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Yamareco

記録ID: 6322063
全員に公開
ハイキング
南アメリカ

クリスマスのパタゴニア W Circuit 南米チリ

2023年12月25日(月) 〜 2023年12月27日(水)
 - 拍手
体力度
10
2〜3泊以上が適当
GPS
50:28
距離
74.1km
登り
3,111m
下り
3,183m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
5:11
休憩
2:18
合計
7:29
10:36
10:39
86
12:05
13:19
85
14:44
15:44
40
16:24
16:24
24
2日目
山行
9:40
休憩
0:21
合計
10:01
8:52
9:07
127
11:51
11:54
181
14:55
14:58
39
16:09
宿泊地
3日目
山行
4:32
休憩
1:01
合計
5:33
6:12
111
宿泊地
11:43
11:43
2
11:45
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2023年12月の天気図
アクセス
プエルトナタレス 空港
プエルトナタレス 空港
前日、ドミトリーで出会った人たちはみんな国籍が違うが、同じW circuitのためにチリに来たことがわかった
前日、ドミトリーで出会った人たちはみんな国籍が違うが、同じW circuitのためにチリに来たことがわかった
1000ペソにもトーレスデルパイネ
1000ペソにもトーレスデルパイネ
2023年12月23日 16:53撮影 by  iPhone 12, Apple
12/23 16:53
セントラル小屋のお湯マシーン
セントラル小屋のお湯マシーン
湧き出ている水は手当たり次第に飲んでみた。美味しい
湧き出ている水は手当たり次第に飲んでみた。美味しい
乗馬ルートがある。体験みたいなのをしている人は見かけなかった
乗馬ルートがある。体験みたいなのをしている人は見かけなかった
2日目の宿
1日目のハイライト、トーレスデルパイネ
1日目のハイライト、トーレスデルパイネ
2日目のハイライト、ブリタニコルックアウト
2日目のハイライト、ブリタニコルックアウト
1日目、セントラル小屋のシャワー
1日目、セントラル小屋のシャワー
帰りのお高いフェリー
帰りのお高いフェリー

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 ザック サブザック 行動食 非常食 飲料 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ガイド地図(ブック) ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ストック

感想

写真が時系列とおりに並べられなかった。。。

【サンチアゴin】
12/22 金10時サンチアゴ空港着
12/23 土 6時サンチアゴ→9時プエルトナタレス✈️泊
12/24 日プエルトナタレス泊

【Wサーキット】
12/25月 6:45-8:45 Wサーキット行きバス、Bussur 予約、セントラル小屋泊
     9:15出発16:45着 実働5.5h/9h 60%, 21km
12/26火 6:15出発9:15チレノ着 13:00ブリタニコ着16:15フランシス着 実働8.5h/14.5h 60%, 30km
12/27水 6:00 出発 8:00パイネ着 9:00発 12:00着 実働5h/6h 80%, 26km
フェリー13:30チェックイン-13:45船着-14:00出発-15:45着、バス(ラゴグレイ-プエルトナタレス)16:55-21:30、プエルトナタレス泊


パタゴニアは日本の裏側にある。時差12時間で季節も逆。生涯行くことはないだろうと思っていたが、ふいにチャンスができたのでトレッキングのために旅行することにした。

天気に恵まれた。夜に少し降ることはあったが3日間一滴も雨にあたらなかった。運がいい。トレッキング前に宿で出会った旅人は1日に雨が降って止んでを何度も繰り返したと言っていた。

Wサーキットは、ちょうど女性の胸の輪郭をなぞるようなルートどりになる。トーレスデルパイネが左胸外、出入り口のセントラルがその下、フランセスとイタリアーノ小屋がみぞおち、ブリタニコルックアウトは谷間、もう一方の出入り口パイネグランデが右胸外下、グレイ氷河がその上にあたる。

東から西へ向かうルートをとった。どちらから行ってもいいと思う。こちらのルートは日差しに向かって歩かないのがメリットだが、トーレスデルパイネを拝むというクライマックスが序盤に訪れてしまうのが少し寂しい。

通常、東側のセントラルへはLaguna Amargaからシャトルを使って出入りする。西側のパイネグランデへはフェリーを使う。今回、このどちらでもないグレイ小屋から出るフェリーを見つけたので、3日間の急ぎ目行程ということもあり、これを利用することとした。

1日目、トーレスデルパイネは風が強く、いかにもパタゴニアという雰囲気がある。溶けた氷河が溜まった池も相まってかなり神秘的な雰囲気があってよかった。セントラルの山小屋はとても綺麗で快適。暖かいシャワーやつめたいビールが飲めるバー。有料だがWiFiも使える。取りあいになってしまうが充電も可。

2日目、ブリタニコルックアウトはひらけていて岩壁に囲まれており360度とても見晴らしが良い場所。たくさん歩いて達成感もあるが、昨日のパイネ程の感動はない。フランセスでは設営済のテントに泊まった。小さいが、バーもいい感じ。新しいレストランも設営中で、来年はもっと賑わっていそう。

3日目、グレイ氷河は見応えあり、北上して途中から見え始めるととても興奮した。帰りのフェリーが近くまで寄ってくれるのでしっかりと楽しむことができた。途中ずっと右手に見えるパイネグランデも良かった。パイネの小屋でも、グレイ小屋でも食事をとったが、どちらも中々に綺麗だった。宿泊しても快適だろうと思う

ルートは全体を通じてかなり歩きやすかった。標高を上げるのはパイネとブリタニコのみという点もある。70km歩いたという感じはあまりしない。

10月に予約した際にはほとんどの宿が埋まっていた。年末年始はアメリカやヨーロッパから暖かさを求めて旅行に来る人が多い。皆さんに聞いたところ、この時期の場合は夏までに予約している人が多い。本当はテント泊がよかったが、空いていたのは、1泊目Central小屋泊、2泊目Frances小屋の組立済テント泊のみだった。ただ、体力や天候など当日や直前の変更もあると思う。小屋のスタッフはそういった相談にも親切に応じていた。

2022年以前のブログの価格はあまり参考にならない。上記素泊まり2泊で4万円、帰りのフェリーに1万円かかった(涙)。昨今のインフレと円安の影響で日本はチリの物価と同じくらいになっている+ピーク時の旅行は足元をみられる。来年以降の山行にもこの記録は参考にならなくなっているだろう。

日の出は5時半、日没は22時半という感じ。夜は結構遅めまで行動できるのも事実だが、トーレスデルパイネ方面など15時以降は途中のポイントでレンジャーから止められる可能性がある模様。小屋の食事は夜19時、朝は7時開始など遅く、皆さん朝はゆっくり出発、夕方にはついてのんびりと夜を楽しむという行程を組んでいる。朝6時に出発してもすれ違う人がかなり少なかった。それでも朝焼けのトーレスデルパイネを拝む為に深夜にセントラルを出発する人も結構いるようだ。

食事は直前で減らして正解だった。結局食べたのは以下。どの小屋にも軽食やスナックが売っていて食事に困ることはなかった。お湯はどの小屋でも入れてもらえるからガスやストーブは要らないが、フランセス小屋の早朝など、小屋や時間帯によってはスタッフが不在でお湯が手に入らない。川の水をろ過せずに飲み続けてみたが、今の所は体調に異変はない。
1日目昼→Chileno小屋のチキンのケサディア
1日目夜→カレー飯
2日目朝→カップ麺
2日目昼→Cuerinos小屋のランチボックス
2日目夜→Frances小屋のサーモンのケサディア
3日目朝→PaineGrande小屋の朝食
3日目昼→Grey小屋のピザ

食事はどれも14000ペソ=2200円くらいだった。小屋の夕食を選んだ場合はもっと高い。ピザ等の軽食は時間の縛りが小屋によってまちまちで待つこともあった。どの食事も計画性は無く行き当たりばったりで食べるものは無いかと聞き、あるものを買ったという感じ。ただケサディアは本当に美味しかった。チーズとオニオンでカリカリな生地、よくあうソースも含めていい思い出。

チレノはポップEDM、フランセスはテクノ、グレイはラテンミュージックが流れていた。楽しい。山小屋の方も皆さん英語が話せる人も話せない人もいたが、皆さん気さくで優しい。どの小屋にもバーがついていて、ビールやワインが楽しめるのも良い。

今回、予約の関係でテント無しで行けたこと、直前にお湯や食料の多くを現地調達できることを知ったこと、湧き水が多いことなどからかなり荷物を軽減できた。またWサーキット前後で同じホステルをとっていたので不要なものを預かってもらえた。荷量はベースで5キロくらいだったのではないか。ローカットのトレランシューズもいい感じで軽快に歩くことができた。

振り返ってみると、放飼いされていた馬が駆け回っている光景や、広がる湖、パタゴニアの山脈など素晴らしい風景が多かった。ただ何よりトーレスデルパイネが良かった。Wサーキットの魅力はそれに尽きる。ここだけ日帰りしても十分楽しめる。

2019年末にミルフォードトラックを歩いてから4年。ロイガヴェーグルも歩き、今回の Wサーキットは自分の中で三部作の完結編のような位置付けだった。気になっている世界の60km級のトレイルはこれで一区切り。しばらくはトレランがメインになるだろうか。もし自分の人生で今後、時間と費用の面でチャンスがあるならば、次は100km級トレイルで気になっている3つのどれかにトライしてみたいと思う。アメリカJMTか北欧Kungsleden のセクションハイク、もしくはタスマニアのオーバーランドトラック。

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