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Yamareco

記録ID: 636410
全員に公開
ハイキング
中国山地東部

津山市 声ヶ乢〜山形仙〜三浦〜声ヶ乢

2015年05月10日(日) [日帰り]
 - 拍手
Machapuchare その他1人
体力度
2
日帰りが可能
GPS
04:57
距離
10.5km
登り
705m
下り
710m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:44
休憩
0:09
合計
4:53
8:47
6
スタート地点(声ケ乢)
8:53
8:55
22
吹上の丘
9:17
9:17
14
ピーク694m
9:31
9:38
20
山形仙ピーク
9:58
9:58
6
中山本丸跡
10:04
10:04
135
滝尾・三浦分岐点
12:19
12:19
81
三浦
13:40
ゴール地点(声ケ乢)
新緑の自然を満喫する山形仙周遊コース
歩行距離10.5km、歩行時間4時間30分、歩行数15,800歩
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2015年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
声ヶ乢(こえがたわ)に車が停められるスペースが7〜8台分あります。
ここ(峠)が満車なら近くに10台程駐車できるスペースがあります。
縦走の人でしょうか?デポチャリをしている人もいました。
コース状況/
危険箇所等
 登山口から山形仙までは道が非常に整備されており、また高度差もあまりないので、快適かつ安全な登山ができます。
 山形仙の尾根から下るルートは北西、西南西、南と3つ程あるようなのですが、西南西に延びる滝尾ルートを除き、はっきりとした山道はないように思います。地形図上に登山道が描かれていたとしても、ないものとしてルートファインディングしながら進む必要があります。今回は三浦に向かう沢を北西に下るルートを選択しましたが、まるで罰ゲームでした(*_*;
 車道と並行に延びている津川川沿いの道はトンボや花の宝庫ですが、獣フェンスが何度も出て来て、その度にフェンス越えを強いられます。
 最後の声ヶ乢(こえがたわ)までの車道を上っていく道はひたすら登り道です。山行の最後に長い登りが続きます。
その他周辺情報  登山の起点となるウッドパーク声ヶ乢(こえがたわ)は標高500m前後の高度にあり、春は約1,200本のソメイヨシノやヤエザクラ、ヤマザクラなどの桜やこぶし、初夏には約2,000本のアジサイや広戸仙山道沿いにたくさんのドウダンツツジが咲くなど、四季を通じて41種類の樹木を楽しむことができます。
01山形仙駐車場&登山口
大半の方は広戸仙を上りますが、この日の関心は山形仙側の花にありました。山形仙は初めてでした。
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01山形仙駐車場&登山口
大半の方は広戸仙を上りますが、この日の関心は山形仙側の花にありました。山形仙は初めてでした。
02吹上の丘から広戸仙
登山を開始してすぐに道が二手に分かれ、北側の道を進むと「吹上の丘(584mピーク)」に着きました。新緑の広戸仙が綺麗でした。
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02吹上の丘から広戸仙
登山を開始してすぐに道が二手に分かれ、北側の道を進むと「吹上の丘(584mピーク)」に着きました。新緑の広戸仙が綺麗でした。
03防風林“戸背(こせ)”
この地区には日本三大局地風の一つ“広戸風”が吹きます。多くの家屋では北側に戸背(こせ)といわれる防風林を設けて、住宅への被害を防いでいます。
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03防風林“戸背(こせ)”
この地区には日本三大局地風の一つ“広戸風”が吹きます。多くの家屋では北側に戸背(こせ)といわれる防風林を設けて、住宅への被害を防いでいます。
04山形仙尾根
広戸仙や滝山とは異なり、非常になだらかな稜線です。山形仙までは快適&安全な登山ができます。あくまで山形仙までは…
04山形仙尾根
広戸仙や滝山とは異なり、非常になだらかな稜線です。山形仙までは快適&安全な登山ができます。あくまで山形仙までは…
05ヤマフジロード
山行中、ヤマフジがたくさん見られます。ちょうどヤマフジの旬の時季に当たったようです。蔓は上から見ると左回りで、フジとは逆です。
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05ヤマフジロード
山行中、ヤマフジがたくさん見られます。ちょうどヤマフジの旬の時季に当たったようです。蔓は上から見ると左回りで、フジとは逆です。
06標高694mピーク
山形仙の手前に無名のピークがありました。ここでもヤマフジが綺麗に咲いており、我々を山形仙に気持ちよく誘(いざな)ってくれました。
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06標高694mピーク
山形仙の手前に無名のピークがありました。ここでもヤマフジが綺麗に咲いており、我々を山形仙に気持ちよく誘(いざな)ってくれました。
07ギンリョウソウ
光合成で自活する能力がなく、菌類と共生して栄養素を得て生活しており、“ユウレイタケ”とも呼ばれています。
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07ギンリョウソウ
光合成で自活する能力がなく、菌類と共生して栄養素を得て生活しており、“ユウレイタケ”とも呼ばれています。
08山形仙ピーク
山形仙のピークが791.1mであったことは地図にも記載されておらず本日初めて知りました。
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08山形仙ピーク
山形仙のピークが791.1mであったことは地図にも記載されておらず本日初めて知りました。
09山形仙から広戸仙&滝山
広戸仙から滝山の縦走コースは高度差が300mもあり、本格的に登山をするか否かのバロメーターコースとなっています。
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09山形仙から広戸仙&滝山
広戸仙から滝山の縦走コースは高度差が300mもあり、本格的に登山をするか否かのバロメーターコースとなっています。
10山形仙三角点
山形仙の三角点は790.9mで、この標高が地図上に記載されています。ピーク(写真08)とは数十m程離れています。
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10山形仙三角点
山形仙の三角点は790.9mで、この標高が地図上に記載されています。ピーク(写真08)とは数十m程離れています。
11アオダイショウ
樹上性の傾向が強く、木を垂直に登れます。地表面での活動も多く、この時は人の気配を感じてフリーズしていました。噛まれる心配はまずありませんが、踏むといけないのでさっさと逃げてほしかったのですが・・・。
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11アオダイショウ
樹上性の傾向が強く、木を垂直に登れます。地表面での活動も多く、この時は人の気配を感じてフリーズしていました。噛まれる心配はまずありませんが、踏むといけないのでさっさと逃げてほしかったのですが・・・。
12中山本丸跡
ピーク782m付近ではさもお城が築かれていたかのように地形がフラットになっていました。
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12中山本丸跡
ピーク782m付近ではさもお城が築かれていたかのように地形がフラットになっていました。
13城頭跡(滝尾・三浦分岐)
城の上を指しているのか、城の側を指しているのか、はたまた城壁の辺りをさしているのか、よく分かりませんでした。この木の裏側に「三浦」と書かれた矢印の標識がありました。途中から細い踏み跡は消え、崩れやすい土の急な下りになりました。
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13城頭跡(滝尾・三浦分岐)
城の上を指しているのか、城の側を指しているのか、はたまた城壁の辺りをさしているのか、よく分かりませんでした。この木の裏側に「三浦」と書かれた矢印の標識がありました。途中から細い踏み跡は消え、崩れやすい土の急な下りになりました。
14オオミヤマガマズミ
花期は4月下旬から6月で、短い枝の先に、1対の葉とともに径6~10cmになる散房花序をつけ、白色の多数の花を密につけるのが特徴です。
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14オオミヤマガマズミ
花期は4月下旬から6月で、短い枝の先に、1対の葉とともに径6~10cmになる散房花序をつけ、白色の多数の花を密につけるのが特徴です。
15トリプル締め
三つの樹木の複雑な三角関係でした。杉林に出ると少し歩きやすくなりましたが、それはすぐ終わりました。
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15トリプル締め
三つの樹木の複雑な三角関係でした。杉林に出ると少し歩きやすくなりましたが、それはすぐ終わりました。
16丸太ハードル
杉の倒木の上を越えるのか、下をくぐるのか、しばらく障害物下山が続きました。これでもここが一番安全なルートでした(・。・)これを過ぎてしばらくすると沢に出ました。木が茂り石がごろごろしたところがほとんどですが、一部は細い踏み跡がある杉林でした。
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16丸太ハードル
杉の倒木の上を越えるのか、下をくぐるのか、しばらく障害物下山が続きました。これでもここが一番安全なルートでした(・。・)これを過ぎてしばらくすると沢に出ました。木が茂り石がごろごろしたところがほとんどですが、一部は細い踏み跡がある杉林でした。
17三浦へ流れる沢の滝
沢沿いの道は途中で岩が埋まった脇を進むようになり、急に傾斜がきつくなったので、巻き道をすると滝が出てきました。ここを過ぎるとまた崩れやすい土、倒木、小さな杉林と状況がめまぐるしく変わりました。
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17三浦へ流れる沢の滝
沢沿いの道は途中で岩が埋まった脇を進むようになり、急に傾斜がきつくなったので、巻き道をすると滝が出てきました。ここを過ぎるとまた崩れやすい土、倒木、小さな杉林と状況がめまぐるしく変わりました。
18アサヒナカワトンボ♂と♀
最後の杉林の歩きやすい道から三浦集落のコンクリートの道に出ました。津川川沿いのこの道はトンボロードになっていました。無数のトンボが飛び交い、油断していると写真のように私の帽子にオス(羽が茶色いほう)とメスが仲良くとまっていました。
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18アサヒナカワトンボ♂と♀
最後の杉林の歩きやすい道から三浦集落のコンクリートの道に出ました。津川川沿いのこの道はトンボロードになっていました。無数のトンボが飛び交い、油断していると写真のように私の帽子にオス(羽が茶色いほう)とメスが仲良くとまっていました。
19獣フェンス2個目越え
三浦から津川川沿いに山形仙山域を巻くようにしてついている道には強硬突破しなければいけない獣フェンスが4つありました。
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19獣フェンス2個目越え
三浦から津川川沿いに山形仙山域を巻くようにしてついている道には強硬突破しなければいけない獣フェンスが4つありました。
20タニウツギ
田植えの時期に花が咲くので“田植え花”としても知られており実際にこの近くで田植えをしていました。梅雨の時期まで見頃です。
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20タニウツギ
田植えの時期に花が咲くので“田植え花”としても知られており実際にこの近くで田植えをしていました。梅雨の時期まで見頃です。
21コガクウツギ
枝先に散房花序をつけ、両性花と装飾花がいっしょにつき、花びらに見えるのは装飾花のガクです。
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21コガクウツギ
枝先に散房花序をつけ、両性花と装飾花がいっしょにつき、花びらに見えるのは装飾花のガクです。
22シャガ
白っぽい紫のアヤメに似た花をつけています。花弁に濃い紫と黄色の模様があり、開花時期は短いです。元は中国産ですが日本のシャガは全て同一の遺伝子を持っているとされています。
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22シャガ
白っぽい紫のアヤメに似た花をつけています。花弁に濃い紫と黄色の模様があり、開花時期は短いです。元は中国産ですが日本のシャガは全て同一の遺伝子を持っているとされています。
23ヤマフジロード2
ヤマフジに始まり、ヤマフジで終わる山行でした。花序は長く伸びずに球形に近い形となります。花は紫色が濃く、フジに比べて色が濃いです。
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23ヤマフジロード2
ヤマフジに始まり、ヤマフジで終わる山行でした。花序は長く伸びずに球形に近い形となります。花は紫色が濃く、フジに比べて色が濃いです。

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下(厚手) 防寒具 軍手 雨具 日よけ帽子とフード 雨用帽子 登山靴(防水加工) 靴ひも予備 アタックザック ザックカバー 地形図 コンパス ファスナー付クリアーファイル 筆記用具 携帯 時計(防水) タオル カメラ 飲料水(スポドリ&茶) 水筒(保温) 非常食(栄養補助食品) スマホ(山使用可能) eTrex30(GPSナビゲーター)
備考 そろそろ虫がたくさん出てきたので防虫対策も必要です。

感想

 久しぶりに岡山県の県北の山に登りました。当初はカタクリの花を期待していたのですが、もうすでに終わっているようすでした。しかし、ヤマフジを筆頭にコース上にたくさんの旬の花が咲いており、行く先々で目を楽しませてくれました。そのうちのほんの一部を写真と解説で紹介しています。

 山形仙の尾根には今回出くわした所<写真12、13>以外にも城跡がいくつかあったに違いありません。尾根全体が山城を築きやすい地形をしています。東西の山道ルートは比較的フラットな地形なのですが、南北は急峻な地形で南北から攻めようがありません。また他の山城がある地形同様、尾根が何か所かで枝分かれしています。情報に乏しい山域ですので詳しいことは分かりませんが、機会があれば声ケ乢(こえがたわ)から滝尾までゆっくりと探究しながら再訪問したいものです。

 山形仙からはどのルートを下るか迷いました。もっとも安全かつ確実なのは、滝尾方面に抜けていく南西ルートなのですが、滝尾から声ケ乢(こえがたわ)に戻ってくるまでの道のりが長く自転車のデポもしていないので、地形図上に途中まで山道がついている三浦コースにしました。
 この三浦コースは標高700mの尾根までは普通に歩けたものの、そこから谷へ下りるはずの道が急に不明瞭となりました。谷に下りてからも、沢上の岩の上を歩いていくのか、それとも左岸または右岸を巻くのがいいのか、ルートファインディングに非常に苦労しました。人が数年間踏み入れていない山道はもう自然に戻っていると考えるのが常道のはずでしたが、倒木が多く林業の跡が随所に見られたので、必ず道があるものと考え進んだのが過ちのもとでした。
 しかし、このコースを進んだために想定外の滝や多くの動植物に出会えたのも、運命の導きだったのかもしれません。また、読図力のいいトレーニングにもなり、まだ当面はどんなルートを進んでも最終目的地には到達できるというスキルを維持できそうです。

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