10歳児がコンプする甲府名山…片山・小松山・大笠山【甲府名山】
- GPS
- 04:51
- 距離
- 11.6km
- 登り
- 602m
- 下り
- 577m
コースタイム
- 山行
- 5:28
- 休憩
- 1:34
- 合計
- 7:02
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
大笠山:愛宕山こどもの国駐車場 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【片山】 ・千代田湖北側の登山口には何の表示もなし ・登山口~頂上下まではあまり人が通らない感じ ・こっち側から登るとちょっとした山登り ・千代田湖側はアスファルトの道、公園散歩的 【小松山】 ・千代田湖から登山口まで歩道のない車道、交通量も多くかなり怖い ・中峠の道は相変わらずヤマレコ 地図ではルートになっていないけれど石畳らしきものもある古道で雰囲気よし ・中峠から千代田湖はショートカットルート、ピンテと踏み跡があって思ったよりちゃんとした道。途中から丸太型コンクリの階段が出てくる(けどぜんぜん整備はされていない感じ) 【大笠山】 ・旧青少年自然の家からの登りはコンクリの道、小さな子のミニ登山によさそう ・山頂から変形自転車広場への道は岩の多い急坂、短い距離だけど本格的登山道の雰囲気 |
その他周辺情報 | 台湾夜市小吃店 愛宕山に行くときはお昼はココしかない 超本格的台湾料理のお店 |
写真
感想
それほど天気のよくなさそうな週末、それほどハードじゃない山歩きをするならどこがいいか。
毎回「いい山はないかな」ばかり考えているような気がするけれど、今回はちょうどいいかもしれない。甲府名山、残る3つに登って一気にコンプリートするのだ。
秋の土曜朝は中央道が渋滞するので7時前に出発、それでも国立府中ICのあたりでいつもの渋滞。甲府昭和ICからモミジの赤がきれいな「もみじ街道」を通って9:30ごろに千代田湖畔に到着。
ここからまず、片山を目指す。キャンプ場のそばに頂上があるって、どんな山だ?
県道104号線を北に歩く。しばらく歩道がなく、車がガンガン来るのでちょっと怖い。道はほぼまっすぐなので大丈夫だろうけれど、、、道端で野菜を直売していたので帰りに寄ろうと誓う。湖側のやぶにはまだ割れていないツルウメモドキやアオツヅラフジの実があって、息子は喜んで取って遊んでいる。
ほどなくして左に折れ、車の来ない道へ。湖に沿って歩いていくと山際のところに登山口があった。しかし何の道しるべもなく、ピンテがあるのみ。農作業の車まで止まっていて、ヤマレコの地図を見ていなければ華麗にスルーするところだった。
あまり日の射さない登山道、最初はどんどん下ってゆく。標高がもったいない気もするけれど、まあここは低い山だから気にしないでいこう。
落ち葉がつもってふかふかの道、ここはもう秋も終わりなのだ。少し風がふくと木々から葉がひらひらと落ちてくる。息子がそれをダイレクトキャッチしようと必死なのだがちょっとのんびりした彼には難しいようだ。じきに妻も参入して空中落ち葉の取り合いである。
途中岩が少しごろごろしているところがあったが、その割れたところを見ると見事な花崗岩。花崗岩の風化でできた白い砂が特徴の白山や淡雪山がごく近くにある、なるほどやはりそういう地質なのだ。
あまり陽のあたらない山道、この小さな山の反対側はキャンプ場だというのに、相当山奥に来た気分である。きつい傾斜もなく、のんびりと歩ける。多少荒れてはいるけれど、心地のいい散歩道だ。息子は朴葉を1枚拾い、おばけくんを作って友達になった。
キャンプ場への分かれ道を過ぎて北側からの道と合流、車の通れる遊歩道になる。やがて駐車場に到着。アスファルトの道、突然山から公園にやってきた。
イチョウの葉が真っ黄色に染めた植え込みの脇から再び登山道、きれいなもみじを見ながらゆったり登る。そして到着。
まずは1つめ、片山に登ったよ。
ちょっと広いスペースになっていてベンチとテーブルがあり、ピクニックの場所としてかなりいい。眼下には甲府盆地も見える。表面が武田の杜として整備されているから山っぽさが少ないように見えるけれど、裏から登るぶんにはいっぱしの、名山の名に恥じない山だ。
ドングリの木が植えられているらしく、地面には小さなドングリがたくさん散らばっている。しかしよく見ると無数の実がすべて未熟なまま落ちたものですべてくさっていた。今年のドングリ凶作はハンパではないのかもしれない。
あったかい飲み物を飲んでから、次に向かう。アスファルトの道をおりて千代田湖へ。武田の杜キャンプ場の中にはモミジが多く植えられていて、見事な紅葉を見せてくれた。
湖畔をのんびり散歩ぎみに歩き、車をとめたところへ。要らなそうな荷物を置いて、トイレを済ませる。この日の千代田湖は釣り人が多く、中には小さい子をのせた釣り舟もあった。
さて、次は小松山。千代田湖畔から舗装道を行くと遠回りなのでショートカットの道を行く。ヤマレコのマップ上でオレンジのトレースがついているところにはショートカットがあるのだ。
階段で県道に出る。ここからは歩道のない車道歩き、しかも交通量多めだし、急カーブだらけの峠道だから多くの車の運転が不安定。正直めちゃくちゃ怖い。甲府名山がかかっていなければ、こんなところは歩きたくない。
途中、展望台があったり紅葉が見事だったりしたけれど、必死なのであまり心に残らない。ヘアピンカーブを何度か曲がって、小松山登山口に到着。
ここも武田の杜の一角ながら、本格的な登山道の雰囲気。でもあんまり高度を上げないので、ひたすら気持ちいいだけ。ほどなくして興因寺山方面からの道と合流、そこからわずかに下ってから最後の長い階段登りへ。
それまでののんびり登山道からするとしっかり急だけど、着実に登るぶんにはきつくない。しかしここで爆登りをする息子さん、あっという間に小松山山頂に到着。
2つめ、小松山に登ったよ。
木々のすきまから甲府盆地が見える。ベンチがいくつもある、ここは「小松山園地」らしい。おやつを食べて次に向かおう。クリーム入りシフォンケーキをもらった息子さんはシフォンだけはがして「クリーム」にしてご満悦である。
さて次に行こう。千代田湖まで戻るのだけれど、あの車道を登るのは勘弁願いたい。ということで以前興因寺山からおりてきたときに通った中峠のルートにしてみる。
小松山の階段をくだりきって軽い登り返しのあと、右に入る。武田の杜遊歩道、高度を変えないように山の中腹につけられた平らな道。のんびり歩くのにちょうどいい。こんなに気持ちがいいのに、この日は誰ひとりとしてすれ違わない。まんまるで黄色いカラタチの実がおちていて息子さんは大喜び。
しばらく行って、中峠に向かう登りの道へ。かなり昔からある道と思われるのだが、ヤマレコのマップではルートになっていない。ちょっと斜度があるので頑張って歩く、が、息子さんのスピードが極端に落ちた。どうした、と聞くと「おなかがすいて限界」という。
一生懸命励まして、車にもどったらすぐご飯食べにいくよ、などと釣ろうとするものの、おなかをすかせた息子さんの歩みは依然としてゆるい。秋色の葉っぱを探して遊ぶなどしている。うーん、早くしないとお昼ごはん逃しちまうよ。
なんとか中峠に到着、前にお会いしたおじぞうさまにご挨拶。そしてここから、バリっぽいコースで車を目指す。一応、プラスチックの板にかすれた手書き文字の案内板がある。
中峠を通る道から垂直に折れ、少し薄いトレースにしたがって進む。軽い登りのあと、林の中をのんびり進む。トレースとピンテがあるから迷わなさそうだが、ヤマレコのマップを見てGPS軌跡を確認しながら進む。
軌跡が折れているところに白いプラ板、消えかけた手書きの文字。どうやらここで曲がることは間違いないが、トレースが薄い。とりあえず軌跡を追うように進んでみる。プラ板はこの時あまり読めなかったが、直進方向に「ガケ 危険」と書いてあることに後で気がついた。
ほどなく、丸太を模したコンクリートを並べた階段が登場した。進行方向と左右方向に続いている。こんな整備がしてあるということはかつては散策道だったのだろう、しかし今はずいぶんと荒れているように見えた。
直進してから思い直し、戻って下る方向に進む。小さな橋で川を渡ったところが県道だった。往路で使ったショートカットをたどり、千代田湖に帰着。
もはや一刻の猶予もない腹減りの息子を連れて、車で台湾料理の名店・台湾夜市小吃店へ。千代田湖に来たら、まず間違いなくここで本場感のすごい牛肉麺をいただくことにしている。美味いのでどうしても水餃子も頼んでしまう。今回どうやら店のおかみさんに顔を覚えられているらしいことがわかった。
ランチのあとはついに最後の甲府名山、大笠山を目指す。こどもの国駐車場に車をとめて、本日ラストの登山スタート。
駐車場から坂道をあがり、夢見山のふもとを通って進む。トイレがあったので立ち寄る、とその下に迷路があった。息子がこらえきれず迷路に突進、追いかけっこ。それなりに時間をとられる。
愛宕山こどもの国に来たら、息子にはしなければいけないことがある。変形自転車ひろばを満喫することである。この日も息子は大笠山はそこそこに早く変形自転車に行きたかったのだが、そこはまあ甲府名山コンプっていうミッションがあるわけだし頑張ろうか。変形自転車ひろばは4時に最終締め切り、迷路でずいぶんタイムロスしたが大丈夫か。
旧青少年自然の家、非常に美しい建物で夜景も美しく宿泊料は数百円という夢のような施設だったが、いちどしか泊まらないうちに施設の老朽化で閉鎖になってしまった。多少ボロいなら気にせず使えないか、と施設の人に聞いたところ「原因は漏電」とのことでそりゃ無理だなと。
その青少年自然の家の目の前から、大笠山の登山道が伸びている。コンクリートで舗装されていて、手すりもある。自然の家に来る子たちがみんなで登った、そんな山だったんだろうか。
そして現在15:30、変形自転車ひろばの最終チェックインまで30分! 急げ! 山よりも大事な変形自転車目指してトレラン状態の息子さん。見事なカラスウリも眼下の甲府盆地も「へーすごい」で流して山頂へダッシュ。妻は後からゆっくり行くという。
そして10分あまりで大笠山山頂に到着! 3つめ、大笠山に登ったよ! これにて甲府名山をコンプリート!
ってそんな感慨にふける間もなく息子は下山開始。なんならせっかくの山頂記念写真も「早くしろ」って顔で写っている。
山頂すぐ下あたりから右におりる急角度の道、それが変形自転車ひろば方面のルート。ヤマレコの地図では実線になっていないがトレースが太くついている。かなり岩岩した急降下、急ぐのはいいがこんなところでケガしてほしくないぞ。
そして坂をおりきって、道路を渡れば変形自転車ひろば、、、と思ったらフェンスが!! これはとうてい渡れない!! どうしようどうしよう、と見回すとトンネルがあった。ここだ! と走り抜けて、変形自転車ひろばに到着。15:51! 間に合った!!
思うぞんぶん、変形自転車を乗り回す息子さん。スクワットのような動きで乗る自転車がいちばんのお気に入りで、これにずっと乗っていた。試しに乗ってみると、いやいやこれ足に、ふとももに来るやつ! 山登りしたあとに乗るもんじゃないよ!
30分ほど自転車を乗り回して満足した息子さん、こんどはリニューアルしたこどもの国のアスレチックひろばへ。ここでも公園クローズまで30分ほど滑り台を満喫した。
いろんなイベントがぎゅっと詰め込まれた1日。充実感に満たされて甲府をあとにした。
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