甲斐駒ヶ岳・黒戸尾根

コースタイム
2日目:5:30七丈テント場ー6:30八合目御来迎場ー7:20甲斐駒ケ岳山頂ー7:40山頂出発ー9:00七丈テント場ー10:00テン場出発ー15:10白州尾白駐車場着
天候 | 1日目、2目共に晴れ時々ガス |
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過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
五合目小屋跡から七丈小屋までの間に、鎖場、長い梯子場あり、滑落注意。七丈小屋から山頂にかけて岩場(鎖場)あり、ザレ場/岩場での足場の悪さに注意。 |
ファイル |
非公開
6098.xls
計画書
(更新時刻:2012/09/10 13:59) |
写真
感想
macorinです
黒戸尾根雷鳥隊の皆さま、ありがとうございました〜&お疲れ様でした〜。
あこがれの甲斐駒が岳。
しかも由緒ある参拝ルート、修業の道、黒戸尾根。
南アルプス三大急登り、標高差約2200m、しかもテント装備、ということで
またまた私にとってはかなり気合いが必要なチャレンジコース。
男性陣がかなり健脚なので足手まといにならないかな、とビビりながらも、
「ゆっくり歩くから大丈夫でしょう〜」という雷鳥さんを信じて参加させていただました。
一日目
登山口には神社、登山道の要所要所には祠やしめ縄、と、山岳信仰の雰囲気漂う静かで趣のある中、なが〜い登りがスタート。
最初は雷鳥さんにいろんな山の話を教えていただきながら、わくわくどきどきしながら南アルプスの森を楽しんでいたものの、歩けば歩くほど、坂はだんだん急になる。
樹林帯が続き、曇っているため景色もみえず、残暑でとても暑い。
だんだん口数が少なくなり、歩きに集中する。
交代でトップを歩く練習をしながら無心で歩きつづけること約5時間半。気がつくと5合目にたどり着いていました。
休憩中に、ふと、今回ぜんぜん写真をとっていないことに気づき、本当に無心でのぼりつづけていたんだな、と実感。
無心の甲斐あってか、意外と元気な自分に気づいたけれど、後でさびしいので「ここから先は歩きながらも撮ろう!」とこころに決めた。
でもこれはちょっと甘かった。5合目以降はハシゴの連続、やっぱりあんまり写真を撮っている余裕はありませんでした。(^_^;)
更に傾斜が増す一方で、修験者がかつぎあげた石碑は数と大きさを増していく、昔の人の信仰心って本当にすごいなあ、と感心しながら、一日目最後のピッチを歩きます。
5合目以降の先導は先輩のTORI様。後続に気を配りつつ、どんなハシゴであろうと鎖であろうと、息もペースを全く乱すことなく着々と登るクールな姿にほれぼれしているうちに、あっと言う間に7合目のテン場に到着。
予定より早い到着にびっくり。しかもゆっきーも私もまだ元気!
いくらゆっくり歩いてくれる、といってもきっとテン場につくころにはフラフラになっているに違いない、と思っていましたが、ジェントルな男性陣が、早すぎず、遅すぎずというすばらしいペースを保って歩いてくれたおかげで、
心身ともに余裕をもって7合目にたどり着くことができました!
余裕って本当にありがたい。プチ宴会のビールもうまいし、昼寝の時間もばっちり確保。
夜はゆっきーとしめちゃんの準備してくれたあさり鍋のおいしい夕飯とビール、ウィスキーをいただきながら、、星を眺めつつ二日目への鋭気を養ったのでありました。。。
二日目
朝、食担なので遅れないようちょっと早めに起床。
外を見ると満天の星。快晴、最高のピークハント日になりそうな予感。
雷鳥さんの配慮で出発時間はちょっと遅め。
朝日で薄い茜色をした空気の中、ピークを目指ざして出発!
「これから甲斐駒が本気をみせる!」と雷鳥さんも気合い十分。
メンバーも気合い十分でスタートです。
登り始めからいきなり急登だけれども、荷物が軽いのでずいぶんと楽に感じる。
雷鳥さんが貸してくれたアタックザックは超軽量コンパクトだけど量がしっかり入りとても工夫されていてつかいやすい。
(このザックは雷鳥さんが試作した思いでのサンプル品だったそうです。大事なものを貸していただき、本当にありがとうございました。)
そして森林限界を超えると、待っていたのは大展望!
鳳凰三山、富士山、八ヶ岳、北アルプスが雲海の上に顔をだし、目の前にはイケメンの甲斐駒君が朝日でぴっかぴかに輝いてる!
大興奮でテンション上がりまくってはしゃいでいると、「まだまだこれからだ!」と雷鳥さんのゲキが飛ぶ。
それもそのはず、最後に岩場の連続が待っていた。でも、荷物も軽いし、すごい景色が広がっているので、がしがし登るのもアスレチックみたいでめちゃ楽しい。
岩場を抜け、白い砂地が現れると、あっと言う間に山頂到着!
そこで待っていたのは更なる大展望!中央アルプスや鋸岳、白峰三山、塩見、仙丈、もう360度 まる見え〜。
プチ岩登りを楽しみつつ、山頂を満喫させていただきました!
そして名残を惜しみつつ下山開始、
でもここからが本当の修行の始まりでした(^_^;)
急な下り、足場の悪いところは下りの方がはるかに気を使う。
特にテント撤収後重くなったザックを背負ってからの下りは、バランスが取りにくく慣れるまでとても緊張した。
しかも、多少のアップダウンはあるものの、基本的にずーっと6時間以上下り。
塔の岳のバカ尾根が三倍くらい続くイメージ。下れば下るほど道も単調になっていくので集中力も落ち、疲れもでてきて後半はもうぐったり。
最後の一時間を前にしてあまりにくたびれてきたのでアミノバイタルを飲んでパワーチャージ。まさか下りの最後でアミノバイタル飲むことになるとは思わなかった。
その後、気分転換のため、落ちていた栗をボールに見立ててプチサッカーを楽しみながら下山完了。
いやはや、ほんとに長い下り、この下りがマジで一番つらかった。
つらかったけど遅れることなく下山できてよかったです。
山行重ねるたびに、いろいろなことに気づき、学ぶとともに自信もついてきます。
今回は、夏がんばったおかげでちょっと頼もしくなった自分を感じた山行でした。
まだまだこれからですが、ひきつづき山を楽しみつつ学んでいきたいとおもいます。
雷鳥さんはじめご一緒させていただいた、TORIさん、しめちゃん、ゆっきー、楽しい山行、ありがとうございました!またよろしくお願いします!
特に雷鳥さん、計画やら道具のレンタルやら、歩行中のさまざまなアドバイスやお気づかい、それからジャックダニエルのおすそ分け、その他諸々何から何まで本当にありがとうございました。感謝です!
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