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Yamareco

記録ID: 6501418
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲信越

高柄山 千足ピストン

2009年08月30日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
03:40
距離
9.2km
登り
690m
下り
699m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:27
休憩
0:08
合計
3:35
13:17
43
14:00
14:01
20
14:21
14:23
27
14:50
14:51
11
15:02
15:02
12
15:14
15:14
27
15:41
15:43
21
16:04
16:04
45
16:49
16:51
1
16:52
ゴール地点
ルートは「らくルート」にて作成。時刻や撮影日時も手修正しているため実情報とは相違があることに留意。
天候 晴れ 猛暑
過去天気図(気象庁) 2009年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
四方津駅ピストン
四方津駅を出て甲州街道の南に並走する小径に入り千足集落を目指す。坂を下ると目に飛び込んでくるのは田園を駆け抜ける中央本線の車両。電車が運んでくる真夏の炎天下を切るような一陣の風。
2009年08月30日 13:27撮影
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8/30 13:27
四方津駅を出て甲州街道の南に並走する小径に入り千足集落を目指す。坂を下ると目に飛び込んでくるのは田園を駆け抜ける中央本線の車両。電車が運んでくる真夏の炎天下を切るような一陣の風。
久保集落手前のT字路を折れ人気のない坂道を進む。既に林道のような雰囲気。都会にいるのとはわけが違う蝉時雨。光線、陰影が心地良い。
2009年08月30日 13:31撮影
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8/30 13:31
久保集落手前のT字路を折れ人気のない坂道を進む。既に林道のような雰囲気。都会にいるのとはわけが違う蝉時雨。光線、陰影が心地良い。
<千足橋>
道は大きくS字にカーブを描いて桂川を越えて行く。川を渡すのは歩車共用の吊り橋。橋桁はなんと木製。
2009年08月30日 13:33撮影
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8/30 13:33
<千足橋>
道は大きくS字にカーブを描いて桂川を越えて行く。川を渡すのは歩車共用の吊り橋。橋桁はなんと木製。
橋上からの眺めも素晴らしい。もう少し上流へ行けば浸食も顕著となり渓谷といった感じが出てくるがそれを知るのはまたしばらく後の話。
2009年08月30日 13:33撮影
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8/30 13:33
橋上からの眺めも素晴らしい。もう少し上流へ行けば浸食も顕著となり渓谷といった感じが出てくるがそれを知るのはまたしばらく後の話。
千足集落へ向かう車道は切れ落ちた千足川沿いに続く。千足橋を渡っると登り一辺倒なのには閉口したが時折木々の切れ目に沢が覗け、小滝も幾度となく現れて目と耳を楽しませてくれる。
2009年08月30日 13:45撮影
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8/30 13:45
千足集落へ向かう車道は切れ落ちた千足川沿いに続く。千足橋を渡っると登り一辺倒なのには閉口したが時折木々の切れ目に沢が覗け、小滝も幾度となく現れて目と耳を楽しませてくれる。
ミズヒキ
2009年08月30日 13:53撮影
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8/30 13:53
ミズヒキ
千足集落に至る分岐を見送って古びた橋を渡る。
2009年08月30日 13:59撮影
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8/30 13:59
千足集落に至る分岐を見送って古びた橋を渡る。
点々と続く家屋を見遣りながら進んでいくとやがて水道施設が現れ車道が終わる。少し手前には市設置の指導標が立っていた。
2009年08月30日 14:18撮影
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8/30 14:18
点々と続く家屋を見遣りながら進んでいくとやがて水道施設が現れ車道が終わる。少し手前には市設置の指導標が立っていた。
連続してハイキングコースが南へ延びていてこれに乗って先へ。序盤はとても歩きやすい。
2009年08月30日 14:28撮影
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8/30 14:28
連続してハイキングコースが南へ延びていてこれに乗って先へ。序盤はとても歩きやすい。
本格的な斜面の手前にはちょっとした渡渉もあり、あまりの暑さに思わず水をすくって頭から被った。
2009年08月30日 14:31撮影
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8/30 14:31
本格的な斜面の手前にはちょっとした渡渉もあり、あまりの暑さに思わず水をすくって頭から被った。
徒渉点の先、ややくたびれた木橋を渡ってからが地獄だった。ずっと急な登りな上に、土砂崩れで道が崩壊していたり、ザレた斜面で踏んでもずるずると押し返されたりと悪路が続く。
2009年08月30日 14:34撮影
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8/30 14:34
徒渉点の先、ややくたびれた木橋を渡ってからが地獄だった。ずっと急な登りな上に、土砂崩れで道が崩壊していたり、ザレた斜面で踏んでもずるずると押し返されたりと悪路が続く。
<千足峠>
汗びっしょりになって何とか尾根に合流。
2009年08月30日 14:51撮影
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8/30 14:51
<千足峠>
汗びっしょりになって何とか尾根に合流。
やっと足元が安定したかと思ったらまた砂まじりの坂道に。
2009年08月30日 14:53撮影
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8/30 14:53
やっと足元が安定したかと思ったらまた砂まじりの坂道に。
<高柄山山頂>
記念すべき山梨での初登頂。
2009年08月30日 15:02撮影
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8/30 15:02
<高柄山山頂>
記念すべき山梨での初登頂。
あまりの暑さで後ろに立つ山梨百名山の標柱にも気も留めず、ただただ登頂の喜びを噛みしめる。
2009年08月30日 15:02撮影
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8/30 15:02
あまりの暑さで後ろに立つ山梨百名山の標柱にも気も留めず、ただただ登頂の喜びを噛みしめる。
靄が掛かって上野原の町は綺麗に見えなかったけどこれはこれで。鶴島御前山・栃穴御前山がいい稜線を見せていた。
2009年08月30日 15:02撮影
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8/30 15:02
靄が掛かって上野原の町は綺麗に見えなかったけどこれはこれで。鶴島御前山・栃穴御前山がいい稜線を見せていた。
ビギナーズラックでスミナガシと遭遇!
2009年08月30日 15:03撮影
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8/30 15:03
ビギナーズラックでスミナガシと遭遇!
帰りは同じルートでピストンにした。歩くことに集中してしまい写真はこれだけ。
2009年08月30日 15:25撮影
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8/30 15:25
帰りは同じルートでピストンにした。歩くことに集中してしまい写真はこれだけ。

装備

MYアイテム
へるにゃん
重量:0.18kg

感想

学生時代に痛めた腰が治ってきたのもあり、運動不足の解消にと山を再開した。

しばらくは底沢からの陣馬山周回をルーチンしていたのだけど、ひょんなことから山梨東部の低山を中心としたルートを紹介している個人サイトに出会う。そこの記事によると山梨東部の山はいわゆる里山かつ「バリエーション」にあふれていて、登山道も古かったり道標がなかったりと一定以上の技術が要る山が多いらしい。いわゆる百名山や関東の一般ルートの人の多さに辟易しかけていた自分は静寂を求め未知の山へ出かけることにした。

とはいえ山道具のほとんどが手元に残っておらず、ザックだけは立派なデイハイク用のものがあったけど足回りは山靴まがいのサンダルという出で立ち。果たしてこの辺りの山に通用するのだろうかという不安がよぎる。それにこの日は真夏日だった。

町を離れるとすぐに田園風景が広がり、桂川の渓谷を渡す吊り橋や小滝が現れる。蝉時雨の田舎道を歩いていくだけでちょっとした冒険気分を味わえ、初めて一人で山に入った時のような高揚感に包まれる。沢沿いという事もあり暑さもさほど気にならなかった。

そんな余裕も千足峠の登りに入るまでだった。谷を離れてからの九十九折れの道はひどいザレに加え、いいかげんな靴で来たものだから思うように登れない。一歩踏み出すごとに足元の砂が崖下に流れていく。木が周りに無くて手を預ける場所もなかった。この辺りは崩壊した後で、当時の山と高原地図では破線表記の状態だった。幸い道は不明瞭というほどでもなかったものの下りも同じ所を通る事を思うと肝が冷えた。

息も絶え絶えに立った高柄山の頂上はしっかりと山頂然としていて、霞んではいたけど麓の町がよく見えた。陣馬山の開放的な山頂も勿論好きだけれども素朴な里山から覗き見る風景だって悪くない(当時は今よりも開けていて眺めが良かった)。この頃はピークハントには興味がなく、ただただ汗がかけて眺望が楽しめれば良かったので何の気なしにザックを立て掛けた標柱が山梨百名山のものだったという事には気付く由もなかった。
しばし登頂の喜びに浸っていると、辺りを羽ばたいていたチョウが休んでいた切り株のそばに留まった。スミナガシだ!思わぬ出会いにまた一段と嬉しさがこみあげてくる。

登頂の余韻が冷めてくるとじきに暑さを思い出す。山頂で飲む水は殊のほか美味しく感じるものの短いピストンと高を括っていたのでボトルは残り僅か。風はそよとも吹かず汗は一向に収まらない。千足峠からの急坂だけは慎重に、後は概ね緩やかな下り坂を一息に引き返した。


かくして里山の魅力に目覚めた山行だった。以来、何度も高柄山には足を運ぶことになるのだけどスミナガシには一度も出会っていない。

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