比叡山・安楽律院から横川本坂
- GPS
- 05:37
- 距離
- 11.6km
- 登り
- 839m
- 下り
- 844m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
安楽律院から横川中堂までは道はなく、赤テープも少ない。GPSの軌跡などないと、判りにくくて迷うこと多いと思われる。 危険な場所は殆どない。 |
写真
感想
年末のあわただしい時に比叡山をのんびりと登ろうと考えて、安楽律院から妙見道と呼ばれるらしい道を登りに行って来た。
比叡山坂本口駅から日吉大社二の鳥居前を北に向かう生活道路は昔の家並みが続いている。大宮川に下って大きな駐車場下から民家の中を進むと、何時も何処を曲がれば県道(西教寺道)に出るのか迷いながら家々の角を曲がるのだ。坂本から標高をかなり上がるので、琵琶湖の湖面が良く見えるほどだ。西教寺は駐車場が随分と広くなって、観光客がドンドン来ても大丈夫なようだ。さらに坂を登ってから田圃や畑のある低い土地へ下ると、そこに飯室堂近道入り口がある。細い踏み跡を右に進むと直ぐ左に折れて、左の傾斜は落差の大きさに恐々とロープの張った崩壊地を歩く。針葉樹林と落葉樹が少し混ざった樹林帯は寒いくらいだ。やっと尾根に乗ると上部の空が木の葉越しに見える。この尾根を越えると飯室堂で、石仏などが無数おかれている。右下から車の走れる県道が千野に向かって奥へ右に折れている。
飯室堂から安楽律院への山道を進むと階段が現れて、切通し状の石垣のあいだから安楽律院が見渡せる。煙が登っているのが見えるが、生活感のあるものだ。安楽律院の庫裏からの物のようで、チェーンソウの音が聞こえる。後で判ったが、周囲の木々の枝や倒木を整理しているようだった。
暫くぶりの安楽律院だが、面影通りであるが整理も行き届いていて実に気持ちの良い広場である。本堂も掃除をしているのが見えたが、周囲の草も見事に刈はらわれている。妙見道への道を質問すると、いけることは行けるが大変だとのことだった。飯室堂の方がいいということと、昨年この上で遭難した人がいたので、気を付けて行きなはれと言われた。
庭の一段上がった石垣上から、上部に向けて木々の多い藪っぽい場所を無理に進むと何とか歩けるような踏み跡らしきものを進む。今回は友人から10年前に妙見道を登ったGPSの軌跡を貰ったので心強いのだが、GPSだけでは現地の様子は判らないのだ。やはり現場で木々や傾斜を見ないと判らないのが実態だ。斜面を上に上にと必死になっていると踏み跡はなくなって来た。思わずGPSを確認すると大きく左にずれて、上に上がりすぎている。この斜面から右(北)側の谷を越えて向こうの尾根を登るらしい。慌てて、右下に下るのだが倒木がものすごく多く、少し下から右にトラバースして登るべきだったようだ。やっと谷に下るとそこは倒木が多く対岸に細い踏み跡が続いて対面の尾根を登るべくトラバースしているようだ。尾根の末端付近には下から廃林道が上がってきているが、合流点で消えている。そこからは踏み跡があって、しばらく登ると送電線鉄塔があった。普通鉄塔からは周囲が見渡せるのが多いが、ここは遠景だけが見えて、周囲は植林で覆われていて見えるものが無いのが残念だ。ここまでの踏み跡は送電線の巡視路だったのだ。この上も巡視路があると見込んだが、そうは問屋が卸さないのだった。木々の藪っぽいのが増してくるのと傾斜や足元がやや悪い情況で、右足裏の痛みが少し残った情況の体にはシンドイものがあった。早くから2本ストックで、足をかばって歩いているが、メンバーと一緒であると気遣いをされて心が重くなるが、一人だとそれが無いのがいいのだ。
やっとの思いで林道に出る。此処まで来ればもうすぐだろうと気持も楽になり、正午のチョイ前なので軽いランチとした。林道からも歩きにくい斜面を木々の間を直登で進むと再び林道だ。傾斜も緩くなってきたので、林道をそのまま進むと尾根芯を右に左にと上部を目指すので、歩き易い廃林道を進んで安直を選択だ。GPSから横川中堂から中尾坂への道が近いと思っていたらすぐで、日本生命の慰霊塔入口がそこにあった。中尾坂の降り口がすぐ前にあった。
平坦な林道は直ぐに三石岳林道分岐に来た。暫く三石岳にも来ていないので、登るべく林道を進んでから樹林に入ると三石岳の三角点と山頂標識があった。ここも密集した針葉樹林で周囲は何も見えない上に何もない。あるのは樹林の中の薄暗い様子だけだ。長居は無用と来た林道には降りずに先ほど分かれた林道に直接降りた。この林道は八王子山から日吉大社方面に行く道だが、今日の下りは横川本坂という古道を辿ることだ、八王子山への分岐にはトウセンボして八王子山・日吉大社への指示があるが、横川本坂はトウセンボを越えて林道を進むようだ。暫くすると林道は北へ向かうが本坂は南東方の斜面を下るようだ。標識代わりの背の高い杭が打ってある場所から樹林帯の中の急斜面のようだ。右足がやや不安な体には慎重になる必要があるほどの傾斜に、此処をハイキングのコ-スにするには問題があるなと感ずるほどだ。その後は古道が現れて、道探しも大したことないなと思っていたら、古道の掘割道は案の定倒木や枯葉で半分以上は歩けない。左右の土手への行き来も大変で、木々の多さも手伝ってシンドイことこの上ないものがあった。これではハイキングコースの設定は無理と認識させられた。
本坂を下った先には奥護因社(三か所ある護因社の一つ。奥護因社のご祭神は『樹下僧 護因の霊』と言い『樹下僧夏堂衆(げどうしゅう)』という日吉大社に仕えた法師)という小さな神社があった。
日吉大社の東本宮奥に戻って来て、今回の足の様子見とハイクの下見を兼ねたが、何れもNGという結論となってしまった。
”一人”
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