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記録ID: 6301846
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雪山ハイキング
北陸

【奥越】大雪のち激ラッセル(荒島岳)

2023年12月23日(土) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
3.2km
登り
427m
下り
410m

コースタイム

日帰り
山行
6:20
休憩
0:30
合計
6:50
7:00
300
12:00
12:30
80
最終到達地点(標高800mくらい?)
13:50
勝原スキー場跡
天候 終日,雪
過去天気図(気象庁) 2023年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
勝原登山口の駐車場は除雪が間に合っていなかったため,駐車場に上がるスロープの手前の国道脇スペースに駐車(下山時には駐車場もきれいに除雪されていた)
コース状況/
危険箇所等
・ 旧スキー場ボトムで約50cm,トップで1.5m〜2m以上の積雪。ほぼ全層が重い湿雪の新雪。ラッセルはスノーシューで常時モモくらい,急傾斜では腰〜ムネくらい。そのままでは足を上げられず,数回雪入れをして足場を踏み固めないと次の一歩が出せない感じ。特に,スキー場上部は無数の灌木が中途半端に倒れて雪ヤブとなっており,ルートが分かりにくいうえ,積雪下に空洞も多く,踏み抜き多発の激しいラッセルとなった。
・ 今回は到達できなかったが,シャクナゲ平手前の急登や,もちが壁の急登もかなり激しいラッセルになると思われる。ただ,雪質が湿雪なので,少し時間が経てば雪が急速に締まって登りやすくなりそう。
大雪の福井。いつもの勝原登山口の駐車場は除雪がまだ届いておらず,国道脇のスペースをスコップで除雪して駐車した。
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大雪の福井。いつもの勝原登山口の駐車場は除雪がまだ届いておらず,国道脇のスペースをスコップで除雪して駐車した。
まだ雪の舞う中,新雪に埋もれた駐車場からスタート。
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まだ雪の舞う中,新雪に埋もれた駐車場からスタート。
うっすら残っていたトレースは旧スキー場の一段目で早々に途切れ,あとはノートレース。
うっすら残っていたトレースは旧スキー場の一段目で早々に途切れ,あとはノートレース。
旧スキー場下部で既にモモ丈のラッセル。この時点で山頂はもちろん諦めた。というか,シャクナゲ平までも厳しいかもしれない。
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旧スキー場下部で既にモモ丈のラッセル。この時点で山頂はもちろん諦めた。というか,シャクナゲ平までも厳しいかもしれない。
駐車場で偶然居合わせた富山ナンバーの方と,交代でラッセルしながら進んでいく。ムネくらいある雪の壁に果敢に挑む富山ナンバーの方。まだ旧スキー場の途中だというのに,既にムネラッセルって…。
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駐車場で偶然居合わせた富山ナンバーの方と,交代でラッセルしながら進んでいく。ムネくらいある雪の壁に果敢に挑む富山ナンバーの方。まだ旧スキー場の途中だというのに,既にムネラッセルって…。
特にスキー場の上部は無数の灌木が中途半端に倒れて雪ヤブを形成しており,ヤブの下に空洞もあって,踏み抜きが頻発する地獄のようなヤブ漕ぎラッセルとなった。ルートもわかりにくく,登りやすいところを登るしかない。(もう少し雪が降れば,藪が埋まって安定すると思います。)
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特にスキー場の上部は無数の灌木が中途半端に倒れて雪ヤブを形成しており,ヤブの下に空洞もあって,踏み抜きが頻発する地獄のようなヤブ漕ぎラッセルとなった。ルートもわかりにくく,登りやすいところを登るしかない。(もう少し雪が降れば,藪が埋まって安定すると思います。)
時折青空が覗くが,すぐに暗雲に閉ざされて再び雪が舞い始めてしまう。というか,二人がかりで結構真剣にラッセルしてるのに,全然進まない…。
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時折青空が覗くが,すぐに暗雲に閉ざされて再び雪が舞い始めてしまう。というか,二人がかりで結構真剣にラッセルしてるのに,全然進まない…。
九頭竜川の対岸に見える小黒見山の堂々とした山体。地味な藪山だが,荒島岳の登り出しから見ると結構立派で,いつも気になる。
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九頭竜川の対岸に見える小黒見山の堂々とした山体。地味な藪山だが,荒島岳の登り出しから見ると結構立派で,いつも気になる。
スキー場トップのリフト(?)の残骸。新雪のトンガリ帽子が降雪の激しさを物語っている。
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スキー場トップのリフト(?)の残骸。新雪のトンガリ帽子が降雪の激しさを物語っている。
そしてようやく,ブナの森が美しいエリアへ。今日はこの冬ブナの森を眺めに来ました。
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そしてようやく,ブナの森が美しいエリアへ。今日はこの冬ブナの森を眺めに来ました。
豪雪に埋もれたブナたち。
豪雪に埋もれたブナたち。
夏の緑のそよぎからは遠く隔たって,堂々たるマッスの厳めしいブナたち。一本一本しげしげと眺める。
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夏の緑のそよぎからは遠く隔たって,堂々たるマッスの厳めしいブナたち。一本一本しげしげと眺める。
まだ深谷の頭にも達していないが,既に時刻は12時過ぎ。今日はもうここまでとして,雪をまとったブナの森を眺めて帰ることにした。(富山ナンバーの方は,もう少し上まで登るとのことで,ここでお別れした。ありがとうございました!)
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まだ深谷の頭にも達していないが,既に時刻は12時過ぎ。今日はもうここまでとして,雪をまとったブナの森を眺めて帰ることにした。(富山ナンバーの方は,もう少し上まで登るとのことで,ここでお別れした。ありがとうございました!)
時折強まる降雪に真っ白になるブナの森を,自分のトレースを辿って帰る。雪山の下りは,登りではなんであんなに苦労したんだろう?と不思議になるくらいあっという間だ。
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時折強まる降雪に真っ白になるブナの森を,自分のトレースを辿って帰る。雪山の下りは,登りではなんであんなに苦労したんだろう?と不思議になるくらいあっという間だ。
銘酒・荒島岳で一献。
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銘酒・荒島岳で一献。

装備

備考 スノーシュー使用。現時点では終始ラッセルとなるためアイゼンは不要と思われる。

感想

 大雪の便りがあると,居ても立ってもいられなくなってしまう(雪で日々苦労されている北陸の方々には,申し訳ないことなのですが…)。暖かい日が続き,今年中は手近な山では雪山は駄目なのではないかと思っていた今日この頃であれば,なおさらだ。というわけで,この時期の大雪後の個人的定番(除雪のある国道から直接取り付けるし,登山道があるので積雪が少なくても登りやすい)である荒島岳へ。
 直近のアメダスでは九頭竜で一日にして50cm以上も積雪が激増しており,現在も降雪中とあってみれば,ラッセルが激しすぎて山頂までは当然無理だろう,雪をまとったブナの森だけでも眺められれば御の字,とぼんやり思ってはいたが,まさかこんなに登れないとは思っていなかった。登れるときはあっけないほど簡単に登れてしまうが,登れないときはどうやったって登れないのが雪山だ。旧スキー場上部で既にムネ丈の壁のようなラッセル,偶然居合わせた富山ナンバーの方と二人で先頭を交代しつつラッセルを続けたにもかかわらず(富山ナンバーの方,ありがとうございました!),5時間かけてもシャクナゲ平はおろか,深谷の頭までも到達できなかった。スキー場上部の雪ヤブ地帯の状態が悪すぎたせいもあるけれど,冬季荒島岳における一日での獲得標高の個人的ワースト記録をぶっちぎりで更新してしまった。
 それでも,全身雪にまみれてラッセルしているだけでも本当に楽しい。多少のコツは必要とは言え,基本的にうんざりするような単純労働の連続であるラッセルがどうしてこんなに楽しいのだろう。一歩一歩にかかる膨大な時間と労力に,自然の中での人間の微力を思い知らされ,それが楽しくもあり嬉しくもある。新雪をまとった沈黙のブナの森も堪能できたし,よい雪山はじめになりました。

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コメント

以前、ラッセル祭りしたことあります(笑)
2023/12/26 20:31
YOU41さん
複数人でやるとまさに祭り!って感じですよね。
やってる最中は,もう勘弁してくれ…って気にもなりますが,気がつくとまたやりたくなってるのが不思議です。
2023/12/26 21:31
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