婆婆岩(西脇市・加東市)
- GPS
- 01:38
- 距離
- 1.7km
- 登り
- 203m
- 下り
- 191m
コースタイム
- 山行
- 1:04
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 1:36
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道はまったく整備されておらず、やぶの中を進まなくてはならない。また、急坂の登り降りがあり、一般的ではない。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
GPS
携帯
時計
ハンカチ
カメラ
双眼鏡
|
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感想
西脇市、加東市境に婆婆岩という奇岩がある。takatukimakiさんのレコを見て、行ってみようと思った。調べてみると、西脇市側のしら坂トンネルからすぐに登れるようだった。登山道もあると、西脇市のHPに載っている。
http://www.city.nishiwaki.lg.jp/kakukanogoannai/soumubu/hisyokouhouka/furusato/1361421648092.html
今日は、西脇市側から登ることにする。
朝は雨が降っていたので、午後から登ることにする。しら坂トンネルの公園に駐車してトンネルに向かう。地元有志が設置された説明板があり、次のように書かれている。
「婆婆岩由来
前方、しら坂トンネルの山上に高さ五・五米、岩の周り、六米の巨岩が約二十度、鴨川寄りに傾いて、まるで巨大なタケノコが生えた様に、天に向かって屹立している。これが世に言う御所谷の婆婆岩である。この近郊では、昔から五月八日の花の日(お釈迦様の誕生日)は、山に入ってはいけないと言われている。ある時、近在の若者が元気にまかせて親や村の古老の制止を振り切り御所谷へ入った。しばらくすると一天、俄にかき曇り、一陣の風とともに、山々の木々が激しく揺れ動いた。若者がふと山上を見ると、大きなオババが髪を振り乱し、袖を翻して「こっちへ来い、こっちへ来い」と手招きして踊りくるっているではないか。それは巨岩の周りの木々が強風で激しく揺れ動いていたのであるが、若者の眼には、婆婆が踊っているように映ったのである。若者は這う這うの体で村へ逃げ帰り、三日三晩熱にうなされ「オババが来た婆婆が踊っとる」とうわごとを言ったという。それからは、花の日には誰一人として山に行かなくなり、この岩を御所谷の婆婆岩と称し今に伝う誠の奇岩である。
平成十二年三月吉日建立
鹿野町有志」
婆婆岩は西脇市側の呼び名で、加東市側では入道岩と呼ばれるようだ。
説明板を見てトンネル方面に向かうと、「婆婆岩登山道」と書かれた標識が倒れている。倒れていても、標識だ。登山道はあるのだろう、と期待して道路の右斜面を登っていく。しかし、すぐにやぶ模様だ。それでも、やぶの薄いところを選んで歩くと、目印のテープやロープもあり、道がつけられていたらしいことがわかる。それにしても、やぶに加えて急登だ。雑木の幹や枝をつかみながら登っていく。時間は短くても完全に疲れきる。途中であきらめようかとも思った時、稜線らしいところが見え、最後のひとがんばりをする。
稜線に出ると、そこそこ歩きやすい道が続いている。稜線のどこに出たのかもはっきりしないが、周りの景色から南に行けば婆婆岩だろうと歩いていると、展望の開ける場所に出る。その先ににょきっと突き出た岩が見つかった。もっと大きいかと思っていたが、それほどでもない。しかし、近づくとそれなりに大きい。婆婆岩から少し南へ行くと展望もよく、ここで休憩する。
下山は登ってきた道を考えていたが、婆婆岩から直降する道らしきところが見える。しばらく婆婆岩周辺からの展望を楽しんだ後、直降ルートを下る。しかし、すぐにやぶに覆われる。それでも、目印のテープがあるので誰かがこのルートを歩いたのだろう。それにしても、藪と急坂はとうてい通常の歩行では考えられない。誰かが道迷いを防ぐために目印としてつけたようだ。そんなことを考えながら、もう引き返しようもなく登りと同じように雑木の幹、枝を頼りに下る。やがて沢に出て少し進むと、道路を走る車の音が大きく聞こえるようになってきた。トンネルの入り口に戻ってきた。
今日は、山行時間こそ短かかったが、やぶの急斜面は時間以上の疲れがあった。それでも、奇岩「婆婆岩」を見て、稜線からの気持ちのいい展望を眺められたことは満足だった。稜線の道をもう少し先に歩いてみることも考えていたが、やぶ歩きの疲れですっかり意欲を失くし、婆婆岩だけの山行になった。機会があれば、もう少し稜線の先まで歩いてみたい。
コメント
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hojinさん、はじめまして。
婆婆岩探索、お疲れ様です
「婆婆岩」、名前の通り得体の知れない名所(?)ですよね。
本やネットで情報をかき集めてみても、断片的にしか見えてこなかったり、情報は古かったり・・・
岩があって、行けそうな感じはするのだけれども確かな情報がない・・・
でもとりあえず行ってみよう、と惹きつけられてしまう・・・
hojinさんは、トンネルからのルートを歩かれたのですか!?
かなりキツかったようですね。
斜面が急で薮ときたら、戦意喪失、わかります!!
初めの意気込みが大きかったら余計くじけますよね。私はしょっちゅうこのパターンです。
婆婆岩、このままさびれていくのは少々惜しいような気がします。
せっかくいい眺望があり、歴史的な寓話もあり、岩自体もおもしろいので鴨川の郷とからめて誰でも楽しめる登山道に整備されるといいですね
takatukimakiさん、 おはようございます。
また、コメントありがとうございます。
takatukimakiさんのレコはいつも楽しく拝見させていただいています。
へえ、こんなとこ行けるんや・・・と・・・
また、参考にさせていただいています。
今回の婆婆岩ですが、西脇市側からが最短と思い、計画しました。
やぶと急登でしたが、距離は短いのでなんとかたどり着けました。
この山域、加東神山の整備と含めてもう少し歩きやすい道ができれば、もっと楽しめそうですね。同感です。
これからも、takatukimakiさんのレコを楽しみにしています。よろしくお願いします。
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