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Yamareco

記録ID: 6268065
全員に公開
ハイキング
比良山系

カーレーター跡をたどりノスタルジックに打見山

2023年12月10日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
04:44
距離
14.6km
登り
1,366m
下り
1,347m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:14
休憩
0:28
合計
4:42
距離 14.6km 登り 1,366m 下り 1,366m
8:49
32
11:40
12:00
10
12:10
17
12:27
12:31
30
13:01
18
13:31
0
13:31
ゴール地点
天候 朝はガスガスでしたが次第に晴れました
過去天気図(気象庁) 2023年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
湖西線で志賀駅スタート。帰りは志賀駅から比良駅まで歩いてから湖西線に乗りました。
コース状況/
危険箇所等
道としてはあったりなかったり。最後のピークへの乗越が核心となります。思ったより急でした(^^;)。
朝はなぜか霧が発生して何も見えません(^^;)。予報は悪くなかったのになんででしょう。まあ行ってみましょう!
朝はなぜか霧が発生して何も見えません(^^;)。予報は悪くなかったのになんででしょう。まあ行ってみましょう!
びわ湖バレイは昨日から営業再開。近い駐車場にはそれなりに車が停まっていました。
びわ湖バレイは昨日から営業再開。近い駐車場にはそれなりに車が停まっていました。
ここから取り付きます。踏み跡が見えてますね。この先、ジグザグに林道のようなものが出現しますが、ジグザグとはいえなかなかの登りです。
ここから取り付きます。踏み跡が見えてますね。この先、ジグザグに林道のようなものが出現しますが、ジグザグとはいえなかなかの登りです。
まずはカーレーターが90度方向を変えていた場所に到着です。須磨の動画を見る限り、ここは水平にゴムローラーではなく滑車で移動したと思います。
まずはカーレーターが90度方向を変えていた場所に到着です。須磨の動画を見る限り、ここは水平にゴムローラーではなく滑車で移動したと思います。
その先すぐにトンネルだったんですね。しっかりと塞がれています。ここから山歩きになります。右からも左からも行けそうですが、右寄りに尾根があり、そこに踏み跡がありました。
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その先すぐにトンネルだったんですね。しっかりと塞がれています。ここから山歩きになります。右からも左からも行けそうですが、右寄りに尾根があり、そこに踏み跡がありました。
しばらく行くとテラスになりました。これはトンネルの通気口の跡かな?ワイヤーとかいろいろ散乱していて時代を感じます。トンネル上部だと思いますので、この真下にトンネルがあるのかもしれません。
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しばらく行くとテラスになりました。これはトンネルの通気口の跡かな?ワイヤーとかいろいろ散乱していて時代を感じます。トンネル上部だと思いますので、この真下にトンネルがあるのかもしれません。
結構広くなっているテラスにはほかにもいろいろありました。ここは工事の時に作業場として使われていたのでしょうか。空き瓶なども、見たことがないメーカーのものがありました。あとで調べたら1949年に解体された大日本麦酒という会社と知り、びっくり!
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結構広くなっているテラスにはほかにもいろいろありました。ここは工事の時に作業場として使われていたのでしょうか。空き瓶なども、見たことがないメーカーのものがありました。あとで調べたら1949年に解体された大日本麦酒という会社と知り、びっくり!
尾根芯は倒木や藪で道がわかりにくいですが、突然林道にぶち当たりました。作業道として使われていたんでしょうか。それとも今の電柱の保守用かな?一応地図にも載っている林道です。
尾根芯は倒木や藪で道がわかりにくいですが、突然林道にぶち当たりました。作業道として使われていたんでしょうか。それとも今の電柱の保守用かな?一応地図にも載っている林道です。
しばらく林道を歩いてから振り返って。まっすぐ電線が伸びています。当初はGoogleEarthから見えたこの線に沿って進むつもりでしたが、藪が深くて進めませんでした。
しばらく林道を歩いてから振り返って。まっすぐ電線が伸びています。当初はGoogleEarthから見えたこの線に沿って進むつもりでしたが、藪が深くて進めませんでした。
樹木が低いので、やっぱりこの電線沿いにかつてはカーレーターがあったかと想像します。ちなみに右に見えているピークが本日の核心となることは、この時はわかっておりませんでした(^^;)。
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樹木が低いので、やっぱりこの電線沿いにかつてはカーレーターがあったかと想像します。ちなみに右に見えているピークが本日の核心となることは、この時はわかっておりませんでした(^^;)。
ひとつ前の写真の方角には藪で進めなかったので、尾根芯の道跡らしいところを漕いでいきました。と、突然ワイヤーが登場して藪が切れました。急に道らしくなって歩きやすい。白樺が群生しております。
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ひとつ前の写真の方角には藪で進めなかったので、尾根芯の道跡らしいところを漕いでいきました。と、突然ワイヤーが登場して藪が切れました。急に道らしくなって歩きやすい。白樺が群生しております。
白樺の中を直登していくと、ここは成形されていることに気づきました。両岸の間を削ったようです。そうか、これぞカーレーターが走っていた場所だ!ということは白樺は撤去後に植林されたんですね(^^)。答えがわかってうれしいけれど、直登がしんどい(^^;)。
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白樺の中を直登していくと、ここは成形されていることに気づきました。両岸の間を削ったようです。そうか、これぞカーレーターが走っていた場所だ!ということは白樺は撤去後に植林されたんですね(^^)。答えがわかってうれしいけれど、直登がしんどい(^^;)。
さらに進むとコンクリートの構造物が出現。この先に見える菱形の積み上げブロックからもう少し先に進んだところから一旦引き返しました。ブロックのあたりにはトラロープもありましたが、いつのものかもわからないし、切られた壁は危険かと思い戻って尾根を登ることにします。
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さらに進むとコンクリートの構造物が出現。この先に見える菱形の積み上げブロックからもう少し先に進んだところから一旦引き返しました。ブロックのあたりにはトラロープもありましたが、いつのものかもわからないし、切られた壁は危険かと思い戻って尾根を登ることにします。
尾根とはいえ進むルートは完全に自分で探すことに。ようやくピークが近づいてきました。最後の岩は右巻きか左巻きか迷いましたが、正面に見えている左巻きを選択。手が少なくて、まあまあしびれました(^^;)。本日の核心でした。
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尾根とはいえ進むルートは完全に自分で探すことに。ようやくピークが近づいてきました。最後の岩は右巻きか左巻きか迷いましたが、正面に見えている左巻きを選択。手が少なくて、まあまあしびれました(^^;)。本日の核心でした。
ピークを越えると途端に道が出てきて傾斜も緩やかになりました。左側に本日初めての黄色テープがありましたが、ここってルート?もしかしたらさっきのピークは見晴台として使われているのかもしれないですね。
ピークを越えると途端に道が出てきて傾斜も緩やかになりました。左側に本日初めての黄色テープがありましたが、ここってルート?もしかしたらさっきのピークは見晴台として使われているのかもしれないですね。
白龍権現大神というのが突然現れました。なんか、ほっとします(^^)。それにしても疲れました〜。登山道はもうちょっと先ですが、こんなランドマークがあったとは知りませんでした。
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白龍権現大神というのが突然現れました。なんか、ほっとします(^^)。それにしても疲れました〜。登山道はもうちょっと先ですが、こんなランドマークがあったとは知りませんでした。
とりあえず打見山に到着。正面に武奈ヶ岳が見えております。今日はその手前の葛川越えから下山予定でしたが、もう足を使い切ったので、今日はこのまま下山いたします(^^;)。
とりあえず打見山に到着。正面に武奈ヶ岳が見えております。今日はその手前の葛川越えから下山予定でしたが、もう足を使い切ったので、今日はこのまま下山いたします(^^;)。
打見山からの間違いのない眺望(^^)!左は現在のロープウェイ。右はおそらくかつてのゴンドラの名残でしょうか。その前の時代のカーレーターも辿れて、大変満足でございます。
打見山からの間違いのない眺望(^^)!左は現在のロープウェイ。右はおそらくかつてのゴンドラの名残でしょうか。その前の時代のカーレーターも辿れて、大変満足でございます。
ちなみにびわ湖バレイの現在の状況はこんな感じです。雪は全くありません。スキー場としての開業はもうちょっと先になりそうですね。
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ちなみにびわ湖バレイの現在の状況はこんな感じです。雪は全くありません。スキー場としての開業はもうちょっと先になりそうですね。
下ってきて志賀駅から打見山を遠望。登ってきた尾根を眺めます。すっかり晴れました。で、このあとは比良駅まで歩いてから帰ることにいたしました。今日もありがとうございました。
下ってきて志賀駅から打見山を遠望。登ってきた尾根を眺めます。すっかり晴れました。で、このあとは比良駅まで歩いてから帰ることにいたしました。今日もありがとうございました。

感想

びわ湖バレイがサンケイバレイとして活躍していたころの登高設備であったカーレーター。小さい頃にはすでに利用されなくなっていましたが、見たことはありました。現在は須磨で1か所のみ稼働しているようですが、このカーレーターに興味を引かれ、雪が降る前に跡地をめぐってみることにしました。

取り付きまでに、一部びわ湖バレイ管理の土地を通過させていただきました。申し訳ありません(__)。訴えないでくださいm(__)m。ようやく取り付きに到着すると、まずは明瞭な踏み跡がありましたのでそこを進みます。そのさきすぐに林道風につづらになっていたので、そのまま進みます。

ジグザグとはいえ機械で登る傾斜だけに、なかなかのものです。いきなりしんどいな。しかしこの辺りは明瞭に踏み跡があるので、物好きな方が来ているみたいです。やがてフラットになったと思うと、90度曲がる転回場の跡と思われる広場に到着しました。

過去の情報によると、ここで曲がってあとはまっすぐ現在の山頂駅に向かっていたようです。道中3か所トンネルがあって、現在は塞がれているとのこと。曲がってすぐにトンネル入り口が出現しました。

ここからは一気に踏み跡が薄くなりました。尾根芯に踏み跡はありましたが、倒木や藪の多さにあまり踏まれていないように思われます。もしかするとこの先続いている電線の保守道かな?道自体は送電線からはずれたところに付いていました。

突然広いテラスが出現しました。いろいろな遺物が置かれていました。往時はここでいろいろ作業をされていたのでしょうか。その中で、DAINIPPON BREWERYと書かれたビール瓶を発見。帰ってから調べたところ、1949年に解体された大日本麦酒のものと判明!なんか、すごく時代を感じます!

また尾根に戻って登っていると、突然トラロープが出現して林道に着地。そういや地図にもありました。しばらく道をたどって送電線まで見に行ってみます。やっぱりまっすぐ伸びているのでここを走っていたのかな。その真下を歩きたかったのですが、藪が深すぎて進めないので、おとなしく尾根に戻ります。

尾根も藪は深いのですが、漕ぎ漕ぎ進みます。道らしいものはうっすらあるのですが、藪と倒木でなかなか進めません。もうだいぶ来たかなと思ったものの、アプリを開くと3分の1も来ていない(^^;)。なんとか小ピークを過ぎたところでワイヤーが出てきたと思ったら、突然前が開けて白樺の林になりました。

まっすぐ広々した道らしくなりました。人工的やなと思っていたら、両側の壁の加工跡から、ここぞカーレーターが走っていた場所だと気づきました。いいね!白樺は設備撤去後に植林されたのか、だからまだ木が小さいんですね。道もまっすぐ。さっきの小ピークあたりにトンネル出口があったと思われます。

そのまま進むと、コンクリートの構築物が現れました。近づいていくと、トラロープが設置されています。とはいえ使う気にはなりませんけど(^^;)。足元はザレザレなのでロープを使わないと登れないのでしょうけど、下れなくなっても困るので適当なところで引き返すことにします。おそらくこの先、最後のトンネルがあったのかと思います。

ドットを見るとこのまま進んで右側の斜面から登って行かれた人もいらっしゃるようですが、私は素直に尾根へ。尾根とはいえなかなかの傾斜。この先のピークまでが本日の核心でした。朽ちている木も多く、ちょっと手足の置き場に苦労しつつルーファイ。弱そうなところを突いていきます。

最後に大きな岩が出てきました。ラスボスやな。右に巻くか左に巻くか。左のほうが階段っぽい。結局正解だったのですが、枯れ枝が多くてしっかりつかめる木や根が意外と少ない。張り付くようにして進み、登り切った先にはなぜかそれなりに明瞭な踏み跡がありました。

さらに登山道っぽくなったと思えばなぜか黄色テープ出現。さっきの岩は見晴台になっているのかな?そのさきすぐ、白竜権現大神の石碑が出現。こんなんあるの知らんかった〜。ほんで踏まれてるんですね。その先でようやく一般道に合流しました。

一般道とはいえ、燃やし切った足はもうグダグダ。最後の階段をヒーヒー言いながら打見山に到着。この頃はもう晴れ渡っていて快晴。打見山の眺望はいつ来ても最高!ちょっと休憩後、当初予定では葛川越えからの下山予定でしたが、変更してこのままキタダカ道を下ることにしました。もう疲れて疲れて(^^;)。何ならロープウェイ使いたいぐらいでした(笑)。

そして志賀駅に下山。振り返ると登ったルートが見えるのがまたうれしい。レコではここで終わっておりますが、実はこのあと歩いて比良駅まで移動し、最近知り合った山友さんと打ち上げ。地元の方々とも盛り上がってから、気分良く湖西線に乗り込みました。今日もありがとうございました!

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