九重連山(久住山〜稲星山〜中岳〜天狗ヶ城〜星生山)
- GPS
- 07:58
- 距離
- 12.3km
- 登り
- 965m
- 下り
- 954m
コースタイム
- 山行
- 6:47
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 7:57
天候 | 晴天 山頂はちょっと風強く |
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過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
周辺にも駐車スペースはあります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
かなり高い岩場を通る所があります。 登山口に登山ポストがあり、用紙も準備されていますので、登山届を出してから登りましょう。 |
その他周辺情報 | 周辺には筋湯温泉や長者原温泉があります。 今回は泉水キャンプ村でオートキャンプ。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
ヘッドランプ
予備電池
ガイド地図(ブック)
日焼け止め
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
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感想
「山群の総称を九重、その最高峰を久住と呼んで、もう誰も異議を挟むものはない。
最高峰といっても断然抜きん出ているわけでなく、山群中の大船山もそれとほぼ同じ高さを持っている。
それに続いて、稲星山、星生山、天狗ヶ城、中岳、三俣山、白口岳など、主峰と五十米とは違わないのだから、これはまさしく久住独裁国ではなく、久住共和国である。
しかもそれが同じような鐘状火山なので、うっかりするとどれがどれだか分らなくなってしまう。
もちろん各峰はそれぞれの個性は具えている。いかつい岩山は星生山、堂々とした山容の三股山、赤茶けた砂礫で盛り上がっている稲星山、中腹に煙をあげている中岳、というふうに。そして何といっても品のあるのは久住山である。特に北側の千里浜と呼ばれる原から眺めた形は、精鋭で颯爽としていて、さすが九重一族の長たるに恥じない。」(深田久弥)
日本百名山 九州の屋根と言われる「くじゅう連山」へ初挑戦である。
そう、「上り坂には弱い」と力強く言い放つ妻が、先週、約20年ぶりに霧島山へ登ったのはこの日のためだったのである。
午前2時頃、牧ノ戸登山口へ着くともうそこは登山者を載せた車でいっぱい。夜明けと共に登ろうというわけだ。駐車場は7割ほど埋まっている。運転の疲れを取るべく、早速仮眠。
午前6時、辺りはすっかり明るくなっている。そういえば日の出は5時半頃だったな!登山口を出発すると早速舗装された登り坂、妻の調子は上がらない。
20分くらい進むと阿蘇山系が望める展望所。阿蘇中岳は現在火口周辺警報(噴火警戒レベル2)発令中だ。噴煙がたなびいている。
沓掛山から前方に三股山見ながら50mほど下ると、そこからは割と平坦な尾根を進む。気持ちがいい。ここに来て妻の調子も上がってきた。
星生山分岐を過ぎると右手側に久住山、あと少しである。久住山避難小屋あたりでまずは記念写真。そして息を整える。
さあ、行こう。ごろごろ石のガレ場を必死に登る。標高差は150m余り。「足が上がらない。」と妻が言う。ゆっくり登ればいいのだ。山頂は逃げないから。
やった〜〜 さすがに久住山、達成感は十分である。阿蘇、祖母、これから向かう山々の風景を堪能すると、次は稲星山。
80mほど下るとそこから登り返し。約40分で山頂到着。赤茶けた砂礫で盛り上がっている。久住山の頂上にいた人数に比ぶれば、何と人気のない頂上である。
中岳へは中岳分岐から標高差約100mの南面を一気に登る。最初は緩やかだが、すぐに岩場の急登になる。なかなか厳しい。途中梯子やザイル付きの垂直な岩場など、かなり高さを感じ緊張する場所がある。山頂からは、御池と久住山。北側の眼下には三股山と大船山に囲まれた坊ガツル。キャンプ場だろうか?小さくテントの花が開いている。その奥には由布岳。そして西にはこれから行く天狗ヶ城と星生山。まさに360度のパノラマである。
天狗ヶ城も急登である。そしてくだりも急で厳しい。
「上り坂には弱い」と力強く言い放つ妻もハアハア言いながら良く来れている。山頂から見る景色の素晴らしさとこの上ない達成感は苦手意識を凌駕するのか。
帰りは星生崎から星生山を通り、扇ヶ鼻分岐あたりに出るルートである。
避難小屋の裏から急な岩場を登り、15分くらいで星生崎に出る。ここからは西千里ガ浜が望める。平らな山道を歩く登山者、気持ちよさそうだ。ここからしばらく細い岩尾根を通り、岩場を乗り越えながら歩く。
頂上までもう少し、もう少し。突然細尾根で両脇が切り立った厳しい岩場か現れる。これは厳しい。妻は大丈夫か。少し緊張しながら登る。妻も緊張しているようだ。そして、星生山頂上到着。ほっと一息。おいしく「おにぎり」いただきました。
妻いわく、「星生山が一番きつかった。」確かに、その通りだと思う。最期に登った山だからか?それとも星生崎で登り切ったと勘違いして、そこからが以外に遠かったからか?岩山が足に厳しかったからか?
とにかく、約8時間で下山。妻との山行記録にしては、予想以上に早かった。
くじゅう連山には、未踏破の山がまだまだたくさん残っている。
大船山、三俣山、白口岳。そしてラムサール条約登録湿地坊ガツルも。
夢はまだ尽きない。
おやっとさあ!
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