ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 6125123
全員に公開
ハイキング
近畿

熊野古道中辺路テント泊スルーハイク (少しズルしました)

2023年10月29日(日) 〜 2023年11月01日(水)
 - 拍手
体力度
10
2〜3泊以上が適当
GPS
31:21
距離
92.4km
登り
4,553m
下り
4,568m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
9:08
休憩
1:08
合計
10:16
7:16
7
7:23
7:26
5
7:31
7:33
23
7:56
7:56
8
8:04
8:04
21
8:25
8:26
11
8:37
8:37
5
8:42
8:42
10
8:52
8:52
27
9:19
9:20
6
9:26
9:26
20
9:46
9:46
17
10:03
10:05
7
10:12
10:13
56
11:09
11:11
17
12:29
12:34
66
13:40
13:59
45
14:44
14:44
88
16:12
16:17
43
17:00
17:00
9
17:09
17:12
20
2日目
山行
9:50
休憩
0:46
合計
10:36
7:12
26
7:38
7:38
23
8:01
8:01
26
8:27
8:27
6
8:33
8:33
20
8:53
8:54
33
9:27
9:27
22
9:49
9:52
46
10:38
10:53
122
12:55
13:06
5
13:11
13:14
64
14:18
14:18
7
14:25
14:26
28
14:54
14:54
12
15:06
15:06
13
15:19
15:19
11
15:30
15:30
38
16:08
16:08
14
16:22
16:28
32
17:00
17:00
30
17:30
17:36
12
3日目
山行
10:33
休憩
1:30
合計
12:03
5:39
0
5:39
5:39
8
6:38
6:41
30
7:11
7:11
84
8:35
8:35
37
9:12
9:12
14
9:26
9:51
58
10:49
10:51
29
11:20
11:25
34
11:59
11:59
29
12:28
12:29
16
12:45
12:45
14
12:59
13:30
0
13:30
13:30
47
14:17
14:19
25
14:44
14:44
43
15:27
15:35
22
15:57
15:57
18
16:15
16:19
0
16:19
16:19
5
16:24
16:24
78
17:42
4日目
山行
1:50
休憩
0:28
合計
2:18
8:32
8
宿泊地
8:40
8:44
24
9:08
9:24
12
9:36
9:41
10
9:51
9:54
15
10:09
10:09
41
10:50
天候 4日間を通じて晴天
過去天気図(気象庁) 2023年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
ついにやってきました。
2
ついにやってきました。
紀伊田辺名物の飲食街らしいのですが。。。
1
紀伊田辺名物の飲食街らしいのですが。。。
どう見ても昭和の飲み屋街ですね。おそらく街としての演出なのでしょうけど、天地真理や麻丘めぐみ(!)の歌が街頭スピーカーで流れていました。やりすぎだろ。
3
どう見ても昭和の飲み屋街ですね。おそらく街としての演出なのでしょうけど、天地真理や麻丘めぐみ(!)の歌が街頭スピーカーで流れていました。やりすぎだろ。
味光路の先の路地にある江戸時代創業「辻の餅」伝統の「おけし餅」。素朴な味でした。
2
味光路の先の路地にある江戸時代創業「辻の餅」伝統の「おけし餅」。素朴な味でした。
いよいよ熊野古道中辺路スタートです。
いよいよ熊野古道中辺路スタートです。
うーん、石碑とか色々写真を撮ったのになぜか保存されてませんでした。
うーん、石碑とか色々写真を撮ったのになぜか保存されてませんでした。
紀伊田辺駅前の田辺市観光センターで100円で購入したスタンプ帳にスタンプしていきます。ちょっとした仕掛けですが、これがけっこうなモチベーションになりました。後々押し忘れたりスタンプスタンドを見つけられなかったりした所があってかなり悔しい。
紀伊田辺駅前の田辺市観光センターで100円で購入したスタンプ帳にスタンプしていきます。ちょっとした仕掛けですが、これがけっこうなモチベーションになりました。後々押し忘れたりスタンプスタンドを見つけられなかったりした所があってかなり悔しい。
近寄りすぎて何が何だかよくわかりませんが、胎内くぐりです。
奥まで覗いてみましたが、私には潜れそうにもないので引き返しました。
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近寄りすぎて何が何だかよくわかりませんが、胎内くぐりです。
奥まで覗いてみましたが、私には潜れそうにもないので引き返しました。
「岳人11月号」に、この話って今時の子供の車内放置と変わらなくね?と出ていましたね。
「岳人11月号」に、この話って今時の子供の車内放置と変わらなくね?と出ていましたね。
残念なことに説明書きより石碑の方を撮らなければならないことにまだ気づいてません。
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残念なことに説明書きより石碑の方を撮らなければならないことにまだ気づいてません。
スタンプはインク台と一緒にこんなポストみたいな中に格納されていました。
こうしたものは多くの場合、スタンプが盗難されてしまっていたりインクが写らなくなっていたりしがちなものですが、どのポスト台もちゃんと装備されていました。関係者の方々の地道な努力の賜物にほかなりません。ありがたいことです。
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スタンプはインク台と一緒にこんなポストみたいな中に格納されていました。
こうしたものは多くの場合、スタンプが盗難されてしまっていたりインクが写らなくなっていたりしがちなものですが、どのポスト台もちゃんと装備されていました。関係者の方々の地道な努力の賜物にほかなりません。ありがたいことです。
駅前の田辺市観光センターでもらったガイドブックに書いてあった通り、滝尻から続いた登りもここまでで一服でした。
駅前の田辺市観光センターでもらったガイドブックに書いてあった通り、滝尻から続いた登りもここまでで一服でした。
ここで一瞬、舗装路と交差します。一つひとつの石畳の縁がまるく摩滅していていかにも古道らしい雰囲気です。
2
ここで一瞬、舗装路と交差します。一つひとつの石畳の縁がまるく摩滅していていかにも古道らしい雰囲気です。
夫婦地蔵。
高原熊野神社。
ここまで、すれ違うのはリタイヤ年代の白人と明るい中国人ばかりで日本人とは一度も会いません。
インバウンド効果絶大。
1
ここまで、すれ違うのはリタイヤ年代の白人と明るい中国人ばかりで日本人とは一度も会いません。
インバウンド効果絶大。
帰ってからゆっくり読めばいいや、と大して読みもせずに撮るだけ撮ってついつい先を急いでしまうのは本当に悪い癖です。
帰ってからゆっくり読めばいいや、と大して読みもせずに撮るだけ撮ってついつい先を急いでしまうのは本当に悪い癖です。
別に急ぐような理由はどこにもないのに、いったん登り始めると脇目もふらず先を急いでしまって、景色を愛でながら往時を偲んだりするような気持の余裕を持つことができません。いつもそうです。
そう何度も来られるような所ではないのに愚かすぎです。
別に急ぐような理由はどこにもないのに、いったん登り始めると脇目もふらず先を急いでしまって、景色を愛でながら往時を偲んだりするような気持の余裕を持つことができません。いつもそうです。
そう何度も来られるような所ではないのに愚かすぎです。
やっと石碑の方がよっぽど大事ということに気がついたみたいです。
やっと石碑の方がよっぽど大事ということに気がついたみたいです。
道の駅熊野古道中辺路で昼食として食した名物めはり寿司です。おいしかったです。腹持ちもよかったような記憶があります。
とってもこじんまりとした道の駅でした。
このときだけちょっと曇り出したせいか汗冷えで寒くなったので、休憩もそこそこに出発しました。
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道の駅熊野古道中辺路で昼食として食した名物めはり寿司です。おいしかったです。腹持ちもよかったような記憶があります。
とってもこじんまりとした道の駅でした。
このときだけちょっと曇り出したせいか汗冷えで寒くなったので、休憩もそこそこに出発しました。
これが有名な牛馬童子です。
牛と馬両方に跨っています。なんと器用な。
1
これが有名な牛馬童子です。
牛と馬両方に跨っています。なんと器用な。
インクが薄すぎてよくわかりません。
インクが薄すぎてよくわかりません。
滝尻王子からスタートしてこの近露王子周辺で宿を取るのが一般的と、とがの木茶屋の方に聞きました。
滝尻王子からスタートしてこの近露王子周辺で宿を取るのが一般的と、とがの木茶屋の方に聞きました。
スタンプにも描かれている継桜神社の隣のとがの木茶屋で女性スタッフから温かいお茶をいただきながら宿泊地(テント泊)の相談をしてみたところ、三越峠まで行くのは時間的に厳しいと言われてしまいました。うーん。
スタンプにも描かれている継桜神社の隣のとがの木茶屋で女性スタッフから温かいお茶をいただきながら宿泊地(テント泊)の相談をしてみたところ、三越峠まで行くのは時間的に厳しいと言われてしまいました。うーん。
道中、見かける外国人観光客は誰もが小さめのザックひとつの軽装備なのでずっと不思議に思っていたのですが、泊まる先々の宿が次に泊まる宿まで荷物を運んでくれるのだそうです。
一方、テント泊の貧乏人日本代表は14〜15kgのザックを背負ってひたすら先を急ぎます。
1
道中、見かける外国人観光客は誰もが小さめのザックひとつの軽装備なのでずっと不思議に思っていたのですが、泊まる先々の宿が次に泊まる宿まで荷物を運んでくれるのだそうです。
一方、テント泊の貧乏人日本代表は14〜15kgのザックを背負ってひたすら先を急ぎます。
この次の秀衡桜に気づかずスルーしてしまい、スタンプを押し忘れてしまいました。まさに取返しのつかない痛恨のミスです。
この次の秀衡桜に気づかずスルーしてしまい、スタンプを押し忘れてしまいました。まさに取返しのつかない痛恨のミスです。
タヌキと目が合ったのでオレンジジュースを買いました。
ヤマレコで誰かも書いていましたが、そのカメラ目線はやめろって。
2
タヌキと目が合ったのでオレンジジュースを買いました。
ヤマレコで誰かも書いていましたが、そのカメラ目線はやめろって。
15:00到着。
ここの休憩所をテン泊地にしようかと一瞬迷いましたが、谷あいでジメジメしていてどことなく薄暗く陰気な感じがしたのでスルーです。
15:00到着。
ここの休憩所をテン泊地にしようかと一瞬迷いましたが、谷あいでジメジメしていてどことなく薄暗く陰気な感じがしたのでスルーです。
ここを宿泊地にしないということは、もう三越峠まで行くしかないということです。
ここを宿泊地にしないということは、もう三越峠まで行くしかないということです。
山ビルの巣窟だそう。
夏じゃなくてよかった。
山ビルの巣窟だそう。
夏じゃなくてよかった。
17:00。
谷あいということもあり、辺りはどんどん暗くなってきてきました。
1
17:00。
谷あいということもあり、辺りはどんどん暗くなってきてきました。
カメラのフラッシュのおかげで明るく写っていますが、もうヘッデンなしでは歩けません。
スタンプを押印しなければならない場所なのに、暗さと薄気味悪さで二度目のスルー。三越峠で気がつきましたがスタンプのために戻る気にはまったくなれませんでした。
カメラのフラッシュのおかげで明るく写っていますが、もうヘッデンなしでは歩けません。
スタンプを押印しなければならない場所なのに、暗さと薄気味悪さで二度目のスルー。三越峠で気がつきましたがスタンプのために戻る気にはまったくなれませんでした。
「蛇の鱗」だの「妖怪」だのこんな真っ暗なところで1人で読むようなものではありません。
1
「蛇の鱗」だの「妖怪」だのこんな真っ暗なところで1人で読むようなものではありません。
うっそうとした杉林のせいもあって時間とともにどんどん暗くなっていき、集落跡の割れた大きな甕や苔むした石垣など昔の集落の名残りが薄気味悪さを増幅します。
うっそうとした杉林のせいもあって時間とともにどんどん暗くなっていき、集落跡の割れた大きな甕や苔むした石垣など昔の集落の名残りが薄気味悪さを増幅します。
後から読み返してみると、熊野詣の貴族たちの宿泊地として平安時代から栄えていたとのこと。昔は陽当たりもよかったのでしょうか。
後から読み返してみると、熊野詣の貴族たちの宿泊地として平安時代から栄えていたとのこと。昔は陽当たりもよかったのでしょうか。
三越峠の休憩所に辿り着いたのは17:30ころだったでしょうか。真っ暗な中、急いでテントを設営したこともあり写真を撮り忘れてしまいました。
誰もいなかったので、休憩所のなかにテントを張りました。清掃がとても行き届いていてバイオトイレも清潔でした。関係者の方々の努力に本当に頭が下がります。
前日の寝不足もあってか今日一日の疲労が激しく(4200kcal消費)、明日の長丁場に備えて20時には早々に就寝。しかし目覚ましをかけ忘れてしまい、翌朝4時には起床して5時には出発しなければならないのに目が覚めたのが6時。急いで撤収して出発できたのが7時過ぎ。この寝坊が後々大きく響いてきます。
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三越峠の休憩所に辿り着いたのは17:30ころだったでしょうか。真っ暗な中、急いでテントを設営したこともあり写真を撮り忘れてしまいました。
誰もいなかったので、休憩所のなかにテントを張りました。清掃がとても行き届いていてバイオトイレも清潔でした。関係者の方々の努力に本当に頭が下がります。
前日の寝不足もあってか今日一日の疲労が激しく(4200kcal消費)、明日の長丁場に備えて20時には早々に就寝。しかし目覚ましをかけ忘れてしまい、翌朝4時には起床して5時には出発しなければならないのに目が覚めたのが6時。急いで撤収して出発できたのが7時過ぎ。この寝坊が後々大きく響いてきます。
いい感じの山道です。
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いい感じの山道です。
いにしえの古道を歩いているという気持ちにしてくれます。
いにしえの古道を歩いているという気持ちにしてくれます。
道を挟んだ向かいの家のおじさんが作っているようでした。
1
道を挟んだ向かいの家のおじさんが作っているようでした。
朝でまだまだ元気いっぱいなので快適に進めます。
朝でまだまだ元気いっぱいなので快適に進めます。
今も現役なのかわかりませんが、井戸がいい雰囲気を醸し出しています。「秋の日は釣瓶落とし」などとブツブツ言いながら歩いていましたが、この日の宿泊地への到着時間を考えるとまったく洒落にもなっていません。
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今も現役なのかわかりませんが、井戸がいい雰囲気を醸し出しています。「秋の日は釣瓶落とし」などとブツブツ言いながら歩いていましたが、この日の宿泊地への到着時間を考えるとまったく洒落にもなっていません。
畑と民家が散在していて、これもまた古道ならではの風景です。
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畑と民家が散在していて、これもまた古道ならではの風景です。
果無山脈を遠く望みます。
1
果無山脈を遠く望みます。
三軒茶屋跡です。
1
三軒茶屋跡です。
古道らしい上り坂です。
古道らしい上り坂です。
本宮大社まであともう少しです。
本宮大社まであともう少しです。
ついに本宮大社に辿り着きました。
ついに本宮大社に辿り着きました。
標語と幟旗がなければよりもっと荘厳な感じが出ると思うのですが。
2
標語と幟旗がなければよりもっと荘厳な感じが出ると思うのですが。
こういう感じの方が重みがあるというか。
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こういう感じの方が重みがあるというか。
参道入り口からです。
参道入り口からです。
相変わらずけっこうな外国人比率ですが、ようやく日本人観光客も増えてきました。
相変わらずけっこうな外国人比率ですが、ようやく日本人観光客も増えてきました。
大斎原の大鳥居です。
もっとローアングルで撮りたかったのですが、ベッド転落で痛めた背中と腰が痛すぎてしゃがめなくて、こんな冴えない絵になってしまいました。
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大斎原の大鳥居です。
もっとローアングルで撮りたかったのですが、ベッド転落で痛めた背中と腰が痛すぎてしゃがめなくて、こんな冴えない絵になってしまいました。
八咫烏が輝いています。
八咫烏が輝いています。
スタンプ押印所の場所を見つけるのに少し歩き回るハメになりました。隈なく隅々まで回らせるよい仕掛けです(少しイラッ)。
スタンプ押印所の場所を見つけるのに少し歩き回るハメになりました。隈なく隅々まで回らせるよい仕掛けです(少しイラッ)。
本宮大社から請川まで意外に距離がありました。しかも1か所、たしかに古道なんだけど並行して走っている国道を50m以上高巻きさせる箇所があって日差しが強かったせいもあり汗だくになってしまいました。
本宮大社から請川まで意外に距離がありました。しかも1か所、たしかに古道なんだけど並行して走っている国道を50m以上高巻きさせる箇所があって日差しが強かったせいもあり汗だくになってしまいました。
いよいよ本日のメインイベント、小雲取越です。
寝過ごしたせいと本宮大社でゆっくりしすぎたせいで、時間がかなり押しています。
いよいよ本日のメインイベント、小雲取越です。
寝過ごしたせいと本宮大社でゆっくりしすぎたせいで、時間がかなり押しています。
請川の登山口からここまで一気に400m程度登りますが、そこはあくまで参詣道。一般の登山道とは違って急登というほどではありませんでした。
請川の登山口からここまで一気に400m程度登りますが、そこはあくまで参詣道。一般の登山道とは違って急登というほどではありませんでした。
百間ぐらです。パノラマで撮ったのですが、下手すぎて絶景がまったく伝わらない。
百間ぐらです。パノラマで撮ったのですが、下手すぎて絶景がまったく伝わらない。
この辺りから急に左の股関節が痛み出し、小和瀬渡し場跡までの石段の下りでかなり難儀しました。
この辺りから急に左の股関節が痛み出し、小和瀬渡し場跡までの石段の下りでかなり難儀しました。
ようやく「小口自然の家」に到着したのが17時半ころ。初日同様、すっかり暗くなってしまいました。今朝の寝坊のせいです。
テント泊は私だけでしたが、管理人さんのご厚意で炊事場の軒下を使わせていただき、結露もない快適な一夜を過ごせました。
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ようやく「小口自然の家」に到着したのが17時半ころ。初日同様、すっかり暗くなってしまいました。今朝の寝坊のせいです。
テント泊は私だけでしたが、管理人さんのご厚意で炊事場の軒下を使わせていただき、結露もない快適な一夜を過ごせました。
目覚ましをちゃんとかけたおかげで朝4時半に起床して5時半には出発できました。
しかし、まだ暗くて登山口を見つけるのに少し迷ってしまいましたが、3日目のメインイベント、大雲取越です。
目覚ましをちゃんとかけたおかげで朝4時半に起床して5時半には出発できました。
しかし、まだ暗くて登山口を見つけるのに少し迷ってしまいましたが、3日目のメインイベント、大雲取越です。
集落の間を抜けて山道に入っていき、しばらく登ると円座石につきました。
集落の間を抜けて山道に入っていき、しばらく登ると円座石につきました。
すると、何の前触れもなく突然低血糖になり嫌な汗が吹き出し体が動かなくなりました(私は1型糖尿病です)。ブドウ糖と柿ピーで強制的に血糖値を上げて15分後には復活しましたが、朝からこんなんでは先が思いやられます。
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すると、何の前触れもなく突然低血糖になり嫌な汗が吹き出し体が動かなくなりました(私は1型糖尿病です)。ブドウ糖と柿ピーで強制的に血糖値を上げて15分後には復活しましたが、朝からこんなんでは先が思いやられます。
胴切坂のはじまりです。
胴切坂のはじまりです。
何か所か茶屋か旅籠跡がありました。けっこう繁盛していたと書いてありましたが、北アルプスなどの山小屋みたいに毎日のように食材や水を歩荷していたのかと思うと、昔の人の頑健さに驚きます。
何か所か茶屋か旅籠跡がありました。けっこう繁盛していたと書いてありましたが、北アルプスなどの山小屋みたいに毎日のように食材や水を歩荷していたのかと思うと、昔の人の頑健さに驚きます。
越前峠まで登り一辺倒です。
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越前峠まで登り一辺倒です。
言うほど難所でもないのですが、円座石で低血糖を食らったせいでピッチがなかなか上げられず、メンタルが削られたという意味ではやっぱり難所でした。
言うほど難所でもないのですが、円座石で低血糖を食らったせいでピッチがなかなか上げられず、メンタルが削られたという意味ではやっぱり難所でした。
標高870m。
きれいな休憩所があるのですが、撮り忘れました。
きれいな休憩所があるのですが、撮り忘れました。
舗装された林道の上り坂を約1.5km進んだ後、山道に戻り舟見峠までは100〜200mの高度差アップダウンの繰り返しでした。
舗装された林道の上り坂を約1.5km進んだ後、山道に戻り舟見峠までは100〜200mの高度差アップダウンの繰り返しでした。
巨大な苔玉。
石です。
巨大な苔玉。
石です。
石畳がいい感じです。
どこが「亡者の出会い」なのか結局わかりませんでした。
石畳がいい感じです。
どこが「亡者の出会い」なのか結局わかりませんでした。
舟見茶屋跡は賑やかな声が聞こえてきたので、人見知りな私としてはスルー一択。
舟見茶屋跡は賑やかな声が聞こえてきたので、人見知りな私としてはスルー一択。
やっぱり登山道とは根本的に違います。
やっぱり登山道とは根本的に違います。
青岸渡寺に着きました。
どこを見ても中国人観光客しかいません。
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青岸渡寺に着きました。
どこを見ても中国人観光客しかいません。
那智大社。
本宮大社と比べて色使いが派手派手です。
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那智大社。
本宮大社と比べて色使いが派手派手です。
有名な構図です。
有名な構図です。
有名な那智の滝。
平日なのに滝へと向かう石畳の階段は外国人の観光客が列をなしていました。
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有名な那智の滝。
平日なのに滝へと向かう石畳の階段は外国人の観光客が列をなしていました。
杖を頼りに息も絶え絶えな外国人観光客が次々と上がってきていました。
白人の方たちは不愛想な私にもにこやかに挨拶してくれます。日本語で挨拶してくれる彼らに対して下手な英語で挨拶し返す私という、外国人に慣れていない日本人あるあるな対応をしてしまいがちです。
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杖を頼りに息も絶え絶えな外国人観光客が次々と上がってきていました。
白人の方たちは不愛想な私にもにこやかに挨拶してくれます。日本語で挨拶してくれる彼らに対して下手な英語で挨拶し返す私という、外国人に慣れていない日本人あるあるな対応をしてしまいがちです。
石畳が摩滅していて長い間歩かれてきた歴史を感じられます。
石畳が摩滅していて長い間歩かれてきた歴史を感じられます。
すぐ隣の建物では、平安貴族の衣装を着た中国人女性たちがはしゃいでいました。
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すぐ隣の建物では、平安貴族の衣装を着た中国人女性たちがはしゃいでいました。
石碑が見つけられませんでした。
石碑が見つけられませんでした。
補陀落山寺と浜の宮王子のスタンプ押印ポストは同じ場所です。
補陀落山寺と浜の宮王子のスタンプ押印ポストは同じ場所です。
なぜ黄色い?
那智駅から新宮駅まで電車に乗ってズルしてしまいました(たぶん12kmくらい)。
なぜ黄色い?
那智駅から新宮駅まで電車に乗ってズルしてしまいました(たぶん12kmくらい)。
3泊目の宿は「ホテル光洋イン」でした。
なんと素泊まり1泊3500円!ゲストハウス並み。
昭和な外観で設備も新しくはありませんが、宿泊には必要十分でした。
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3泊目の宿は「ホテル光洋イン」でした。
なんと素泊まり1泊3500円!ゲストハウス並み。
昭和な外観で設備も新しくはありませんが、宿泊には必要十分でした。
朝イチで向かったのは阿須賀神社。
朝イチで向かったのは阿須賀神社。
なぜかここだけインクが黒。
なぜかここだけインクが黒。
速玉大社。
那智大社以上に色鮮やかでした。
朝早かったせいかあまり人もおらずゆっくり拝観できました。
速玉大社。
那智大社以上に色鮮やかでした。
朝早かったせいかあまり人もおらずゆっくり拝観できました。
平重盛お手植えという梛の大木。
平重盛お手植えという梛の大木。
神倉神社への石段。噂に違わない急登でした。
私的には登りより下りの方が怖かった。
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神倉神社への石段。噂に違わない急登でした。
私的には登りより下りの方が怖かった。
新宮市街が一望の絶景です。
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新宮市街が一望の絶景です。
ゴトビキ岩が大迫力です。
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ゴトビキ岩が大迫力です。
神社ができる相当前から神聖な場所として祀られていたらしいです。
神社ができる相当前から神聖な場所として祀られていたらしいです。
ついにゴールです。
やっと家に帰れるという気持ちと名残惜しくてまだ帰りたくないという思いが相半ばします。
2
ついにゴールです。
やっと家に帰れるという気持ちと名残惜しくてまだ帰りたくないという思いが相半ばします。

感想

 関西に越してきてからいつかは行きたいと思っていた熊野古道中辺路テン泊スルーハイクを決行してきました。

 写真のところに道中のコメントは書いたので付け足しを少し。

 紀伊田辺駅前のゲストハウスのドミトリールームに前泊したのですが、あてがわれたベッドは2段ベッドの上段でした。完全な私の不注意なのですが、これまで2段ベッドの上段を使ったことがないこともあり、ベッドから下りるときにハシゴを踏み外してしまい1mくらいの高さから転落してしまいました。落ちるときにとっさに頭を守ろうとしたのか体を丸めてしまって背中から落ちてしまいました。1分間ほど息ができないくらいの強打でその後、歩くことはできるものの、ベッドで寝がえりを打ったり起き上がったりするたびに声が出てしまうほどの激痛が走るようになってしまいました。翌日からの熊野三山詣に耐えられるかとても不安になり中止することも真剣に考えましたが、季節や会社の休みやなんやかやで今回を逃すと当分タイミングがあわないことがわかっていたので、覚悟を決めて決行することにしました。

 痛みでほとんど一睡もできないまま、翌朝、滝尻王子行きのバスに乗車しました。もう引き返すことはできません。食料と水とテン泊装備で体感で14kgはありそうなザックを背負ってヒップベルトをいつもよりギンギンに締め上げると、ちょうどコルセットのように腰まわりが固定されて意外と歩けそうな気もしてきました。その代わり腰を曲げると悶絶級の痛みが走ります。できるだけザックを下ろさず、遅くてもいいから休まず歩き続けることに決めて出発しました。
 
 結局、今回の3泊4日の旅の間中、痛みが引かず、テントでも宿でも就寝中は寝返りが打てませんでしたが、リタイヤすることなく歩きとおすことができました。行動時間が長くなるといきなり出てくるようになった左股関節の鈍痛が何も関係なければいいのですが。ま、折れたりしているわけじゃなしそのうち治ると思いたいものです。

 今回、テント泊装備を背負った外国人観光客にも日本人にもまったく会うことはありませんでした。
 1泊目にテントを張った三越峠の休憩所は、すっかり日が落ちて真っ暗になってからの到着でした。出発前に読んだどなたかのヤマレコではテン泊の先客がいたということだったので、誰かいるという前提でいましたが誰もおらず貸し切りでした。風が少し強く出てきて夜が更けるにつれ気温が下がり寒くなりましたが、眠れないというほどではなく、そこかしこから聞こえてくる鹿の鳴き声を聴きながら翌朝寝坊してしまうほど爆睡してしまいました。
 2泊目は「小口自然の家」のキャンプ場でした。寝坊で出発時間が遅れてしまったのと、本宮大社で昼食や大斎原スタンプポストの捜索などで時間をかけすぎてしまったのとで1泊目に続いて到着は日もとっぷり暮れた18時前でした。
 「小口…」は廃校になった小学校を利用した宿で、テント泊の受付のために建物のなかに入るとちょうど夕食時らしく宿泊客と思しき妙に浴衣を着こなせていない外国人がわんさかいました。しかもリタイヤ世代以上の白人ばかり。管理人のおじさんによると外国人観光客だけでここ連日満室続きで大繁盛、インバウンド様々とのことでした。片耳で聴きとれるだけで英語、スペイン語、ドイツ語と日本の山あいの宿とは到底思えないほどでした。
 ここでもテント泊は私だけ。管理人のおじさんがとにかくいい人で、キャンプ場の炊事棟を使えるようにしてくれたり、カップラーメンを買おうとしたらイワシの油漬けの缶詰までつけて無料でくれたり、風呂に入りたいけどタオルを持っていないと言ったらこれまたタダで貸してくれたり、湯沸かしポットまで貸してくれたりそれこそテン泊とは思えないくらい至れり尽くせりでした。金持ちインバウンド外国人が夕食付きの温かい屋内で宿泊する一方、貧乏日本人代表が寒い屋外のテント泊なので、きっと不憫に思ってくれただけなのかもしれませんが。

 今回の熊野三山詣にあたって、ガイドブックや雑誌、本などでそれなりに色々調べて、いつも行き当たりばったりのイケドンおやじの私にしてはありえないほど準備万端で臨んだつもりでしたが、やっぱり実際に歩いてみてはじめてわかったことや体感できたことばかりでした。神仏だけではくくれない何かもっと深い古いところから連綿と連なってきている何かが確実に息づいているというのか、現実の生活もある一方でそれとは明らかに違う異世界の入り口めいたものがそこかしこに感じられる場所でした。まさしく熊野は「隠野(こもりの)」でした。

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