厳冬の飯豊連峰 頼母木山

2024年02月12日(月) 〜 2024年02月13日(火)

• GPS: 14:06
• 距離: 16.2km
• 登り: 1,629m
• 下り: 1,601m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:58
• 休憩: 0:17
• 合計: 7:15

4:18 梅花皮荘
7:02 7:16 西俣ノ峰
8:17 8:17 枯松峰
9:01 9:01 大ドミ
11:04 11:07 頼母木山
11:33 頼母木小屋

2日目

• 山行: 5:17
• 休憩: 0:12
• 合計: 5:29

8:08 頼母木小屋
8:49 8:53 頼母木山
10:00 10:00 大ドミ
10:29 10:32 枯松峰
11:35 11:39 西俣ノ峰
13:35 13:36 梅花皮荘
13:37 ゴール地点

天候

2/12晴れ→曇り
2/13晴れ、稜線は暴風

アクセス

利用交通機関：

自家用車

梅花皮荘そば駐車場に停めさせていただきました、ありがとうございます。

コース状況／危険箇所等

◇頼母木山までは先行者のトレースあり、ガリガリモフモフ、パフパフ、サラサラ、所々風で消えかかっているものの大変助かりました、ありがとうございました。
◇頼母木山から頼母木小屋はノントレース、稜線は視界かなり悪く慎重に小屋まで進みました。

◇頼母木小屋は避難小屋ですが、冬季は入口が除雪できないことも、2階の窓が凍りつき入れないこともあります。十分な装備と体力、計画が必要です。

その他周辺情報

頼母木小屋(小屋泊@2000円、テント泊@1000円)
梅花皮荘(日帰り入浴@500円最終受付16:00)

写真

2/12 6:05

厳冬期フル装備の重荷を担ぎ、ありがたい先行者のトレースを辿る。

2/12 7:12

ようやくの西俣ノ峰、朝陽浴びる枯松山と遠く朝日連峰。

2/12 7:08

東の空にも飯豊の空にも微妙な雲、それでも嬉しい、山で迎える朝。

2/12 7:09

朝ごパンはお手製ちぎりパン♪

2/12 7:24

あやしい雲行き、小動物達の息づかいと

2/12 7:59

流れる雲を見上げながら

2/12 8:01

進む広い雪原稜線

2/12 9:44

三匹穴まで来たら、いつもの通り施す防風対策

2/12 10:22

凄い勢いで流れる雲

2/12 11:05

上がった飯豊主稜線は真っ白、そして凄い風

2/12 11:06

立派に育った山頂の標柱モンスター。ここからはノントレース、しかも視界はかなり悪い。慎重に目指す頼母木小屋。

2/12 11:35

無事にたどり着いて安堵、そして除雪

2/12 12:35

重荷を下ろして店開き、早速こちらを

2/12 12:50

蒸さずにあえて焼いてハフハフ〜♪

2/12 12:51

小屋内はこの時マイナス7℃、それでも熱々とシュワシュワは最高

2/10 14:12

続きましては自宅でギュウギュウに詰めてきたお野菜達に

2/12 13:23

鴨肉と焼き目をつけた長ネギを入れて、グツグツ鴨セリ鍋♪おそばを入れて締めました♪♪

2/13 6:05

深夜にはスッキリと雲が取れた。喜び、張り切って担いだ三脚を立てては見たのだが、あまりの強風になんの役にも立たない。翌未明、真っ白なエブリが姿を現した。

2/13 6:06

頼母木山で日の出を見ようと小屋から雪煙の中へ歩き出したのだが

2/13 6:10

胎内尾根の向こう、日本海からの風が吹きつける

2/13 6:12

燃え始める東の空、しかし強過ぎる風にあえなく小屋へ引き返す。小屋への出入りも容易ではないのだけれどしばし待機。そろそろ日が上がったはずだと思い切って外に出る。

2/13 6:42

すると雪煙の向こうに見えたのは朝陽に染まるエブリ

2/13 6:42

ひび割れひとつないその姿に思わずあげた歓声

2/13 6:42

貴方に会いにきたのです

2/13 6:49

みるみる色を変えるエブリ、ほんの数分間のショー

2/13 6:51

二王子にも届いた朝陽。ここで体が震え出し、小屋へ。

2/13 8:07

体を温め荷物をまとめて防寒防風対策。漕ぎ出す雪煙の海。

2/13 8:10

エブリは真っ白なドレスにお色直し

2/13 8:11

お世話になった頼母木小屋、本当に心強かった、ありがとうございました。手前の影はモンスター化した管理棟。

2/13 8:13

しかし風に阻まれ、なかなか進めない

2/13 8:13

時折雪煙の向こうに見え隠れするのは朝日連峰

2/13 8:34

青空とおひさまが救いなのだが

2/13 8:36

バチバチと全身に浴びる雪つぶて。この後の上りでは風の弱まる一瞬に少しずつ進む、エビモンの中のほふく前進。とても写真を撮る余裕はない。

2/13 8:52

あまりの強風に、頼母木平への分岐から巻くようにして上がった山頂。雪煙の中に標柱モンスターが見えた時に一瞬の笑顔。

2/13 8:55

しかし山頂に上がった瞬間にはやはりもの凄い暴風。這いつくばって撮ったエビモンと向こうに本山。

2/13 8:56

朝日連峰と一緒に撮りたかったのだけれど、とても立ち上がれない。四つん這いで撮ったモンスター。

2/13 8:56

風は新潟側から吹き付けるから二王子を直視できない、カメラのファインダー越しでやっと。

2/13 9:00

あわよくば主稜線をちょっと歩けたら、なんて思っていたのは遠い昔。急ぎ下山する。頼母木平からのなめらか過ぎるエブリ。

2/13 9:01

雪面を這う雪礫、遠く蔵王

2/13 9:15

下りる西俣尾根、地平線に朝日連峰。眼下の三匹穴まで下りれば一息つけるはずだ。

2/13 9:21

ガリガリに凍った斜面、ところによりその上に分厚いシュカブラ。しばしばの突風によろめきながら、本山を眺めながら、慎重に下りてゆく。

2/13 9:35

三匹穴まで下りてホッと一息、ふり返る頼母木。

2/13 10:07

しかし風はまだ強い、枯松峰への上り返し。左下には

2/13 10:07

まだ埋まり切っていない東俣川

2/13 10:31

枯松峰からふり返る、雪煙舞う主稜線

2/13 10:35

見送りのエブリ、ここからのエブリは一転イケメン

2/13 10:42

昨日のトレースは見事に全て消え失せ

2/13 10:44

モフモフの深雪野原

2/13 10:59

雪煙放つ雪庇とダイグラ、本山

2/13 11:05

昨日は何ヶ所か見えていた落とし穴が、今日は雪で隠されている。慎重に進む雪堤。

2/13 11:16

ひび割れもアニマルトレースすらもない、メロウな雪面

2/13 11:21

その向こうに飯豊主稜線

2/13 11:22

上がる雪煙、あそこから帰ってきた

2/13 11:26

この辺りでようやくのそよ風、のんびり休憩。

2/13 11:38

名残惜しくまだふり返る西俣ノ峰

2/13 11:41

厳しい飯豊の冬、だからこそ美しい四季折々

2/13 13:21

大曲からの痩せた急下りではアイゼンピッケルに換装、いつも半泣き。無事におりてホッと見上げる飯豊。

2/13 6:47

重荷で上がる西俣尾根、重くてもキツくても寒くても、飯豊に抱かれて眠る幸せ。

撮影機器：

α7 III ILCE-7M3 ボディ SONY

iPhone SE (第2世代) 128GB au Apple

装備

個人装備

スノーシュー ストック アイゼン ピッケル スコップ

感想

chee2005

世間では暖冬が謳われている今季でも、身をもって感じた飯豊の厳冬。叩きつけるような風、巻き上がり音を立てて全身に打ちつける雪礫。寒さに震えながら、夜半にも何度も行った除雪作業。
初日は真っ白で何も見えなかった強風の稜線からやっとの思いで頼母木小屋に辿り着いた。その翌朝、吹き溜まったサラサラの雪を這い上がり、出会えたのはあまりにも濃い朝陽色に染まる朳差岳。筆舌に尽くしがたいその美しさ。暴れ狂う風と雪煙の中、夢中でシャッターを押し続けた。

コメント

ha2311

cheeさん、かっこいいいいいいいいいいいいいいいい♡
素晴らしい写真の数々、ありがとうございました。
たぶん、冷静に慎重に熱く!!シャッター切っている状況を
想像していました。
なんて素敵な頼母木なんでしょう!!!!

chee2005

ha2311さんこんにちは♪
かっこいいのは飯豊の山々です(^^)ものすごい風で今にも心折れそうでしたが、この軟弱な私が無事に降りて来られたのは撮影の楽しみがあったおかげもあるかも。カメラも頑張ってくれました。三脚は重しになってしまいましたが(笑)

aaya

初めまして！
いつも素敵なcheeさんに憧れて拝見しております♪

あのホワイトアウト状態の中、際立つオーラ…
先行は女性…もしや？と思ったのですが、やはりcheeさん達でしたか！！
あの天候でなければ挨拶したかったです！
あ〜〜残念(><)

無事の下山を祈り、力強い歩きで消えてゆく後ろ姿をずっと見つめてました！
泊まりだったのですね。
除雪は大変だったのではないですか、お疲れ様です！

大好きな越後の山、そしていつの日かお会いできるのを楽しみに…これからも越後の山へ通います♪
崎陽軒の焼売アップして下さり、ありがとうございます！
横浜市民自慢の一品でございます(^-^)

chee2005

aayaさんこんにちは♪いつも私の拙い記録をご覧いただきありがとうございます。
この日先行してくださっていたのですね、ありがとうございました。重荷で上がる深い新雪の急登、本当に助かりました。お会いしたなら重々お礼をお伝えしなければと思いながら歩いていたのに、あそこでは前も向けず、ひたすらに耐えて上がっていて、下りてゆく皆さんに全く気づくことができませんでした。大変失礼しました(ﾉ_<｡)
シウマイ、辛子をたっぷりつけて美味しくいただきました♪どうぞ越後のお山に来られた際には越後の美味しいものも召し上がっていってくださいね(^^)

ゲスト

動かされました。
武骨で厳しくて大きくて美しい飯豊を見せていただきました。

飯豊に選ばれた「いいでびと」のcheeさんの記録は人を動かす何かがあるのですね。
まねしたくてもできないので、痛いような高揚を今日の仕事に向けます。

頑張って働いて自分の山に向かいます。
すばらしい記録をありがとうございます。

chee2005

AA8469さんこんにちは♪
飯豊に選ばれるなんて、到底私には当てはまりません(>_<)飯豊の山々はいつも偉大であり、飯豊に尽力してくださる屈強な多くの先人達のおかげで私のような軟弱者がなんとか歩かせていただいております。今回も風に煽られ、よろけ、転がる自分の小ささを実感してまいりました。
私はまだまだ浅い登山歴でありながら、最近は好きな山域や行程に落ち着く傾向にあります。加齢のせいでしょうか(笑)AA8469さんの創造力あふれる山行に痺れ、憧れ、これからも遠くその背中を見つめております。どうぞご安全にご活躍ください(^^)

hanamizu9

日本を代表するハイクオリティシュウマイセレクトナイスですね♪自分もテン泊の時はマストです！！！！あと酒（笑）

chee2005

hanamizu9さんこんにちは♪
あのシウマイは真空パックで常温保存できるし、何気山にはもってこいですよね◎アレンジすれば色々楽しめそう！
お酒ももちろんマスト、どんなに寒くても、トイレが大変でも、絶対にお酒は必須です。