ。
中途半端な雪で濡れて寒いのでそそくさに下った。
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中途半端な雪で濡れて寒いのでそそくさに下った。
シュンベツ川を渡渉し、林道を登っていると前方から熊がやってきた。
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シュンベツ川を渡渉し、林道を登っていると前方から熊がやってきた。
デカい。
後ずさりを続けるも、距離を詰められてしまう。
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後ずさりを続けるも、距離を詰められてしまう。
斜面に登って退避し、事なきを得た。
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斜面に登って退避し、事なきを得た。

感想

先日の日高大山とパンベツ山の帰りに登る予定だったがパスしてしまった下川山。来年以降に回すのもすっきりしないので、雪が積もる前に登っておくことにした。

今回のルートは林道歩きが5割、沢歩きが3割、笹藪が2割という感じ。序盤のシュンベツ川を渡る橋の先が崩れていたのは予想外だったが、特に難しい所も無く、きつい藪漕ぎも無くて順調に進めた。標高の割に意外と開ける所もあって、頂上から先日登った2座を眺めることができたのも感慨深かった。そこまでは良かったけど・・・。


帰りにペンケアブカサンベ林道を登っている途中、30mほど先に体長1.5mくらいありそうな熊が現れた。熊は林道を歩いてシュンベツ川の方に下りたいのか、こちらの存在に気付いているにも関わらず、ゆっくりと前進を続けている。

とりあえず、優しく声をかけつつ後ずさり。しかし、熊の前進するスピードの方がわずかに速いせいか、少しずつ距離が詰まってきてしまう。後ずさりしながら手を上げたり、大き目の声を出したり、笛を吹いたり色々試してみるも、熊はまったく動じない。むしろ熊の前進スピードが速くなったような気がした。

後ずさりを続けること100m以上。これはヤバい・・・と思った矢先、「ヴゥ〜!!」という唸り声とともにブラフチャージを受ける。
「俺の通り道を邪魔するな(#゜Д゜)ゴルァ!!」という意志を感じた。熊との距離は10mくらいまで近づく。

このまま後ずさりを続けても埒が明かなそう。そんなときにちょうど良く林道のカーブに差し掛かり、一時的に熊の姿が見えなくなった。この隙を狙って斜面を10mほど駆け上がり、待避を試みる。

再び熊が近づいてきた。頼む・・・こっちに来ないでくれ・・・と願いながら待避。熊は一瞬立ち止まってこちらの様子を気にしていたが、幸いそのまま林道を下って行った。のっしのっしと歩くその姿は、まさにキムンカムイだった。


登山中に熊と遭遇するのはこれで11回目だが、熊が向かってくるのは初めてだった。自分が熊の進路を邪魔している、ということに気付くのに少し時間がかかってしまったのは反省点。熊の性格もそれぞれ違うだろうし、緊迫した状況で適切な対処を取るのは難しい・・・。

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コメント

すごい報告を見せてもらいました。関心がかなりありつつも自分ではまず行けない日高の山、川の様子、とても参考になりました。山頂からの写真もあまりに良く撮れていて驚きました。
ヒグマをまともに捉えた写真もびっくりでしたが、後ずさりした上で斜面に登って避けた判断も素晴らしいです。自分ならそこまでの考えができずスプレーを使っていたかもしれません。
先日の大山、パンベツ山の報告も含め、貴重な情報をありがとうございました🙇
2023/10/25 22:50
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2
brianmayさん
遭遇した当初はまだ距離があったので写真を撮る余裕がありました。
判断が正しかったのか分かりませんが、人間に対する恐怖心があまり無いのか、我が道を行きたいタイプの熊?に見えました。
スプレーは最近持っていませんでしたが、日高は遭遇率も高いですし、接近戦になってしまった場合に備えてあったほうが良さそうですね。
2023/10/26 8:30
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3
大山、パンベツ、下川、お疲れ様です。懐かしい三山です。
羆、私も21回遭遇してますが、ヤバいと思ったのは、そのうち三回ですかね。主導権は完全に握られてますので、全ては運任せでしかないです。単独のこちらにできることは、冷静な気持ちを保ち続けることぐらいでしょうか。
2023/11/1 21:08
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2
oginoさん
いつも記録参考にさせて頂いております。
21回とはすごいです。熊が何を考えているかは分からないので、確かに運任せなところはありますね。危険な熊に遭わないのが一番ですが…。
2023/11/2 8:42
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2
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