八海山・・・登山者を拒む山


- GPS
- --:--
- 距離
- 11.7km
- 登り
- 1,381m
- 下り
- 1,376m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
入道岳山頂直下はクレバス多発で撤退しました。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
靴
ザック
輪カンジキ
アイゼン
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
|
---|---|
備考 | 反省ではないですがワカンは不要でした。 |
感想
二年前、GWの初日にもトライしたが、五竜岳の手前で天候悪化のため撤退していた。
昨夜から晴天だったので雪面はクラストして歩きやすい。積雪量は前回よりやや多く、阿寺山の尾根取付き部では1-1.5m程度だった。ここから本日の目的である入道岳がほぼ見えるが、こんな山は珍しい。
アイゼンを履き、ブナの森を気持ちよく進む。尾根の下側も前回はかなり雪が無かったが今回は雪面が続く。背面には南魚沼市越しに魚沼丘陵に朝日が当たっている。尾根伝いに登っているので景色はそこそこ良い。当面は右手の高倉山を目印に進む。7:30頃になると向かう尾根にも朝日が射してきた。
そして標高1050m付近、このルートの難所の一つ、平均斜度35°の壁が目前になる。あたり一帯はグラウンドが作れそうなほど平らな地形になっていて、右手には金城山から巻機山へ連なる山なみが見えてきた。左手には八海山の全容が圧倒的だ。特に上部は雪がほとんど付いていない45度以上の斜面だ。
今日はガチガチにクラストしていて、ピッケルのおかげで何とか進める。それで斜度が少しでも緩いところをと、左右にルートを探しながら進む。
30分程で突破して一旦広いテラス状の所に出る。巻機山から牛ヶ岳への全体が見える。この上の斜面はやや緩いのでピッケルからストックに持ち替えて進む。1時間ほどして阿寺山直下のなだらかな斜面になる。今日は阿寺山の山頂には行かず、入道岳に向かってショートカットして進む。さすがに風が強くなってきたが、幸いなことに点在する池の窪地に風の弱いところがあり、ゆっくり休める。
五竜岳への稜線に出ると、まず正面の中ノ岳が圧巻だ。そして右側は下津川山へ、左は奥側は越後駒ヶ岳に、手前は八海山へと続く。有難いことにクラストした雪面が続き歩きやすい。
五竜岳への尾根は雪面の崩壊が結構あり、一旦左斜面に降りようかと思っていたが、行ってみるとブッシュを掴む程度で難なく進めた。
づっと風は強いのでブッシュの終わりで暫く休憩してから、五竜岳へ詰める。左手の入道岳はもう目前だ。
程なく五竜岳へ。素晴らしい眺めだ。越後駒ヶ岳から巻機山への連なりが全貌できる。しかし目指す入道岳直下には2か所クレバスが大きく口をあけ、いつ全層雪崩になってもおかしくない。とりあえず行けるところまで進む。が、その他にも多数のクレバスが見えてきた。いさぎよく撤退するしかない。もっと経験を積めば乗り越えられるのだろうか?
五竜岳直下のブッシュまで下がって、ビールで乾杯だ。
帰りもしっかりクラストしていて歩きやすい。こんなに歩きやすい春山は初めてだ。例の35°の壁は逆に大変だった。滑ったら暫く止まらないので、後ろ向きになって、ピッケルの柄を刺し、キックステップで降りる。最後数十mはシリセードができて軽快だった。スピードのコントロールと向きを修正するために足を曲げ、アイゼンを時々効かせながら下りる。
少し遅くなったが、もう危険な所はないのでゆっくり昼食だ。今日はラーメンにコーンサラダを載せてみた。ちゃんと炒めなくても結構おいしい。
標高700m付近で今シーズン初めてイワカガミとタムシバが迎えてくれた。いよいよ魚沼の山にも本格的な春が来た。
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