東丹沢/広沢寺
コースタイム
9:00広沢寺駐車場-
9:20弁天岩
(マルチピッチのシステム手順、アルパインスタイルでのラペリング(懸垂下降)、
オートロック型ビレイデバイスを使っての仮固定と登り返し)
17:00終了
天候 | 快晴(暑い暑い) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年05月の天気図 |
写真
感想
暑い一日だった。
東京では最高気温が29℃になるらしい。
昨日までの長雨できっと岩場の染み出しも相当あるだろうなぁと危惧していたが
着いてみたらすっかり乾いている。
受講者Sさんとアンザイレンし中央スラブをマルチピッチで早速登る。
お互いに装備点検。
捩れておらず遊びのないエイトノットの縛り方、
ロックカラビナのロック、
ハーネスの折り返し、
ビレイデバイスの正しいロープ入れ
などクライミングをする上では当たり前のことだが
最近これを怠った故の事故が増えている。
(それもベテランに多い)
マルチピッチではこの結束に一日以上命を託すわけだから
ちょっとの手間を惜しんではいけないのだ。
まずリードがピッチ点に着いてからフォローが登るところまでの
システム手順とコミュニケーションの取り方を反復して身につけてもらう。
またATCガイドやルベルソキューブなどオートロックタイプのビレイデバイスの
利点と欠点、そして対応も併せて説明する。
どうもこれらのビレイデバイス側面に記載されている
クライマー側とビレイ側の絵に騙されてしまう人が多い。
あの絵は、あくまで支点ビレイを行うときのものであって
ボディビレイであの絵のとおりにロープを入れてしまうと
ビレイ側のロープが上から出てしまうことがあり危険だ。
ボディビレイの場合、あの絵は考えずに
反転すればレギュラーモードとハイフリクションモードの使い分けだけ考え
クライマー側のロープは必ず上から出て、ビレイ側のロープは下から出る
通常のATCと同じビレイをしなければならない。
結構ボディビレイの際、あの絵に従い間違って逆にビレイしている人を
見かけるので要注意。
次にメインロープのセルフビレイ、クローブヒッチの注意点を説明。
ピッチ点にロックカラビナをかけ、そこにクローブヒッチを無造作に作る人が多い。
これは片手でできなければいけないし、どちら側のロープを手前にかけるかが
支点ビレイのやり易さにつながるので無視できない。
間違った方向にクローブのロープをかけると、支点ビレイが非常に窮屈になる。
こういうことが本チャンのスピードにつながってしまう。
ビレイしながらのロープの振り分けも重要だ。
いい加減にやると次のピッチ中にロープが絡まったりして偉いことになる。
その手順も説明。
ついでながら支点にかけるカラビナゲートの向き、
リード中にかけるクイックドローの向き、
屈曲したりトラバース気味に登るルートにかけるWロープの取り方なども説明。
3人パーティの場合はフォローのこリスクも考えたリードが必要となる。
2ピッチ終了しラペリングに入る。
アルパインスタイルなので荷物を背負っていることが前提。
また、もし降ろしたロープが足りなかったり、途中で絡まっていたりすることも
対応できるようなシステムを予め作っておく。
バックアップ(ロープスリングによるマッシャー)と
下降器位置を高めにするタイプ。
予め下のカラビナにワンターンさせておいて
トラブル時には仮固定(ミュールノット)ができるようにしたタイプなど。
それらがどれだけ制動がかかるのか実際に検証してもらう。
登り返しもATCガイドを反転させるやり方を説明した。
PS 先週土曜日に家で腰を痛めてしまい、このラペリングは結構辛かった^^;;
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する